グラデーションの夜 《群青の夜》 《黒の夜》 《桃色の夜》 公演情報 KAKUTA「グラデーションの夜 《群青の夜》 《黒の夜》 《桃色の夜》」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★


    ちょっと切ないけど、優しさに溢れ、思わず微笑んでしまう、素敵な作品群でした。歌(花れんさん)、ピアノ(扇谷研人さん)も、作品に合っていて、とても良かったです。
    場内中央に舞台で、両端対面式に客席に、なってました。床と壁が桃色(と言っても、優しいサーモンピンク)で床に向かって濃くなるグラデーションで、優しく包み込まれる様でした。

    テイストも魅力も違う3色に絡むオリジナルが、とても素晴らしかった。やっぱり3作共見て良かった、大満足です。

    ネタバレBOX

    特に『春太の毎日』では猫の春太(実近順次さん)に、語り(若狭勝也さん)の力が加わり、とってもユニーク。自由奔放な猫でありながら、とにかく、飼い主麻子の幸せを願う姿が、愛しかった。

    オリジナル『グラデーションの夜』でも、猫が登場する。群青、黒、と過ごしてきた七重が、旅先で滞在した旅館の主・紅子(桑原さん)が預かってる猫モモ役(澁谷佳世さん)の『にゃ~』ではなく、『あぁ~』(文字に、してしまうと陳腐になってしまい、申し訳ない)に、込められた想いが、見事でした。

    紅子の恋人であり、モモの飼い主である伊吹(成清正紀さん)を、2人(1人と1匹)は待っている。

    紅子は待ちくたびれて、恋人に不安を感じているようだが、ひたすら飼い主を信じて、待ち続けているようなモモ。
    帰ってきた伊吹に、喜ぶ二人の姿は、まさに、『桃色』が似合う世界でした。
    そんな二人を見て、七重も、自分の店に戻る事を決め、新しい一歩を踏み出せそうな、素敵なラストでした。

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    2011/05/21 18:34

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