満足度★★★★
いつも高いハードルを課している。
『うそつき』という短編をリーディングとストレートプレイで演じることにより、それぞれの特徴が活かされ、題名のとおりまんまとだまされました。
このような気持ちの良いだまされ方は大好きです!!
パセリスは今回が2回目ですが、前回は男編と女編、今回はリーディングとストレートプレイといったように、作者は自らに高いハードルを課し、それを必死で乗り越えようとされているように思えます。
それ自体はとても素晴らしいことだと思いますが、ただ私としては、無理に対立軸を作る必要性もないと考え、一度長編で意外な結末を楽しんでみたいと思います。
ネタバレBOX
今回はだまされるのがテーマですからそれで良いのですが、リーディングではしゃべらない人はしゃべりません。
配られたシナリオをずっと見ていたわけではないので確信は持てませんが、実際にはかすかな声を発したり、うなずいたりしているのがシナリオに書かれていなかったのではないかと思え、それってフェアなのかなという気はしました。本物のシナリオでは、少なくともト書きには当然書かれていると思うのですが…。
リエが、「だまされたー」とか言って足を上げるシーンが何度も繰り返されましたが、ホント同じ動作ができるものだと感心します。
でも、どうも違った状況下での発言だったのですね。
最後の女性の声は、正直、声だけでは誰だか分かりませんでした!恐らく緑色の看護師さんですよね。
結局、ハヤテは結婚回数3回、もしくはそれ以上の含みを持たせた女癖の悪い男で、ちょっといい加減な雰囲気が良く出ていました。
満足度★★★★
モガ版観ました!
場面転換でモボの人たちも協力しておられたのが印象的でした。
ネタバレBOX
小説で一発当てた良家のお嬢さんが、春夏秋冬を経て本物の作家になれるかなというところまで成長する話。
主人公文香役の奥村友美さんはちょっとぷっくら、いいとこのお嬢さんていう感じが良く出ていました。
新作が書けず、他人の作品のアイデアをつぎはぎしたりして自己嫌悪に陥っていた文香が、素直に自分の気持ちのままに表現しようという新境地に達するまでを、一年間に及ぶ作家仲間の友人たちとの交流を通じて描かれていました。
文香の最後の長台詞は、芥川龍之介風の小説を一気にしゃべり通すという、とてつもない作業で感服しました!!
10分以上はありましたか!?
ただ、小説自体はいくつかの落語を参考にしたといった内容で、正に他人のアイデアのつぎはぎだったのは残念でした。
ブラジルに行った友人…、当時ブラジルから日本語の小説が発表されたという話は聞いておらず、現実には小説を書く暇も無いほどコーヒー園での農作業が過酷だったのだろうと思うと悲しくなりました。
満足度★★★
観てきました!
面白くて真面目な内容でした。
ネタバレBOX
高校生自治会の裁判が終わり、陪審員が陪審員室に入るところから始まるお芝居。本家取りのとおり、やる気の無い人、早く帰りたい人、ちょっと怖そうな人など揃っていましたが、皆さん高校生っぽくみえました。
笑いどころもあり、最後実証的に事件を見直すという真面目で真摯な内容でした。
最初の座り方云々はちょっとしつこかったです。つかみとしてはへこみました。
事件を発見した生徒が職員室ではなくなぜ自治会室に駆け込んだのか、学校側でなく自治会が行う裁判とは何ぞや、先生の「ごっこ」発言といったところから垣間見られる生徒と学校側との諸事情の説明があれば良かったと思います。それによって、判決の及ぼす効果が変わりますから。
お芝居前の小ネタをやったときの黒い衣装の上にそのままYシャツを着たのは如何なものかと思いました。特に真面目な学生はそんなことしません。
陪審員長のおどおどした態度、目に涙を溜めての発言などとても良かったと思います。
満足度★★★★
見終わって…、
いくつかの謎が残りました。いい感じです!!
話の内容が内容だけに、小声のシーンが有るのは良く分かりますが…、
下手側で背を向けていると上手側では良く聞こえませんでした。役者さんによっても異なり、誰とは言いませんが、口先でぼそぼそ言うタイプの人の声は聞きづらかったです。
ネタバレBOX
舞台の横幅が広すぎ、客席に奥行きがないことも要因!!
下手と上手に立っての会話は、あんなに離れなくてもいいのにって感じでした。
聖子は自殺したのでしょうか?殺人狂?
昇の兄、警察官の肇はどうなったのでしょうか?殺された?もしそうなら、田舎に帰った昇がかわいそう。
それにしても、人間がトカゲに見えたら吐き気をもよおすくらい気持ち悪いか、アバターですね。
私にとっての吉井怜さんは『四十雀ノコイ』以来、お元気でしたか!
満足度★★★★
楽しんでるって感じ!!
舞台に勢いがあって、役者さんは皆生き生きしてました。
実験的で斬新な会話のやり取りは覚えるの大変だったでしょう。
ネタバレBOX
①おしゃべりの途中の言葉を別の人がさっと挿し入れる手法、②一人だけ会話の順番が遡りちぐはぐになる手法、③自分に都合よくなるまでシーンを何度も繰り返す手法、④身体の動きの一部を制約する手法、⑤ある人が別の人や物体に転換する手法、…、相当大変だわ。
ただ、客席からは笑い声が起きていましたが、ツボの感じ方の違いのせいかコントとしてはそんなに面白くはありませんでした。
人間の日常は大同小異。確かにそうですが、決して操られているわけではないと思います!
目の前が曇っているというのは言い得て妙でした。我々は宇宙の晴れ上がり以降の光しか見ることができません。ビッグバーンからしばらくの間の光は素粒子に邪魔されて直進できず我々のところに届きません。正に肝心なところを見ようとすると曇っていて見えないのです。
ところで、小玉久仁子さんが柱の陰からずーーっと覗いているシーンですが、照明の関係で目がキラッと光ったりして不気味で良かったです!!
満足度★★★★
アイドルど真ん中
シニカルで良かったと思います。
ネタバレBOX
フジコの目付き、行ってましたね。
キナコちゃん可愛い。
アイドル、ファン、追っかけ、無関心者の、悲喜劇、むなしさ、はかなさ、皮肉さが表れていて面白かったです!!
おならの話の、あの前振りはいったい何だったのでしょう!?
満足度★★★★
面白かった!!
設定、ラスト近くの展開が素晴らしい!!
ネタバレBOX
オーディションという設定が良く、落とす人の選び方も良かったです。ただ、「自分の名を書くなよ」は余計です。ユダのお芝居なんですから裏切りは付き物。普通に考えても自薦も当然ありでしょう。
ラストのどんでん返しは、排除された番号の人(自転車に乗っていた人)が演出家といったところで止めておいた方が良かったのではないかと思いました。
何度も繰り返すと、何でもありのパラレルワールド物になってしまいます。あっと驚かされてエンディングが好きです。
カーテンコールも締りが無かったです。最後二人残ってだらだらと…。拍手のきっかけがつかめませんでした。
満足度★★★
楽しいことをガンガンやってる感じ!
下ネタ劇団と言われていると劇団員が劇中に公言していましたが、正にその通りでした。
ネタバレBOX
楽屋話、出落ち、露出狂、抽選会で尾根2-グッズ、客いじり、色々やってくれました。
芝居のことを書くこと自体が野暮のような気がします。
満足度★★★★
してやられました!
相武紗季ちゃんの初舞台、タカピー。
でも、あんな制服だけじゃなあ。
ネタバレBOX
くそーっ!
実験の許可のサインしたもんね。舞台に上がれて喜んで…。
こちらが被験者だったとは!被験者のサインだったとは。やられました。
でも、あのとき、人間の命はじゃんけんで決められないって叫んでいたらどうなったのでしょう!?
摘み出されるかな…。そういうシナリオも用意されているのかな。
ところで、芸能人かくし芸大会みたいなのは見たくありませんでした。つまらない!!
満足度★★★★★
もの凄い展開、最高!!
実際にモデルがいるのかと思わせるくらいのリアルな話。
最後の設定もなるほどと唸らせるものでした。
ネタバレBOX
才能が枯れた人間の悲劇!!怖かったけれど、素晴らしい話でした。
丸ノコで人殺しでもするのかと思ったら自分を傷つけるとは、もの凄い狂気!
それならば、電ノ子は他人を傷つけるイメージ。いつ電ノコが出てくるのかなと期待しましたが、結局出てきませんでした。残念。
しかし、不気味な狂気の表現としては、自傷の方がインパクトありますね。
ところで、最初から説明口調で、順序立った昔語り風お芝居だと感じていましたが、最後の裁判シーンで納得。だからどうだって気もしましたが…。
満足度★★★
出演者13人中12.5人が女性!
宝塚っぽい人もいて…、
ネタバレBOX
最後にショーをやるところなども宝塚っぽいし…。
ただ、肝心の取りまとめ役がその0,5人の人だったので、私的には少し盛り上がりに欠けました。
分かるような気もしますが、写真撮ってもいいのがあの3人だけというのはなぜ?!
勝負よりも友情、理解…、でも和菓子と洋菓子の売上、どっちが勝ったのでしょう。
田渕恭子さんは七瀬なつみさんやお天気お姉さんの根本さんに似ていて、性格も良さそで素敵!
満足度★★★
シリーズ物?
主人公多羅尾の出方をみていると、これはシリーズ物ですか?良く分かりませんでした。
ネタバレBOX
夢と映画と現実が混在していて、パラレルワールドでした。
天皇の落とし子を抹殺するために、手っ取り早く全員殺したという衝撃的な設定のようでした。
満足度★★★★
追悼文書いてきました。
誰に戦争責任があったのか!、誰が責任を取ったのか?
角野卓造さんの身のこなし、良かったですね。
ネタバレBOX
前半は、みんなが戦犯?!、みんなが戦争協力者?!、庶民は実質的に国会議員を選べなかったので、庶民には罪は無い。
後半は、やはり旨い汁を吸ったやつもいたはずで、罪無しとは言えない。
「満月狸ばやし」の屋島は八洲、四国は米英中ソ…。私も最初の頃に紙芝居を聞いていても話の内容が良く分からなかったです。それが、私もあっと思い、留吉もはっと気付く、そのときの角野卓造さんの顔は見応えありました。
庶民は生きるためには何でもします。原理主義にならず、庶民に優しいところが井上ひさしさんです。
満足度★★★
おでんで…、
身体も心も温かくなれそうです。
ネタバレBOX
B級グルメ詐欺のネタもおでん、親子の氷解もおでん。材料は獲れたての魚で作った練り物、美味しそう!
しかし、「私のおでん食べていってよ」ではなく、本当は、「私のデザイン画見ていってよ」かな?!
商店街青年部長は、偽メール事件のときの前原さんのようでした。成果を焦ると周りが見えなくなりますね。
満足度★★★★
役者走る!
話は奇想天外!
役者は走る、大変だと思う。
トークイベントの後にバックステージツアーがあって、舞台装置の説明に感謝感謝!!
ネタバレBOX
作家さんが「どんでんフラッシュ」と言ってましたか、ビデオを巻き戻して過去のキーとなる発言シーンを再生するように、その場で役者が走って移動して過去のシーンを再現して、また走って移動して現在に戻るという手法。
最初は最近観たお芝居でビデオの早送りとかがあったので、そうか今度は巻き戻しかと思っていたのですが、何度も何度も行うと、こりゃ凄いことになってるぞと感心しました!
本当に役者さんたちは大変だったと思います。観ている方は”愉快”でした!!
話はオリエント急行のようで、一般市民が重要な役割を果たすという斬新なものでした。
満足度★★★
さすが芥川龍之介
心理描写が素敵でした。
ネタバレBOX
ある時は妖艶な妻、ある時は友近風おばちゃん、千行星さんお見事!!
前半は真剣で笑ってはいけない雰囲気でしたが、後半はおばさんキャラなどもあって笑いがありました。
藪の中、用務員がナイフを抜いたというのが新しいところでしょうか、斬新。
奇跡が起きても見る人がいなければ奇跡とは言えない、面白し。
それはそうと、音程が有るような無いような、ただ声を張り上げて何か高音になったような錯覚、曲に乗らない歌のあるミュージカルは好きではありません。
休憩時間は必要かなあ!?
満足度★★★
四方囲みで良かったのでしょうか?
商店街を守ろうという気持ちは伝わりましたが…、
ネタバレBOX
商品知識の無い電器屋さんが騒いでも仕方ありません。(やべっち風のキャラは面白かったですが。)
商店街が幹線道路建設計画を撤回させるだけのパワーを発揮するには、電器屋さんも勉強して客を呼べる店舗作りをするというくらいの意志表明が欲しいと思いました。
ところで、四方囲みにする必要があったのでしょうか。奥の方が見易いと案内係が誘導していましたが、基本的には手前が正面で、奥は後ろでした。要するに、奥の方から座席を埋めたいという営業的配慮でしょう。嘘はいけません!!
奥に座った私は心配していたとおりのど自慢大会は基本後ろ側でした。
市長と浩二の対決などもそうですが、登場口を一回目と二回目で変えるとかして立ち位置を変えれば、四方の客も対面している両方の顔が見られたのではないかと思いました。
満足度★★★
イケメンだらけ
時々ある場違い感。90%以上が女性客、宝塚以上の割合です。
客席内の写真撮影禁止は当然ですが、ロビーでの撮影も禁止とスタッフが注意しまくりで、そこまでやるとは…。客席内にもハンドスピーカーを手にしたスタッフが大勢いて、注意と監視。
しかし、始まってしまえば、お芝居自体は友情を大切にする話で、違和感なく大いに楽しめました。
ネタバレBOX
最前列からG列までをぐるっと囲むように銀橋のような張り出し舞台があって、インラインスケートで駆け巡っていました。
敵を叩き潰すのではなく友達にしてしまう小烏丸、次は時の支配者との戦いですか。
途中、物ボケもあって、恐らく宮下雄也さんだと思いますが、お笑いのセンスは抜群でした。
満足度★★★★
いい感じで、
なんかなつかしい気持ちになりました。
ネタバレBOX
スローモーションのような動きは良く見かけますが、早送りは初めてかもでした。と思ったら本当の早送りだったのでびっくり!!
声質も高音になったりして面白かったです!
今はダム湖に沈んでしまった地域の科学塾の教室風景、番組の打ち合わせ・制作、ビデオ編集、実際の放映等々、過去から現在までの様々なシーンが切り替わって進行する様子は心地よい限りでした。
山田君の姿が見えなかったので、心に傷を持つ少年なのかななどと興味津津でした。しかし、確かに山田君はちょっと世話の焼ける子供だったかも知れないけれど、要するに現住所が分からず承諾が取れなかったからモザイクで放映していたことが分かって、合点がいってくすっときました。
肖像権に配慮すると、舞台ではそうなるのですね。斬新です!
ただ、背景の絵に邪魔されて、発言内容が読めなかったのは残念でした。
テレビを見た山田君から連絡が来たら、モザイク外れるかもね。
満足度★★★
観てきました!
松本紀保さんを目の前で拝見。
トマトジュースがおいしそうでした。
ネタバレBOX
トマト農家のビニールハウスに隣接した喫茶店が舞台。カメラマンになりたくて、母の死後家を飛び出した姉が8年ぶりに帰ってきて起こる日常の変化を描いた話。
娘が家を出た後で、「娘の大好きなトマト」という名のトマトを栽培し始めた父親のくだりはちょっといい話でした。
隕石が落ちたと騒いだり、停電が起きたりしてSFっぽくなるのかと思いきや、願掛けの対象として扱われたに過ぎません。
自分の意志で家を出た娘です。けんかして家出したわけではなさそうです。法事にも帰っていたようです。
自立した人間が心に迷いが生じ自信を無くしたものの、弟夫婦と話し自信を取り戻すというのがテーマです。自立した人間には願掛けで仲良くなるなんてことは似合いません。
町長が反対派にど突かれてよろめいて怪我をしたと知らせるシーンも、あんなに泣き叫ぶほどのことでしょうか。
一つ一つのシーンで、何か少し大げさで、空回りしているような感じがしました。