長寿郎の観てきた!クチコミ一覧

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シャッフル・ルーム

シャッフル・ルーム

東京おいっす!

「劇」小劇場(東京都)

2009/12/01 (火) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

食べてみたいぞ、堂島ロール。
どろどろした不倫・浮気・昼下がりの・・・。といった湿っぽさが全然無く。
なんか男女二人の主人公の、その場しのぎ的な取り繕いの綻びに、
ドキドキしながら次の展開を待つ感じが、とっても面白く楽しめました。

ネタバレBOX

一つの舞台をライティングや小道具にて2つの部屋に見せる手法や、
別の部屋にいる設定なのに、舞台一つで透明人間がいるみたいな
演出がうまかった。(ライトも白熱灯と蛍光灯で差を出したり、芸細かいぞ。)

行列のできるお菓子屋の設定や、エレベーターのメンテナンスなど。
細かい設定が、矛盾無く使い。繰り返される脚本の細かさ、巧みさ。
またそれを、感情入れて演技・共感させる芝居が見事でした。
「めんどくさい芝居ですが」とは偽妻帯者主人公さんの台詞でしたが、
見事に実を結んでいます。たいしたものです。

みなさんキャラクターよく、いい味出してまして。甲乙つけがたいのですが、
火災報知器の設置業者さんの存在感と、とぼけた台詞回しが
お気に入りかな(^^)。「じゃケーサツ行こうか」とか、格言っぽい台詞での
効果音とキメポーズも受けました。

ケータイの着メロや、小道具としての使い方。スキが無いですね。

女性側の主人公はハッピーエンドで。
男の方は、呼び止めて指輪のサイズ直しに行けばハッピーエンドに
なるところを、自分の生活スタイル変えられずに。ああするところが、
シビアで渋いエンドになり、話が重味出しましたね。Goodですわ。

あと季節感の無いテニスウエアのコーチと、季節感出しまくりの
サンタさんの言葉の対比とか。コーチが手作りにこだわった
ロールケーキの再登場。ボールとバット・パットの言葉のあや。と
使いまわし。うまいわー。繋げる繋げる(^^)。
なにげに食べてた、プッチンプリンの話とかも後で生きるし。

台詞だけと思わせた妹から、その婚約者。登場のさせ方や、
刃物の回収話。つなげて重ねて、どうなるんだこれは!
と収集つかなくしている様で、見事に纏め上げた脚本に頭が下がります。

周囲の状況、自分の立ち位置。わかっていて状況に強く関与しない
(できない)主人公のボソボソ演技があっていました。

最後の「おいっす」のキメポーズの〆も、よかったですよー。
劇団名が記憶に残り易いです。見事でした(いろいろと)。
ライク ア ローリングストーンズ

ライク ア ローリングストーンズ

enji

ザ・ポケット(東京都)

2009/12/02 (水) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

さくさく進むストーリー
意外な展開に、コミカルな演技と。
なかなか楽しませていただきました。
主人公のローリングストーンズへの思いの強さが、良く出ていました。
(米国・英国での「転がる石」の意味の違いなど)
細かい台詞や、登場人物たちのわかりやすさ。
衣装での説得力。会話のテンポなどなど。
ケチつけるトコ無かったなって(^^)。
楽しかったです。

ネタバレBOX

死神(19番)さんに連れられながらも、
ちょっかい出してる親父さん楽しかった。

お寺にロック。いきなり死ぬ主人公。
寺男、実は幽霊。しかも奥様に殺されてた。
などなど、人間関係の仕掛けが多いながらも、
変にに複雑にせず。実にわかりやすかった。

でポンポン進んでゆく話は、観ていて心地よかったです。
姪と思ってた子が、自分の子供とわかる話は、
昔映画で見た設定で、さほどインパクトは受けなかったが。
(無茶やって死んだ主人王が、現世に戻り。軟弱な兄ちゃんと知り合い、
鍛えなおすのだが、実は自分の息子で。チキンとなじっていた男が、
主人公の子だとと知りつつ、ヒロインと結婚した骨のある奴だったと、
これまたヒロインの口から解説されるストーリーでした。)
この芝居では、乗り移ってるんだから。
「自分の子だ!」と宣言できて、納得できるし。落とし所はうまかった。

住職しながら、長髪で。胡散臭そうなオヤジさんも。
いい味出してました。

お盆にツアーで、自分の墓に帰ってくる幽霊(?ご先祖)の集団は、
インパクトありました(^^)。

宝塚風のブライアンさん、立ち位置と演技がハマッテました。

主人公に乗り移られた方々は、役者さんの演技の見せ所でしたが。
皆さん上手でした。それだけ主人公のキャラがしっかり立っていたんですね。

お盆過ぎて、おしまいと思いきや。
主人公の孫まで出して〆るとは、ピリオドの打ち所が上手でした。

K-ON風にも出来たのに、あえて抑えた演出も面白かった。
古い時代の話を、レコードとかの小道具や、台詞で。
上手に表現してました。綻びない設定と話は大好きです。
(基本、明るい幽霊話なんですけどね。)

命のトレードやっちゃう、アバウトな19番さん。衣装演技と、
あいまって気に入りました。



占いホテル

占いホテル

劇団あおきりみかん

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/11/28 (土) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★

切り替えが巧みでした
妄想や回想シーンでの演技の切り替えと、音響・ライトでの追従が面白かった。ハイテンションの極みというか、なんというか。ついていける人は楽しめるけど、ダメな人は受け付けられないでしょうな。

ネタバレBOX

キーファクターの手帳の入手方法が判らないのが残念でした。

いきなり始まる妄想やら回想シーンの、ハイテンションな演技と、
急に元に戻る事のギャップが楽しめました。
集団浴衣ダンスとヒーローモノのコントが、一番受けました。

失踪した友人との長イスでの会話が、何度もVer変えて
うまく使われていました。オチにも使われ、見事なリピートでした。

だんだんと片付けられてゆく舞台の演出は、今までの占いの話と
重ねて、説得力がありました。

いろいろ占いの嘘を暴きつつも、占いで救われる人も
いるのだから。いいではないの、っていう肯定感が暖かかったですね。

実際、こんなホテルありそうですよね。

「手帳読めよー」が、なかなか繰り返しのよいギャグになっていました。

チラシには友人失踪1カ月とあったが、
劇中では時間が語られなかった気がする。
ちらほら、隙のある話ではあったが、
劇としての熱量は、良く伝わってきました。

Se eu Pudesse

Se eu Pudesse

グーフィー&メリーゴーランド

アイピット目白(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★

裏方さんは大変でしたね
場面転換がんばってました、評価しましょう。
でも、もっとシンプルに考えて実行するべきでは、なかったのではないか?
TVや映画とは異なる、芝居ゆえの場面転換法を見いだすべきでしたね。
話もボケた味わいになってしまい残念です。
結構楽しいキャラクター出してたのに、
使いきれていない感じが、もったいない。

ネタバレBOX

ジーパン楽しかった、ボスとの掛け合いは面白かった。
せっかくラストで足に包帯巻いて出てくるなら、事故の過程を芝居で見せた方が良かったか。「なんじゃこりゃ」の台詞の被せて、車のブレーキ音出した方が納得し易いと思う。

あれだけ場面転換したかったら、黒のよくある舞台設定に。
ワンポイントのシンボル置いて。役者の演技で、寺子屋だったり・
カフェだったりを表現したほうが、うまくいったと思います。
(せっかく、ストーリーテラーで、インパクトのある
杉田玄白さん用いていたのに、もったいない!
「田沼さまの屋敷へ続く夜の山道です」とか言わせればいいだけだし)

その分、衣装や小道具に凝ったら。らしさ出ると思うけど・・。
江戸時代のコスプレは良く出来ていたしね。

しかし、お江戸でござる。みたいな感じは拭えませなんだな。

話が、今2つくらい練れてなかった。
エレキテルがタイムマシン!って夢あるけど。
せめて落雷のエネルギー使うとか、もつと仰々しくした方が、
らしさが出たと思います。たとえばエネルギーの計算で。
江戸時代では、そろばん使ってた源内が。
未来から帰ってきたら、電卓持ってたり。
(「8ジゴ(テラだったっけ)ワットだと!」とかね)
最初に偶然雷落ちた時間を、未来からの腕時計で正確に知り。
タイムとラベルに使うとか。

時間の流れの説明が、無さ過ぎましたね。

あと吹き矢の筒。はたきの柄にしか見えんかった・・。

時間SFは、しっかりと時の流れを骨組みにして。
丁寧な設定の説明と、タイムとラベルする時の、
カタルシスがないと盛り上がらんよ。

おいしそうな食材を、何でもかんでもぶち込んだだけでは、
美味しい料理は出来ません。入れる順序。
具財の大きさ、灰汁取りなど。引き算・掛け算
いろいろやって作るんです。レシピをしっかり作ってください。
もったいないですよ。

時間ものは名作多いんですから、イイトコ取りしてまとめれば。
楽しい娯楽作できたはずです。見せたいポイントを絞って、
観客に訴えれば、うまく出来たと思いますよ。

小判の両替なんて、面白い話もあったし。
スピンオフして、アフロジーパン刑事の芝居作っても
おかしくないキャラ出してきたのに。
難しいものですね。
月光の在り処【ご来場ありがとうございました】

月光の在り処【ご来場ありがとうございました】

TOKYOハンバーグ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2009/11/28 (土) ~ 2009/11/30 (月)公演終了

満足度★★★★

戦争を主軸とした3つの時間の話でした
キーワードの場所は国立競技場。
人の話や、体験談、家族にあてた遺書など。
戦争についての話を、芝居として観ることが出来。
見事に追体験させてくれる劇でした。
過去・現代・未来。月光の下で繰り返される、愚かな人間の蛮行。
合間に入る、花をモチーフとした舞踏も。表現が分かり易くてよかった。

ネタバレBOX

無理して過去と未来に接点出さなくとも良かったのでは?
繋げるのなら、何かキーファクターが必要かと思った。

衣装とか、頑張っていたのに。小道具の銃の設定が甘すぎましたね。
非常にバランス欠いていたといえるでしょう。もったいない。

ダンスは、最初何だ?と思わせつつ。
見事に芝居に合っていました。

途中入場してくる人が入るたびに、カーテンレールの音がして。
大変気になったデス。
カーテンの2m位のトコに、クリツプ止めして、めくって入ればよいのに!
配慮が薄かったといえます。

えー未来編。ラストはやっぱり・・・・。
暗いよ! 
女の子一人残して・・・・・。救いのあるもにして欲しかった気もするけど
戦争って、理不尽が襲い掛かってくるものだし。
芝居としては、あれが正しい〆でしたねー。
(でも嫌なものですわ)

ライトで森とか川とか表現してたのは、音とあいまって
分かり易かった。GOODです。

あとは細部の煮詰めかなってところです。
過去の戦争話は、実話であり。心に強く印象つけられました。
乾かせないもの【御来場有難うございました】

乾かせないもの【御来場有難うございました】

机上風景

タイニイアリス(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★

残された者たちの、脆い日常。
派手な戦闘シーンで、戦争を見せるのではなく。舞台の天井が、澄み切った青空に感じられる日常の中で、辛く重い戦争の現実を表現した秀作でした。

ネタバレBOX

妙に耳に残るBGMだと思っていたら、オリジナルでしたのね。
虫の声のBGMとあいまって、記憶に残りました。

情報一つで、一喜一憂する皆が。
微笑ましくも悲しい話への伏線になってました。
ユエの死に方も、帰還兵の登場シーンにも、
洗濯物が上手な使われ方していました。うまいです。

ラストの戦地へ赴こうとするシーンと、
自分の旦那の死亡通知見せて号泣するまでで。
一気に感情が揺さぶられました。

ひょっこり帰ってきた、ユエの夫になぞり、
死亡通知が来るまでは、生きている事を信じる事にして。
日常に戻りつつ、その日常に影を落とすヘリコプターの音が、
上手に劇を閉めましたね。見事な演出でした。

明るい洗濯シーンだけ見てると、ジブリアニメみたいで。
役者さんも上手に演じてたなぁって思いましたが。
その分、後半の陰りが引き立ちました。

白黒はっきりする事が、全て良い事ではなく。
戦争と言うものは、ほんとによくない事なのだ
というメッセージが、心に強く届きました。
クリスパ♡

クリスパ♡

劇団娯楽天国

TACCS1179(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★

クリスマス・イブに観たかったかな
感動(爆笑が)ひとしおだったかも。結婚式の参列者気分まで味わえました。これで引き出物があったら最高でしたね(^^)。なかなか、バイト君やお爺さんも、いい味出していました。とてもよく出来た舞台セットと、スキの無い衣装が、良く合っていました。キャラクターよく、らしく動いていました。楽しかった。

ネタバレBOX

オープニングの入場後、幕が開いて・・・・。
よく、ほんっとに良く出来てた銭湯のセットに驚かされました。
見事です!「銭湯 亀湯」

新婦の2面性に、ラストの子持ち発言。
いかにも鴨葱な新郎の、意外な逃げ腰理由。
迫力満点で登場した、闇金さんの純朴さ。
何かあるんじゃないかなぁ、と思っていたホームレスさんのオチ。

中盤ドタバタして、どう風呂敷たたむのか。見ものでしたが。
見事にまとめましたね。感じからすると、34丁目の奇跡みたいでした。
12月24日の夜が、一番忙しい、赤い服着たおじいさん。
神父さまの、ベルベット地みたいな赤い衣装は、綺麗でした。

お風呂場での声のエコーや、いかにもな銭湯での小物類。
6月廃業で、カレンダー6月のままで、壁に貼ってある入浴料金や、
廃業のお知らせ。細かく、よく出来ていました。

演技に関しては、性格を上手に表現されており。
あーいるいるこういうタイプ。と納得させられました。
じーちゃんの、緑のジャージと赤い靴下、奥様のセレブっぽい服。
など文句出ないです。
が、ちとリハーサルの新婦ネタが、引っ張りすぎたかな?
も少し短くまとめても良いと思われました。
これと後半、空調が寒く感じられたのと。自由席の狭さで、
星一つマイナスです。
動員挿話【公演終了!ありがとうございました】

動員挿話【公演終了!ありがとうございました】

サラダボール

アトリエ春風舎(東京都)

2009/11/21 (土) ~ 2009/11/25 (水)公演終了

満足度★★★

こーゆー話だったんですね
戦地に赴く者、残される者の話でしたか。で歌あり・踊りありで大胆演出したんですね。 うーんアリかな。 衣装も当時のものと、現代高校生風のもので、キャラも合わせたと。斬新で、非常に記憶に残る作品でした。

ネタバレBOX

不気味?な動きをする副官さんが、飛ばされた奥様にぶつかって壁に張り付く演技が、妙にうまくて印象に強く残りました。演出の冴えですかね。

長男の芝居は違和感無く、観客巻き込んで楽しかった。
のだが、ケ○ロ軍曹みたいな帽子の方の台詞が、聞き取りにくかった。ばたばたと足音させて、ハイテンションで動き回る芝居は楽しめたのに残念。

数代さんの服装とキャラは、あってました。他女性陣も衣装とキャラはピッタリでした。

できれば少佐の持つ銃を、ニュウ南部にでもしたほうが良かったかな。マルズローダーは、似合わなすぎた。

今風の高校生に、当時のハイカラな服やちゃんとした軍服。アンバランスさも良く出ていました。話が暗い分、歌や踊り・幕間劇も良いアクセントになったなぁと、思い出して感じました。観劇後は、うーんどうかな。などと思いましたので。

あと思春期の男の子の、からかい方が結構楽しかった。観客巻き込むから、毎回アドリブが入って、役者さんもドキドキしたのかなぁ。などとモーソーしてました。

ただ。観る人は選ぶような作品かなぁと、お見受けしました。



マグズサムズのジャングル・ブギー

マグズサムズのジャングル・ブギー

マグズサムズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

話は、今年話題の婚活でした。
笑わせてくれました。
綺麗にまとまって終わったのに、
「えっ、これでおしまい?もっと続けてよ!」と思うくらいに、面白かった。
割と強引な、御都合主義的展開があろうとも。
納得させてしまう、猪突猛進なパワーのある劇でした。
またそれが屋外のアウトドアでのシチュエーションにピッタリ合っていました。

ネタバレBOX

婚活を、思いっきり満喫してたアニキさん。
いーい、キャラクターでしたねー。
自白させる、透明人間コント(?)は、なかなか楽しませてくれました。
弟分の文系ヤクザとの掛け合い。
グレンラガンネタまで、さりげなく持ち出して。芸が細かい(^^)。

クライマックスでの雨水さん、
「出会いは大切にしたいから」とかいって、アニキにメルアドでも渡すのかなぁ
などと想像してましたが、割と王道パターンに別れましたね。
もっと、いじれたかなって。もったいないかな、と。その時思いました。

ミルクちゃんの、毒舌あだな付けコーナーは。
なかなかに、良い毒の塩梅でしたね。

オープニング登場のサラリーマンが、まさかのターザンさんとは。
つなぎ方が笑えたけど、欲をいえば。
ターザン化するまでの話を、本人に長々と語って欲しかった。かな!?
そうすると、ドラッグの心を動かした台詞が、もっと生きたかなって思った。

しかし、ストーカーさんの生霊風な登場シーンに。
生身と判る、ベタな展開。説得力のある演出で、笑わしてくれましたね。

キン消しと妊婦のオチは、意外性あって、驚かされた。

で、芝居のために(それだけかな?)。
実際に婚活パーティー行ったりしたような、うまい進行になってましたね。
(で(しつこい(^_^))行きました?実のトコ、あぁ好奇心が・・・)

小さいと思った台詞でも、上手に繰り返すと。
良い伏線になり笑えるなぁと、「1ミクロンでも」のトコで思いましたね。
こーゆーところが丁寧で、気に入りましたが。
まさか、必死さんとくっつくとは・・・。思わなかった。

ジャックの借金まみれにも驚かされたけど。
観客の騙し方が上手かな、きれいに笑いの基になってたし。
楽しい時間でした。
アワード

アワード

ZIPANGU Stage

シアターサンモール(東京都)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

思いっきり笑わせて下さいました
配置された登場人物が、名前など実在の文豪をなぞり。解り易く性格付けられ、オーバーアクションも嫌味無く、笑わせてくれました。小ネタで使った話が、後半生きてきたり、各人の衣装や、小道具・ポスターなどもスキ無く作られており、話も上手にまとめており、観劇後を、爽快な気分にしてくれました。感謝です。

ネタバレBOX

漫画のように解り易い各登場人物達を皆さん上手に演じられていましたね。

最初は、外したオヤジギャグと思っていた「ウルトラの力」の話が。
後半あんなに上手に使われるとは思いませんでした。
「誰でもウルトラアイを持っているんだ」の台詞は、印象に深く残りました。

舞台に衣装、小道具・ポスターなど、スキ無く作られており。
話も見事に収まり、少しづつ小出しにされる各人の人間関係などは、
観ていて、とても楽しめました。

役者さんの動きでは、孫に蹴られて飛び上がるお婆ちゃんと
役者紹介で、フロントからピョンと飛び出すフロント嬢の動きが
コミカルで、可愛かったです(^^)。

謎の作家の正体は、すぐにわかったけれども。
師弟関係や、お婆ちゃんの素性は、想像の範疇超えてました。
脚本家に拍手!

惜しむらくは、話の展開上(しかたないけど)登場が遅れた。
与謝野先生は、もっと早く出してくれてもよかったかなーと思いました。

ドタバタコメディと謳いながら。
「人間見たいものしか見えない」など、参考例演じさせながら、
(分かりやす過ぎです、フロントのお姉さん。)
説明する件もあり。演出の手腕が楽しめた。

EDやコンドーム出てくるから、中学生以上が観劇対象かな?
シモネタもカラッとしていて、楽しく観れたし。
充分に笑わせてもらいました、心から。
ありがとうございます。
non-no

non-no

PLANET RUNNER

シアター風姿花伝(東京都)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/22 (日)公演終了

満足度

説明不足といえます
K-20みたいな怪しさが足りない。せっかく王道の宝物探しなのに、配置やら・間がチグハグな気がしました。役者さん達も楽しく演じているのが伝わってきましたが、いかんせん話やオチに説得力が足りなく感じられた。

ネタバレBOX

せっかく白衣着っぱなしのキャラがいるんだから、
「そこんとこ説明しないと、面白さに欠けるわね。」
みたいな台詞を口癖にして。人を話術で説得するアイテムの
一つとして白衣が普段着。みたいな科白言わせてみたり。

宝物が植木鉢ってのは、いまひとつに感じた。
球根を冷蔵保存している魔法瓶とかの方が、説得力あるような気がする。

とゆーわけで、ラストの花も。いま2つ位ですかね。
でかい花だけにしてLEDで光らせるとか工夫が必要と見た。

黒ずくめのアサシンはカッコ良かったが、武器がーしょぼい!
両手にサイ持って、効果音と共にパッと出すとかした方が良いと思った。
で銃も、音ぐらい効果音で出せたでしょうに・・・。

「語り部」さん進行役にして、
場年の説明させたりした方が、観客に親切ですよ。
「舞台は、ここ潰れかけた(よけいだよ)花屋から始まります」とかね

あと、伏線張らなさ過ぎ。
ラストの森のシーンに向けて、細かくエピソードや、
科白での盛り上げ必要なのに怠っている。と思えました。

工夫や推敲が、もっと必要と感じました。

窓

HOTSKY

Neuro Cafe(東京都)

2009/11/19 (木) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

伝えたい事は何だったのか?
かなり特殊な舞台設定と言える
こんな形の芝居があるとは思わなんだ
女性二人の会話劇
起承転結があったようには思えない

ネタバレBOX

途中睡魔に襲われました
せめて電灯のON/OFFで芝居の幕開け終幕を印象つけるべきだと思う
話も、よくある疲れた話だと感じたし。
感動は得られなかった
というより、会場までの移動時間やら期待感等と、
内容を比べると、釣り合いが取れぬと感じられた。
座布団を人に渡すとき、使っていたものなら裏返すように。
芝居始めるなら、サービスのお茶セットなどを別室へ移動すべきだし。
入り口奥の壁とでかいテーブルの幅
観客の事考えて、もう少し広く取るべき。
内容にしても、姉妹どちらかが幽霊でしたとか。
どちらかが二重人格の影で、他人には見えないとか。
最後に出てきた客に言わせるオチとか。
会話で自己完結した主人公が、二人して窓を見てると、
突然停電し、取り乱した芝居してるうちに。
片方退場して、上記のオチに話持ってゆくとか。
ひねりが無さ過ぎたと思った。
パンフレットは手がかかっていたのだから
姉妹の設定も、もっと膨らませるべきだと思われる。
妹は不倫だったとか、姉は家庭内別居してるとか。
人間「人の不幸はミツの味」なんだから、毒見せるべきだと思ったです。



海に浮かぶメトロポリス

海に浮かぶメトロポリス

とくお組

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度

ベクトルが揃っていない
実在の「軍艦島」をモチーフにした、架空の炭鉱閉鎖話でしたね。
島での生活、仕事、去る者、残る者。様様なエピソードが積み重なって、
閉山という終末に向かって行く筈が・・。なんか盛り上がらない。
細かい小ネタでは笑わせてくれるし、時々心に残る台詞も入るんだけど。
テーマや時代、社会や会社、各々の人物や人生の背景など、掘り下げ方が足りない気がしました。残念

ネタバレBOX

チラシ(江ノ島かな)よく出来ていて興味惹かれました
どうせならこれも芝居に入れて、
班長に「ここへはもう二度とこないけど、時々には皆と外から島を眺めるよ。」とか何とか言わせたら面白くなったのに。

で群像劇(だったのかなぁ)にせず、班長の心理の描写を主軸において、
穴掘りしか知らない。外の世界で、どう生きていくのかイメージが掴めずわからない。だけど班の仲間が、こんな俺でも頼ってくる。弱くは見せられない。人種差別に対しても長いものに巻かれた行く自分が嫌だ。でも心の底では、いろいろ諦める自分が解る。もどかしい、だから島を出る時、思いの丈を何かにぶつけたい。(徐々に気持ちが変わる話を繋げていって)
って、テーマ明確にしてエピソード積み重ねてみれば
良かったのではないだろうかと思いました。
で、自分や仲間含めて、やれるだけの事はやったんだから。
「もう二度と、ここには来ない。」という台詞に重みが増しませんかね?

オープニングの映像、ライトの影が3つ入り込み、見苦しい。
映像の上下狭くすれば解決出来たと思うが。劇中の映画は、そうなってたし。

ロボット「ツトム」君が、あたりまえにいる世界なんだから、
ケータイあっても、おかしくないが。島からの外線は会社管理のレトロな電話機だけで、コインは専用トークンで、会社側より支給される。それも仕事量に応じた数が、とか。台詞で会社が外線をモニターしてるとか言わせたり。同じ会社の製品で、炊飯器が弟だったりして、小ネタに使ったほうが世界観を説明し易かったかも。

インパクトのあった入浴(銭湯)シーンは1回で充分です。裸体を他で見せたければ、ラストの神輿担ぐシーンで、褌にでもすればよかったと思う。

他役演じるなら、衣装はキチンと着替え。ポイント強く観客にアピールするべきですね。刑事なら、あの時代風に考えると。ハンチング帽子かぶらせるとか。バンダナとかマスクとか、方法はいろいろありますよね。

さて、巻き戻してオープニング。闇ナベ芝居は楽しめたが、観客に見せようとしない所は大失敗ですよね。最前列の方々は見れても、後ろの観客は置き去りです。人に見せると言う芝居の本質から大きく離れていると言わざるを得ません。楽屋に小道具が増えるの大変でしょうが、テーブル使うべきです。椅子は場所のとらない三脚椅子などでOKと思いますが。(せっかくの山盛りご飯面白かったのに、よく見えなかった)

女装のスナック表参道は、「癒せよ!」台詞が感動できたが、店の名などの導入の仕方がダメ。電話受ける台詞で店名とか、客に伝えるべきです。

一番ちぐはぐだったのは、俳優の舞台挨拶から野球への流れです。ネタかと思ったら、スカウト話繋がってたんだ。とっても変。野球芝居いらないです。

ツトム君が海から戻った時、”浮いてきた”って変に感じた。ロボット重いって台詞あったのに・・・。「現場から回収された」とか「海水に浸かりすぎてデータが使い物にならなくなって、使える分使って廃棄処分。」みたいな台詞入れないと。島に置き去りに出来ないと思うけど、どう思いますか?

ラストも失敗と思う。別れのシーンで暗転して、映像で「こうして島には誰もいなくなった」「ときおり近くの漁師達が、島に明かりが点いてるのを見たと噂するのを聞いた者がいたが、確かめた者はいない。」とか、終わらせた方が締まったと思うが。どうであろうか?

ついでに、炭鉱と言っていたが。ロボットいるなら、レアメタル採掘の方がリアリティ出るし。合成生産技術が出来て、採掘量も減って採算が取れず閉鎖とした方が、リアリティ出ると思った。です。

結論として、冒頭の鍋に象徴されいた通り。各人が良いと思って持ち寄った食材も、ちゃんと入れる入れないを選び、バランス取らないと美味しくはならないということですかね。

アフタートーク聞いて、忌憚無き意見が知りたいんだなあと思ったので、正直な感想、ここに述べます。

ちなみに、スクリーン。鉱内の四つんばいシーン。刑事ネタや演技などは特に不満感じませんでしたので、星1つ差し上げます。

自然と涙が出てくるような、感動話に出来なかったのが残念に思う。

白キ肌ノケモノ【満員御礼!次回は三月!】公演写真up中!

白キ肌ノケモノ【満員御礼!次回は三月!】公演写真up中!

ACTOR’S TRASH ASSH

笹塚ファクトリー(東京都)

2009/11/14 (土) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

そっかー外伝だったんだ
今明かされる、白狐丸出生の秘密。って感じの芝居でした。
主人公よく動く、橋の欄干に立ったり跳ねたり。殺陣もらしさが、よく出ていました。衣装や小道具も説得力のある出来栄えでした。(これで刀が居合い刀みたいなオール金属のもの使ってたりしたら、もっとすごいかも)(怪我人続出になりそうですが・・蜘蛛切丸位は逆にアクリルで透明な刀にしても面白くなったかも)本編も観たくなったかな。

ネタバレBOX

オープニング、全キャスト使っての顔見せは、ドラマやアニメのOPみたくカッコイイ見せ場でした。もう一人の白狐丸出てきた時は、本編にどう出てくるのか興味を惹かれましたね。ラストのオールキャストのキメポーズでの〆も決まってました。おしむらくは、各拠点までの距離感や道中、屋敷内の広さを観客に伝える台詞や間が、あったほうが締まったかなって思いましたね。小道具で竹の水筒使ったり、街道筋とか山道でとか台詞入れたりするだけでも、かなり印象が変わるのではないだろうか?観客に与える情報は多い方が、情景が深まると思う。で、ラストの殺陣が一番かっこよかったかな。
そうそう、吼え丸のシーンでの風船やら小判コントは結構ツボに入ったです。
機動刑事あったなー、そういえば。
あと、外道丸の心の声シーン、他の人での演出でも使えばよかったのに。
3人くらいならギャグキャラに使ってみれば楽しめたかなって思いました。
まだまだ成長してます。って感じの芝居に思えました。
水晶の夜「グーテンターク!私たち、日本のとある元祖有名少女歌劇団です。」

水晶の夜「グーテンターク!私たち、日本のとある元祖有名少女歌劇団です。」

劇団東京ミルクホール

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2009/11/12 (木) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

華やかなエンターテイメントしてました
主人公をすえた、青春サクセスストーリー風にしながらも。カラフルなおもちゃ箱をひっくり返したような、小ネタ満載の暴走列車みたいな劇でした。結構観る人を選ぶような気もしますが、もとネタ解る人には、より楽しく。解らぬ人でも、それなりに楽しめるような作品でした。

ネタバレBOX

オープニングのヘルパーコント。
きちんとオチにまで繋げた上に笑いも取るところが、なかなかに見事でした。
それにしても、美人海女やら、マイケルやら、小さな(大きかったね)バイキングビッケやら、時事ネタから昔のアニメまで。引き出しの多い笑いの引き出しでした。それにしても、男性の演じる、タカラヅカの男役。らしさが、よく出てました。(まぁ実際、ナマで見たことないんですがね)
一番受けたのが、歌舞伎の解説付き鬼人退治です。日本人ながら、外人さんが歌舞伎を通訳付きで観ている気分になりました。うまかったー。
エヴァにピカチュウ・ガンダムが出てきた時は驚かされましたが、日本の文化紹介と考えると。偏ってる気はしますが、よく合ってますよね。
(まさか5重の塔の着ぐるみや、十二一重でのダンスは合いませんものね)
でも仏像背負って、フィナーレ飾ってくれたのには大笑いできました。
ドリフのコント、生でやってくれるは。観客巻き込んでオーディションやらせるは。(客席半分立たせて歌わせるノリには感服つかまつりました)
ただ、「ほらあの人が出るよ」とか「今回はこんなことしてみたよ」みたいな、
内々のうちわネタの配分が多くかった気がするので、星一つマイナスします。
(妙にでかくて耳障りな笑い声出す、サクラみたいなおっさんもいたので・・)
ベストアンサー

ベストアンサー

643ノゲッツー

劇場HOPE(東京都)

2009/11/11 (水) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★

なんかすごくもったいない
役者さん役になりきってるし、
台詞や掛け合い・間の取り方や舞台の転換など。
すごく上手にやってるのに、盛り上がり方・話の方向性も悪くないのに、
風船が綺麗に割れなかった劇でした・・・。
(風船にセロテープ貼って、そこに針刺した感じでした。)

ネタバレBOX

ダーツの盛り上がりと、オチの怪我のギャップがいまひとつかみ合わなかった気がしました。あれだけ長く目の怪我で引っ張るなら。誰かに、眼鏡かけてたんだから失明の心配は無いけど、視力も回復するけど、時間はどれだけかかるかわからない=それだけお金がかかるんだ。という台詞を言わせて観客に説明しないと、今ひとつ人の不幸で笑えない。そ・れ・と手塚さん、キャラも楽しいし、小さくてかわいいのだが。役の立ち位置がわからない。従業員?仕事皆としてるの?弁当屋のオーナー関係者?好き勝手に施設と従業員かき回す役?説明無いよ!作業のシフト表とか貼って説明台詞入れた方が観客取り込みやすいと思う。嫁のキャラと登場は、あれでGOOD!主人公の声説得力あって、タイトルにも合ってた。けど問題解決をラジオのみに頼るなら、ニュースの後に天気予報で、ありえない情報伝えて笑いとか取るべきだったと思う。ふつー事件聴いた後、ボリューム下げる輩はいないと思うぞ。
細かく主人公が受けた相談全てに、ベストアンサーつけて盛り上げなかったのが敗因ではないかな?弁当屋舞台なんだから、髪の毛入っちゃまずいでしょう。オチに坊主頭並べるとか。観客の笑いに、とどめ刺さないと。カッコ良かった兄の借金の根本原因に意外な答え用意するとか(EX:弟の大学受験用の金が、高卒でフリーターやって使わなくなって、言うことも聞かず、腹たってパーッと使ったのに味しめて・・・として弟のせいだと逆切れさせてみるとか)、よくある普通の借金理由に突っ込むところは楽しかった。他にも、あれだけ個性に溢れたキャラ出しとけば、勝手に話進めていきそうだし、膨らませ方が足りないパン生地みたくなってた気がします。(ほんとにもったいない、お化けが出るよ!)(準備時間無かった?のかな)このメンバーで、今度は弁当屋の存続話とかやってみたら面白くなるかも。カッティングミスったダイヤモンドみたく感じたということです。原石としての評価に星一つ加算します。
(すみません、今回の文章は人に読んでもらう事が前提となって無い事を、ここに謝罪します。ここまで読んだ方、すみませんでした。)
輝け!主婦バンド

輝け!主婦バンド

アトリエ・ダンカン

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2009/11/07 (土) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

エド・はるみ、普通の主婦にみえますね
丁寧に作ってあった。人物も無理なく演じられ、説得力が強かった。
さすがに商業演劇、隙が無い。役者が好き・ロックが好き・劇で感動がしたい・K-ONが好きな方は、見て損は無し、かな。

ネタバレBOX

バケツのドラムセットは、使ってみて欲しかった面白そうでしたので。
実際に主役の方々が演奏しているので、
公演重ねるごとに上手になっているはずです。
つまり公演最終日が一番うまい演奏が聞けるということに、なるのかな。
秋野さんの登場シーンと暴露話のシーンは、インパクト巨大です。
なかなか楽しかった。実年齢公開するし(^^)。
そして、さりげなーく・わざとらしーく、スポンサー名使うところが笑えたね。
ラストは演出家の策略に嵌められた観客が、
スタンディングオペレーションして盛り上がり、
まさにライブステージと化しました。
上手ですねーというか、日本人のりやすい?かな。
のせられてしまった悔しさで、星一つマイナス!(傲慢ですね、許されて。)
錦繍 KINSHU

錦繍 KINSHU

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2009/11/04 (水) ~ 2009/11/13 (金)公演終了

満足度★★★★★

ライティングが見事
ブルーLEDと普通の白熱灯(かな?)の使い分けが絶妙でした。
淡々と積み上げてゆく、手紙というやり取りの中で語られる、
過去の話とその当時の心情。
人間関係の微妙な距離感と、コミュミケーション。
なるだろう結末を見据えての関係性、伴う時間の経過。
単なる朗読劇となりかねない危うさを、
皆が見事に演じ切ってました。見事な劇でありました。

ネタバレBOX

原作読んでいませんので、純粋に芝居のみで話の経過追っていけました。
照明の妙が生かせるように、女性陣が皆白系統の服で統一されており。
見事な効果を生んでいました。
携帯もポケベルすら無い時代の劇にLEDライトのアンバランスさが、
時代の進行を感じましたね。
友情と愛情の間をうまく演じた秀逸なる劇とお見受けします。
脱帽。
3時間が短かったです。
岡田以蔵

岡田以蔵

劇団め組

「劇」小劇場(東京都)

2009/11/04 (水) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

観客間近で殺陣やるとは
一番前で観たかったかな。
先生に盲目的に付き従う以蔵の純粋さが、よく伝わってきました。
結局史実をつなぎ合わせて、芝居として成立させるには。
その人となりの感情共感が必要となる。
各々のエピソードの積み重ねが、芝居の組み立てになるのだが。
すごく納得のいくものであった。
その分、先生の小人物ぶりが伝わったかなぁ。
芝居としては成功ですね。

ネタバレBOX

うーむ、男だらけの汗くさそうな話になるんだろうなぁ。と思っていたら。
上手に裏切られて、綺麗なお姉さん見れてビックリしました。
桜に赤い蛇の目傘、艶やかな着物美人は良い絵になってました。
所々に入る心に沁みる台詞あり、派手な殺陣の立ち回りあり。
まさに劇と言うより、芝居でした。
でラストシーン。傘をさし師弟二人で歩み去るシーンは、
見事なピリオドのつけ方でした。これぞまさに芝居の〆にふさわしく、
心からの拍手を送る事が出来ました。
が、後半の空調ダメです、暑かったー。ので星一つ減点。
実験シリーズその2 (なまえ) 『   』

実験シリーズその2 (なまえ) 『   』

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2009/11/06 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

(確かに)危険を伴う実験ではなかった
伴っていたのは、楽しさであった。
劇場を探し当てたとき、いろいろなものに名札が付いていて。
受付が白装束・・・。どこぞの宗教の勧誘劇か(失礼;)と思ってしまいました。
でも、お題の「なまえ」に対する演出とわかり、ほっとしました。
(まぁ、しばらく経ってからですが。)
なかなか哲学的になる話を、オムニバスの劇で解り易く、
観客と共になって、見せてゆく楽しい芝居でした。
「なまえ」に関する、薀蓄もいろいろ教えて下さり、
なんかちょっと賢くなったきにさせて貰いました、ありがとうございます。

ネタバレBOX

飛行機は、わからなかった。
目の前で飛ばしてくれて、一瞬に理解させられました。
まさに実験、百聞は一見にしかず(ちょっと使い方ズレたかな)でした。
実験参加用に、名前選ばせてくれるのも面白かった。
番号とかも名前の候補に入れたら、もっと面白かったかも。
(惑星とか食べ物とか、選択増えすぎても駄目かな、一つくらいは。ね)
基本はトーク参加形式の、マジックショーみたいな感じですね。
初めて観たので、なんとも言えませんが。
博士は「博士」、助手の男性は、助手AとかBの○○君と呼ぶほうが、
らしくて良い気がしました。いかがなものでしょうか?
実験なのだから、白衣は既存の一般的なもの用いて、
芝居に入ると、パッと脱いでハンガーとかにかけてみるとゆー
演出の方が、いいような気がしました。どうですかね?
席の移動も斬新ですね。
万人に受けそうな気はしませんが、
自分的には結構ツボに入った作品でした。
(いや、決して観劇後のおつまみとドリンクサービスに
負けたわけではなくてですね(^^;))
その場でいろいろお話できず申し訳ありません。
楽しかったです。これからも、さまざまな実験していってください。

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