「名探偵シャーロック・ホームズの来日~帝國怪人総進撃~」
劇団東京ミルクホール
シアターVアカサカ(東京都)
2007/11/28 (水) ~ 2007/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★
毎回、同じ完成度が凄い
いつもながら、歌ありダンスあり客いじりありの楽しい演出のコメディで、思う存分楽しめました。私にとって、物語の進行上は、特に必要のない場面がこんなに楽しめる劇団はそんなにありません!
トリツカレ男
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2007/11/29 (木) ~ 2007/12/25 (火)公演終了
満足度★★★★
季節感溢れる演出に華がある
毎年のことですが、クリスマスらしい季節感溢れる舞台美術、音楽や照明に、幕開けからわくわくしました。物語も、原作の雰囲気を取り入れながら、うまく成井さんらしいテイストが出ていたと思います。
わが闇
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2007/12/08 (土) ~ 2007/12/30 (日)公演終了
スピンオフ
マシンガンデニーロ
萬劇場(東京都)
2007/06/14 (木) ~ 2007/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
暴力あり、社会批判あり、でも泣けます。
炭鉱での強制労働者階級へすべり落ちた若者たちが、希望を信じるミケという痛みを感じない少女とともに、“脱出”を試みるが、その意外な結末は・・・?
汚れた顔の役者たちが、床面をはいつくばる。顔を背けたくなるほどの過激な暴力あり、ワーキングプアと言われる今の若者たちの現実を重ねあわせた社会批判あり、でも最後には泣かずにはいられなかった。
一種、狂気をはらんだような役者たちの演技、ロープを使った演技上の工夫もいい。ただそれだけじゃなくて、この劇団はいつも何かを考えさせる。ぜひ、いろんな人に観てほしいです。
モーゴの人々
シティボーイズ
天王洲 銀河劇場(東京都)
2007/04/25 (水) ~ 2007/05/06 (日)公演終了
テレビ的?
面白かった!ただ、例年、コントの内容というより、見た目の派手さが目だってきているようで、ちょっとテレビ的な感じがする。もっとそのままで勝負してほしいなぁ。きたろうと中村有志は最高です。
写楽考
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2007/04/05 (木) ~ 2007/04/29 (日)公演終了
発情日記
妄想旅団
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2007/03/30 (金) ~ 2007/04/01 (日)公演終了
もっと思い切っては。
チラシなどではアングラ色を前面に押し出してありましたが、意外に普通の芝居だったという印象。ここまでやるなら、もっと思い切ってやってもよかったのではないでしょうか。舞台右の壁面に映像を写していましたが、あまり意味がなかったような・・・。ただ、ヒロインを演じた女優・伊藤ららさんの美しい迫力のある演技は、とてもよかったです。
天国と地獄
演劇ぶっく社
シアターアプル(東京都)
2007/04/12 (木) ~ 2007/04/16 (月)公演終了
舞台が広すぎたという印象。
毛皮族も小林顕作さんも好きなので、期待していただけに、少し残念な舞台でした。映像やダンスシーンなどのアイデアの面白さはわかるのですが巧く生かされておらず、役者さんたちの力量も含め、やっぱり舞台が広すぎたのかな、という印象。他の方のコメントにもありましたが、最後のカンカンは面白かった。あのエネルギーの発散が、なぜ本編に見られなかったのか・・・。
堕落美人
弾丸MAMAER
シアターサンモール(東京都)
2007/03/28 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了
疑問だらけ
いつものことながら、それなりにまとまっていると思うのですが、登場人物の心理描写に納得がいかず、うまく入りこめませんでした。作者が描きたかったのは何だったのだろう・・・。細かくは書きませんが、物語の整合性や論理性ではなく、疑問に感じることが多かった。
サボテンの花
演劇集団キャラメルボックス
シアターアプル(東京都)
2007/03/14 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了
満足度★★★
最後はほろりと・・・
もちろん音楽はしっかりしていたのですが、音楽劇にしなくてもよかったんじゃないかな、という気も。ストレートプレイでも十分楽しめる内容だったので、そう思ってしまいました。
いやむしろわすれて草
五反田団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/03/15 (木) ~ 2007/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
しあわせということ
どうしようもない状況でも、お互いへのちょっとした思いやりや愛情で、楽しい!とか幸せだーとか思える瞬間があれば、幸せに生きていけるんだなぁということを実感させられた作品。役者さんたちの些細な表情や言葉の間合いなどが、秀逸。
ともだちが来た
阿佐ヶ谷スパイダース
ザ・スズナリ(東京都)
2003/12/17 (水) ~ 2003/12/30 (火)公演終了
じっくりと作品づくりに取り組んだ
かつてこの作品に役者として参加した中山祐一郎が演出をし、伊達暁と長塚圭史が役者にまわった作品。大きな劇場に進出しはじめていた彼らが、あえて小さい劇場で、じっくりと作品づくりに取り組んだ様子が、とても好感が持てた。
美藝公(びげいこう)
KUDAN Project
ザ・スズナリ(東京都)
2007/03/16 (金) ~ 2007/03/21 (水)公演終了
満足度★★★★★
映像を使った演出に感動!
Kudan Projectは毎回欠かさず観ていますが、これは、天野天街さんの作品の中では、かなり理解しやすく、初見の方でも楽しめるものになっていたと思います。映画がテーマとなっているのですが、演劇のなかで映像をこんなふうに使えるのか、と目からうろこの演出には、感激です。
激情
ポツドール
本多劇場(東京都)
2007/03/04 (日) ~ 2007/03/11 (日)公演終了
面白いのか面白くないのか・・・
初観劇。後ろのお客さんが、「いつもよりストーリーがちゃんとあった」と言っていましたが、個人的には前評判が高かっただけに、意外にフツーだなぁという印象。そんなにえぐくもなかったし、後味も悪くなかった。小さな劇場で見るのとは、随分雰囲気が変わってしまったんだろうな、と。それを考えると、この劇団の表現方法には限界があるのでは、と思います。笑いはわりと好み。これくらいのキャパの劇場での次作を観てみたい。
パレスチナの秋(とき)
パレスチナ・キャラバン
テルプシコール(TERPSICHORE)(東京都)
2007/03/02 (金) ~ 2007/03/02 (金)公演終了
日本にない人生観
日本の演劇人、舞踏家、ミュージシャンと専門スタッフが、パレスチナのアーティストと共同で演劇作品を創作し、2007年10月にパレスチナ各地と日本の数都市をテント演劇で巡演する「パレスチナ・キャラバン」のプレ企画である、「パレスティナの秋」。今回は、アラブの詩人・ダルウィーシュ「壁に描く」を、大久保鷹、西田シャトナーら異色の組み合わせで、朗読劇に構成したものを上演した。
踊りに行くぜvol.7 SPECIAL IN TOKYO
JCDN
アサヒ・アートスクエア(東京都)
2007/03/02 (金) ~ 2007/03/03 (土)公演終了
満足度★★★
茅ヶ崎の新人に注目
コンテンポラリー・ダンスの狭い世界では、面白い新人が出てきても、なかなか観客が発見するのは難しいもの。その中で、JCDNのこの『踊りに行くぜ』は、全国各地に散らばる新人の作品が観られるのだから、たまらない。その点では、既に評価を得ている山下残や康本雅子さんはもちろんのこと、茅ヶ崎オーディションからあがってきたという、まだ大学生の酒井幸菜さんに目が惹かれた。寝返りのポーズから連想する面白い動きを中心に、明るく、ほのぼのとした世界を展開。もっと観たくなる人でした。
絵空事を描いた父
演劇集団壺会
王子小劇場(東京都)
2007/02/16 (金) ~ 2007/02/19 (月)公演終了
満足度★★★
女性ならではの美しい空間
端整な顔だちの女優さんたち、衣装、舞台芸術、音楽、照明・・・と、すべてにこだわりの感じられる、美しい空間でした。女の子たちの間のちょっとした会話でも、女性作家ならではの感性がびんびん伝わってきます。ただ、父親と娘たちとの関係性がもう少し色濃く描かれたほうが、観客に伝わりやすい作品になったような気がします。
肝高の阿麻和利
あまわり浪漫の会
うるま市きむたかホール(沖縄県)
2007/02/11 (日) ~ 2007/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★
感動して
今でも、言葉になりません。中高生の演劇、というとひいてしまう方も多いと思うのですが、今まで考えていた演劇の枠を超えて、力を持った作品でした。出演する子どもたちには、役者、群舞、バンド演奏、歌とそれぞれの役割があって、そのレベルは様々なのですが、表現ということの魅力を知った彼らの輝きには、そんなことには頓着させない強さがありました。
上々ライフ
ダブルスチール
萬劇場(東京都)
2007/01/19 (金) ~ 2007/01/22 (月)公演終了
もう一歩ですが・・・
強盗をたくらむ詐欺師たちの、笑いあり涙ありのSFコメディ。オカマの愛人やメイドさんなど、キャラがたっている脇役は生きいきしていて光っていたが、ネタバレの内容がらみでもったいないところが多々あり。もっと良くなるところもあるのになぁ・・・と生意気にも思ってしまいましたが、この劇団は、今回で、一時休団とのこと。残念です。
ロープ
NODA・MAP
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2006/12/05 (火) ~ 2007/01/31 (水)公演終了
良かったですが・・・
登場人物の負う役割やその配置、全体の構成などが非常に「オイル」に似ているなと思った。その分、私は最高だと思った「オイル」と比較してしまい、がっかりしたところもありました。宮沢りえが喉を痛めていたのか、声が聞き取りづらく、それを意識してか集中力に欠けていて、全体的にユルイ感があり。残念でした。でも、野田作品の中では、テーマは重いけど、わかりやすいので、初めての人にはいいかもと思います。