満足度★★★★
最後の新たな展開で
盛り上がりました。とても良くできた海外コメディでした。
ネタバレBOX
詩を書いたのは誰かというとき、正直私も忘れていました、弟の存在を!
それだけに新鮮で、そこから一気に作家一族の誕生という、…ったらもう、…なんだからあ、という感じで大団円。
父親がマネージャー的になってうだうだする件では中だるみも感じましたが、トータル大満足でした。
10代の新人女流作家の作品といえば官能小説っぽいという発想はどこも同じのような。途中で思いましたが、時代背景からも、モデルというか着想はサガンですね。
才女を娘に持つのは嬉しいことですが、妻に持つのは大変ですかね、井上さん。
満足度★★★★
あー面白かった!
個性豊かな人たちがたくさん出てきて楽しいひとときでした。
ネタバレBOX
女優のひーっと言ったときや、顔をふぎゃーっとするときの崩し方が素敵でした。
はやしさんのぶっ飛んでいる割にはシャイなところも人柄が表れていました。
バーテンのシラーっとごまかすところ、顔が大きくて距離感が掴めないと言って顔をぴちゃぴちゃやるところ、面白かったです!
付き合っているのに決断しないだらしなさ、楽しかったです!
満足度★★★★
深刻な話だが楽しかった!
死は当事者には深刻な問題ですが、他人にとっては他人事だということが良く分かりました。そして、私も他人ですから、深刻な題材を楽しく観させて頂きました。
ネタバレBOX
死を宣告された王さまが戸惑い、慌てふためき、最後は死を受け入れる話。王女、第二王女、次女、衛兵、医師は…、第二王女が悲嘆に暮れる以外は皆冷静に見ている様がとても興味を惹かれます。
舞台の両側が客席になっており、客席の後ろも含めて出演者がコミカルに走り回ったりしていました。
王さまは200年に亘る独裁者や国王の象徴でした。王さまはさんざん戦争や弾圧をしてきたのにまだ何もしていないと言い、たった5分前に生まれ、わずか3分前に結婚したばかりだ愚痴をこぼします。
わめき、愚痴をこぼすことは、自分の死を認める第一歩だと、医師は終末期医療の解説をします。しかし、このような冷静な判断も死が他人事の所以です。
最後、王女が死を導くような形で、王さまは白い衣装で丸い光の中に向かって行きました。西洋演出家がイメージする衣装なのでしょうが、少し新興宗教的な感じでした。
王さまの少し崩れた体型が、このお芝居にぴったりでした。
満足度★★★★
待てば海路の日和あり
エリザベート:朝海ひかる、トート:山口祐一郎、ルドルフ:田代万里生の回を観ました。
山口祐一郎さんの歌声にはいつも癒されます!
ネタバレBOX
死の帝王トートに愛されたエリザベート、人間はいつか死ぬもの、待てば海路の日和あり。
ルドルフの排他的思想が20世紀のルドルフ・ヒトラーに繋がっているかのような話にはビックリしました。
トートの「このままーでー♪」のメロディが耳に残っています。
満足度★★★★
マーシー元気でした!
約2時間半に亘り、田代まさしさんのデビューのいきさつから現在の様子までを語ったトークショー。色々なネタを仕込み、ギャグ満載の楽しいひとときでした。深いい話もたくさんありました。
ネタバレBOX
トークショーの内容のアップは止めてほしいとのことでした。それほど弊害があるとも思えませんが、話が膨らんで伝わると、また反省していないと言われかねず、サービス精神を発揮することと自重することの兼ね合いに気を遣っています。
地上波以外では番組を持っているようですが、一般にテレビにはスポンサーがあり、現状のところ出演は厳しいようです。いい歌が作れればですが、出れるとすれば歌かなとおっしゃっていました。歌と言えば、ゲーム「シャメーマル」のテーマソングか挿入歌に出演していて、その映像が流れました。
マーシー本人には復帰しているという気持ちがあるのですが、ファンが期待する復帰とはバラエティ、例えばバカ殿に出ることというのが多いらしく、ギャップに悩んでいるようです。
満足度★★★★
テンポ良く進展!
舞台はキンキラなドレスも掛かっている衣装部屋。贅沢な暮しが窺えます。
ネタバレBOX
奥方と女中のやり取りでスタート。女中が屋根裏部屋に牛乳屋をつれ込んだことなどを揶揄する奥方だったが、実は二人は姉妹で、二人とも女中だったことが判明する。姉妹は奥方の帰宅時間まで女中ごっこに興じていたのだ。
常に不満を持つ二人は警察に告発状を送付し、ご主人は逮捕されていた。しかし、ご主人から保釈された旨の電話が入り、このままではばれてしまうと思った女中は奥方の殺害を計画する。
帰宅した奥方が筆跡鑑定を行うようなことを言い出すので、女中は急いで睡眠薬入りお茶を飲まそうと試みたものの、奥方は飲まずに夫の待つ飲食店に出掛けてしまう。その後、妹が冷めたお茶を飲み自殺し、姉が逮捕される。
なんでこうなるのという気はしましたが、活舌が良くテンポ良く進み、楽しめました。
満足度★★★
映像は綺麗で、
場面背景としてもそれなりに有効でしたが、俳優の顔に粒々だの縞々だのの映像がかぶるのはどうなんでしょう?!
ネタバレBOX
住宅地に墜落した飛行機事故で大やけどを負っただけでなく、精神も病んでしまった女性を見守る同級生たちの話。元々は高校時代のマドンナと取り巻き連。
変な同級生でした。なんだかなあ。
大事故の跡地は公園になって、その後集合住宅になるそうな。なるほど、そうかもしれないな。
満足度★★★
ラストが意味深!
心の交流には温かくなりましたが、考証面は少しゆるゆるのような気がしました。
ネタバレBOX
婚約者が亡くなり悲嘆にくれるスナックのママの許に小学生の女の子が訪ねて来ます。婚約者の子供だと分かります。バツイチだったことも知らず、ましてや子供がいたことなど聞いてなく、騙されていたことに怒るママでしたが、現在の育ての親である長野に住む祖父母の了解を得て夏休みを東京で過ごすことになります。
子供嫌いなママでしたが、一ヶ月の共同生活で情が通い、長野に帰る最終日に区内の小学校に通わせることを区役所に相談しに行っていた間に、婚約者の元妻で実母の女性が突然子供を引き取りに来ました。ロンドンにいたために事情を知らなかったらしく、このままロンドンへ連れて帰ると言うのをスナックの従業員たちは断り切れず手放します。
区役所から帰ってきて経緯を聞かされたママががっかりしたところで終了。しかし同時に、ドアの開閉音がカランコロンと鳴って…。
さて、時代はいつなのか、子供が怪物くんの歌を歌っていたので一瞬昔かなと思い、最近もテレビでやっていたなと思い直し、多分現在なのだろうと判断しました。というのも、そもそも目黒区内の場末のスナックに今どき毎日通う客がいるのだろうか、一昔前の話じゃないかと感じたからです。
昔大ヒットしたアニメで、最近では2010年4月からワンクールだけやった番組の主題歌を使うのでは、お客さんに時代錯誤を起こさせます。
また、元妻が引き取ることを祖父母は了解しているのでしょうか。子供のパスポートは準備されているのでしょうか。疑問が残ります。
それにしても、小学生をスナックで働かせるのは如何なものかと思いました。お客さんも調子に乗ってそそのかせていましたが、法令違反はまずいでしょう!
最後のカランコロンには救われました。恐らく子供が走って戻ってきたのでしょう。メジャーの吾郎のような、三丁目の夕日の淳之介のような感じになるのではないかと思います!情が移っただけに嬉しい気持ちです!!
ところで、スナックのカウンターですが、両端が通路になっているのには違和感を覚えました。普通、狭い入口から入って行き止まりですよね。
義理の母になったかもしれない女性と、義理の娘になったかもしれない少女の心の交流には温かくなりましたが、考証面がゆるゆるで、細かいところが気になり、完全には入り込めませんでした。
満足度★★★★
短いが満足!
1時間で3話。3本目は泣かされました。
ネタバレBOX
最後、この人は亡くなっていたのって気付かされたときに、『夕』を思い出していました。
なかなか帰省せず、会えなかった三女のために夢に出てきた長女。姉妹3人が思い出に耽っていて、馬鹿やっていて、いきなりの展開にはうるうるしてしまいました。
こういうことがあるので、私は帰省しています。
1本目は、毎朝すれ違う猫に思い入れ過ぎた男の悲劇。
2本目は、自殺したと思われている女性を殺した男を追いつめる老猫の話。
短い時間でしたが、とても満足できました!
満足度★★★★
野田作品らしい作品
観ていない野田作品だけに楽しく拝見させて頂きました。
あ、この人は初演では野田さんが演じていただろうなとすぐ分かるほど、言葉遊び満載でした。
ネタバレBOX
痛くないは、居たくない。何かしそうな人は、思想犯。丸く座るで、マルクス。自由に必要な銃。
盗賊一味と判官の話。男女関係から一味を裏切った女首領は颯爽としてカッコいい。
襲撃シーンなど、アンサンブルの動きもいい。
でも初演を観ていないのに、どうしても初演もこんな感じだったんだろうなと思ってしまうところ、比較してしまうところがあって、申し訳ないやら仕方ないやらでした。
満足度★★★★
少し悲しい…
ある女性の半生を、7人の女優たちが色々な役を演じて回想する物語…。皆さん素敵でした!!
ネタバレBOX
検察官の取り調べを受けている女性の、幼少期から事件までの半生記を回想した話。
上手には椅子に座った本人が検察官に向かって話していて、残りの女優6人が本人や関係者を演じてその時々のエピソードを表現していました。誰が誰を演じるというのが決まっていないのが特徴でした。
子供のころ兄との関係が濃密で、それ故、引きこもりになった兄への反発が強く、傷つけて自殺未遂までさせてしまったことがトラウマになった女性。兄は留学して立ち直るものの、会うことはなくなってしまいます。
高校生のときにバンドを組んだ友人とも、大学に入ってもしつこいくらいの友人関係を続けます。
ただ、彼氏が遠方の大学へ進学したときは遠距離恋愛を嫌いあっさり別れるなど、女性には身近な人とは濃密な関係を結ぶ半面、去る者は追わずの淡白さが同居しているようでした。
本人の結婚式に帰国した兄が、実家に忘れたパスポートをホテルまで届けてくれる途中に運転事故で死亡したことを自殺だと悔やみます。そして結婚は破局。
最終的には、高校時代の友人が妊娠して検診を受けた病院の屋上で、たまたま自殺願望者のような言動をした人に対して、止めようとして体にしがみつき、驚いて振り払おうとした人が転落してしまうという事件を起こしたのでした。
舞台には多数の衣装が掛けられており、展開に応じてとっかえひっかえして、済んだ衣装は舞台上に捨てられます。全部使い切るのかなと思いましたがそうではありませんでした。
友人の男性遍歴の表現はユニークでした。幾重にも重ねた衣装を脱ぎ棄てながら遍歴を表し、かと思うと、よりが戻ったときは前の衣装をもう一度着たり、捨てられた衣装をお腹に入れて妊娠を表現したりしていました。
殺人ではなく過失致死だとは思うのですが、取り調べはまだそこまで行かず、思いつめた女性は留置場で自殺を図ろうとするところで終了。
悲しい結末でした。
こんなに詳しく書こうとは思っていませんでしたが、結末に至る女性の心情を考えるとこうなりました。
満足度★★★★
人間観察の面白さと、
相手に言葉できちんと気持ちを伝えることの重要性がテーマです。
ネタバレBOX
違和感…、隣にもう一人の自分がいて、ああ楽しんでいるんだなと思う。これって本当に楽しんでいることにはなりませんね。良く分かります。
その前日に、『清水ミチコのお楽しみ会2010』に行ってきましたが、こんな感じでした。一つ一つのパフォーマンスは面白く、楽しめるのですが、ノリのいいシミザー(ミチコファン)の歓声を聞いていると、隣の自分がお前も楽しんでいるよねと言ってきます。マ、一回観ておけばいいや!
さて、喫茶店での3組のカップル、いろいろ観察すると面白いですね。交互に会話が行われ、その間他のカップルは静止しているという手法、良かったです!
相手に対して、「好きだ!」の気持ちを言葉で伝えないと、ぐずぐずで最終的には破局してしまうという教訓、重要なテーマです。
が、一回目は破局、で、もう一回繰り返して今度はハッピーエンド…、好みの問題ですが、個人的には一回目で終わらせるのもありかなとは思いました。
満足度★★★★
『Water-Cooler』観ました!
開始直後の暗闇から少しずつぼーっと現れるところが印象的でした。
数学の問題もあるよ!
ネタバレBOX
気が付くと暗い部屋の中に凶器を手にした女子高生姿の6人がいて、張り紙を読み話し合うと、どうもその中の一人が10年前に別の一人から殺されたらしく、誰がどんな凶器で別の誰を殺したのかを明らかにしない限りこの部屋から出られないことが分かります…。
ここに集めたのは被害者です。犯人と被害者以外は、誰が犯人で誰が被害者か分かっていません。
やみくもに殺し合うと、死ぬことはありませんが痛烈な痛みを感じます。話し合ったり、思い出したり、試しに殺し合ったりしながら探します。
途中で、文化祭の準備で夜遅くなった日に女子高生一人が殺され、副担任が自殺したことを思い出します。被害者は判明しましたが、当時副担任が犯人だと思われていたので、犯人探しにものすごく興味が湧きます。
しかし、観客は薄暗い中で6人全員の表情を見ることはできません。
喉が渇き、殺して血をすする一人の行為から犯人と当夜の真相も明らかになりましたが、本当はアリバイ的な説明で推察したり、表情の変化から推察したりしたかったなとも思いました。
二度観ると、表情の変化は分かるのかな。疑心暗鬼の中のお試し殺人ゲーム面白かったです!
ところで、「犯人、被害者、凶器」の組み合わせが何通りあるか、お芝居の中で女子高生が言った数字に疑問が湧き、ずーっと考えていました。
さて、問題です。
「女子高生が6人いて、誰かが犯人で、別の誰かが被害者です。凶器は6種類あります。何通りの可能性があるでしょうか?」
満足度★★★★
緊張感漂う素敵な雰囲気!!
家庭崩壊の原因を探る話…。
役者さんたちの緊張感が堪りませんでした。
ネタバレBOX
最初、弟に対してあんなに強気で腕力も圧倒していた長男が、父親の前では恐怖心のあまりおどおどして弱々しくなって投げ飛ばされていたのが印象的でした。
簡単に言うと、父親の家庭内暴力を長男が止められず、そのまま逃げたことを暴いた話。
しかし、父親から、「止められたのに何で俺を止めなかった」と言われても長男だって困ります。しゅうさんみたいな怖い人が暴れたらそりゃあ怖いでしょう。
壮年の父親からすれば成長した息子はそれなりに見えるでしょうが、息子からすればこれまでの父親のままですからね。
止めていたら家庭崩壊しなかったとでも言うのでしょうか。この父親も身勝手です。
人間は弱い者、国によって感受性が異なるのか、長男はそこまで意気消沈することもないと思いました。
満足度★★★
軽コメディ
肝試しを通じて、いつもの単調な生活に刺激を受け、リフレッシュした新米先生の話。
ネタバレBOX
モンスターペアレントかと思われた不良少女の親も、実は物分かりがいい。それもこれも一大イベントで町全体がまとまるせい。
都合が悪くなると気絶してその前後を忘却する性格を思いつたのは素晴らしかったですが、料理しきれたかどうか…。
何の変化もないと思っていた生活の中にちょっとだけ変なことがあったりして、これくらいの刺激があれば先生を続ける元気のもとになるのかな。
満足度★★★★
怖い話ですが、
現実の方が悪化している児童虐待の状況を考えると笑えませんね。
ネタバレBOX
児童派遣法みたいなレンタル子供、いい意味、後味悪いお芝居でした。
正義感に燃えた青年も、理想の運営は大変でしょう。できるのならみんなやってるだろうし。
満足度★★★★
流石、名人の域に達している!
物延結さん、もののべって如何にも関西っぽい名前ですね。可愛い女子高生も今回は…。
ネタバレBOX
体は大人、頭は子供、ドコナン、笑いました!!
顔をくっつけてしゃべる、大笑いしました!!!
禿も話題に……、前回の3本立てのときに気付いていましたが、言ってはいけないと認識していました。元々、おおっぴらなんですね。
立たされて喜ぶ授業、エアー椅子、お疲れさん!!
満足度★★★★
女性陣の浴衣の着こなしが素敵でした!
男兄弟はべたべたしない感じが良くでていました。
ネタバレBOX
次男が塩大福のお店を守り、長男は東京に出てカリスマ美容師、三男は宅配便の運転手でインターネット注文の塩大福も運んでいるという関係。
家を守ること、跡を継ぐことなどを真面目に考えていたお芝居でした。
久しぶりに会った長男が父親から塩の塩梅が分からないので跡を継がせないと言われた逸話を話し、次男は初めて聞いて驚いたでしょうが、そのうち深い意味を感じ入ることでしょう。
冒頭で、「うちは薄味なんだ。コーヒーなども飲ませてもらえなかった。」など、塩味に対する味覚を研ぎ澄ます訓練についての話がありました。お芝居につきものの説明ですが…、それにしても、従業員の妻で、隣に住んでいる女性が初耳のように聞いていたのはいかにも不自然でした。
扉を閉めると外界の音が消えるような細かい演出をしていたのに、花火の色合いを店内で表現したのは不自然でした。扉の外のライトで調整してほしかったと思います。
浴衣の着こなしは素敵でした!首のところがきちっとしていて、丈もちょうど良く、街で見掛けるだらしない格好の女性とは大違いでした。劇場に来る前の電車の中で、大柄な若い男性ですが、上の所で帯を締め、バカボンみたいというか、幼稚園児が着物を着たような姿を見た後だっただけにそう思いました。
満足度★★★
一夜を通じて
優しさ、気遣いとはどういうことか考えさせられます。
ネタバレBOX
最初お姉さん村瀬道子と自殺した佐藤奈々の当時の人間関係を問う話かと思っていました。
それが、少年野球の応援に奈々も行ったけど村瀬孝一は出ていなかったという話から、姉の口から先輩にレギュラーを譲ったという真相が語られ、恋人由佳との関係も何となく保護者的で、最終的には孝一の周りに気を遣い譲歩する性格、決断力のなさを責める展開となりました。
孝一の部屋が舞台で、当然のことでした。
シルクロードへ行くことが夢の孝一。由佳がいつまでも待っているって言うのに対して、帰ってこないかもしれないって言ったけど、冒険に行きっぱなしって訳でもないだろうし、自殺未遂を図った由佳への同情で付き合っていたことが明らかになりました。
最後、孝一の行き場のない気持ちを表したパフォーマンスで終了。
で、あのタコダンス!駄々をこねる幼稚性の表れでしょうか、あんなことする人、見たことありません!!
ところで、元々幽霊物が嫌いな私ですが、幽霊を出す必要があったのかなと思いました。
満足度★★★★★
最高~!
熱い心が伝わるお芝居でした。
磯貝奈美さんの演技は特に秀逸でした!!
ネタバレBOX
読書を通じて知り合った賢人たちもイジメを解決することはなかなか難しいようです。
過去のイジメ黙認を反省して、先生になった今、イジメの加害者の可能性のある全校生徒の家庭訪問をしようとするほどの熱血教師…、顔はエベレストに登った人に似ています。
疲れたを連発する同僚先生にも、過去の自身のイジメ経験を書きださせ、イジメ被害者に直接電話したりして10年以上前のことを直接謝らせます。
そこまでやるには訳がありました。
熱血先生の部屋に入り浸っている中学生は、当時イジメを黙認したために自殺してしまった中学の同級生だったのです。
罪悪感から逃れることができず、中学生の思い出、面影、妄想がつきまとっています。彼の存在のために先生の道に進んだのです。
ただ、負い目がある場合ですが…、殺人の意志があった場合はともかく、過失致死などで人を死なせた人はいつ心の底から笑えるのでしょうか。いつも気になります。
ところで、話を幽霊物にせず、自分の頭の中の産物としたところが好きで、私は作家さんを評価します。
熱血先生の婚約者も同級生で、同じように後悔していて、時々妄想が訪れます。
そして、なんとも面白いのが、二人が思い描いている印象が異なるため、中学生は衣装を着替えて出てきたり、それぞれに対する接し方が少し違うことです。
へっと言ったり、うじゃうじゃとじゃれついたり、つまんないギャグを言ったり、しかとしたり、磯貝奈美さんの中学生の男の子らしい演技は本当に秀逸でした!!
イジメに遭った小学生の女の子役も演じましたが、ちょっと中性的で、こんなに気持ちが表現できる女優さんがいることに驚きました!!いっぺんにファンになりました。
そして、先生と婚約者は同級生のお父さんに謝罪することで一つの区切りを付けることができました。これからは心の中の彼も少しずつ成長させようとする温かい気持ちに感動しました。素晴らしい作品でした!