満足度★★
役者をつぶしているのでは?
とりわけ男性に個性的な役者さんの集まっている劇団だと思いました。
最初の10分間は、「何がどう展開するのだろう」と、本当にわくわくしました。
ただ、それからがかなり興ざめ。
「金田一さん」が登場したあたりからは、ほとんど「宴会芸」(失礼ながら)と同じような「怒鳴り」と「走り回る」芸が
やたらと劇の展開を阻みました。
素人なりに評すると、
①役者の粒が揃っているのだから、あえて「ドタバタ」を入れる必要はない。
②しっかりとした台本であったなら、かなり素敵な劇になるたろうに。
③失望感は、劇場の狭さにもかなり影響していると思えた。
の3点です。
①はすでに述べた通り。②については、なにを狙ったのか不明な台本です。「ほのぼの」はドタバタで打ち消されていましたし、リストラが入っているといっても、現実味が感じられず。最後は「よかったね」くらいでいいのだろうかと疑問を抱きましたし。劇を観たあとで、どのような印象だったのかを自分に語るか、かなり困ってしまいました。
③は、小さな劇団共通の悩みでしょうね。
この劇団は、「古典」からスタートしてみてはいかがでしょうか。
そんなに「受け」を追求しないでも、じゅうぶんに楽しめる力があると思うのです。
2011/05/23 19:29
まことにありがとうございました。
古典からスタートした方が、というご意見に関しては、
団体内でも議論させていただきました。
貴重なご意見を頂き、大変ありがたく思っております。