長寿郎の観てきた!クチコミ一覧

1221-1240件 / 2342件中
GREAT EXPECTATIONS -大いなる遺産-

GREAT EXPECTATIONS -大いなる遺産-

Studio Life(スタジオライフ)

シアターサンモール(東京都)

2014/12/18 (木) ~ 2015/01/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

う~む目が離せず、眠気も襲ってこなかった。
ちっ~と人物描写に甘い点があるかなぁ、と思いはしたが。物語の重厚感と進みっぷりに圧倒された2時間20分(?:芝居前口上では15分って言ってたなぁ(^^)

ネタバレBOX

笑はほとんど無いけれど、芝居としての旨みが堪能できたなぁって。星数は30周年記念の大盤振る舞いでぃ(^。^)

Bowlerhat(B)チームの観劇であります
【ご来場ありがとうございました!】桜が散るために降るような雨

【ご来場ありがとうございました!】桜が散るために降るような雨

C´s PLAY FACTORY

APOCシアター(東京都)

2014/12/19 (金) ~ 2014/12/21 (日)公演終了

満足度★★

千秋楽観劇です
基本の黒い素舞台に白枠での窓やらドアの木枠を配し、写真を釣り下げて白い桜の木をひとつ置いた舞台セットでありました。

頑張ってはいたけど小品感やどっかで見たなぁ感が抜けなかった約90分

劇場前には花が多く送られていました♪

ネタバレBOX

開演が10分近く遅れました・・・なんか対策を練る必要を感じませんか?
小劇場界では当たり前、とか考えてるとよくないと思います。
EX.プレゼント抽選タイムにしたり、製作さんに旅の話させたり、小芝居うって「まだ開演はしてません」と場内整理のお姉さんに言わせたりするような配慮はあって損は無いと思うデス。

話は東野圭吾がブレイクすることとなった出世作の焼き直しのような印象を受けました。こっちは一卵性双生児の妹に交通事故死した姉の意識が出てくるという設定。
衣装は白いシャツに黒のパンツなどと白黒設定でまとめていました。
(でも時々は妹さんみたいに変える必要はあったなぁと思った)

青峰誠也=父親は写真家で舞台となってる家を建て、息子を雑誌ライター兼カメラマンとして父のコネで仕事を貰っている。禁煙を続けている。冬桜を見に行く途中で恋人の美香と共に交通事故に合う。
青峰波留=誠也の妹=女子高生であったが、無事に東京の大学に合格し兄と共に住むことになった。
中谷美香=雨女であり事故死したのは1年前
中谷利香=生まれた時からすぐに里子に出された美香の妹、近年やっと姉と連絡とれて何度か話しができるようになっていた。寝てる時に姉の意識が乗り移り、嬉しい時に姉が書いていた日記を姉妹で交換日記としてやりとりする。
牛島彰敏=誠也の友人
牛島麻耶=彰敏の妻であり作中にて帝王切開で子供を生みます
中谷美恵子=美香と利香の母
中谷和義=父です、娘を事故死させた恋人の誠也を苦しめようとしていたが和解する。

自分的には青峰兄弟の関係はSAOの主人公兄弟の関係を当てはめて、中谷姉妹は「秘密」風に妹の意識を完全支配したりとか。もっと複雑で人間心理をかきなでるような感じを出して欲しかったかな。で、姉の意識が出てくるキッカケとかの設定をもっと深く納得できるものを用意して欲しかったかしら。

あまり上記のような話を知らなければ普通に楽しめたかな、とか思えたっす。

この劇団さんの雰囲気だと、王道ジュブナイルとかが上手そうなので。SFマガジンで賞を取った「タンポポの宇宙船 by 藤崎慎吾」みたいな話を演じてみれば合うんじゃないかなぁ?とか思いました。
止まらずの国

止まらずの国

ガレキの太鼓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/12/19 (金) ~ 2014/12/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

雰囲気が、ものすごく良く出ていたなぁって感心しきりでした。
バックパック旅行の経験は日本国内ぐらいしかないんですが、海外の日本人宿の雰囲気ってこんなんだろうと想像通りの展開が楽しめました♪

上演時間は1時間35分(予定)

ネタバレBOX

簡易な2段ベットやら増加人数対応用の長椅子などが置かれた、イスラム圏での日本人宿内で展開する物語です。(受付の横の物販でイスラム系のものが売られていたのはユニークでした(ポスターは今日、出来たそうですよ。)
モテ期が来たと思わせられる女性へのセクハラ話やら、パスポートや現金を普通に日本的に持ち歩くのは危ないというシーンは納得だった。(日本では肩下げバックから覗く財布とか、ラーメン屋のカウンターに平気で財布やスマホを置く神経が、この国以外ではまったく通じないという考えが浮かばない現実を再認識させられますね。=まぁこの国から出なけりゃ良いんですけどね(^^)
もう中東などは情勢不安で渡航できないですね~。
日本では馴染みの薄いイスラム系の話は、事情知ってると笑どころも多くて楽しかったけど、知らん人にはなんで酒瓶1つで皆が盛り上がったのは理解できなかったろうな~とか思いました=イスラムは禁酒なんで酒の流通も乏しかったりするんです。
「アザーン」と緊急放送の区別がつかないところとか、バックパッカーでの女性がコリアンだったりとか。う~ん流石に実体験での話が生きてるなぁと思ったデス。(どこにでも出没する旅行者は日本と独逸が多いそうです(^^;)

舞台(世界遺産となったバザールが近くにあるという設定です)は出会いと別れを繰り返す宿らしい展開で、夜半に銃声・砲撃音まで響いて混迷するも夜明けには明るく解決するという破天荒な話になってましたが。予定上演時間よりも感覚的に長く感じた芝居でありました。 好きだなぁこれは&’15には舞台芝居をしないという話もあり、星はおまけいたしました♪

大塚=髭面の男(日本を出て2年半)。けっこう飄々とパッカー生活を楽しんでいるが、同じパッカーだった日本人女性とのあいだに子供が出来。出産するまでという期間限定で、旅行をしている。けっこー適当な感じの性格です。今日でビザが切れるという危機感も薄かった方(^^;)

竹田=パッカー初デビューがこの国の新米さん(外国人旅行許可であるパーミッションの手続きも知らなかった方)。ケータイの持込やらデジカメ壊れたり、シャワータイミングはいつも水になるという、何となくタイミングの悪い若者。ノリ良く、ちかさんのお別れ会をしようとしていた。現地のサンドイッチと呼べるカナッペに当たって下痢してます。パスポートをバックに入れとくような初心者さん。

ちか=ベテラン女性パッカー(歴は1年半)。今日でこの宿を出て泊まり無料の代わりに教師役をするという条件で現地小学校に移動する予定。

コウジ=韓国人女性の彼女(キョン・ミン)と共に宿に来るも、友人の結婚式に出るために今晩には宿を出る予定。旅慣れてる感じであったが、街が軍に包囲され爆撃音などが響くと日本に帰りたいと弱さを吐露し宿を出る。

キョン・ミン=日本には行きたくないという韓国人パッカー。現地の衣装=イスラム圏の女性の服装(アバヤとかニカーブと呼ばれる、目だけ出した黒い衣装。)を纏う知恵を利かせる人物。7ヶ月前に出会ったコウジが好き♪

サン=スニーカーでエベレストを登山したとか数々の逸話のあるUMAみたいな伝説の男性バックパッカー(2段ベットの上でマイペースに生活してます=この国の第23代トコチン王の顔の写真(?)を飾ってました

のじまともか=初の海外旅行でこの国を選んだという心臓な女性旅行者=白いトランクが、らしさ爆発です(^^)やっと休めた2週間の旅行ではあったが、3500$あった現金は取られてしまい。今の手持ちは50$となり、次の直行便で日本に帰るまでと現地で知り合ったちかを頼りに宿に来る。痴漢や盗難で泣きの入った現代日本女性の代表といえる役どころ(^^;)

おばちゃん=現地の宿(1日10$ぐらいで住める)の管理人、なかなからしく役者さん(山本女史)が演じられてました♪

オサマ=実は10代だったという現地の観光客引きさん。いろいろとちゃっかりしてる感あり

日本人(男性)=ラストのお祭り騒ぎに、楽しい国だと色とりどりの絵の具つけて現れるバックパッカーくん


閑話休題:評価がすっごく分かれるんだ・・・・・・・・面白いなぁこの話(^-^)
タイム・フライズ

タイム・フライズ

ミュージカル座

THEATRE1010(東京都)

2014/12/18 (木) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★

タイム・スリップもののSF要因は薄かった
期待して見てて、スカッた「タイムスパイラル」みたいみたいだったが。
舞台が見せたいと
メインに据えたジェネレーション・ギャップは良く表現されていたなぁ。

と思えた全2幕(20分休み入り)の約3時間!<星組>さんでした

ネタバレBOX

なんか、もそっとタイム・スリップに理屈をつけて欲しかったかなと希望。
(場所とかアイテムとか人の強い想いとか・・・ね)

回転セットの迫力は凄かったが、
60年代風アングラ演劇のテイストってのは感じなかったですね。

話的にはTVドラマ(~は確か東京大空襲へとスリップだったかな)とか映画(とか舞台とか)のウィンドオブゴット(特攻隊への・・ですね)など、けっこうさまざま出ている感がありチョッチ食傷気味なんで評価が今ひとつになったかなと自己分析です。加えて、オチのほっこり感も何となくは読めたなぁ(けどハッピーエンドは嬉しいですよ(^^)

時代の熱が心に残り、戻った現代での自分の行動にて昇華するという青年の成長ものとなってました=通過儀礼=的ともいえるかな? 就職という現代の通過儀礼への対処も含めてだね

細かな笑いどころは楽しかった=ミュージカルなんで歌が普通に出てくるところ。「歌おうか?」との問いかけに「歌わないョ」と拒絶するトコは面白かった(^^)

軽量版「飛龍伝」みたいな感じでしょうか
回り舞台だけでなく
’68年闘争の映像なども舞台に投影されたりと芸は細かかったです
大阪芝居

大阪芝居

ネコ脱出

「劇」小劇場(東京都)

2014/12/17 (水) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

’04年の再演、#5「淀屋橋の灯り」観劇。
ほんとに芝居は橋を舞台に展開していった世代・世襲の人情話でした。

自分的にとっても受けて楽しかった約90分(^^)

ネタバレBOX

開演前に入場時に渡されたNo付きの紙でのプレゼント抽選会があり、とっても盛り上がりまして。その興奮冷めやらぬまま開演の運びとするのは上手だなぁと感心します。

山田屋と黒豆売りの関係を豆屋の一子(いちこ)から七子まで続かせるという手法の継続世襲(?)話。軽い(時には完全もあり)暗転で最後に立っていた人物がいきなり年齢経過するという手法は予想と共に笑えます。

イメージはGAMEの明るい「俺の屍をこえてゆけ」みたいな感じかな

けっこうドタバタ感が強くスマートさに欠けるきらいがあるも、その感じも笑いにしてしまうところも楽しめたし。年末だし(かんけーないかな(^^;)の大盤振る舞いで星は加算したでやんす♪

いつの間にか平成の世にまで継承されてしまった”伊賀忍法の奥儀”が一番受けました。次点は、押し付けられたにもかかわらず。海外にまで出店できる様になった黒豆売りですが、味に深みが無いまま継承されてゆくという味の話も楽しかったっす。

脚本さんは実際に橋の側に住んでいた経験もおありとの話でした
ダキニ城の虜

ダキニ城の虜

舞台芸術集団 地下空港

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2014/12/16 (火) ~ 2014/12/22 (月)公演終了

満足度★★★★

う~むあと1.5歩ぐらい足りない気がするけど
なのだが、なんかパワフリャ~で楽しめた舞台でありました(^^)

2時間と長いのですが、付け加えて欲しい設定や台詞・話などありましたが。
長い尺で切ったかしら・・・。
なんで、突っ込みどころも多いものの、
芝居的な楽しさが充満していた舞台と思えました。

受けると星数は、おまけされるさぁ(^-^)

ネタバレBOX

話は日本の”荼枳尼天”伝承を基にいろいろと加味したオカルトサスペンスものになっていました。黄泉比良坂(よもつひらさか)やら黄泉路をふさいだ大石=道反の大神(ちがえしのおおかみ)←これを砕いて飲ませて心臓が無い犠牲者をゾンビ僕として働かせるという設定。15000個の心臓を集めると母=イザナミが黄泉の国→地下から地上に来てくれると信じて行動していた。
白狐と称されるダキニはエマニュエル・ダキニと名乗り、白いアバンギャルド(^^;)な衣装で暗躍とか笑を取りつつしており。舞台も白をベースにした壁がメインなのに、所々の窓やドアの作りがユニークでありました。従業員の征服なども青を基調にした目を引く出来でありました。
でも前説とかがアナウンスひとつでは「残念」(はいっ!タイムリーにミギー(実写の寄生獣)の声を想像しましょう(^^)といった感じを受けました。作品がパワフルだったので、それに合わせた作品解説音声などを録音とかで流すとかしていれば開演遅れとかも許せるのになぁ・・・。アナウンスはモールの開店案内風にしていたんだから、乗じて市の説明とか観光案内とかの録音風音声流すと面白さが多少は増加できたのでは?→例として「市の花」とか観光名所とか、大都会からの交通のルートとか。古墳や民間伝承(←今回はこれが重要と思ったよ)とかを観光客にアピールするような短時間録音ループものを開演前に放送してれば効果あったんでは?
ちなみに、突っ込みどころで一番は。重要なゾンビの動力炉を母=中年女性=一人で破壊できたというコトだね。壊し方の説明とか、制御版とかに書いてある「やっちゃいけない」警告文を実際にやるように息子が指示出すとか。工夫が欲しかったです。
舞台セットは白を基調とした壁に活字がイロイロと貼ってあるようで、窓やら扉などのギミックがユニークで使いどころは上手でした。
夢邪想(ゆめやそう) ~『夏の夜の夢』より~

夢邪想(ゆめやそう) ~『夏の夜の夢』より~

花組芝居

あうるすぽっと(東京都)

2014/12/14 (日) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★

けっこうアングラ系に思えたが・・・・
ライト感覚な感じも受けた2時間20分(15分休憩挟みます)

時代設定はWW2の末期ぐらいかな?
日本の設定で着物などが艶やかでありました♪

ネタバレBOX

最後の締めで「こんなんです」と言い切ったトコに楽しさが収束してました(^^)

1幕で少々眠気は出ましたが、後半の2幕は眠気も出ず楽しめました。

でもアクの強い舞台とも言えまして、休憩時間で同列のお兄さんとかは退出されてましたし。後ろの老夫婦は私語やら雑音を出してました・・・・。見たくないなら帰れよ!人の迷惑になる雑音出したりするなって、いい年した老人が。まぁWCに入って手も洗わずに出るような非衛生&非紳士的な行動する爺でしたしなぁ・・・。偉ぶって劇場論やら芝居論していたけど、言動と行動がホント情けなかった。
First Contact

First Contact

ハム・トンクス

シアター711(東京都)

2014/12/04 (木) ~ 2014/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

連作ぽかったです
12年前の前日譚だそうです

単作品でも楽しめますが、後日譚を見たくなる話に思えました。

なかなかに強烈な個性の登場人物達の鍔迫り合いが楽しめた約2時間

ネタバレBOX

い~い加減な人形劇団座長が安請け合いした地方都市の大ホール公演ですが、上演できる人数確認を怠り幼稚園上演で済まそうとするのですが・・・・。地元のレディースヤンキーさんにばれてしまうという騒動を描いたのが近作です。その4日後の後日談が12年前に上演したという「こっぱみじん」という作品です。どうやら今作の結末で櫓の上で上演することになったんですが・・・。タイトル通りになったんでしょうね~・・・。

無音時と上手に入れる効果音などが好みに合いました(^^)

千秋楽見ててなんですが、舞台セットとしての家屋での黒電話のベルと外扉のドアベルの音が似ていたので代えた方がよかったのでは?とは思いました。
僕のともだち

僕のともだち

劇団 でん組

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2014/12/11 (木) ~ 2014/12/11 (木)公演終了

満足度★★★★★

改めて見直すとチラシ通りだったなぁ・・・と
深刻な物語を軽妙に表現せしめた手腕に驚かされた上に、
想像していた話の上を軽々と飛び越えたなぁと感じた約80分。

開演時間は勤め人向けといえたかな

ネタバレBOX

舞台中央を客席から見て右半分に室内家具=居間ですね=を配し、下手と言われる左手側は何も置いてないというセット配置でした。
小学校で息子が窓から飛び降りたという家の居間で、検査入院している子供の下に行こうとしている母の所に、どうしてもと時間を取らせてイジメの加害者側とされる両親が謝罪に来る所からのスタートです。加害者側の両親は離婚の話し合いを一時中止しているセレブ(笑)夫婦=夫が東大出の銀行からの投資会社起業社長で、妻はやり手・強気の弁護士さんです=が一人息子がイジメに加担していたら将来に傷が付くと、イジメではなく子供同士の喧嘩ということにしようと乗り込みますが。足の捻挫と頭部の打撲で検査中の飛び降りた子供=ダイチ君の普段の言動から母は校内でのイジメがあったのでは?と何度も言い出します。とりあえず謝罪に来たという既成事実を積み上げた加害者夫婦は帰りかけるも、帰宅したトラック運転手(契約社員)の御主人といろいろと話が盛り上がり酒まで出して2家族とも呑み始めてしまいます。折からの雨が強くなり雷の音と共に一時停電し復旧すると息子のダイチが家に戻ってきていました・・・・・。ところがこのダイチ君(小5)、母にしか見えず。御主人は話を合わせるようにと頼むのでしたが、結局誰の目にも見えないというところから話は急転直下します。実は息子さんは既に亡くなっていて、その事実を認めたがらない妻のために旦那さんが先の夫婦にも頼み、事件当日の再現をして妻を正気に戻そうとしたのです。ですが、妻は息子の幻まで見て現実から目を背けようとしてしまい御主人はあきらめる所だったのですが、再びの停電のあとに2組の夫婦共、機関車の音と共にダイチ君が現れて母に別れを告げ母を立ち直らせて再び去ります。母は別れ際に息子の好きだったぬいぐるみを渡し、死を認め前を向くという終わり方でありました。

イジメというよりも愛する息子の死から立ち直る母の物語でした

御主人同士が大阪出身で知り合いだったりとか、謝罪に来たはずが仕事の電話に出て本心を吐露したりと。前半でのコメディ部分に軽妙さを感じたりさせつつ思い話に移行するなど話にリズム感もありメリハリが楽しめた作品でありました。

なんで1日だけだったのかしら? もったいないなぁ とかも思ったデス

ダイチ君の語るイジメの内容と家に帰れる=飛び降りる=という繋がりのトコは強く心に響きました

深すぎず軽すぎずとバランスが微妙な作品な分、観客の心にはいろんな感情を引き起こしやすいかな。 とも受け取れました。

アンケート用紙がロビーに積んであったが、置き方は考えるべきかな? とか思ったデス
スノードロップ

スノードロップ

みどり人

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/12/05 (金) ~ 2014/12/10 (水)公演終了

満足度★★★

連作な分、今回の後編見た方がすっきり感高いのでは?
とか思った2時間7分。

各話1時間ほどの4連作です。
う~ん実に昼メロ=海外で言うなら”ソープドラマ”って奴でしょうか?
 
自分的には”ノーマルEND”って感じがしたです
(まぁゲームみたいな”トゥルーEND”は作れない設定でしたが・・・・)
そこそこ予定調和な終局を迎えたなって感じかな

ネタバレBOX

舞台は階段が中央にあるフロアのようなつくりです

前説(作・演出のさいじょう女史)で作中にて喫煙シーンありと注意ありましたが、狭いといえる劇場内ではタール・ニコチンを含有してはいるが、ネオシーダーを用いるという選択も念頭に置くべきと思いました。(喫煙を嫌がる風潮の中で、わざと嫌われ役の登場人物にタバコを吸わせるというコンセプトは判りやすくてよいんですがね・・・。)

1~2話の説明は劇中劇との設定にして、今作=3~4話になって登場するという役者さんが作品世界をつかむ為に前話のダイジェストを話すという設定でした。

大塚ビルというのが舞台で、1階=スペースバーガー、2階=旅行会社ライフトラベルという設定です。食事などはリアルに食べてて臨場感はありました。

#1 向日葵の回
#2 弟切草の回
#3 竜胆の回
#4 スノードロップの回

花言葉にかけて話が展開していますね

矢野富貴子;夫と死別、一人娘が福岡の旅行代理店ライフトラベルに就職後職場での上司によるイジメで自殺したらしいが真相が不明なまま自分の生まれの関東圏に戻り大塚ビルの清掃員として職を得た。娘の日記からイジメがわかったが。生前に娘からの相談が無かったことを悔やんでいる。
塩谷貫一;ライフトラベル営業部長・・・実はヅラ!大阪弁の豪快な性格ながら、セクハラを過剰に嫌がった福岡での部下=矢野あかりをイジメたうえに酒の上だからと暴行をはたらき自殺に追いやった張本人。だがその行為は毎夜自身を苛み、夢にあかりが出てきている。
渡辺浩二;ライフトラベル課長、職場の部下=堀まゆかと浮気して出張といいゴマかして会っていた。
堀慎太郎;ライフトラベル課長、海外赴任で男色の素養が目覚めてイギリスで彼氏まで出来てしまい。帰国後はネットで男を買うまでに発展してしまった。塩谷部長に最悪のタイミングでカミングアウトされてしまう可哀想なヒト。
堀まゆか;ライフトラベル社員。職場結婚したんだが夫がイギリスの赴任後に様子がおかしくなって悩んでいる。旧姓はタカギ
稲城啓子;スペースバーガー店員、最近売り上げが落ちてきたことで駅前などでの宅配チラシを配るコトを提案実行する。後輩の大熊君が好きだが、自身が年上ということで言い出せずにいる。
渡辺花音(カノン);スペースバーガー新人店員、夫の浮気調査のためにファーストフードにまで働きにでる行動力溢れる女性。浮気相手にオトギリ草の写真メールを大量に送るというのも・・・・。
大熊健介;スペースバーガーの出来の悪い店員。わりの良いバイトを探して自分のケツを売るコト(相手は堀さんでした・・・)を決断しバーガー店を辞めます。
稲城道世;100均の店長であり啓子の妹。3年経っても仕事能率が上がらず後輩に抜かされるような駄目店員のリストラを決行した。
榊正規;100均をクビになった現フリーターで吃音が酷い鉄道オタク。
矢野あかり;4年前に塩谷部長に暴行され自殺した富貴子の娘。堀まゆかは会社の同期。酒の上での出来事と済まそうとした仇の部長は母が灰皿で叩いてくれました=殺したかどうかは作中不明=観客の想像でとしてました。
人の類い、十二の亜種(前半)

人の類い、十二の亜種(前半)

株式会社Legs&Loins

Geki地下Liberty(東京都)

2014/12/02 (火) ~ 2014/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

「馬の耳」観劇
役者さんが少~し台詞カミカミな感はあったが、心に残る話でありました。

全体が木肌の舞台セット(これは12作で共通使用とされるのかな?)と、
色水を入れた大きなビンに関した照明などがユニークに感じた1時間15分。

前説アナウンスも楽しかったが、も少し早めに長くやって開演時間までに揃わない観客がいた時の対応にすると楽しいかな(^^)

アンケートは毎度(でよかったかな)Webでの受付オンリーであり、
ちょっと自分には取っ付き難く感じましたです。

ネタバレBOX

前説でのイザベル(♀)コールとバベル(♂)コールは笑えたけど、
本編での使用はありませんでした(^^;)。 客層は20代中くらいがアベレージで、男女比は同じぐらいだったかな。


施設育ちの兄弟が互いを気遣い、共に人生を歩む話でした。

始めは弟の南真守(まもる)君が語るモノローグ「何事も無い毎日が一番だよ」から、兄真司(しんじ)が喫茶店で変な女=コーネから彼女をつくれるようにと押し付けがましい=胡散臭い恋愛プランナーとして女性の紹介をする(期間無限)という出だしです。半承諾みたいな形で話は進行しますが、自宅で弟に会って仕事を辞めた事を兄真司は話すのですが、転職が15回で辞めさせられたのが今回が初めてとの話から、実は転職は23回で・・・と弟君の記憶違いから話は「私の頭の中の消しゴム」(男性Ver.)展開へと進んでゆきます。

だんだんと記憶が無くなる弟は兄の為を思い怪しい探偵に女性紹介を頼み、兄の行動を予測して自らの希望を手紙に託します。ラスト、症状が進行して何もわからなくなった弟を兄が介護士として施設で面倒をみているらしいらしいシーンで幕を閉じます。

兄への手紙は泣けました

パンフでは牧田みやこと記述のある探偵さんは劇中ではコーネと称していたが、あだ名だったのかしら?

結構登場人物の出来は良かったと思えたデス


真守:兄と二人で施設にいたが、南夫婦に兄弟揃って引き取られるも夫婦は交通事故で死亡。その時頭部に受けた怪我が今回の病気の発症の引き金となったらしいとはDrの判断。記憶の退行が進むと母を捜すようになる。
真司:弟の面倒をみる為に職が安定しないが、まっすぐな性格もその一因のようであると描かれてました。実母は30代で若年性アルツハイマーを発症し路上徘徊の末に交通事故で死亡。面倒見が良く明るい性格と受け取れたです。弟や母と同じ病気が発症する可能性がある事を自ら納得してる(30歳を超えると発症し易くなるという設定あり)
尾崎さくら:真守の彼女。記憶を失ってゆく彼氏の面倒をかいがいしくみていました。時々記憶の戻る彼氏とのデートが楽しそうでしたが、時間制限あったですね・・・。
南みさき:真守が記憶退行時にママと呼び慕うが、生みの母とは異なる引取り親さんです。回想シーンで登場。
本間昭:真守の担当医。 シスコン(笑)=妹を「まこちん」と呼んでます(^^)
本間まこ:薄給(¥540の時給でした(^^;)にて喫茶店(コーヒーも¥540(^^)で働いているDrの妹
牧田みやこ:コーネ(?)ブランド物で身を固めた怪しい女探偵、金遣いは荒そうです(^^;)
森一馬:真司に同じ職場で苛められていた上司を殴ってもらって恩義を感じ、恩返しをしようとする昔話好きな青年。直電が苦手でLINEでのやり取りを好む現代風なはずなんですけどね(^^)

お涙頂戴モノと判っているが、乗せられました~(^^)
鼬 いたち

鼬 いたち

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2014/12/01 (月) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★

イタチとは、食肉(ネコ)目イタチ科の哺乳類。
体は細く、脚が短く、尾は長い。
夜行性でネズミやニワトリ、昆虫などを捕食する。
また、敵に襲われると肛門腺から悪臭を放って逃げる・・・・・。

つまり旧家という馳走をめぐる鼬どもの食い争いという意味なのでしょうな、
と感じた約2時間半(15分の休憩を挟んだ全2幕)。

そりゃ~欲しくなるなぁと思わせる旧家の母屋内を模した高くて奥行きのある囲炉裏端の舞台セットと、俳優陣の熱演が凄かったです。

客層は高年齢でしたが、マナーの悪い客が珍しくいなかったのに驚かされました。

翡翠の抄

翡翠の抄

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2014/11/26 (水) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★

表現したかった事は理解できたけど・・・・
正直わかり難く感じました。

前世の姿で行動したりするのですが、脳内変換してるのかなぁ?とか思ったけど。刀も普通に振るってチャンバラしていたしなぁ・・・。
殺陣は頑張っていたけど、刀とか衣装がどっから出てくるのかなぁとか気になってしまった約1時間50分。

ネタバレBOX

観客席は2階を案内されて、初めて入る場所だったので楽しかった。・・・のは最初のうちで、腰が痛くなって足も痺れてきた。故障してる膝も痛くなったし、桟敷席はきつくなってきたなぁと思い知らされました。
話は遮那王の話で、現代に転生して平家の頭領と争い続ける運命に抗うという。でその転生者がいろいろとユニークな立場なんでしょうが、判り辛かったなぁって思ったんであります。
薄桜記

薄桜記

劇団前進座

浅草公会堂(東京都)

2014/11/25 (火) ~ 2014/11/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

有名作なんですね、知らなかったです。
ドラマも映画も・・・・

さて、そーゆーわけで何の予備知識も無く観劇できてラッキーでした。

第1幕 1時間10分
休憩  25分
第2幕 1時間10分

う~む歌舞伎みたいに休息時にお弁当の摂取が楽しめるでしょうか(^^)

ネタバレBOX

作品としては良く完成させてあったけど・・・

悲恋だし悲劇だし=主人公の人生悲惨だと思うなぁ・・・・

殺陣や衣装や主人公のしゃべり方、
登場人物の所作など完成度は高いなぁって思えたです。

2幕開始からの吉良上野介さんのキャラクターは楽しかった(^^)

産経新聞夕刊に連載された五味康祐の時代小説が原作

旗本随一の剣の遣い手と名高く、器量も良いと評判の直参旗本(300石)=主人公、丹下 典膳(たんげ てんぜん)。上杉家江戸留守居役・長尾権兵衛の娘=千春と結婚してふた月で大坂城番組を命じられた典膳の留守を守り、離れ離れの生活を送ることになる。いつ何時も家来への思いやりを忘れない心優しい人柄であり、周囲や下人が羨むほど仲睦まじい夫婦仲であった。しかし舞台の冒頭で起こる火事のさなか千春と幼馴染である上杉家家臣=瀬川 三之丞(せがわ さんのじょう)に手篭めにされ、千春の不義密通の噂が町中に広まる。その噂を耳にし江戸に戻った典膳は妖狐の仕業に見せかけ、千春に対する醜聞を一蹴させた後に離縁する。離縁を申し入れに長尾家へ赴いた際、千春の兄である長尾 竜之進(ながお りゅうのしん)に斬りつけられ左腕を失う。だが妻の家の家名を汚さぬようにと浪人者に襲われた事にするのであったが、左手を失った事が武士としての遅れである=あるまじきことといえると公儀より断じられ、丹下家はお家断絶と沙汰が下されます。下人らを亡き母の実家がある三河に帰らせた後、深川の長屋で自らを師と仰ぐ中山 安兵衛(なかやま やすべえ)と共に浪人暮らしを始める。知心流の面々との斬り合い後(今舞台では割愛)、長屋を辞去し白竿屋の用心棒になる。1幕の最後は松の廊下の刃傷であります。その後、上杉家江戸家老=千坂兵部(ちさか ひょうぶ)の頼み=遺言で吉良上野介の警護役を引き受けるが、高田馬場での助太刀を見込まれ赤穂藩の堀部家(400石)に婿入りした安兵衛が、吉良邸討ち入りの障害となる典膳を討ち入り前に呼び出し、屋敷を今晩だけ離れるようにと薦めるのだが、丹下は承諾せず二人は雪の降る夜に切り合いをする事になってしまうのであった。

舞台では死に場所を求め流離っていた丹下が、安兵衛の手によって望みをかなえるという風な演出になっていました。雪の降り積もらないように安兵衛が傘を立てた典膳の亡骸を見つけた千春が寄り添い暗転し、ふたつの小さな雪山に雪が降り続けて二人は共に同じ世界で結ばれたんだろうと終幕となります。

丹下家が取り潰しとなった後、上杉藩での仕官も望めば出来たであろうが。腕を無くした経緯を勘ぐられない様にと浪人の道を選んだ事が誤りなんだろうなぁ・・・とか思うけど、武士という生き方を体現する典膳には他の道は選べなかったろうし、悲劇は必然な作品でしたね。子でも成してたら、また違った話になったろうなぁ。(子連れ狼になったりして(^^;)


話知らなかったから、左手無くして浪人になったんで。ついでに片目も失って名前も左膳にでもするのかとか思ってました・・・(^^;)浅いなぁ思考が・・・。
とけない鎖

とけない鎖

劇26.25団

OFF OFFシアター(東京都)

2014/11/19 (水) ~ 2014/11/23 (日)公演終了

満足度★★★

なんとも隣にありえるかもしれない話・・・・
自分というものにあがいてゆく主人公と巻き込まれる周囲の人間模様が折り重なった約1時間50分

ネタバレBOX

主人公自身の実体験(たぶん中2時代=作中の過去です=実母が犯罪犯して逮捕され自分が父に東京に逃がしてもらうまで)を作品化した小説で芥川賞を受賞した主人公が、作品上過去と現在を交互に見せてゆく手法で展開する話です。現実同様に一時的にはワイドショーの主役話になるが、じきに民衆は他の話題に移ってゆくのでしょうが主人公の生活・人生は周囲の人間と共に歩んでゆくのであった。という感じです。金銭にだらしなかった実母は愛人(女性=職場の同僚=看護士さん=同居させてます)と共に保険金殺人して死刑判決を受けている現在に、その母からの愛が得られずもがいていた主人公が母の逮捕に伴い家を出て東京に出るまでが同時進行で演じられていきます。
芥川賞受賞作品タイトル=マーゲンチューブ=を舞台のバックにぶら下げて、パイプなどもユニークに配した舞台美術でした。場面転換用の自転車として用いるために回転椅子の背もたれを自転車前輪部とくっつけた発想はユニーで見ていても楽しめました。
ただ自分的には粛々と進んでゆく話の進行速度にチョット~感がありましたな
手助けしてくれる周囲の人間の優しさなどにも気付かず、ひたすら自分の望み=母からの関心を得ることに執着する主人公は人間らしかったです。→娘に無償の愛を向ける自衛官の父(服装はGoodでしたぞ(^^)が気に入りました(刑務所から送られる手紙の閲覧印を人に見せないようにと転送するという話も細かくてよかった)。で~主人公の妹はどうしているんだろう??とか疑問でしたが、作品上は無視されてましたな。マザコンの叔父=教師=&その母(ばーちゃん)とあくの強い実母さんは、らしい演技が良かった。巻き込まれる愛人さんとかの弱弱しさもらしかったです。

客層が男性多くて女性が10人にも満たなかったのも印象的でした

10周年記念で、初の物販=限定Tシャツ(増販とかも予定は無いんだそうだ)作ったそうですが、男性のものは完売したそうです。今回の台本も販売していますと。

しかし母からの愛を得たいという思いが強いので無視してもよいんだろうが、自分が殺人犯の血をひいているという葛藤は薄かったなぁと思えた。そっちの方が何か苦悩しそうに思えるのだが・・・・・。

(ワイルド7の主人公さんと同じ悩みだねぇ・・・とも思ったさ)

でもなぁ中学生で母親から小遣いで万単位の額貰って遊んで生活する主人公と、その金で一緒に遊んで飲み食いする親友の関係とかは何か薄っぺらくて共感は出来なかったなぁ。衣食住が保障されてて愛まで欲しがるのは欲張りだねぇとか思ったさ。
海のてっぺん

海のてっぺん

ワンツーワークス

吉祥寺シアター(東京都)

2014/11/20 (木) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★★

いまひとつキレを感じられなかったかな・・・
コメディとシリアスのバランスが今ひとつに感じた1時間45分

ネタバレBOX

説明通り見事に[建築途中の家]を現出させてました!

でも話の結末は観客に委ねて終わっちゃって・・・・ 、って感じ受けまして。自分が「妻となる女」だったら・・・二世帯+姑に変な再婚相手も新居に同居!ってなったら(+追加で未来の旦那は結婚式当日にはリストラで無職というオプションまで付いたら・・・)結婚やめるなぁって思えたデスね。

建築中の新居を見に来た将来の夫婦+αの3日間の話なんです

抱腹絶倒をシリアスに絡めるのって難しいなぁって思ったですよ
My Story

My Story

心魂プロジェクト

成城ホール(東京都)

2014/11/22 (土) ~ 2014/11/22 (土)公演終了

満足度★★★★

2部構成でした
1幕は30分ほどのトークで劇団の活動内容等の話なんですが、基本病院などを周る慰問ミュージカルのような事をされているとの話でした。重病に冒された児童の夢を叶える話は落涙ものでありました。
2幕がミュージカルで、有名ナンバーのメドレーのような印象を受けました。気軽に劇場に足を運べない方々に見せる話としては十分ですが、今ひとつ食べたりないかなって感じは否めませんでした。→約90分(WCタイムとして10分の休憩が入りました)
お子さん達が作品見てはしゃいで騒いでも、それがこの劇団の演出と思って下さい。は良かった=小さいお子さん連れてのお母さんには嬉しいでしょう・・・けどね、さすがにお菓子の袋をパリパリと開けて子供にお菓子をポリポリと食べさせる常識の外れた方がいた(1組でしたがね)のには苦笑しました(^^;)作品に合わせた嬌声ならOKという事だったんじゃないかなぁって思うんだがなぁ(^^;)

ちなみに***心魂***の読み方は***こころだま***と読むのだそうだ。**しんこん**ではないそうです。(”神魂”だと”ゴーダンナー”になっちゃうね~(^^)

ネタバレBOX

基本健康強者が中心の日本の社会で、長い苦しい闘病生活で病院から出れない方々にミュージカルを提供するという意味では活動は素晴らしいものだと推奨します。以前病院の入院患者さんにクリスマスプレゼント(おっと時期的にもチョットタイムリーな話です(^^)を配った事があるのですが。子供はともかく大人はたいして喜ばないだろうと思っていたのですが、入院という非日常でのプレゼントという善意の受け渡しは相手の心もほぐしたりできるんだなぁって思ったことあります。発足11ヶ月目だそうで、まだまだ努力等の余地は多く荒削りともいえます(ネタバラシでは裏方スタッフも基本舞台表演者で今回の太鼓の生演奏や照明なども手馴れた方々では無かったそうです。でも遜色は感じませんでした。今後の伸びシロに期待して星は甘く付けてみました(^_^)
枕に帰す

枕に帰す

戯曲本舗

atelier DingDong(東京都)

2014/11/20 (木) ~ 2014/11/23 (日)公演終了

満足度★★★

初めてのハコ=劇場でありました
なんか小劇場らしいというか、今風の邦画という感を受けた作品でありました。 1時間20分(予定)

ネタバレBOX

二人がけのソファーと小型テーブル、舞台下手奥には沢山の酒瓶とグラスを置いてBARを表現していました。→リアルにドリンクは提供されてました(中身は判んないけどね(^^)
アラサーに近づいた(でいいのかな?)OLさん=彼氏と別れて、今はフリー。特に好きな人も出来ず、仕事では使えない新人OLや疲れを増大させてくれる上司に囲まれて十分に睡眠がとれていない・・・・・。 という主人公がブラッと入ったこのBARで寝てしまい、その夢が現実の回想などを交えて展開されるテリー・ギリアム氏の映画(他:「バンデットQ」ともいえましょうか)のような展開でありました。ラストは始めのシーンの続きで、バーテンさんの作ってくれたカクテルで前向きになるって感じでの終わり方でした。作品主旨は合ってるかしら?=台本は¥200で販売してましたが、購入はしてないっす。

特に可も無く不可も無くって印象は脚本のせいなのかな? そんで効果音とかBGMなどの音系は上手に思えました。
分際

分際

東京マハロ

小劇場B1(東京都)

2014/11/14 (金) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★

「教え子編」をチケットプレゼントにて観劇
チケプレ(?)観劇者は13名ほどいましたが、開演10分前に入場と言われるもズレて開演時間に入場(当然開演は遅れます=10分近く遅れてましたね)。手際・指示の悪さからG-1席にて観劇・・・・・。13回も公演しててこの手際・・・・。入り口のたくさんの花も幻じゃなかろうかと思えてきた=観劇前のわくわく感などが消失し(ラーメン屋さんでもそうなんだが、たいてい席を勝手に決める店で美味いラーメン食べれる可能性はかなり低いんです。)熱演してる役者さんの演技や笑えるシーンでも心が動かない→心は心が動かすんだなぁって頭では知っていた事が追従でき貴重な体験できました。アンケートや折込チラシや簡易パンフなども手渡されず座席にも無く(今年は以前のジャンヌの芝居でも似たような事あったなぁ、・・・今日の”うお座”の運勢は最悪だったしなぁ・・・。)、終演後にアンケートの記入を呼びかけられても、正規の観劇料金払わないチケプレ観劇者のアンケートなんざいらねーよって言われてる気がしました=はい勝手な妄想です=脳にトキソプラズマが増殖してるんです、軽く流して下さい。そんで話が結構楽しめた分、前半まで(心が解れて動き出すまで)の残念感が悲しかった全席指定の約90分。

ネタバレBOX

舞台セットは10畳の和室で小さな仏壇と棺桶が置かれた状況です。辛い闘病生活の果てに亡くなった長女の葬式に集まった兄弟親族の巻き起こす群像劇(といってよいかな)。嫌味な親戚に切れた次女の罵声・罵倒(多分ここが観劇評価の高くなったところと思います)がカタルシスを与えてくれた舞台でした。オチもよかったが、幼馴染だからと姉妹に好かれるハジメ君は見た目が今風のもてそうなイケメンには見えなかったので(失礼)好かれる・好かれた理由を観客に提示してくれてたらもっと良かったのにと思ったデス。舞台設定の大部分は明日の告別式控えた夜の話かな。マンダ家といいますが、そこそこ裕福な家のようですが両親は死去。婿入りしたハジメ君が次女のミギコと妻の闘病生活など支えていたらしい。(長女死んでから3日目という設定でした)

ヒダリコ:マンダ家の長女、享年30。闘病生活の果てに鬼籍に入り舞台上の棺桶の中に入っている方。幼馴染のハジメ君に告白し結婚=婿に入ってもらった=していたが、その告白は妹との賭けのイカサマで勝ち取った権利であり、死後に手紙で妹にイカサマだと手紙で明かした。

ミギコ:次女。3分差で次女となったことにコンプレックスあり。兄弟からは風俗で働いていたことで距離を置かれているが、今回両親もその稼ぎを当てにしてたかってきたと暴露する。ハジメと不倫していた。エレンの事は知っていて、ここに呼んだ張本人であり。トラブルメーカー的な扱いを家族から受けているような設定でしたな。

シロウ:次男=クリエイター自称していたが、兄夫婦に体に染み付いた揚げ物油の臭いでバイトと見抜かれる=ファミマ=でした(^^)、長女が好きだったようです(家族としてね)容貌もそれらしくて上手だったな。

アキオ:親戚・・・怪しい水を売ろうとするような人・・軽い感じのお調子者かな、奥さんはミギコに霊感ババアと罵られるようなパワーストーン配る、どこにでもいそうなチョット鼻に付くタイプの美人さんでした。(とくお組の鈴木氏が良い感じで、とぼけたキャラを存在感強く表現されていました。)

アカイエレン:ハジメの愛人と目されていたが、実は腹違いの妹。18歳現役女子高生。父は病死。母は男作って出て行ったらしい。キャラ的にもユニークで楽しかった方です(^^)

長男:妻ナナミ。ハワイでパンケーキ屋を開店したらしいが、開店日が葬儀と重なり・・というか長女の死に目に会えなかった。

マンダハジメ:ミギコ・ヒダリコの幼馴染。美少女ゲームの主人公みたいな関係でそのまま想像通りの展開になっていました(^^) 葬儀の後、マンダの籍を抜いて妹と共に暮らすことを宣言し周囲も認めさせましたが・・・ミギコとの関係は継続するようです(^^;)ゴルフのレッスンプロをしていると。入り婿の”分際”ででしゃばるなって感じの空気が良く出ていた。これがタイトルなのでしょう。

基本各登場人物は上手に表現され、あぁいるなぁこんな感じの人たちって雰囲気の作り上げは見事でした。

あ~さて、舞台を始めてみる方に・・・は入場手際を考えると”お薦め”にはできないし、先の理由から星の数は2つほどデスピア(消滅)しましたねぇ・・・・。凹まされた心は、そう簡単には元には戻らないものですね。コリッチに登録して観劇数も4桁超えましたが、登録前からの観劇回数加えてもチケプレだからとハンディキャツプつける劇団って片手は超えてませんね。心象が悪くなるという事も納得しての行動と思うのですが、いろいろと考える事の多くなる話です・・・・・。
ぼくたちの学校

ぼくたちの学校

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2014/11/19 (水) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★

う~む・・・今ふたつって感じでした
まぁ主人公から見た学生運動の後半期っていう雰囲気は出ていたが、
広く浅く表面をすくっただけのような印象を受けた1時間56分(笑)予定。

ネタバレBOX

上演時間は毎回場内で座席案内&前説をする劇団主宰の言からですが、細かいなぁって(^^) 上演中を除いて場内などの撮影は自由だそうです

作品にイメージしていたのは、普通に大学生活を送っていた主人公=黒ぶちメガネに方言丸出しの田舎出身男子学生さんです(今作では佐渡の出身で両親健在&女子高生の妹がいます)が講義を中止に追い込む学生運動に勧誘される(または反対勢力に加わる)とかして、当時の学生運動の背景説明とか各運動参加者の動機や生活背景が巧みな伏線で描かれていって最後は見事に風呂敷が畳まれた上にサプラ~イズ(ファイヤーボールの執事ロボット風に(^^)とか思えるオチが付く、といった事を期待いていたら。確かに主人公はノンポリでどっちつかずで運動には参加しなかったし各勢力の中心舞台となる男子寮の食堂が舞台で勢力間の争いが展開するのですが、まぁ普通かなって感じの予想のつくオチだったです。
角材にヘルメットの学生運動で設置されたバリケート撤去をする学生自治会に参加していた女子大生(主人公は1年でヒロインは2年生で先輩になります)にひとめ惚れするのですが、そのヒロインは学生運動のリーダーにひとめ惚れしてしまい、それを知った女子大生の友人がコンプレックスから先にそのリーダーの恋人になるという三角関係(主人公入らず(^^;)も薄っぺらかったです。一応主人公がモノローグとか語る狂言回し役もするのですが、自分の身の上ばっかに思えたデス=ここで学生運動の背景とかトリガー事件とか社会情勢+背景など(主人公が知らない情報もあり「当時のボクには知る由も無い世界の話でした」とか言わせてるのもありだと思ったよ)を語らせればもっ~と作品に深みが出たと思ったのですが、しなかったですね。→話のわかりやすさ+深み+楽しみなどが膨らんだと思います。将棋好きのおばさんとか有名俳優の父とその息子さんもキャラが濃くて楽しかったが、おばさんの過去話=GHQのクラブで歌っていて英語がペラペラという設定は膨らませて、俳優親子は濃い分出番調整を加減すべきだったと思います。勝手にウルトラセブンを見に来るイギリス人の少女は日本特撮好きでユニ~クな設定でしたが深堀してなくて残念であった。でラストの盛り上がる三つ巴の勢力争い後の逃亡補助で公安に引っ張られるヒロインはよいとしても、学生運動リーダーの彼女になった女子大生も同時にしょっぴかないと絵面がおかしいですよ~!さっそく次回の公演からヒロインはWで連れ出しましょうよ!すぐ変更できるポイントと思います!!ラストシーンのヒロインとの主人公の再会=虚実不明で判断は観客!=作者に聞くのも野暮ってもんよ♪=は、さすがラノベ作家って思えた良い演出でありました(勝手な思い込み(^^;)。(劇場で本買わないとサイン貰えないかな・・・?今度持ってる著書渡したらサインいただけるかしら?(^^;)



下落合から、とことこ歩いて中野まで歩いていけるのね~。→”インターステラ”の試写会(中野ZEROだったんです)観に行ったんですが、星野之宣はすごいっ!て改めて思い知らされた映画でありました。(意味が知りたいと思いましたら、お気軽にメッセージ下さい(^^)

このページのQRコードです。

拡大