満足度★★★★★
素晴らしい脚本!
料理を通して気持ちを伝え合う、何て素敵なことでしょう。
ネタバレBOX
料理教室の生徒たちがそれぞれのパートナーに心を込めた料理で接待するという当初の企画から色々あって、今度は逆に接待された側が、正確には情けない男どもからといった方がいいでしょうか、簡単なものではありますが料理を作って気持ちを伝えるという方向へ展開していくのが何とも素晴らしかったです。
そして、路上ライブをしている彼の場合は、プロポーズの答が想像していたのと違っていて、断られてしまって、ここでえっと思わせて、確かに一瞬驚きました。でもそれも考えてみると確かにその通りで、牧場に逃げ帰るような形でなく、もう少し音楽の道を極めてほしいというメッセージと、はい努力しますというメッセージが本人同士の間では見事にキャッチボールされていて何とも素敵でした。
さて、肝心の料理ですが、サンドイッチは嵩があるので一応見えましたが、その他の料理は全く見えませんでした。客席に美味しそうに見せる工夫が必要だと思いました。
最初の路上ライブのシーンは、幕を使って料理教室を隠して欲しかったです。それに、役者さんも素人臭く、特に最初の頃は間が悪いなと感じました。
それでもあまりにも素晴らしいストーリーに大満足でした。色んな劇団でやってほしい作品です。
満足度★★★★
熱い
絵に描いたように分かり易い青春ストーリーに少々辟易しましたが、最後の連続変化球に満足というか、腑に落ちました。
ネタバレBOX
誰でも気付きそうな結婚詐欺を曖昧にしていてどうするんだろう。売れない小説家と売れない漫画家が組むことも、ストーカーが結婚詐欺師を追いかけることも容易に想像がつき、なんて分かり易いストーリーなんだろうと辟易しながらも、それでも勢いがあって熱いので面白く観ていました。
コネに頼るだけならまだしも努力をバカにするような設定では、努力を惜しまない若い役者と差がつくのも当然だろうって、それもとっても分かり易い。
いい加減なヒモのダンサーも、何、3万円をチケット代として返すなんて。なんていい奴なの、っていうか、そんなのあり得ないでしょうって感じ。
結婚詐欺師が本性を暴露し、本音が出てきたころからほっとして、役者が通り魔だったといきなりの展開にあまりに意外過ぎてちょっとビックリするも、ストレートからの変化球にようやく納得し、そして、小説家の彼氏が登場して小説とは異なる結末を描いた漫画家の真意が実現し、ほろ苦く、ようやく腑に落ちました。
新オーナーは、ってところで終わって次回に続くですか。
満足度★★★★
こっち方面になってきましたね。
しょうもなくバカバカしいところが面白かったです。
ネタバレBOX
前作もそうでしたが、能狂言のような所作ハマってます。
おじさんの仕事がインモラルの摘発って、要するにおばさんの行動をチクることですか。そんな理想のおじさんもあっという間におじいさんになってしまう、命短し恋するなおじさん、非常に寂しい。
女性上役のホトトギスを操りながら眉間にシワを寄たような真面目な顔が素敵でした!
おじさん喫茶ホトトギスの接客・サービス内容を具体的に見せてほしかったですね。
ところで、看板に「゛」をつけるいたずらは何だったのでしょう。消化しきれていないような気がしました。
満足度★★★★
【B班】観劇
A、Bを通して、全体としてテーマがかぶっていました。観る前はそれでもいいと思っていましたが、実際に観てみると日本の問題はそれだけかという気にもなりました。
ネタバレBOX
「指」、津波被害を受け誰もいない土地で、深夜火事場泥棒をしている男女。お札を拾いまくることはできても、死んだ女性の指を傷つけて指輪を盗もうとする男に対し、一線を越えることに抵抗する女。羅生門のような話で、最後は鬼になる。
「日本の終わり」、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」的、もし女子高生がテレビで無縁社会を見て政治に目覚めたらという話。女子高生は日本を昔の藩くらいに分割して細かいところに手が届く政治にしようよという提言をし、それを受けた首相は日本を藩に分割し、優秀な人材を東京から故郷に強制送還して活気ある地方にしようと法案を提出。私も東京に住んでるもんな、本プロジェクトの企画者だけあって斬新なアイデアでした。
「枯葉によせて(仮)」、放射能に汚染されてか、東京の風俗嬢も防御服を着ているようなご時世の東京から東北にかけての意味不明な話。プロジェクト的にはこの防御服を着用するだけでごまかしているという感じでした。
「甘えない蟻」、津波で壊された自宅で自殺した男を巡る妻子や兄弟の話。もっと甘えて心情が吐露できれば良かったのにね。
アフタートークで若年層の投票率の低さが問題視されていました。デフレ下でも年金が引き下げられない要因はまさにその通りだと思いつつ、私としては一票の格差是正が全ての日本の問題を解決する第一歩だと考えています。
満足度★★★★
【A班】観劇
各劇団20分では指摘はできても解決するところまでには至らずという感じ、もっとも時間があってもどうだかですが。
ネタバレBOX
「金魚の行方」、ニュートリノによるタイムマシーンによって地震被害や放射能汚染は防げるかや、格差社会問題を取り上げ、経済評論家でもある佐藤治彦氏が客席からコメントするシーンもあったりして一興。
「天使なんかじゃないもんで」、原発事故で誰もいなくなった土地に逃げてきた女性が鰯の頭も信心から的生活をしている話。鼻血の理由がアフタートークで明らかになりましたが、放射能の影響を表現したものだとか、ちょっと分かりづらかったです。髪が抜けるとかの方が分かりやすかったような気もします。
「ボレロ、あるいは明るい未来のためのエチュード」、首相がコロコロ変わる政治を皮肉った話。首相の空疎な演説と周囲の人達の身勝手な喧騒、ゴングなどの激しい音響が不協和音を醸し出し、息苦しく吐き気を催すほどの物凄い時間を体感することができました。
「博物学の終焉」、三話からの間髪置かない繋がり方は良かったですが、未来の話、地上には建物と人間しか存在しないような社会、環境破壊を憂いてのこととは思いますが、はたして現代日本の問題と言えるのかと思いました。
満足度★★★★★
二人芝居
二人芝居で2時間持たせることは至難の業ですが、持たせ切りました。ラストどうなるのか!?フー緊張しました。
ネタバレBOX
本当に死んじゃったよー!
個を大切にする文化が背景にあるからでしょうか、母親は娘の自殺を最終的には認めてしまいました。
親より先に死ぬことが最大の親不孝と考える日本人なら、自分の死後のことを、具体的には知人への連絡、警察への通報の仕方から、食料品の注文方法や遺品分けのことまで用意周到に準備して、母親に説明した後で、おやすみ母さんと言って死ねるでしょうか。名前を日本人名にして考えようともしましたが、ちょっと名前が思い浮かばず諦めました。
娘はテンカン持ちでした。最近は薬の効果のため発作はなかったようですが、いつ発作が起きるのかという不安が逆に膨れ上がってしまったのでしょう。母親の友人の娘に夫を寝盗られたことやグレた息子のことも気が滅入る原因でした。
二人芝居の矛盾したような要素、この日は二人が二時間に亘りとことん話し合いました。しかし、父親っ子だったこともあり、母娘はもともと会話が少なかったものと思われます。娘は最近こそ不用品を捨てたり引継書の作成に没頭したりしていたのでしょうが、それ以前は食事のとき以外は一人で部屋でふさぎこんでいたのでしょう。
二人の会話が普段からあればこんなことにはならなかったかもしれませんね。
満足度★★★★
フツーに面白い!
軽妙で、お馬鹿で、お洒落な小編でした。
ネタバレBOX
今回のいくつは天国事務所の話つながりだし、そして前回ともつながっていて、フツーに面白いお話でした。
「わるいやつ」、何して独房に入れられちゃったんだろう?!
「レットイットビー」、数字を操っているようで単なるお馬鹿な女子の話、お洒落なコントです。店員さんのツッコミが痛快でした。
「近からず遠からず」、天国も地獄も職員は同じ公務員、天使と鬼の自由恋愛大賛成!
「必需品」、フム。
「なんにもゆるしてあげない」、物理的暗闇の中で人妻につい手を出そうとする男、天使に見つかり独房行き。で、初めに続く、でした。
満足度★★★★★
二人による芝居
米倉紀之子さんが綺麗で、光っていました。
ネタバレBOX
二人芝居というのか二人による芝居でした。
活弁の位置で、山本悠生さんが活弁的しゃべりによってその他を演じる手法、座布団の上には誰もいないのにまさに義父がいて、彼女と話しているように見えました。
伊沢蘭奢が若くして脳出血で死亡したため描かれた範囲が十数年と狭かったので、伝記物にありがちな冗長さを感じることもなく、キリッとした作品に仕上がっていました。
赤と黒の舞台にラスト蘭奢の赤と黒の衣装が映えて、とても美しかったです。
満足度★★★★
異質な人たちが
転がり落ちていく様、面白かったです。
ネタバレBOX
早熟早老症の少年とその家族、医者であり年を取らない病気の少女の父親、少年の小学校時代の元先生たちが破滅への道へ転がり落ちていく様が良かったです。
特に少年の母親役の島崎裕気さんの壊れ方がいいですね。家庭崩壊劇にはピッタリの役者さんです。
ブスの先生に自分の境遇を慰められることにむかついたというのも強烈でした。
6ヶ所に分けられた舞台の使い方も素敵でした。
染色体にくっついているヒモが分裂の度に短くなるのが老化ですから、新薬が開発されたからといってヒモが再生されるまでには至らないのじゃないかとつい考えてしまういけない私もいましたが、少年があんな美少年になれるんだったら飲んでみたい、そして染色体のヒモを伸ばしてみたいとしみじみ思いました。
ただ時々感じる中学生的性の発想、早熟なら16歳で初夢精は遅すぎるような気がします。
女性刑務官が家政婦のミタさんのようで面白かったです。
満足度★★★
ハードボイルドだねえ。
色々込み入っていて面白かったですが、よく考えてみると…
ネタバレBOX
結局彼らは日本にいられなくなり海外へ行く。え?え?え?
そもそも彼の目的は何だったっけ?何のためにお金が必要だったんだっけ?そこらへんよく分からないまま、愛する妻と子どもに金も残さずに、爽やかそうな顔して日本を去って行くって何か変じゃないですか。
北朝鮮の工作員はSDカードを盗まれましたが、どじょう首相も失脚しそうだし、女性政治家も面目丸つぶれのようで結果オーライ、しかも1億3000万円を手にできて一人勝ち状態、なんじゃいって感じです。
ところで、あのアルミのバックだと1億3000万円は入らないと思います。
満足度★★★
戦隊物だけど
乙女チックで現実的な話。
ネタバレBOX
完璧戦隊が最後恋愛戦隊に変わっていて、素敵!
白黒つかない灰色の現実、小学生の遠足のおやつに500円以上をそそのかしたからといってジゴク軍団のメンバーを殺すことはないでしょうって。
潔癖症的戦隊を離れたジゴクシルバー、彼がヒレンイエローの父親だとすぐ分かってしまったのがちょっと残念なところです。
男であるヒレングリーンを女優さんが演じていたのは可愛くてよかったです。
冒頭のレッドのタイツ姿はちょっと恥ずかしかったです。周囲の人も助言してあげてほしかったです。言いづらい環境こそ実は完璧じゃない戦隊だったってことですね。
満足度★★★
気は持ちよう!
そうですね、そのように生きていきましょう。
ネタバレBOX
最初の目覚めがこれから田舎に帰るというところで、なんだか後ろ向きな感じに驚き。
白日夢の中で、現在32歳の彼女とゆかりのあった人たちが出てきて、みんな自分に都合のいいように考えて生きていて、それでいいんだと言ってくれます。お姉さんは自分より劣る人と比べて自信をつけていますし、お父さんもカラ元気を勧め、おばあさんも自分のバケツの中身は他人に見せなくていい、すなわち自分の弱さを晒す必要はないと諭します。彼女は劣等感を持っていましたが、他人と比べて優越感を味わうという一面を持っていたことも気付かされました。
気持ちが萎えていた彼女はいったん田舎に帰りましたが、ラスト再度目覚めたときは35歳。自信をつけた彼女はもう一度東京へ出発しようとしていました。みんなそうなんだから、自分に都合よく生きていきましょうと、少し自信のない人たちに向けたメッセージでした。
ところで、前説の役者に対してもっと大きな声でと先輩がダメ出ししていましたが、それは稽古の時に言うことであって、本番で言うことではないと思いました。未熟な役者によるお芝居が始まることを白状しているようなもので、せっかく楽しみに来たお客様に失礼です。
満足度★★★★
切ないところもありましたが、
分かりやすい設定という印象を持ちました。
ネタバレBOX
死者と意識を失った死にかけの生者が出会える喫茶店。宇宙にあって、同じ星座に関係した者が会えるみたい。この喫茶店はやぎ座関連の人たちやそれこそヤギが来店します。ドアの外は死者の世界、生者は突然店内に出現し、生きることを選択した人は突然消失し地上に戻り、死を選択した人はドアを開けて出ていくという感じです。
あなたは生きてという言葉に反し最愛の恋人を追ってドアを開けて出ていく者もいれば、友人に思いの丈を告げて地上に戻る者もいます。切ないです。と思ったら、出現した二人が二人とも地上に戻ったのには笑いました。
死んだ息子に会いたいと待っている男が主人公ですが、ラスト、男は店内にいませんでした。さあ、どんな選択をしたのでしょうか。仮面ライダーの人形が残っていましたから、息子は来ず、男は地上に戻ったのでしょう。奥さんともう一度やり直してほしいという息子の気持ちが伝わってくるようです。
ところで、私は占いなどが大嫌いですから、なんで誕生日に左右されないといけないのかとか思います。この店はやぎ関連でしたが、さそりだと怖いなとか、もっと細かくすれば、へびとかも出てくるのかなとか考えてしまいました。
また、クリスマスと誕生日と正月のプレゼントが一緒になったとかいうエピソードをさも新鮮そうに話していました。やぎ座の人たちにとっては切実な話題かもしれませんが、そんなのよく聞く話で今更という気がしました。
満足度★★★★
皆さん個性的!!
個人芸が光り、ぶつかり合うお芝居でした。
ネタバレBOX
始まってすぐ気づいたこと、あっおかまっぽい人が出てきた、あっ男性だけのお芝居だ、で少しがっかり。しかも、役者いじりというか大喜利的なコーナー、客いじり的コーナーもあって、正直そんなのはあまり好きではなく、ああこりゃ何時に終わるか分からないなとげんなりしてしまいました。
しかし、ラストのいったん死んだことにして日本軍と縁を切って正義の味方として生きていくハリマオの姿を見て、意外と起承転結の結がしっかりしていたなと思いました。ハリマオに抱く僕らのイメージはこんな感じですよね。
イギリス人役のコースケ・ハラスメントさんの芸達者振りが光っていました。子役さんもインパクトあって良かったです。
満足度★★★★
人生は
普通に生きてなんぼですね。
ネタバレBOX
三すくみになった生きている当人と、別に殺そうとするわけではありませんが死神的存在のムシ(虫の知らせ係)の話。ムシはアドバイスするというか、希望を叶えるというか、結構当人によりも周囲に影響を与えていました。生きているときは普通ってあまり好きな言葉ではありませんが、いいことも嫌なこともある普通がいいって死んでから分かることもありますね。
第一のエピソード、第二のエピソードときて、第三の組み合わせが分かってしまったところは少し残念でした。それはそうとして、他人の人生に関わった三人ですから、この三すくみは一巡しましたが、この経験を生かして次の人生はどう展開していくのでしょうか。それとも人間は精神的には大して進歩しないのでしょうか。
そういう意味では、最初のムシは女子高生までしか経験していませんでしたが、最後の女子高生は自殺を思い留まったように見えました。本当にそうなのか、結局は自殺してムシになったのではないか。単なる三すくみなのか、螺旋状的発展的三すくみなのか気になります。
作・演出の保坂萌さんが、細くて萌えーの格好のときは萌ました。
田畑1号・2号って失礼な話ですけど、ドコナンの信原久美子さんご活躍で何より、塚田まい子さんもご活躍で何よりでした。
ところで、冒頭のシーンで契約書を結ぶときに役務という言葉が出てきたと思いますが、役務は「やくむ」ではなく、「えきむ」と読む方がいいと思いました。
満足度★★★★
不思議なファンタジー
色んな混乱、テーマが混在していて全てがスッキリしたわけではありませんでしたが、舞台装置も面白く、勢いがあって良かったです。
ネタバレBOX
回転舞台が良かったです。檻をイメージした長かったり短かったりの細い棒が奥と手前で速度が違って見えたりして、光の加減もあってクラクラしてきました。
兄を巡る妹と兄嫁の確執があったり、ホームレスを騙して働かせる金持ちの話だったり、オペラ座の怪人ならぬ動物園のプータローの話だったり、父と娘の話だったり、不思議なファンタジーでした。
なんで動物がいなくなってしまったんですかね。ラストの金持ちとその娘の会話が聞こえなかったので、どんな関係だったかはよく分かりませんでしたが、全体として満足しました。
満足度★★★★
患者にとっては
ユーモアで癒されることはいいことだとは思います。でも笑えないユーモアに付き合うのも苦痛です。
ネタバレBOX
転職して資格を取り看護師になり、見送ることに不慣れだった初めの頃、慣れっこになったベテラン時代、そして自分が癌患者になってしまった女性と、ユーモアで末期癌患者と接する医者の話。
大学病院時代は人間を見ず病巣だけを見ていた極端な医者が、それ故に競争に負け左遷され、その後開業医になってどうして末期癌患者をユーモアで癒そうとすることになったのかの心の変遷が見えて来ませんでした。
私なら、コスプレを見せつけられるのではなく、世間話をぐだぐだと話し合えるくらいの関係のお医者さんがいいですね。
大学病院から患者宅への場面転換の仕方や、ストップモーションを入れる手法などあまり好きではありませんでした。普通に暗転して切り替えたほうが緊迫感が出るように思えました。
満足度★★★★
あ、そうそう
ここで男女で踊るんだとか、ミュージカル版を思い起こしながら観ていました。
ネタバレBOX
長女は金持ちとの縁談を断って仕立屋と結婚、次女は革命家と駆け落ち的結婚、三女はロシア人と結婚、四女と五女はまだ子供。
ユダヤ人と結婚したロシア人も一緒に彼の地を去らざるを得なかったのが印象的でした。
総勢50人、舞台ではロシア人に対してユダヤ人が圧倒的に多かったですが、実際にはユダヤ人は少数派だったはずです。そういった雰囲気は感じられませんでした。
それは、昔から協調して暮らしてきたと言った説明はありましたが、屋根の上のバイオリン弾きのように不安定な屋根の上でバランスを取りながら生きてきたという一文が無かったことにも依るのではないでしょうか。あっ、でもこれは『祈り』か!?
満足度★★★
着想、
アイデアはいいと思いました。
ネタバレBOX
全くの架空の巨大生物ビリジアン、コアラが巨大化したようですが、ヤギとかそういう血統も混じっているようです。そして、大怪獣東京に現るのように舞台上では姿は見えません。土田英生さんの巨大物のような印象です。巨大化の原因については一切触れていませんでした。
着想はいいのですが、ビリジアンが来て9年目ということもあってか、町民を巻き込んだような事件らしい事件、イベントが起きないのが難で、盛り上がりに欠けました。
冒頭の出社シーンはいいとして、通訳係を見送った後に一人ずつ入ってくるとか、ラストの出社シーンも一人ずつ入ってくるとか、もう退屈で我慢できませんでした。
その通訳係の退社の挨拶にしても一人ひとりにコメントしていて、そんなに重要な場面かよといらいらしました。冒頭の朝礼シーンで所長があと一つと言って止めるのもテンポを悪くするだけでした。
表山が最後骨折していて、一人前になったんだなと微笑ましく思いました。ただ、表山だの俵山だののエピソード自体要らないのではないかと思いました。
観光がダメになったら布団産業があり、毛が生えなくなったら猫との間に生まれた子供でまた観光で生きようとするたくましさははいいですね。
満足度★★★
【昼の部】観劇
勘三郎さんのお祭り、新橋演舞場での復帰演目だったのですね。