満足度★★★★★
スピード感あり
見応えありました。
ネタバレBOX
へなちょこだけど人たらしの曹操が覇権を目指すに至るまでを描いた話。
スピード感溢れる展開と、スピード感溢れる殺陣が素晴らしかったです。
登場人物それぞれの性格がはっきりしていました。王の血筋の権威付けのために木(風)火土金水の龍を登場させることでゲーム的要素も加わり、三国志が分かり易くなりました。
満足度★★★★
爆松
幕末のエネルギーに溢れていました。
ネタバレBOX
幕末の混乱に翻弄された三姉妹の波乱万丈な生き様や世相を猥雑に、見世物小屋的に描いた話。
ええじゃないかなど幕末のエネルギーに溢れていました。
梅、竹、松の三姉妹は、父親の借金が原因で武士の妾、女郎、女相撲の相撲取りになりました。妾同士に決闘させる武士の道楽、賭けがあったという設定は新鮮でした。
満足度★★★★★
【チョキチーム】観劇
優勝!
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一番良かったのは……
ネタバレBOX
OLヴィーナスはちみつシアター 『星くず14号 ~PLAY』 出会い系サイトのサクラたちの話。
でも、引きこもりの女性を立ち直らせる目的もあって、引きこもりからの卒業、外出して家に帰ったときのお帰りなど、ちょっと心温まるフレーズのある話でした。(10点)
劇団鋼鉄村松 『MARK(x):まーくえっくす 』 悪の組織の女幹部エプシイに奴隷にされ搾取された引きこもり男ひろゆきが、労働の喜びを知り社会性を獲得したことで彼女に感謝し惚れ込んで、いくつものパラレルワールドを越えて恋を成就させる物語。
エプシイがツンデレで可愛く、悪の総統と正義の味方が禿げ方が一緒でお茶目、太ったひろゆき始めみんなひろゆき、単に面白いだけでなくストーリー性もあって素晴らしい作品でした。(12点)
満足度★★★★
【グーチーム】観劇
台風の中、風姿花伝に行くのに初めてバスを使いました。
ネタバレBOX
スズキプロジェクトバージョンファイブ 『TSUMI』 ルームシェアをしている住人の中で何度繰り返しても最終的に将太が殺されてしまう謎を解明する話。
刺されるのは罪のせいかと思いきや、桂子や香や歩やシルバーが登場するゲームで待ったを繰り返す詰めのことでした。丁寧過ぎる種明かしでしたが、短編の場合はこれくらいがいいのかもしれないと思いました。(10点)
劇団ICHIGEKI☆必殺 『Z medicine』 製薬会社の研究所のある離島でゾンビ病が蔓延する話。
痩せ薬の被験者が集められたことも兄弟がいたことも意味がなく、ちぐはぐでした。Tシャツを首にかけるのも、アンティークスのケケケの宇宙人で見飽きるくらい見ていたので新鮮味がありませんでした。(6点)
満足度★★★★
少し切ない
前向きでいい話でした。
ネタバレBOX
正義感に燃えて先輩社員を庇ったところ先輩はその後退社、それが原因で無気力になってしまった主人公海崎新太が、リライフという社会復帰プログラムによって見た目だけ若返って高校生生活を一年経験することで覇気を取り戻す話。
同級生同士のトラブルを解決し、クラス対抗の演劇祭では、一人のできる人間が何でもかんでもやるのではなく、足りないところを助け合いながら全員がそれぞれの役割を果たすチームワークの重要性を説いて、結果立ち直りました。
同級生の日代千鶴もリライフの被験者と分かりかけたときが一番面白かったです。
満足度★★★★
概念的風景
狂言に置き換えるとぴったりのようなシチュエーションの二人芝居でした。
ネタバレBOX
地球の思い出にと、日本人とフランス人が山に登ってビデオを撮ったり採取していると、山の神が一人に憑依する形で登場。もう一人が宇宙の歴史を語り、自分たちがなぜ地球から脱出しようとしているかのうんちくを垂れる話。
視力が悪いせいか、字幕はほとんど見えませんでした。それよりも、日本人とフランス人が使っていたヘッドセット型の自動翻訳装置を客席にも配置してくれていたらどんなに良かったかと思いました。
ある程度の知的生命体は宇宙に数多く存在するのでしょうが、強力な電波を受発信できるまでに進化すると早晩核爆発によって滅んでしまうので、知的生命体同士の交信はチャンスが限られていてなかなか実現しないのかもしれません。
神は脳内の産物というのはその通りだと思いました。神が宇宙に進出するには人間が宇宙に進出する必要があります。
概念的風景は興味深かったですがどうでもよかったです。
満足度★★★★
【パーチーム】観劇
45分×2本
ネタバレBOX
集団asif~ 『想像し創造する騒々しい宗三』 引きこもりのゲームオタクがゲームで知り合った女性と会ことになり、幼馴染を交えて巻き起こる騒動話。
アイドルの裏表は最高でした。かまい過ぎるお母さんの存在も、ラストの監禁シーンで納得しました。(9点)
アナログスイッチ 『囚われたもの達と一人の少女』 デパートの踊り場にある休憩所で地震に巻き込まれ閉じ込められた人たちが、トラブル防止のために一人の少女がいることを想像して優しい気持ちを持とうとする話。
なにげにロリコンなおじさんは面白かったです。ただ、一人の少女の属性を決める作業だけでは40分はもたないと思いました。単調で少しきつかったです。大橋のぞみさんの顔自体も思い浮かびませんでした。(8点)
満足度★★★★
俺のとは違う
見立てが違うと思いました。
ネタバレBOX
同級生の弟に刃物を向けたために相手を殴り、はずみで死なせてしまい、殺人罪には問われなかったものの罪の意識にさいなまれ、相手の親が起こした民事訴訟を受け入れ高額補償金を払い続けた高校生と周囲の人たちの15年間を描いた話。
たとえ相手の親が納得する金額を払うにしても、起こされた訴訟を争わないというのは殺人罪を認めるようなもので本来あり得ないと思います。保護処分自体もあり得ないような気がしました。
過失致死で苦しむ人の生き様には関心がありますが、今回のケースは正当防衛のようで過失致死には当たらず、そこまで自分を責める必要もなく、感情移入できませんでした。
満足度★★★★
グッドアイデア
発想が素晴らしい。
ネタバレBOX
処女を喪失すると魔力を失う魔女の世界で、20歳頃に魔力を失くしたと言っているものの未だ魔女のままの30歳えるざが早く処女を喪失しようと焦り、行動する様子を描いた話。2012年初演の再演。
処女を喪失すると魔力を失うというアイデアは最高です。最初のシーンや最初のダンスなどちょいエロポップで素敵でした。
ただ、狙っていた若い男子が別の若い魔女とやっちゃってジ・エンドというのは、連続ドラマだったらありかもしれませんが何か中途半端でした。一方向に傾き過ぎで、ここまで来たら魔力が使えるメリットって結構大きなものがあると思えるので、メリットとデメリットを比較検討、相棒のネコとの関係も考慮すると、もう少し気持ちが揺れ動くのではないかと思いました。
満足度★★★★
やや
デジャブ感
ネタバレBOX
男の下心や男女の出会い、さらにセックス、出産へと続く一連の流れを文学作品や雑誌の文章からエピソードを切り取って朗読するパフォーマンスを入れながら、羊水検査で胎児がダウン症と分かったときにどのように対処するかを問う作品。
売り言葉に買い言葉で出産を決意するところはデジャブ感を覚えました。
そもそも羊水検査を受けるか受けないかを決意する時点で、何らかの答が既にあるのだと思います。
満足度★★★★★
あり得ないけど
あり得るような、面白かったです。
ネタバレBOX
除染作業員の派遣などグレイな仕事を取ってくることで売上を伸ばし、どんどん出世していった男を中心に、人材派遣会社の様々な人たちの人事異動の妙を描いた話。
出世した男は、最後、海外派兵の兵站部門の派遣に絡んで現地責任者として着任し、危険にさらされる羽目になり、そのように持って行った新しい課長が、働かない2割の蟻だったというのが興味深いところでした。
実際には、PTを作って他部署と協議するような案件なのではないかとか、稟議の流れに違和感を覚えましたが、あり得ないけどあり得るような、企業物のドラマとしてエンタテインメント的には大変面白かったです。
満足度★★★★
作り込み
やや盛り過ぎの感あり。
ネタバレBOX
少女の頃の心の棘を抜こうと、今は介護を受けている女性が友達との思い出の地、鏡のコンパクトがあった場所を毎晩妄想の中で探し続け、現在コンビニになっているその場所に妄想の中でようやく辿り着くとともに、コンビニの現在の人間事情を描いた話。
過去と現在、異なる空間がステージ上で交錯し、本と弁当、バイトと猛犬など小道具を共有する工夫が見られました。虐められていたのが自分だったとか、過去の真実も明かされました。友人はコンビニのオーナーになっていました。
策士策に溺れる、やや盛り過ぎの感がありました。
満足度★★★★★
壮大で
元気いっぱいで、素晴らしかったです。
ネタバレBOX
依頼された対象者の周囲でトラブルを起こし退職に追い込むなどのトラブル発生を請け負う会社が次第にその活動をエスカレートさせ、最後は東京でテロ活動を起こすようになるまでを描いたスケールが大きく元気いっぱいのスペクタクル活劇。
最後は、全てが会社のCM映像のようにも見せるなどどちらとも取れる終わり方でした。
イラッとさせる小さなトラブルから、政府を巻き込んだ銃撃戦にまで発展する展開は素晴らしく、作者のストーリテラー能力に感嘆しました。
女優さんが歌うメロウな挿入歌も素敵でした。初日でしたが声が掠れがちな人も多く、少し心配になりました。
満足度★★★★★
物悲しくて面白い
いい脚本を選び、個性的な女優さんたちを適材適所に配置すれば、素晴らしい時間が作れるのだとつくづく思いました。
ネタバレBOX
喫茶店を舞台に、喫茶店の三姉妹を中心に癖のある女たちの男運の無いちょっと悲しい日常を描いた中島淳彦のコメディ作品。
色々な事件が起きますが、説教臭くもなく楽しむことができました。
男性のお客さんだって来てはいると思いますが、登場人物は女性だけ。46歳、35歳、30歳の三姉妹、外で働いている三女は別にして男と出会う機会も少なそう、10年後もこんな感じなのかなと思うと物悲しくなります。
満足度★★★★★
飄々
とても楽しかったです。
ネタバレBOX
大道寺家に起こる荒唐無稽な出来事を明るく、面白おかしく飄々と描いた話。
悲劇な出来事も多い人生ですが、とにかく明るく、松重豊さんのキャラ通り飄々と進行するところがとても素晴らしかったです。
六角精児さんの臭さはあまり好みではありませんでしたが、黒川芽以さんが殊の外スタイルが良く、美しく、とても印象的でした。
満足度★★★
半音高い
と言うか、そういう主義なのだと思いました。
ネタバレBOX
『サマーホーム』(作 岡本苑夏・演出 大内三朗) 今も昔も同じで、夏休み中の学生寮では女子学生を連れ込もうとする騒動が起きるという話。
リュウさんが留年の留と分かったときが素敵でした。ボヨヨン上半身はあまり見たくありませんでした。
『夢で逢う』(作 市川敬太・演出 大内三朗) 未来も含めた古今東西、女性同士の恋愛や恋愛もどきのエピソードを切り抜いた話。
全体に半音高いのですが、自然な会話よりも台詞をはっきりしゃべることが重要と考える主義なのだと思いました。
満足度★★★
[B]観劇
二者一様は残念。
ネタバレBOX
くらやみのいろ 『胎児の夢』 暗闇の中、胎内で受精したり流産したりする様を表現したパフォーマンス。
全員が白い衣装。真面目に性を考えるとこうなるという、学生らしいと言うか中学生的なありがちな話で、退屈で面白くありませんでした。(4点)
晩餐ヒロックス 『19年、或いは20年前。』 流産を経験し、赤ちゃんを待望している夫婦の許で、精子が受精競争をする話。
これも白い。こういう話を書きたかったと当日パンフレットに書いてありましたが、30前後の役者が役者を続けるか否かで悩みそのような芝居を書くように、20前後の作家はこのようなことを書こうと考えるのかと思い至りました。それにしても、同じような話を連続して観たくはありません。(6点)
しょっきんぐパズル 『かじつノヨウナモノ』 親友同士が一目惚れしたことによって、それぞれの一方が親友への恋愛感情を押さえきれなくなっていくLGBT時代の恋愛事情を描いた話。
終盤、若干勢いが落ちたような印象はありましたが、スピード感あり面白かったです。この後どうなるのか気になります。(9点)
満足度★★★★
[C]観劇
三者三様
ネタバレBOX
the pillow talk 『腰抜けは道徳と遊んでろ』 最近、受動喫煙がほぼ確実にから確実に肺癌リスクがあるということが明らかになったことを受けて、観客に副流煙を流し続けようと企んだ作品。別の言い方をすれば、二番目の母親の三回忌に暴君的父親を殺した五男と兄弟が事後処理を巡ってタバコを吸いながら色々画策する話。
挑戦的、恐れ知らずの行動には恐れ入りました。(8点)
水道代払いたい 『せかいのはじめ』 上玉利明音という女優が本人とはじめという女の子の一生を演じる話。
小賢しくウザったい感じもしましたが、演劇を勉強している現況を強調し、説明台詞は客が離れるとか、演出家からヘタに演じるように指示されたなどと言われると、二の句が継げなくなります。(5点)
シラカン 『永遠とわ』 机に恋する女性の話。
虫を愛でるお姫様のような感じかなと思っていましたが、机が別の女性が好きと言った時点から大激変、完璧な四つ巴となってからのしっちゃかめっちゃかになる展開は見事でした。
三人の声の大きさが普通、中、微小な点は気を付けてほしいと思いました。(10点)
満足度★★★★
[A]観劇
40分以内×3団体
ネタバレBOX
劇団リトルスクエア 『様子の展開劇場』 若手社員たちが休憩室で休んでいるときの様子を定点観測したもの。
小保方さん似の社員がいたり、備品を盗む新入社員に対する陰湿な虐めがあったりして面白かったです。ただ、毎日顔を突き合わせている社員同士なので、新たな経歴の発見が一度にいくつも出てきたのは仕方ない面もありますが不自然だとは思いました。(9点)
なべ☆ほし企画 『片付け(仮)』 細かいことに執着する引きこもりの許に、メルヘンチックな親戚の家出少女が居候としてやって来てドタバタする話。
相乗効果でそれぞれが和んだようになって良かったね。(6点)
亜人間都市 『神(ではない)の子(ではない)』 小刻みに震える動きとつっけんどんな棒読み風セリフの演技を伴いながら、妊娠した友人のマリコをネタに、相手は誰だとか、処女懐胎だとか、あーでもないこーでもないと論ずる話。
特徴ある芸風でしたが、オリジナル性は感じませんでした。(8点)
満足度★★★★
小林賢太郎初見
初は初で嬉しいものです。
ネタバレBOX
5人によるコント多数。
言葉遊びに徹するもの、冬と夏の様子を同時進行させながら言葉遊びをするなど工夫を凝らしたもの、医者と患者を何パターンもやるものから、擬音とパフォーマンスで笑わせるだけのものまでありました。
擬音とパフォーマンスだけで笑える固定客を持っていること自体が幸せですね。
それでも、小林賢太郎という名の警官に職質された身としては、小林賢太郎のコントを観ることができて嬉しかったです。