しのぶの観てきた!クチコミ一覧

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シンポジウム SYMPOSIUM

シンポジウム SYMPOSIUM

東京デスロック

富士見市民文化会館キラリふじみ 展示・会議室(埼玉県)

2013/07/27 (土) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★

SYMPOSIUM
壁に映像が映される四角い空間。観客は床に座ります。出演者がテーマごとに話し合うのが“シンポジウム”っぽい。脚本通りのところもあれば、アドリブもあると思います。たぶん回によって全然違うんでしょうね。私が観た回は大人しい目だったんじゃないでしょうか。観劇ではなくワークショップのような後味。

ネタバレBOX

出演者が話し合いをしているのを観察して、耳を傾けている時間と、自分も話に参加する時間(お茶菓子の時間)を体験した後に、何も話さない静かな時間があって、「ことば」を認識しなおす体験でした。人間には、言葉が、ある。凄いことです。方法は全然違うけれどテーマはテアトル・ド・アナール『従軍中のウィトゲンシュタイン~』と一緒だと思いました。
効率の優先

効率の優先

城山羊の会

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/06/07 (金) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

クールな石橋けいさん。でもやっぱり…
イケてる会社で目も当てられない珍事続出、生々しいタブー炸裂。笑い過ぎて苦しい!(笑) 人間なんて所詮こんなもの。たまりまへんわぁ~(笑)。超大人向けの約1時間50分。

ネタバレBOX

山内ケンジさんは東日本大震災以降の現実を常に描かれていて、そこもとても信頼しています。
朝がある 弾き語りツアー

朝がある 弾き語りツアー

ままごと

PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)

2013/05/10 (金) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★★

題材は太宰治作「女学生」
PRUNUS HALLを半分に分けて、片方が劇場、片方が「ままごと展」の会場になっていました。上開演前の展示観覧、終演後の柴さんのトーク、そしてトーク後の展示観覧がすべてセットになって1作品という気がしました。

ネタバレBOX

題材は太宰治作「女学生」。「朝がある」は「朝Girl」だし「モーニング娘。」だし。でも作品全体をあらわす意味としては、タイトルどおり「朝が、在る」なんですね。2013年7月9日(月)の朝7時ごろの一瞬間を、1時間で表現していました。

ポスト・パフォーマンス・トークでは柴さんが学生のために配慮した発言をされていて、いつもながら優しい方だと思いました。高校生にも大人気なんですよね。今日もサインを求められていました。
マクベス

マクベス

東京二期会

東京文化会館 大ホール(東京都)

2013/05/01 (水) ~ 2013/05/04 (土)公演終了

満足度★★★★

コンヴィチュニー演出オペラ「マクベス」
前半はピンと来ないところもあったけど、後半はソロも良くて、特にラストの演出がイイ!(笑) と、ご機嫌な帰り道で、「あれはないですよね」と言い合ってるスーツのおじさまたちと遭遇。意見分かれるのもイイね!

ネタバレBOX

そういえば軍人と魔女は男女の対比にもなっていたんですね。
『ハムレット』

『ハムレット』

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2013/03/05 (火) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

キラリ☆ふじみの『ハムレット』
面白かった!!シェイクスピアはこれぐらい変えてくれる方がわくわくする。2時間半でほぼ休憩なし。どんな劇場でも上演できると思いました。レパートリーになるようなので、ぜひ色んな劇場を回っていただきたいです。

ネタバレBOX

 劇場回遊型の演劇でした。まさかハムレットの生い立ちから描くとは。そして、墓場のシーンで終わりでした。墓掘り人夫も登場せず。
長い墓標の列

長い墓標の列

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/03/07 (木) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

『マニラ瑞穂記』が楽しみ
 新国立劇場の演劇研修所修了生が多数出演する企画の第一弾で、1期生の古河耕史さんが水を得た魚のような活躍っぷり!
 1957年初演の骨太な群像劇。序盤は初日らしい硬さで少々停滞したけど、休憩後の後半は物語が急展開し、最後まで充実。昨年の「るつぼ」同様、昭和13年(1938年)の話なのに今にフィットし過ぎて、ショック大きい。ぐさぐさ刺ささりまくる。

ZERO COST HOUSE

ZERO COST HOUSE

岡田利規× Pig Iron Theatre Company

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2013/02/11 (月) ~ 2013/02/13 (水)公演終了

満足度★★★★

ZERO COST HOUSE
白人男性俳優が「私は岡田利規です」と自己紹介する演劇ならではの虚構。技術のある俳優の演技も良かったです。何より、岡田さんが劇作家として、彼独自の方法でパブリックに責任を果たそうとしていることに感動しました。「横柄であることを避けるのをやめた」という決心と「思考の解像度を上げる」ことにも。

音楽劇『アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人』

音楽劇『アルセーヌ・ルパン カリオストロ伯爵夫人』

Studio Life(スタジオライフ)

シアターサンモール(東京都)

2013/07/04 (木) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★

カリオストロ伯爵夫人
ファントムシリーズから舞台美術が洗練されて、とても私好み。
関戸博一さんがきびきび、くるくると演技を切り替えてらして、とても良かった。

LILIES

LILIES

Studio Life(スタジオライフ)

シアターサンモール(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

「LILIES」は劇団ファン以外の方々にも観て欲しい
予想よりはるかに良かった。美術、照明、衣装などとともに演出も刷新され、劇団名物演目が驚くほど進化。今、男優集団である同劇団以外に、この戯曲をこれほどの完成度で上演できる団体はないのでは。俳優にバラつきあるが、本当にいい戯曲なのでおすすめ。

ネタバレBOX

終演後に出演者のトークがある回だった。先輩・後輩の序列がはっきりしてて…体育会系の部活みたいだった(笑)。青木さんが「ばかやろう」的な発言…麗しき伯爵夫人が…(笑)。
わたしーTHE CASSETTE TAPE GIRLS DIARY

わたしーTHE CASSETTE TAPE GIRLS DIARY

intro

王子小劇場(東京都)

2013/07/19 (金) ~ 2013/07/21 (日)公演終了

満足度★★★

わたしーTHE CASSETTE TAPE GIRLS DIARY
7月19日(金)19:30の回終演後のポスト・パフォーマンス・トークでイトウワカナさんとお話をさせていただきました。イトウさんは王子小劇場「佐藤佐吉賞」にノミネート!

ネタバレBOX

「イトウさんは作風が定まらない」と柴幸男さんに言われたそうです。ホントにそうですね(笑)。
劇作家女子会!

劇作家女子会!

劇作家女子会×時間堂presents

王子小劇場(東京都)

2013/06/13 (木) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★

劇作家女子会!
6月14日(金)19:30の回終演後のポスト・パフォーマンス・トークにゲスト出演させていただきました。オノマリコさんが王子小劇場「佐藤佐吉賞」にノミネート!

ネタバレBOX

オノマリコ「Compassion」 、モスクワカヌ「バースデイ」が好みでした。
さいたまゴールド・シアター×瀬山亜津咲 ワーク・イン・プログレス 公開

さいたまゴールド・シアター×瀬山亜津咲 ワーク・イン・プログレス 公開

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大練習室(埼玉県)

2013/08/14 (水) ~ 2013/08/16 (金)公演終了

満足度★★★★

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団と、さいたまゴールド・シアター
短い場面を構成した、お馴染みの老俳優によるタンツテアター。 選曲と照明等の誘導のせいもあるけど、「ザ・ファクトリー2」同様に落涙しっぱなし。ただ椅子に座ってる姿に泣けて来る。

ネタバレBOX

椅子に座って、お茶を飲む演技だけで泣けてしまった。
帰郷 -The Homecoming-

帰郷 -The Homecoming-

Runs First

シアター風姿花伝(東京都)

2013/06/15 (土) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

これが私が観たいストレート・プレイ
約2時間強。男ばかりの親子と招かれざる紅一点の客の、一見突飛に映る行動のワケ(動機)を、頭フル回転で解いていく。質の高い芝居だから得られる知的興奮とスリルにアタシご満悦。
ほんわかホームドラマでは全くない。親と子の、男と女の闘い。開幕時からプっと吹き出せたのは、セリフを言い続けるベテラン俳優の力だけじゃなく、その横にいる中堅俳優の在り方の重さゆえ。これが私が観たいストレート・プレイ。
ピンターといえば不条理劇で難解だという言説は、信じる必要のない噂だったんだ。

ネタバレBOX

長男(斉藤直樹)の妻(那須佐代子)が初めて彼の実家に来た夜。彼女が明け方までかつて自分が住んでいた町を放浪してたことは、次男(浅野雅博)のセリフでわかる。…いったい何してたんだよ!(笑)。この時点で悪女認定だん。でも最後の場面で彼女が三男(小野健太郎)をやさしく抱く姿は、ピエタのようだった。
イタコ探偵工藤よしこの事件簿

イタコ探偵工藤よしこの事件簿

渡辺源四郎商店

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/11/15 (金) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

イタコ探偵工藤よしこの事件簿
朝10時の回を拝見。85分とは思えない密度でした。体感時間は1時間半。パロディと深刻なドラマを並行させ、放り出さずに複数のテーマの結末をつけたのも凄い。朝から泣けて大変(笑)。

ネタバレBOX

火サス風ドラマのパロディーとそれをテレビで見る人々という劇中劇は、わかりやすいギャグと劇団ならではの親しみやすい空気で微笑ましく。でもそれだけじゃないんですよね。

ごく近しい人が死んだことを認められない。でもそれを受け入れないと次に進めない。そしてパロディードラマの壁に崖と海が描かれている。東日本大震災の被災者の方々の気持ちに寄り添っていると思います。

イタコが「ごめんね、ありがとう、気を付けてね」しか言わないことは、だれもが知ってる。それをわかっていて信じ合うことで、お互いに許し、癒している。お芝居という虚構を作り手と観客が共有するのも同じですよね。
音楽劇「それからのブンとフン」

音楽劇「それからのブンとフン」

こまつ座

天王洲 銀河劇場(東京都)

2013/10/03 (木) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

満足度★★★★

それからのブンとフン
小説の登場人物が現実世界で大暴れして、悪魔まで出てくる荒唐無稽なお話…とチラシ等から前情報として頭には入っていました。でも幕開けから、舞台上に井上ひさしさんと彼の作品(文=ブン)たちが居るのだとわかり、私にはストーリーの飛躍が気にならないどころか、理路整然としているぐらいに思われました。そして、ブンやフンに起こっていることは今の日本で起こるだろう、いやすでに起こっているのだと感じ、これほどまでに予言的であることを恐ろしく思いました。

ネタバレBOX

紙と筆が奪われても、牢獄の壁に自分の指から出す血で文字を書き続けると言うフンは、まさに井上ひさしさんだと思いました。私は文筆家がそんなことをしなくていいように、言論の自由、表現の自由が制限されないように、声をあげ、行動していかなければならない。そう強く思いました。
建てましにつぐ建てましポルカ

建てましにつぐ建てましポルカ

ヨーロッパ企画

本多劇場(東京都)

2013/09/18 (水) ~ 2013/09/26 (木)公演終了

満足度★★★★

日本をどたばたコメディーで風刺
「ロベルトの操縦」と同様、終わりの盛り上がりとともに笑いながら涙止まらなくなる。全部わかっていて、Nintendoっぽくやってる。大人なんだ。これを成熟って言うんだと思う。ヨーロッパ企画がいま存続していることに感謝。

ネタバレBOX

行き当たりばったりかつ後手後手の設計のせいで迷路だらけになった城は、日本もしくは原発事故対応そのもの。迷路で迷って手も足も出ないくせに、プライドが高くてそれを告白できない貴族(菅原永二)は、東京電力。いつか起こる事故や地震(このお芝居では城に巣食う悪魔)に対する危機管理もゼロ。それでも笑って暮らしてる(暮らすしかない)今の日本をどたばたコメディーで風刺。
黄金の馬車

黄金の馬車

SPAC・静岡県舞台芸術センター

舞台芸術公園 野外劇場「有度」(静岡県)

2013/06/01 (土) ~ 2013/06/22 (土)公演終了

満足度★★★★★

黄金の馬車
楽しかった。幸せだった。幅広い客層向けに進化した上に、私みたいなオタクも満足させてくれるのって凄い。ちょうど読んでた本のテーマ(人間の幸せと時間と言葉について)と重なって、途中も最後も納得だし、涙ぐんだ。

終演後のトークにて。人気が出て幅広い観客層を得ると、芸術は「表現がわかりやすくなっていく」という話が非常に興味深かったです。

ネタバレBOX

女優カミーラ(美加理)の孤独は私の孤独だよなぁと、静岡のホテルでしみじみ。
가모메 カルメギ

가모메 カルメギ

Doosan Art Center

Doosan Art Center Space111(韓国)

2013/10/01 (火) ~ 2013/10/26 (土)公演終了

満足度★★★★★

『かもめ』の舞台を1930年代の朝鮮に
 チェーホフ作『かもめ』を韓国人のソン・ギウンさんが脚色し、日本人の多田淳之介さん(東京デスロック)が演出されます。
 『かもめ』の舞台を1930年代の朝鮮に置き換えて、登場人物を朝鮮人と日本人にし、それを日韓俳優によって上演すること自体が面白い上に、有名古典を材料にして現代を批評する作品になっていたのが素晴らしいです。
 第50回東亜演劇賞の作品賞、演出賞、舞台美術・技術賞の三冠を受賞。

夜更かしの女たち

夜更かしの女たち

直人と倉持の会

本多劇場(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★

技巧を凝らした構成
岩松作品に似ているように感じるところもありましたが、演技方法やお芝居の空気はそうでもなく。全体的に華やかかつ軽やかでした。衣裳がおしゃれで、美しい女優さんを凝視しちゃったり。

ネタバレBOX

休憩後に舞台美術が一新されているのは眼福。男子生徒イヌカイが線路に寝転がっていたのは、持っていた弓道の矢(長くしていた)で電線に触れてしまったから、という推理。
華々しき一族

華々しき一族

新国立劇場演劇研修所

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/12/20 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★

一つ屋根の下の恋愛騒動
とても面白い戯曲です。12/23(月・祝)13時開演のBキャスト版で千秋楽。

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