焼肉ドラゴン 公演情報 新国立劇場「焼肉ドラゴン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    生々しさの極致。
    それでも生きていく。
    明日はきっと、いい日。

    「在日」をテーマにした作品として、わたしがこれまで触れたどの媒体(TVや映画や記録や事件簿など)よりも、そう、大きな事件が起こる訳でもなく、登場人物が特異なわけでもないのに、心底、響きました。

    この衝撃度は、映画「血と骨」以来だな…などと思っていましたらば!
    恥ずかしながら、「血と骨」の脚本家…というリンクが脳内で出来ていませんでした。
    観劇後に知るという。なさけなや。

    舞台中継やDVDとは違い、劇場で観る、という事の根幹を再確認しました。
    泣き笑いしながら立ち上がって、手を掲げて拍手を送ったのは、初めてでした。

    ネタバレBOX

    終盤に差し掛かった場面で初めて
    「あ!本当だ!片腕がない!!」
    と気づきました。
    序盤に
    「夏のシーンなのに、息子と父だけ長袖だな~」
    なんて思っていたのに。
    体幹がすごい。
    戦争で失った腕…20年余を経て、生活の、どの場面も慣れて対応しているということだ。少しも不自然さが無い。
    母役の方の実年齢にも驚いた。
    役を極めている役者は、舞台の上で生活しているんだなぁと、つくづく思いました。

    1度目のアンコールで、みなさんが「役」のまま再登場してくれて、嬉しかったです。

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    2011/04/17 09:09

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