ゴドーを待ちながら 公演情報 新国立劇場「ゴドーを待ちながら」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    あの道は
    一本道なのか、それとも違うのか?!

    ネタバレBOX

    新国立劇場小劇場のいつもの舞台や客席が取っ払われ、左右に客席を配置し、中央が舞台、すなわち木が一本だけある道になっていました。

    途中、二人はワーッと言いながら中央から中野坂上方向へ走って出て行きました。そして、二階バルコニーをL側を石倉さんが、R側を橋爪さんが中野坂上側から初台方向へ走って行き、今度は一階の初台側から中央へ戻ってきました。

    原作がどうなっているのかは知りませんが、二階のバルコニーを使ったのはバルコニー席のお客さんへのサービスでしょうか?

    さあしかし、それで悩みました。あの道はどうなっているのかと?!

    一方向へ進むと元に戻るというのは正にメビウスの輪です。

    ゴドーを待っている道、あるいは彼らが歩いてきて、これから向かう世界へと続く道は、地球規模どころでなく宇宙規模の長い一本道だと私は思うのです。メビウスの輪のように閉じた世界ではないと思うのです。

    彼らは、少なくとも一人は、翌日になると記憶が残っていません。縄を用意しようにも忘れてしまうのと、ポッゾの持っている縄も日毎に短くなっているようで、彼らは永久に死ぬこともできなさそうです。

    赤かぶ検事で共演した二人らしく、石倉さんが食べ物を欲し、橋爪さんがポケットから赤かぶを取り出したのも一興でした。

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    2011/04/24 22:30

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