1
ひみつのアッコちゃん
劇団ガソリーナ
こちらも今年限りの劇場。じんのひろあきとストアハウスという特別な約束の場所で、じんの節が全開で「アッコのでてこない」緻密な一本。
2
借景芝居「A面・B面」 (両日とも最終回完売!!)
渡辺源四郎商店工藤支店
これも劇団1本原則の中でこれを選ぶのは多少躊躇しますが、青森という街の中でしっとりとした物語が切なく美しい。別公演「みなぎる血潮はらっせらー」は2010年からのさまざまな展開を楽しみに、「きょうもいい天気」で本当に泣かされたのも印象深い。
3
極めて美しいお世辞
箱庭円舞曲
今年の公演はどれもよくて、迷いところですが、サラリーマンのアタシの気持ちにもっとも寄り添える言葉を書ける作家の力が一番でている感じのこれを。別公演だけれど、「庭」のイベント的楽しさと、気持ちに沁みる感じも魅力的でした
4
わが星
ままごと
ジャンジャンオペラが洗練された印象で、一歩先を見せてくれた感じの凄さ。星から家庭までズーム自在で楽しい。口ロロ(くちろろ)というミュージシャンのプロモに乗せられたという感じがしないでもないけれど、それでも心地よい。
5
In The PLAYROOM
DART’S
ミステリーとしてはちょっとずるいところがある感じがしながらも、物語を追いかけること、手に汗握る感じのゲーム感覚が心地よい。
6
あの日僕だけが見られなかった夜光虫について
studio salt
鬱屈した男の思いをしっかりと描きながら、未来へのすこしばかりの希望が素敵。終幕に砂浜で広がる夜光虫が美しいけれど、後方席からはあまり観られなかったのは少し残念だけれど、それにあまりあるあの舞台の圧巻。
7
FUTURE
ブラジル
終盤でがっつりひっくり返すのがさすがの力。舞台装置も実に美しく、お手本のような小劇場の芝居。
8
29時
自転車キンクリーツカンパニー
トップスとじてキンの組み合わせはアタシにとって特別。その場所で彼女たちらしい一本を最後に観られたのは本当にうれしい。
9
ショート7
DULL-COLORED POP
私的ルールである1劇団1本の原則の中でこれを選ぶのはどうかしているけれど、それほど衝撃的な「飲尿ミュージカル」の含まれるBプロを。最近は封印していた作家のコメディのセンスと、小林タクシーという希有の役者、そしてこれだけの女優を取りそろえたという奇跡。別公演だけれど、もちろん「証明/プルーフ」 の圧巻も。
10
エモーショナルレイバー
ミナモザ
マンションの一室で行われる犯罪の現場、というのはありそうでなかなか無い芝居の舞台。社会ときっちり繋がる作家の確かな目が成功している一本。