unicornが投票した舞台芸術アワード!

2018年度 1-10位と総評
逢いにいくの、雨だけど

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逢いにいくの、雨だけど

iaku

115分。
1991年
小出舞子(橋爪未萌里)…悠太郎の亡妻の妹。亡妻と悠太郎の子・君子の母代わりとして二十代を捧げ、事故後も面倒を看る。事故後悠太郎へ告白するも拒否されてしまう。
悠太郎(近藤フク)…妻死亡後、舞子と君子の仲に入れず、距離を感じたまま生き、父としての存在意義に疑問を感じる。事故後職場近くのアパートにて独り暮らしをする。
秀典(猪俣三四郎)…潤の父。事故にかこつけて和子と悠太郎の仲のストレスをぶちまける。事故で潤の商品価値が下がったという認識で和子とも距離ができ離婚した。
和子(川村紗也)…潤の母。悠太郎とは大学からの親友で二人っきりで会うこともしばしばだが、恋愛感情はない。単純に加害者の君子を疎んでる。
2018年
君子(異儀田夏葉)…悠太郎の子。潤の失明の加害者。絵画教室キャンプでの事故後も絵を描き続け焼肉バイトしつつも絵本作家として新人賞を受賞。受賞作のキャラは当時の潤の描いたキャラを無意識的に使用したものだった。
智(納葉)…君子の後輩。父との距離があった君子の居場所として自分の家の部屋を貸すなど、君子を支えた縁の下の力持ち。性格は明るい。
潤(尾方宣久)…君子と同じ絵画教室に通ってた。君子とガラスの筆をとりあってそのはずみで失明した。本人は君子を恨むでもなく、不幸とも思わず、母・和子と暮らしているのが良いと思っている。自販機の営業職。
風見(松本亮)…高校の野球部時代のノックでイレギュラーしたボールが目にあたり失明した。片眼義眼が障害認定されていないため国に働きかける活動に参加。潤が君子に穏やかに接しているのを見てヤキモキする。妻子持ち。

客席からみると円形な階段が舞台。序盤、階段のためか役者の演技が遠いななんて思ってたけど、中盤から強烈に引き込まれた。面白かった。
1991年シーンは親同士の子を想う気持ちとそれは全く別の感情が入り混じって加害者被害者って二元的な話にならず苦悩し乖離していくサマが描かれる。特に男の方は(他のiaku作品でもそうかもしれない)どこか一本調子になれない、女から見たら煮え切らない感のある様子で、なんか親近感のようなモノを感じてしまう。女性はガンガン前に進むといったテイでそんなトコも楽しめた。
2018年シーンは当事者の二人と二人の関係者を交えた4者の会話となるが、当の二人の間に恨みつらみというネガティブ空気は薄い。ここらへんの1991年との違いも面白い。客としては失明の経緯を知っているし、これは二人も知っているし、結果しか見てない親とは明確に違う。それに親と違ってそれ以外のネガティブな感情が二人の間になかったからかななんて思う。事故も一回も顔を合わせず30年ぶりに合った二人は、10歳の感覚のままの純な関係でいられたのかななんて。
そう考えると、1991年でも2018年でも人間関係における「距離をとる」という行為は、生きていく上で必要なんだなって思う。逆にずっとそばにいてくれる人(そばにいても大丈夫な人)がいるってことは不幸を遠ざけるんだななんて思った。

再終盤で潤が和子に、君子にあったことを報告し、(俺のこと)不幸だと思ってんのかな、って言った際の和子はどんな思いだったろうか。単純に和子を想っての発言だとしたら、(君子を恨まず自分の人生を呪わない)潤はどんだけ人間できてるんだと頭が下がる思いだった(頭が上がらない?)。

切実

2

切実

切実

60分。
日野(岩谷健司)…最近見守り隊へ参加した中年独身。子供への愛情は人一倍。新田娘の誕生会で自作のキットコインを子供に配るつもりだった。
会長(岡部たかし)…見守り隊会長。誕生会へは日野も含めて参加するつもりだった。
新田(武谷公雄)…小3くらいの娘をもつセレブチックなお父さん。日野の誕生会への参加を昨今の情勢にかんがみ遠慮してほしいという。「見守り隊を見守り隊」の会長。

日野のキットコイン(きっと願いが叶うという願掛けアイテム)に微妙に感動している会長のところに、新田が差し入れをもってやってきて、新田娘の誕生会に話になり、日野が誕生会で披露するつもりの鍵盤ハーモニカ(踊るぽんぽこりん)をみせる。盛り上がる日野と会長を前に、新田は日野の参加は遠慮してもらうハズだと会長に詰める。理由は昨今の子供が被害者となる事件があって「何かあってからでは遅い」から。新田の考えも内心理解しつつ納得がいかない日野だったが、新田は不参加でお願いしますと去っていく。憤る会長だったが、日野のキットコインは(誕生会へ参加して)自分が皆に配ると受け取り、日野は雨の中、独り嗚咽する…。

60分で笑いと切なさと社会問題、人間関係の妙を描く快作。
序盤の日野の一人シーンから会長とのクスクスできる会話と続き、新田に踊るぽんぽこりんを披露するまでは、可笑しさと平穏さが同居してコントじみた安心感があった。踊るぽんぽこりんの完成度が思った以上に良くて、意外さからくるコメディがあった。逆に、後のことを想うと日野としての健気さがあって、今思うとなんかちょっと泣けてくる。そんな良いシーンだった。
んで、新田から要注意人物扱いされていることに気づいた日野と子どもを守るためという正義をふるう新田のやりとりがあって、終幕を迎えるけども、日野や会長も、自分らも(新田が日野らにしているように)レッテル貼りをしていることを認識し、一定の理解を示す。ここらへん、生きてく中で感じる哀しさ(と自分勝手さ)が感じられて、ウッっとくる。理解されてない感とか、よく思われていない感とか。ラスト、にわか雨に打たれる日野に、日ごろの自分を重ねたりもした。
その前のオチの、(会長は)誕生会参加するの?のトコは最高にウケた。これのおかげで、作品のバランスが一方に寄らずに、なんか心持が軽くなった気がした。

市ヶ尾の坂

3

市ヶ尾の坂

森崎事務所M&Oplays

130分。
司(大森南朋)…長男。郵便局員。カオルの前でウキウキドタバタ、たまに大声だすお兄ちゃん。
隼人(三浦貴大)…次男。一番落ち着いた人だけど、たまにピリピリ。司のアサクラへの態度が気に入らないとか。
学(森優作)…三男。郵便局員。色々子供っぽいけど、一番純粋。カオルの子へのプレゼントが渡されてなかったと知り怒る。
カオル(麻生久美子)…アサクラの再婚相手。元妻の子を育てるも色々悩む。小さい頃三連水車とかで遊んでいた。
アサクラ(岩松了)…画家。子のため青山から市ヶ尾へ移り住んだ。元妻が子を引き取ることを認めた。
安藤(池津祥子)…アサクラ家の家政婦。元妻宅へ勤めるようになっても話題にのぼる、皆に愛された人。

田園都市線ができたくらいの時代?。市ヶ尾のとある坂の中腹にある両親死後の三兄弟の住む住宅。近所に住む美貌の若妻カオルがたびたび訪ねてくるが、カオルは前妻の子の子育てに悩んでいて、ついには前妻が子を引き取ることとなる。前妻の子がドナルド好きでドナルドのキーホルダーをカオルに託した学は、キーホルダーがプレゼントされてないと知り怒るも、逆にカオルから詰め寄られてしまう。兄弟のドタバタで服が濡れたカオルは司から出された、母の浴衣姿に着替えて…というトコで終幕。

妙な魅力のある作品。三兄弟のじゃれ合いだったりカオルへの想いだったりちょっとしたケンカだったり、ほんのりした温かみが伝わってくる。その裏にある若干ドロっとした感情がややひんやりとしてて、いい塩梅。役者の魅力でもあるのか、演出がいいのか。ホットミルクを作りに台所にいったカオルのバッグにドナルドキーホルダーを見た学のシーンからラストまでの空気感の蠢きはグっときた。上品で明るくニコニコしたカオルがピリっとした緊張感を充満させる感じがタマラナイ。妙な感覚だけど。

大森のひょうきんというか浮足だった感じがユーモラスで好き。ツッコミも面白い。
愛されキャラ安藤さんもいい。気に入ってもらえることが人生の支え…的なセリフは、キャラのギャップもあり、響いた。
麻生久美子のミステリアス美女な感じが静かに煌めいていて最高。ドナルドを子に渡したとウソついたときのドナルド演技もコミカルで好き。カーテンコール浴衣姿でもよかったのに。

たまには海が泳げ!

4

たまには海が泳げ!

クロムモリブデン

90分を
人気子役のアロエ(土井玲奈)が時男(吉田電話)からレイプされ、時男が服役し、時男の長男が自殺してから5年後。時男家では妻の初音(花戸悠介)が次男の竜二(戸村健太郎)を父はすごい人なんだと嘘ついて育てていた。一方被害者宅では、母スミレ(奥田ワレタ)がアネモネ(渡辺とかげ)とともに、アロエを事件は芝居だったんだといって育てていた。時を同じくして小説書けない小説家(森下亮)の元へゴースト(小林義典)が現れ、事件の真相を暴くようけしかけていた。そして、時男が出所して…。

久々のクロムモリブデン。面白かった。
きわどいセリフと独特の演出で、序盤から中盤にかけ、ぐいぐい引き込まれる。終盤で、実際にレイプしたのは時男でなく自殺した長男と匂わせ(その原因はアネモネと思わせ)、BGMとパフォーマンス中心の演出にスライドする。ここでスミレが時男を銃殺し復讐するも初音に打ち殺される→「カット」を2回繰り返し3回目でアネモネが打ち殺され、スミレのカットの声もむなしく終幕となる。

終盤のシーンは見ごたえ十分。パワフルかつカッコイイ。ピザ屋の早瀬(池村匡紀)の表情が何気に好き。
ストーリー的にもうちょい見たい気もするけど、腹八分なトコが逆に良かったかも。結局ゴーストは何者なのとか。小説家はコレを出版したのかしらとか。アロエと竜二の愛情はどーなってしまうのとか。

小説家とその編集の須藤(岡野優介)とのゲスい会話とか、表向き虐待だけど、裏側に愛情のある初音やスミレの教育とか、いい感じに引っかかってくる作品。あと衣装がクロムモリブデンとしては普通だけど、いい感じだった。スミレ家の衣装は普通にかわいい。スミレの仕込み暗殺銃の小道具とか、めちゃかっこいいし、笑ったし。

iaku演劇作品集

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iaku演劇作品集

iaku

どの作品も面白い。特にあたしら葉桜かな、一番は。

ヒッキー・ソトニデテミターノ

6

ヒッキー・ソトニデテミターノ

ハイバイ

115分。
カンクーントルネードで引きこもりからプロレス見たさに外に出られた富美男(岩井秀人)が勤める引きこもり支援NPOが舞台。20歳くらいの内弁慶な引きこもりの太郎(田村健太郎)や40超の引きこもりの和夫(松井周)らを説得しNPOの宿舎に住まわせる富美男や先輩の黒木(チャンリーメイ)。色々ありながらも就職を決める太郎と和夫だったが、和夫は初出勤のその日自殺してしまう…。

カンクーントルネードは未見。古舘寛治が体調不良で松井周が台本片手に代役してた。

合間合間にカンクーントルネードのシーンを挟んで進行するスタイル。それだけでカンクーントルネードも面白そうだなと感じた。
太郎の母のいかにも引きこもりの母っぽさが気に入った。太郎は人をイラっとさせるのが上手い。
チャンリーメイの中国語語りからの送別会あいさつは超自然で上手い。過去シーンの際の表情もよい。

和夫死亡後の父(猪股俊明)の「最期に人生的になった」がズンときた。和夫の笑顔の裏の表情を想うとちょい怖い。聞かれるかどうかも不明な道案内を完璧にしないとという強迫観念のあった和夫だからこそ、仕事への想いが強すぎた死なんだろうなとシンプルに受け取ったけど、富美男の姿をみていい加減でいいんだと思った時の感覚が、結構大事なんじゃないかなと、生きるためには。父は悲しむような演技はなかったけど、逆に響くものがあった。

ラスト、引きこもり現場で話す黒木の後ろから、ちょっと外しますと言って退席する富美男で幕となるが、その場から退く姿勢が現代人的な生き方でもいいんじゃないかと思えてきた。まあ、実際退いて好転するのかどうかは、やってみないとわかんないから、なんか頑張ろうってなんちゃうんだけど。

消す

7

消す

小松台東

95分。
弘光(瓜生和成)…兄。父から嫌われ母に助けられていたが、その母が亡くなったため、父と弟と疎遠に。父の死後順平に呼ばれ帰省する。
順平(山田百次)…弟。兄からの当たりのせいで物事にハッキリ言えない性格になった。千里とは別れ兄と暮らすらしい。
千里(山本真由美)…順平の妻。身ぎれいな美人。家の状況の不満をついにぶつけたが、順平からは離婚(のようなもの)を言い渡される。
努(今村裕次郎)…弘光らの親戚(いとこ?)。風俗に走る。
幹恵(荻野友里)…努の妻。義母の介護に疲れ、俊哉の筆おろしをする。
望美(井上みなみ)…弘光の娘。父のせいで公務員の彼氏との縁談がご破算になった。
杏奈(田村優依)…龍一の彼女。風俗嬢。努がハマってる。
俊哉(櫻井竜)…順平の部下。幹恵の筆おろしが忘れられず、努へ突進を繰り返す。
龍一(松本哲也)…順平の元同僚?順平が原因でか足の指切断し、順平宅へ長く居候する。後頭部に目がある。

宮崎の片田舎の一軒家での、やさぐれた兄と兄(や他の人)にモノ申せない弟が主軸の物語。序盤からなんか水面下でざわついてるなって感じがヒシヒシと伝わってきて、中盤から終盤で爆発する。この爆発力がとてもインパクト大で、陰惨な空気を吹き飛ばしてしまうくらい。ラスト、結局兄も弟も離れなれないというテイで終了するけど、依存とも一歩前に進んだともいえる感じがしてよかった。良舞台。

演技は皆良かった。特に荻野の疲れた人妻感の色気とイライラ感が好き。イライラ感でいうと山本と井上もそうだけど。瓜生の最初の演技はどこか知的に障害があるように見えたけど、人格破綻者的な感じが舞台の重みを増しているようで良い。今村も松本もコメディなトコとシリアスなトコといい塩梅の演技だった。松本のラーメンむせながら演技は恒例なのか。単純に上手い。

『ソウル市民』『ソウル市民1919』

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『ソウル市民』『ソウル市民1919』

青年団

ソウル市民1919。95分。
1919年の京城のとある文房具店。ソウル市民の続編という位置づけらしい。

三一独立運動のまさにその日で、通りで朝鮮人が集まって万歳して、噂では日本から独立するというが、当の日本人らはどこ吹く風で陽気に歌ってというとこで終幕する。
ソウル市民より、作品の枠内で描かれる部分が多いからか、イメージしやすい。徐々に朝鮮人がいなくなっていき、それでも日本人らは今のままが続くかのような雰囲気でいるサマが、のちの歴史に結びつくようで恐ろしげ。
こっちももう一度見たかった。

上空に光る

9

上空に光る

やしゃご

115分。
汐里(坂倉奈津子)…民宿マスオカのおかみ。夫を津波で亡くし継いだが、恋人の小池との結婚を考えている。
洋一(尾崎宇内)…汐里の弟。ニートだけど汐里の危機には積極的に行動してた。
千洋(村井まどか)…汐里の妹。津波とかの語り部で収入を得る。義兄の暴走に喰ってかかる。
臼澤(緑川史絵)…マスオカの従業員。認知症の母と仮説に住むが、ついつい手をだしてしまう。仮設からの移転を受け入れ皆に助けを求めた。
津島(海老根理)…宿泊客。住宅建設作業員。家城を助けるため怪我したらしい。母?が行方不明。
家城(串尾一輝)…宿泊客。津島の後輩。酒に酔って風の電話を盗んできた。
吉田(木崎友紀子)…宿泊している画家。津波で夫を亡くす。再婚しようとする汐里にいつまでも待てばよいと言い放った。
祝田(新田佑梨)…宿泊客。津波のせいで東京に越すも誰とも会話せず過ごす。今は店長と不倫中。
松下(小瀧万梨子)…宿泊客。風の電話で6歳で死んだフェレットと会話する。
義兄(代田正彦)…汐里の夫の兄。汐里に弟に結婚を報告するよう電話を突きつける。
小池(岡野康弘)…役所勤務。汐里との結婚を義兄に告げボコされ、汐里にヒエピタで看護される。
綿引(中藤奨)…宿泊客。東京で劇作している。

津波被害にあった宿を舞台に喪失した人々の想いを描く。
皆で飲んでいるとこにボコした小池を連れて義兄がやってきて、汐里にどういうことかと詰め寄るシーンが熱い。裏で祝田や松下がギャアギャア言い合ってるカオスな感じとかもね。失った部分をどう埋めるのかって人それぞれだけど、本作品は水面下でその考えがぶつかりあっているようで面白かった。
結果、汐里と小池は結婚に進むだろうし、臼澤さんは皆の協力も得つつ認知症の母と新興住宅で生活するだろうし、祝田と松下は結局関係が戻る気がしないでもないし、吉田は絵を描いて夫を待つだろうし、義兄も弟の死を抱えたまま生きていくんだろうなと。

2011から7年過ぎたけど震災系の話で骨太な作品だなと思う。震災でなくても通用する話でもあるからかもしれない。風の電話BOXっていうアクセントもあり、多人数芝居ながらまとまりがあった。ところどころのユーモラスなシーンも味わいぶかいし、佳作と思う。終盤はもう少しすんなりと終幕してよい気もするけど。

演技はみな安定してた。祝田のきゃぴきゃぴ具合と女に飢えてる津島と家城のリアクションがなんかナチュラルでほっこりした。小瀧万梨子の色っぽさと津島の二枚目半な感じもまた好き。坂倉奈津子の内になんか秘めてる系の表情に惹かれた。

革命日記【青年団・こまばアゴラ演劇学校“無隣館”】

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革命日記【青年団・こまばアゴラ演劇学校“無隣館”】

こまばアゴラ演劇学校“無隣館”

A。90分。
アジト管理の夫婦の妻・典子役の山村麻由美がよい。立花役の南風盛もえは、Bの堀夏子に比べて幼い感じが妙に役にハマッてた感じ。Bと同じく典子の妹夫婦の西風生子と有吉宣人の演技が好印象。自治会の仕事をお願いしにくる坂下役の本田けいの押しの強い雰囲気も妙にコミカルで好き。

空港襲撃に参加する桜井の彼女である立花が、組織リーダーに盾突き相手にされずもう帰るというシーン。典子が立花に、帰ってご飯作って待ってるって帰ってSEXしたいってこと?とストレートに聞く。
典子は封建的な思想から脱却(思想的に自己を革命?)しないといけない的なことを言うけど、そりゃこんなトコでうだうだやってるよりそっちの方がいいよねと。けどシビれるセリフだなって思い。
結局個人はどこまで組織の一部になりうるのか。目的レベルの高低は置いといて、社会で生きるヒトにとっては面白いテーマ。設定に過激派左翼をもってくるトコもまた魅力を増す要素になってる作品。
序盤の左利きだから左翼になったのはウケた。

総評

色々忙しくて本数減った。アゴラ劇場系は見に行くようにしてたけど。その分大きめ(有名)な舞台ばっかりになった。

次点は、mrs.fictionsの再生ミセスフィクションズ2、笑の内閣のそこまでいわんでモリエール。

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