VIANの観てきた!クチコミ一覧

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見渡すかぎりの卑怯者

見渡すかぎりの卑怯者

ジェットラグ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/12/08 (土) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★

もったいない
これだけの役者にこの内容(演出)では。演者(作者)から卑怯者呼ばわりされても全然そんな気にならなかったのは私がこの芝居を理解できなかったからだろう。作者と私とでは卑怯の定義(イメージ)が異なっていただけのことかもしれないが、理解できない芝居からは得るものがあまりない。全体的なまとまりのなさからは、作者の言わんとしていることを役者が100%理解し、納得して演じていたのかという疑問も浮上する。

音楽冒険活劇 ペール・ギュント

音楽冒険活劇 ペール・ギュント

Theatre Polyphonic

d-倉庫(東京都)

2012/12/04 (火) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★

なんたる回り道
演技者でない人が歌う芝居を初めて観たが、それがストーリテラー的役割だったのだとしても私は違和感を覚えた。(聞こえにくかったし。オープニング以外は演技者に歌ってほしかった。)初めてペールギュントを観たが要約などからもっと壮大なものをイメージしてしまったことと過剰な期待を寄せたことで全体的にもの足りなさを感じた。一色は及第点。初物づくしだったであろうことを思えばよくやってる。やはりただものではない。これを機にさらに進化するだろう。

青のはて ―銀河鉄道前奏曲(プレリュード)―

青のはて ―銀河鉄道前奏曲(プレリュード)―

てがみ座

吉祥寺シアター(東京都)

2012/11/30 (金) ~ 2012/12/03 (月)公演終了

満足度★★★

言葉(台詞)、大事じゃないのかな
なぜ字幕がなかったのだろう?台詞の意味が分からずつい考えてしまうので、普段の観劇より無駄に疲れた。最後の方の会話を重複させるシーンはそれらを噛み合わせることで相乗効果を狙ったはずだが、特殊な舞台設定で聞き取りにくくなる場合もあり、逆にもう一方の台詞を邪魔してるかのようで果たしてその片方の台詞をもまともに入ってこなかった。最初これが宮沢賢治?と思ったが観終わる頃には宮沢賢治に思えてくるのが演劇のおもしろさかな。音響と照明が銀河鉄道の旅へ誘ってるかのようだった。

ぱれえど

ぱれえど

浮世企画

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/11/21 (水) ~ 2012/11/27 (火)公演終了

満足度★★★

にんげんだもの!
幕間の爆音轟かせる音楽が心地よく、ラストどうしようもなく愚かな登場人物たちに混ざって私もラリホーしたくなった。演出に疑問多く(ホンは良かった)、演出を他者に任せるのもアリかなと思った。

地響き立てて嘘をつく

地響き立てて嘘をつく

ガレキの太鼓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/11/14 (水) ~ 2012/11/21 (水)公演終了

満足度★★★

発想はユニーク
だがタイトルからイメージする壮大さはなかった。

ネタバレBOX

着物で見る日本史はおもしろかったが舞台上で着替えない策はなかったか。舞台上の着替えは演技していない人が舞台に残るのも含めて興醒めする。エレべータのくだりはあれほど何度も昇降する必要はない。私は間延びした。最後先生の声がほとんど聞こえなかったのだが、あれは聞こえなくても構わないものだったのか。
『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★

ぐいぐいひきこまれる
でも実際にあったかのような会話・演説を軸にした脚本および無難なとしかいいようのない演出には不満が残る(評判高い劇団だけに・・・)。そういう意味ではもう1本のほうがおもしろかったのかも。今回初見だったがまた観たいし次回への期待度は今回より高くなった。

フリル

フリル

アマヤドリ

王子小劇場(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★

「説明しない」説明も要らない
モノローグよりも何気ない会話の中での台詞の方が印象に残りやすいものだし、モノローグは押し付けがましく共鳴しない長台詞を聞くと観劇力が弱まる。だからと言ってモノローグを多用するこの作家の作品が嫌いじゃないのは作者がモノローグ(台詞)よりも役者の肉体を重視してるように思えるからだろう。群舞なくとも群舞があったかのような感覚、なんだこれ。

アンダーグラウンドワンダーランド

アンダーグラウンドワンダーランド

ハイバネカナタ

サンモールスタジオ(東京都)

2012/09/06 (木) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★

詰めこみすぎ
観る前からなんでクイズなんだと疑問に思っていたが観てもそれは解消されなかった。いろんなことが少しづつ惜しかったり理解に苦しんだりで、過剰が逆に欠落を生じさせており、クイズ王が変な夢をみただけの話に堕ちた感がある。照明は良かった。

【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル

【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル

北京蝶々

王子小劇場(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/05 (水)公演終了

満足度★★★

傍観者的立場にて
道州制なるものに興味がなく郷土愛もない私にとってこれを題材にした理由が分からない。なぜ観たかと問われれば北京喋々だからだ。前作のイメージが強く残っているのと予備知識不足で勝手に道州制実施後の戦国時代的群雄割拠の世界を想像してたため、予想に反した静的な世界はパンチ不足(帯金の不在も一因か?)となった。時々クスクスしながら舟を漕ぐ隣人を気にしながら何で南東北の人はなまってないんだろうと疑問に思いつつ愛ってなんだよおと一人つっこみをして、地味ながらもホンのおもしろさを損なわせない演出の労苦に思いをはせた。

今夜此処での一と殷盛り

今夜此処での一と殷盛り

風雷紡

サンモールスタジオ(東京都)

2012/08/11 (土) ~ 2012/08/19 (日)公演終了

満足度★★★

累って何歳くらいの設定だったんだろう?
中也の詩をあのように朗誦させてはダメだろう。あの探偵ならあのように読んでもおかしくはないが、それでもあの読み方には納得できない。蛍の光が嘘臭くそれが美しいはずの場面だったのと全体的には照明はよかったから余計に惜しい気がした。

THE TUNNEL

THE TUNNEL

ユニークポイント

座・高円寺1(東京都)

2012/08/10 (金) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★

がっかり
共同の脚本・演出に無理があったのではないのだろうか?不可解なことが多すぎる!

進化とみなしていいでしょう

進化とみなしていいでしょう

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/07/28 (土) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★

進化とみなしていいのか
パーフェクト。意味深長な表現や演出が随所にあって、それが観終わってからいくら考えても分からないし多分本を読んでも分からないだろう。でもそんなことを理解できずとももちろん十二分に楽しめる。ラストがとにかく凄くてカッコよくてグッときてなんか得体の知れない熱いものが体内をこみあがった。

ここまでがユートピア×トラックメロウ

ここまでがユートピア×トラックメロウ

劇団あおきりみかん×オイスターズ

座・高円寺1(東京都)

2012/08/02 (木) ~ 2012/08/06 (月)公演終了

満足度★★★

どこからがユートピア?
全体的に腑に落ちない。説明に「戦う、喜劇」とあるがこれは喜劇ではないだろうし、「陣地取りの遊び、いや合戦」とあるが遊びに見えてならない。賞を獲っているのだから脚本は良くできてるのかもしれないが、演劇を通してその良さを感じとれなかったのは、疑問ばかりが生じた演出のせいだろう。

軍鶏307・改訂版

軍鶏307・改訂版

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★

演劇の醍醐味!
過言ではない。なぜこの芝居に空席が生じるのか分からない。あの会場ならチケット即日完売になっても不思議ではないくらいの力量ある劇団である。全然おしゃれじゃないけどアングラ風だけど多少古臭いかもしれないけれど、それがなんだ!そんな私も観たい観たいと思ってて実は今回が初見だったのだがもっと早くに体験すべきだったと悔やんでる。これぞ演劇。

ネタバレBOX

希望の象徴となるはずだった飛行機の搭が予想(その完成がエンディング)に反してまさかの崩落を経てめんどりさんを死地へと赴かせた時、観客は銃声とともに絶望の深淵に突き落とされる。一転、光溢るる和やかな雰囲気の中、めんどりさんが相変わらず「行かんでええ」「行かんでええ」と心の中で絶叫していたのは生への讃歌に他ならない。そして圧巻の、驚愕のラスト!軍鶏307はめんどりさんの「生きよ!」という思いを人々に運ぶのだろう。板垣の役者魂が燃え爆ぜっていた。
宇宙Remix   (無事公演終了いたしました。ご来場まことにありがとうございました!)

宇宙Remix (無事公演終了いたしました。ご来場まことにありがとうございました!)

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/21 (月)公演終了

満足度★★★★

ほとばしる!(初見)
役者陣の演技やセリフ回しの上手下手は置いとくとしてとにかく演劇にかける熱情がひしひしと伝わり観劇後はとても清々しい気持ちになった。若い役者には、ひたむきに演じていても空回りして寧ろ白けさせる輩が多い中、ここの役者陣はガンガン胸を衝いてくるので笑わせておきながら胸を熱くする。この役者達のシリアス芝居を観てみたいがこの劇団はやりそうにないので他団体に出演するときに注目したい。この劇団は鹿殺しを好きな方にお薦め。

ネタバレBOX

団員ではないが一色洋平が傑出していたし彼をストーリーテラーとして起用したことがズバリ的中というか彼を基軸として全体を良質なものに昇華させていた。全体的にコントをコラージュして1つにまとめた印象があって、そういう手法だったのか結果的にそうなったのかは分からないが、それは殆どの客を飽きさせないことに成功しているもののコント的なものを好まない客(そういう客は端から望んでいないのなら別に構わないがそういう客も確実に観にくるのだ)には不寛容を与えただろう。
トニーと呼んで

トニーと呼んで

Baobab

ザムザ阿佐谷(東京都)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★

トニーとは・・・?
直近でたすいちを観劇したが、その振付は演者のスキルに合わせるために必然的にレベルを下げたのだろうと今回スキルが上がったダンサーに対する振付でそう思った。当たり前のことだが踊れる人がいて振付は活きる。最後の方でひとりひとり何か喋っていたことが音楽でほとんど掻き消されていたが、それは聞こえなくても問題のないことだったのだろうか?個人的には聞き取りたかった。全体的に中途半端にセリフが入ったという印象があるし、発声と舞踊がせめぎあっていた。セリフをまったく入れないかもう少し多く(理解しやすく)して舞踊を減らした方が良かったと思う。ダンス公演を評価するのは難しい。退屈しなかった度合いかな。

闇言

闇言

JACROW

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/05/08 (火) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

観たい!
もう一度。(芝居をもう一度観たいと思うことはあまりないのだが・・・)。恐らく作者同士が何か相通ずるものがあったからこそ出来たこの企画は、4編ではなく1編の作品としても通用する。(冒頭で「闇言」と言った直前のセリフが聞こえなかった。知ってる人がいたらお教え下さい。)前回観た時とはまるで印象が違う宍戸は、文字通り満身創痍で実は憑依したかのごとき江ばらの犬っぷりさに乗じて本当に狂ったのかと案ずるほどの怪演。終演後、ヨーグルトの匂いががいい意味で後味の悪さを増長していた。同じ再企画請う。LeDeco初めてだったが、他のフロアの物音(しかもそれも芝居)がガンガン聞こえるこの会場を使用することに疑問を感じた。特に今回の演目は暗転の時など外野の音が一切聞こえない方がより効果的だったろうし・・。恐らくそこにいるすべての人に聞こえたであろう寝息を立てて眠る客に憤懣やるかたなし。眠るなら来るな。両者とも客はもとより役者にも悪影響を及ぼすはずで、折角のいい芝居がそんなことで損なわれるのは口惜しい。

オーシャンズ・カジノ

オーシャンズ・カジノ

北京蝶々

王子小劇場(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★

楽しかった
が、ただそれだけ。劇場に入っての第一印象はここでカジノできるの?階段はあるけれど思ってたほどの派手さはない、大丈夫か?そんな不安は芝居が始まれば一気に消え去る。帯金走る。走り回る。何度目かの帯金で正直これまでは彼女にあまりいい印象持たなかったが、今回は素晴らしく良く映った。なんでだ?この芝居で地方財政が逼迫状態にあることや都知事のカジノ誘致問題に頭をめぐらす人はたぶんあまりいないし、作者はそんなことが言いたいわけじゃないのかもしれない。でも・・・。パラリンピックはうまくいったと思うが・・・。今回はモヤモヤが残った。

深海のカンパネルラ

深海のカンパネルラ

空想組曲

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/04/15 (日) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

笑いは要らない
あらためて「銀河鉄道の夜」の素晴らしさを認識させられた。この作品に対してもっと大胆な解釈を提示してくると予想していたので、オーソドックスな再構成は若干物足りない気もしたが、逆に「銀河鉄道の夜」の世界を壊されなかったことに安堵した。この芝居が成功だったとしたらカンパネルラの死に焦点を当てたことだろう。個人的には魚座の女王が出てきたところでかなりひいてしまったもちろん水泳の何とかでも(この芝居であのような笑いをとる必要性ある?)。もしかしたら今まで観た芝居の中で1番かもと思えるくらい照明が素晴らしかった。

くちづけ 【閉幕しました/配役発表】

くちづけ 【閉幕しました/配役発表】

オーストラ・マコンドー

中野スタジオあくとれ(東京都)

2012/04/11 (水) ~ 2012/04/18 (水)公演終了

満足度★★★

泣けない!
関係者が泣けると言っていたことに対して。さわりしかやらなかったから15分くらいだったろうかしかもおまけのような扱いだったが当然いくつもの役を演じるので普通のリーディングではなく動きもあってとても得した気分になった佐藤みゆきのパフォーマンスにつられての本編観劇。その素晴らしいパフォーマンスを観なければより楽しめたと思うのだが、それを観たがために逆に損した気分になった。観る側からすればあのような(予告)公演はしないでもらいたい(するならもっと包み隠すべき)と言いたいが私のようなつられ客(少なくないような・・・)を得たのだから企画勝ちかもしれない。

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