平田オリザ・演劇展vol.1 公演情報 青年団「平田オリザ・演劇展vol.1」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    「マッチ売りの少女たち」を観た。
    元々、別役実の作品は不条理で結末がはっきりしない戯曲が多い。別役には本当に申し訳ないが、ワタクシはこういった良く解らない戯曲が好きではない。まあ、ワタクシごときが好きではない!と断言したところで世の中はうんともすんとも、勿論、別役サイドにはまったく影響はないのだから、「本当に申し訳ないが」などといった前置きは必要ないのだが・・。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語は幼い娘を亡くした老夫婦の夜のお茶会に次々と現れる少女たち。自分達は老夫婦の実の娘であると言い張る。そして過去にマッチを擦る間、スカートの中を男達に見せていたともいう。夫の方は負う過去でもあるような暗部を見せる。このあたりは戦後の昭和の時代を風刺したような描写だ。

    そこに無責任で風見鶏のような役所の職員や噂好きで誇張気味の近所の主婦、高い契約を取ろうとやっきになってる生命保険のセールスレディが突然現れる。これらの侵入者に破壊されていく平穏な家庭を通し、市民社会に潜む暴力性を浮かび上がらせる作品だ。

    いつしか、人の良い妻は亡くなった娘の影を少女らに追い求めるも、少女らは「逃げろー!」と叫ぶとゲームのように撤退してしまう。笑

    観終わってもなんだかしっくりこない。終盤をきちんと迎えずに閉じてしまったような舞台だ。だからか・・、観た後はどっと疲れた。





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    2011/05/01 11:31

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