忍守シン(しのもり しん)の観てきた!クチコミ一覧

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アリスインクロノパラドックス

アリスインクロノパラドックス

アリスインプロジェクト

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/05/03 (火) ~ 2011/05/08 (日)公演終了

満足度★★

若いということだけで素晴らしい
若いです。
単に演者が若いというだけでなく、こんな夢想を若い頃にはするものだ、という感慨に近いものがあります。
物語はよくあるタイム・トラベルものですが、途中途中にちょっとした笑いをさし挟み、脚本家の意地のようなものを感じます。ただ、それを生かすように役者を動かすことが出来たかというと疑問です。
全体を通して、ほぼ一定のリズムで進行するため、見せ場であるとか印象的なシーンが作られることなく済んでしまったのが残念でした。

蠅取り紙 ―山田家の5人兄妹―

蠅取り紙 ―山田家の5人兄妹―

劇団たくあん

MAKOTOシアター銀座(東京都)

2011/05/04 (水) ~ 2011/05/05 (木)公演終了

満足度★★★

少し変えるだけで
台本がしっかりしており、楽しめました。2時間という上演時間も苦になりませんでしたが、もう少し短いほうが良かったと思います。
舞台装置がきちんと作られ、制作面が万全であったことがわかります。
役者の方々もちゃんと声が出て、無難にこなしているという印象があります。ただ、台詞に頼った演技が多めで、動きにやや必然性が欠ける点が残念でした。
あとは間の取り方、台詞のリズムを少し変えるだけで、格段に印象が変わると思います。

ネタバレBOX

物語が展開し始めるまでがやや長いので、そこまでを役者の力で引っ張るのが大変そうでした。その後の「生霊かも」と騒ぎになった時の芝居など、もう少し間が良ければもっと笑えたはずなのに、と惜しいと思う箇所が幾つかありました。
全体的に感情の流れがはっきりしない演技に見えてしまい、淡白な印象を与えます。それが良いかどうかは、人により判断が分かれるでしょう。
寿歌

寿歌

劇団東京乾電池

アトリエ乾電池(東京都)

2011/04/28 (木) ~ 2011/05/04 (水)公演終了

満足度★★★

演ること自体がチャレンジング
今の時代にこの作品を演目とすること自体が相当チャレンジングで、その試みがうまくいったかどうかは意見が分かれるでしょう。冷戦構造が崩れ全面核戦争の危機が遠のいた今、別の危機に対する不安感を共通認識として醸し出さないと、作品の持つ世界観を表しきれないかもしれません。
3人の登場人物と道具は1台のリアカーという、ごくシンプルな構成がそのまま踏襲されており、舞台上に"九重五郎吉一座"のノボリを付けたリアカーが佇んでいるという状況を作り出した時点で、芝居の半分は完成したと言えます。残り半分は役者さんの個性と、いかに"エエカゲン"に見える芝居をして頂けるかにかかるわけです。しかしながら舞台の作りのせいか、役者さんの動きが少ないのが残念でした。

ネタバレBOX

ほぼ原作の台本通りに進行します。忠実すぎるぐらいで、よもや「リヨナ」「私は美しい」をそのまま言うとは思いませんでした。元ネタを知っている人は今やほとんど居ないでしょう。
書かれた頃とは時代が変わったと言えばそれまでですが、全体的に台本をそのまま演じたという印象が強く、幾つかの点で違和感をおぼえました。ヤスオの風貌があまりにもイエス過ぎたり、キョウコの年齢設定に無理が見えてしまうところなど、難しいものです。
超!スーパーウルトラハイパーサンダーローリングなんとか【公演終了しました。ご来場ありがとうございました。】

超!スーパーウルトラハイパーサンダーローリングなんとか【公演終了しました。ご来場ありがとうございました。】

元東京バンビ

しもきた空間リバティ(東京都)

2011/03/02 (水) ~ 2011/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

良い意味で、こなれた芝居
面白いです。ちゃんとしたコメディになっています。
はじめのうちは役者さんの動きが固く、セリフに頼った演技をしてるなという印象はあったのですが、中盤以降はそのようなことはなく、不自然さはありません。
登場人物たちのキャラクターがきちんと描き分けられていて、それぞれのキャラの動きに必然性があることなど、脚本が良く書かれています。加えて役者さんたちのこなれた演技(悪い意味ではないです)によって物語の展開に大いに説得力があり、感心しきりでした。台詞の言い間違いやら段取りミスなどあったものの、慌てずリカバリするあたり、「慣れているな」と感じました。

ネタバレBOX

未来人を告白するくだりで爆笑。
なるほど、この手の荒唐無稽な説明をするのに、あのような表現方法があったとは。新鮮でした。
舞台版『千年女優』(大阪凱旋公演は5/11)

舞台版『千年女優』(大阪凱旋公演は5/11)

TAKE IT EASY!

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/02/17 (木) ~ 2011/02/21 (月)公演終了

満足度★★★★

舞台化の成功例
5人の役者が絶えず動き回り、映画のカットバックさながらめまぐるしい場面転換。とにかく圧倒されっぱなしでした。
芝居というより、長時間のダンス・パフォーマンス。台詞の量も多いのですが、それ以上に多い体の動き、マイムの数々。練習量を想像すると気が遠くなります。
音響も照明も舞台上の動きとぴたりと合い、驚異的ですらあります。
元となったアニメ映画を観た時には実写のほうが合っているのではと思ったものですが、今回の舞台を観ると、それ以上に舞台のほうが合っている、と思わせてくれました。このような例は滅多に無いです。

ネタバレBOX

ほぼ原作の映画と同じ内容をそのまま舞台化したのは、元の話の量の多さを考えると、もの凄く勇気の要ることではないかと思います。
ただ、さすがに小道具なし、パントマイムのみでは表現しきれなかった場面もありました。宇宙船の発射とか、怪獣映画とか・・・。全体の量に比べ、そのような場面は少なかったので問題とはなりませんでしたが。
舞台化に際し、映画とは異なる何か光るものが一つあれば、もっと良かったと思います。
ひとんちで騒ぐな

ひとんちで騒ぐな

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/02/03 (木) ~ 2011/02/06 (日)公演終了

満足度★★★

説得力がカギ
タイトル通り、まさにひとんちで巻き起こる同時進行の幾つかの騒ぎを一幕で見せた舞台。登場人物が状況的に追い詰められ、なんとか打破しようともがく様のおかしさを素直に描き、シチュエーション・コメディの王道とも言える作りは見事です。
役者さん方の演技も不自然さがなく、このちょっと異常な状況でも「そうなるだろうな」と思わせる力が十分あります。
ただ、肝である"状況"の作り方に若干自然さがあり、それが説得力を減らしてしまった感が否めず、残念です。

ネタバレBOX

シチュエーション・コメディは難しいと思います。状況が説得力を持っていないと、そこから崩れていく過程が面白くなりにくいです。
今回の話では、例えば以下のような点が不自然でした。
・あゆみが家族と一緒に住んでいるであろう家の風呂に、宇多田が勝手に入る
・おそらく常識人であろう丸柴が、他人の家に勝手に上がり込む
・6年ぶりに地元に帰る勘介に、若葉が連絡をとった理由がわからない
・若葉とあゆみが同じバンドのファンというのは偶然すぎる
不自然な状況でも、理由付けによっては説得力を持つ場合もあるとは思います。その理由付けが今回は見えにくかったと思います。
役者さんの芝居に関しては、さすがに安定感があり、最後まで安心して観ていられました。ただ、台詞を言いながら指を振るなど、複数の役者さんに共通の仕草が見られたのは、若干違和感がありました。
くちびるぱんつ

くちびるぱんつ

ぬいぐるみハンター

王子小劇場(東京都)

2011/01/27 (木) ~ 2011/01/31 (月)公演終了

満足度★★★

驚異的な体力
確かにがちゃがちゃしています。
大部分は勢いに任せての速いセリフ、走りまわり、踊って歌って、ギャグの応酬と、何やら昔の小劇場演劇を思い出させるようなお芝居でした。
役者さん達の体力には脱帽です。あれだけ動き回り、台詞を喋って歌い踊っても息があがる素振りが見えないというのは驚きです。
話の内容は、ほぼ無意味。その無意味さをどう受け取るかは、観る人によって分かれるでしょう。無意味さ加減が許容範囲内に収まらないと、笑えない所が出てきます。

ネタバレBOX

話の流れから致し方無いのですが、【30XX年】の登場人物たちの会話が何を言っているのかさっぱりわからず、次第に興味が引かれなくなってしまったのが残念です。(これは観ている私の側の問題でしょうが)
タイトルに含まれる「ぱんつ」も、物語に深く結びついていないようでした。
13人のスピード!

13人のスピード!

マグズサムズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/01/26 (水) ~ 2011/01/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

見事でした
面白い、と素直に言える作品です。
スピード感溢れるコメディと聞くと、ただ勢いに任せて突っ走るという印象を受けがちですが、リズムとテンポが絶妙で最後まで飽きがきませんでした。
これは間とか台詞のタイミングが相当難しいはずで、少しでもズレれば笑える所も笑えなくなるはず。少なくとも私が観た回は、ほぼ完璧だったと思います。
登場人物のキャラクターもきちんと描き分けられていて、役者さんも皆さんよく声が出てきっちり演じられているという印象です。

ネタバレBOX

バスガイドさんの冒頭の芝居がしっかりしていたおかげで、物語の流れをきちんと作っていけたのではないかと思います。文字通り、ガイドになったわけです。
桜の園の裏の園

桜の園の裏の園

SKY SOART ψ WINGS

シアターX(東京都)

2011/01/18 (火) ~ 2011/01/20 (木)公演終了

満足度★★

真剣だから喜劇的
「桜の園」は未見ですが、解説にもある通り、並行する3つのエピソード自体を楽しめる作品となっています。
登場人物達の真剣な、でもどこか喜劇的な振る舞いに、時代や場所を越えた普遍性を描く試みとなっており、工夫の跡が伺えます。
役者陣の中では、シャルロッタ役の方の安定感が全体を引き締めている感があります。
少し理解しづらかったのは、登場人物の背景や立場、仕事の内容が説明されなかった点です。”桜の園”と呼ばれる屋敷に何故彼らは居るのか、どのような立場で複数の家族がそこに居るのか、あらかじめ解説を読まず原作も知らない身にとってはわからなかったので、パリから帰って云々のくだりがほぼ理解できず、感情移入が阻まれてしまいました。

繋がらない世界の話【終演しました!たくさんのご来場ありがとうございました】

繋がらない世界の話【終演しました!たくさんのご来場ありがとうございました】

ソテツトンネル

RAFT(東京都)

2010/12/14 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★

面白くなる要素
30分一幕の芝居×2本のオムニバス。
2本の作品の間に関連は無く、「繋がらない」話として構成しているとのこと。

「谷間!やわらかい!お願い!触らせて!」
病院という舞台に異質の者を紛れ込ませるとどうなるか、その発想からくる物語の展開としては無理なく見られました。ただ、巨乳のくだりはさすがに唐突で、それが笑いにつながるか、面白くなるかというところは紙一重というところです。
笑いの要素はあるのですが、全体的に"間"の取り方、空気感の作り方がもう一歩で、もっと面白くなるはずだったのが残念です。面白くなる要素はありました。

「2010年家族の旅」
こういう日常SF的なものは昔よくあったな、という感じで、ある種の懐かしさを覚えながら観させていただきました。父親役の方の演技の安定感で、作品全体がうまくまとまったかと思います。
子供達の年齢設定がよくわからず、しばらく戸惑いました。30分という短い枠なので、観る者が迷う時間が少なくなるような表現を望みます。

ネタバレBOX

「谷間!やわらかい!お願い!触らせて!」
おそらくキーとなる役は次女かと思います。他の3人のバラバラな方向性を一手に受ける役柄なので、作品全体の流れに大きな影響を及ぼすものと思います。
"ゆうか"のボソボソ喋りは確かにそのようなキャラクターなのでしょうが、さすがに単調で聞くのが辛かったです。

「2010年家族の旅」
妹の遊び方から最初は幼児かと思ったのですが、話が進むにつれ小学生か中学生?かと、迷っているうちに最後まで進み・・・
どこかである程度確定させないと、後半の「セックス」云々というセリフが生きないのではと思います。
あなたの部品 リライト

あなたの部品 リライト

北京蝶々

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/12/14 (火) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★

全体と個々
改訂再演、でも改訂前とは全く異なる作品との説明を受けましたが、改訂前は観ていないので先入観なしで観させていただきました。
全編ほぼ出ずっぱりの西村役の役者さんによって、1本の芯が通った作品になっています。
高度な義肢によって障害者の体と心を直すことを一種の美学とする男が、自分自身の歪な精神を映し出したかのような登場人物たちと相対し、やがて疑問を持つようになる。個々の登場人物たちの背景や痛みは描かれており、それが主人公の行動を無理なく引き出すことにはなっています。
ただ、どの登場人物にしてもそのキャラクターの特異性から、感情移入がしやすいかという点については疑問符がつきます。

ネタバレBOX

二人の"上原"の描き方がわかりにくく、全体との絡め方がなんとも中途半端になってしまった感があり、残念です。時折垣間見えるシュールさが、物語全体のわかりやすさと乖離しているためか、その意図を汲み取ることができませんでした。
あと、さすがに至近距離でお尻を見せられた観客は可哀想かと・・・
空にはあのひこうき雲

空にはあのひこうき雲

リブレセン 劇団離風霊船

吉祥寺シアター(東京都)

2010/12/08 (水) ~ 2010/12/11 (土)公演終了

満足度★★★

さすがの安定感。ただし・・・
映画の撮影現場を舞台にしたドタバタ劇とほんの少しのミステリー。
こう書くと凡庸に聞こえてしまいそうですが、そこはこの劇団得意技の時事ネタスパイスで見事に乗り切り、まさに鉄板と言えます。
いつものことながら達者な役者さん達の技量に支えられて、本作品も安心して観ていられます。

ネタバレBOX

惜しかったのは、せっかくドリー・カメラをレールに乗せて動くという大仕掛けを用意したのに、動いたのは冒頭1回だけだったこと。
また、クライマックス・シーンで役者の動きがほとんど無くなってしまったのが残念です。
吉永役の方の靴の裏が舞台にこすれる音が気になったのも、集中力を欠くことになってしまいました。すいません。
天国レイン

天国レイン

Bobjack Theater

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2010/11/10 (水) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★

役者に左右
おそらく観る人によって意見は分かれるのでしょうが、役者さんの演技や魅力に大きく左右されたという印象でした。
脚本としては自信作という感じがみなぎっており、プロットがしっかりしているため安心して観ていられます。その分、演技の自由度が狭められたのでしょうか。笑えるはずの台詞が上滑りになってしまった感があり、残念です。
役者さん一人一人はとても魅力的なのですが、魅力がありすぎるせいで全体としてのバランスが崩れたのかもしれません。

ネタバレBOX

登場人物たちはそれぞれに不幸な境遇のはずなのに、なぜかそうは見えなかったのも役者の魅力がありすぎたからなのかもしれません。それが感情移入を妨げるとしたら、なんとも矛盾した話です。
必ず訪れる日~石鹸工場~

必ず訪れる日~石鹸工場~

かもねぎショット

ザ・スズナリ(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/09 (火)公演終了

満足度★★★

不思議な感覚
不思議な魅力に覆われた作品。芝居として、こんなアプローチもあるのかと感心しきりでした。
ややレトロな工場を舞台に、特に変わったことが起こる風でもなく始まった物語は、やがてほんの少しシュールな展開とともに意外な秘密が語られる、と字で書くと凡庸な表現になってしまいますが、それでもこの作品が持つ不思議な魅力は変わりません。
役者さん達の自然な演技、良い意味で全く力が入っていないかのように見える芝居は、そうそう簡単にはできないと思います。それでも退屈さを感じさせないというのは、不思議でなりません。

ネタバレBOX

少し残念だったのが、フィルムの件が社長にバレた理由がわかるところの展開が急すぎて、わかりにくかったところです。
とはいえ、全編通してクールな班長のキャラクターが良いです。
パチョリの、「安心して。結婚はしないから」という一言に、女の残酷さを見た思いです。
起て、飢えたる者よ

起て、飢えたる者よ

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★

今の時代にも見せられる工夫
まずは今の時代に、この題材をまともにとりあげようという勇気に感服します。
連合赤軍については何度も映画やドラマ等で描かれ、普通に描いたのでは暗くやりきれない話でうんざりするだけに終始するか、或いは映画「光の雨」のように劇中劇という変化球によって今の時代の観客にも見せられるようにするか、となるところですが、この作品はほんの少しの工夫をすることで見事に解決しています。
冒頭からインターナショナルやら”新左翼”用語やらで時代の空気を表現するという、あまりに正攻法なやり方に若干不安を感じましたが、役者さんたちの力技で1時間40分という上演時間を最後まで引っ張っていったことに感銘すら覚えます。何か特別な舞台装置であるとか、派手な演出など一切無しに、役者の力量だけであそこまで見せることが出来るというのは並大抵ではありません。
ただ、予備知識の無い人が”総括”や”自己批判”を見るとどう感じるのかは気になるところです。

ネタバレBOX

寒さと飢えに苦しんだ、というところが見えるともっとよかったです。
革命戦士たちは少し血色が良すぎました。
ケイジ/LIFE SHARE

ケイジ/LIFE SHARE

EgofiLter

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2010/10/21 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了

満足度★★★

伝えようという意思
最初ははっきりしない人間関係が徐々に明らかにされ、それとともにある人物の目的が見えてくる、少しミステリー色の入った作品。コミュニケーションとディスコミュニケーションという主題を象徴するような登場人物で物語をひっぱり、伝えたいことを明確に伝えようとしています。その思いに、役者の方々も懸命に応えようという意欲が垣間見れます。
初日だったせいか、最初はなんとなく探り探りの演技という感じでしたが、中盤以降は生き生きとお芝居をされていたという印象です。
1時間50分ほどの上演時間は若干長く感じましたが、じゃあどこか余分なところがあったかと問われると特に無いとしか答えようがないので、致し方ないのでしょう。
座席の配置の関係で、花道での演技がよく見えなかったのが残念。
また、舞台ツラに座り込んでの芝居もあり、おそらく後ろの席の観客からは見えなかったのではと思います。

箱入り彼女博覧会

箱入り彼女博覧会

NICE STALKER

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/09/29 (水) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★★

もう一歩の踏み込み
日曜日昼の回を見てきました。
4話のオムニバスで、全体で1時間半。
各話ほぼ二人の芝居なのですが、役者の方々の頑張りで成立していました。
ただ、女性キャラクターがしっかり作っていたのに比べて、それを助ける男性キャラクターのバリエーションが乏しいように見えるのが残念です。
女性が主役の舞台なので仕方がないという面はありますが、もう一歩、男性側にも踏み込めたなら、全体に深みを増すと思います。
1時間半は若干長く感じました。ほんの少し冗長な部分を削ればもっとテンポ良く観られると思います。

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