満足度★★★★★
一見の価値有り、大満足
昨日16日の初演を見ました。
この劇団の公演を見ること自体が初めてで、劇場は昔のベニサンに似ているし、案内してくれる劇団員も(皆さん礼儀正しい感じの方ばかりですが)、怖~いメイクをしている方が多数おり、チラシの雰囲気も相まって、アングラ的な芝居を見せられるのかな?と思っておりました。
しかし、始まると、戦後の荒廃した街を舞台に、熱のこもった演技が繰り広げられていきます。
そしてさらに、もう1つ熱のこもっているのが、演出、特に舞台装置です。
舞台上に水が張ってあるだけでなく、劇が始まると雨も降ります。これが台詞や役者の動きとも呼応して、非常に効果を上げています。
数年前見た蜷川演出のエレンディラでも雨が降りましたが、こんな小劇場(失礼)で、それ以上のことをやるなんてすごい!
基本的には悲しいお話ですが、でも笑いの要素もちりばめられていて、人間・人生の悲喜こもごも、を感じさせる内容です。
あえて1つだけ不満を申せば、結末部分、もう一工夫できなかったかな、ということ。もちろん悪くは無いのですが、そこまでの筋書きの推進力から考えると、(難しいとは思うが)何かあっと言わせるものが作れるような気がしまして・・・。
でも、一見の価値有りの芝居であることは、間違いありませんし、大満足でした!
初心者でも演劇マニアでも楽しめる内容と思います。