SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】
壱劇屋
王子小劇場(東京都)
2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待してて良かった!
ここ最近、公演数が増えていて、CoRichで見かける度に“東京でも公演してくれないか”と楽しみにしていた劇団。前作も良かったが、今作も見事な“動きの構成”に驚かされる。スクエアの中で繰り返される発想力豊な動き!演出の計算力の高さ、それをこなしていく出演者の能力の高さ、いずれも見事!あえて言うなら“美的”な動き、例えば何人か揃って同じ動きをする時に高さ・タイミングなどがきっちり揃っているような美しさがたまに出ると、もっと見応えがあるのでは?とオバサンは思う。無機質から始まり、ほわっとあったかいものが溢れるラスト。芝居としても良い出来でした。
「幕末!天命、投げ売りのクマさん」「ニコニコさんが泣いた日」
演劇企画ハッピー圏外
TACCS1179(東京都)
2016/04/01 (金) ~ 2016/04/14 (木)公演終了
満足度★★★★★
出来る役者!
前回に比べ、かなり全体が締まって、良い流れが出来ていた。その大きな要因、ひとつは青木清四郎くんのクマさん、感情がはっきり出ていたし、動きがまだ若い!これが良い効果をもたらした。また、黒藤君の坂本龍馬。二度目とあって、前回の“やらせてもらってます”感が消え、自分の役としての消化度が上っている。良い成長ぶりです。そしてなにより、勝海舟役・宇貫貴雄さん!こんな事言っては何だが・・・あきらかに他の出演者とはランクが違う!台詞回しの上手さ、動きの良さ、勝さんの存在が話をキリッと締めた感がある。やはり要所には“出来る役者”が必要なんだよねぇ!!
最高はひとつじゃない2016 SAKURA
エレメンツ
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2016/03/25 (金) ~ 2016/04/03 (日)公演終了
満足度★★★
演劇?ライブ!?
個人的にはラップ、あまり聴きません。ので、絶えず流れるというか浴びせるようなラップ攻撃には少々閉口しました。しかし、女性陣の歌は聞き応えあったし、梅棒の皆さんの実力(まだ観た事がない)を知る良いチャンスだったし、内君の熱演も良かった。出来れば、もう少し“芝居”を中心にして頂けると、見応えがあったんではないかと・・・。客席の前と後の温度差、大きかったと思います。
死に顔ピース
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/03/18 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
「死」を考える日
観劇前の午前中、息子の同級生の訃報が入った。地方から学校へ通う為に上京し、実家に帰る途中の事故だったらしい。顔を覚えてもいない子だったが、親御さんの気持ちはいかばかりかと、残されるものの悲しみを思うだけで涙が溢れた。そして、この舞台、今度は自分が“もしも”を考える。“笑って笑って”でも、その笑顔の内側に隠した家族への思い、そばにいてくれる人たちへの感謝と申し訳なさ。いつか自分もそんなときが来るのではないかという怖さを感じた。何が良くて何が正しいかはわからないが、最後の時にそばにいてくれる人たちがいることは幸せなんだろうなと・・・そう思うと先の彼の最後にまた涙が溢れる。
毎回感じることですが、安定した演技力、そして技術スタッフの腕の良さ、特に今回は照明の見事さに感服しました!
大きな木の下で ~あの頃俺らの毎日はウザいくらいアツかった~
Smile Earth Project
俳優座劇場(東京都)
2016/03/16 (水) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★
役者まかせ?
アドリブなのか?ハプニングなのか?脚本にはない?らしい笑いが絶えず客席に溢れた。場面の転換のブツ切れ感とか、舞台全体の使い方とか、演出のお仕事があまり感じられない。ただただ、なだぎ・岡田・柏・宮下・磯貝各氏の舞台強さに支えられた舞台と感じた。昼の学生達の芝居が固い。先輩達の芝居を自分でも吸い込んで、もっとこなれた演技が出来るよう頑張って欲しい。ラストの件で客席には涙を零す方たちが多かったようだが、なんだか“泣かせます!”的な運びで、番長が“後から”の台詞で先が読めてしまった。もっとナチュラルな流れが良いのでは?
ユーカリ園の桜
BuzzFestTheater
ウッディシアター中目黒(東京都)
2016/03/09 (水) ~ 2016/03/13 (日)公演終了
満足度★★★★
良かったけど・・・
観ていて、この施設、あまりにもセキュリティがひどすぎると思った。職員の部屋へ勝手に人が出入りして、貴重品の管理もなされていないなんて・・・かなり甘すぎる運営ということになる。話の為にこんなにヌケが多すぎるのだとしたら論外!
設定としてはかなり問題が多いのだが、出演者の演技は抜群!そういう引っ掛かりがあっても引き込まれた。それにしても・・・事前にある程度の入場者数が読めていたのではないかと・・・ただでさえ窮屈な客席にどんどん増えていく椅子。その為の開演遅れ、運営に問題あり!
PREMIUM 3D STAGE「残響のテロル」
㈱NEGA
Zeppブルーシアター六本木(東京都)
2016/03/02 (水) ~ 2016/03/06 (日)公演終了
満足度★★★★
話の造りがしっかりしている
実験の為に育てられ、愛情とは無縁の生き方をしたナインとツエルブ。同じ環境に育っても、二人が望んだことの違いが物語の中に痛いくらい切なく描かれていた。ナインに執着するハイヴ、アニメの声を担当したという潘めぐみさん、役の説得力が半端なくイイ!一途な想いの歪んだ放出、切なかった。売りの3D、かなり有効に使われていたと思う。場面の変化に違和感なくついていけた。最後に二人の上に舞う白い羽、実に印象的で美しかった。
TARO~Shall We TARO?~
株式会社 レジェンドステージ
博品館劇場(東京都)
2016/03/02 (水) ~ 2016/03/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
ムチャクチャ楽しい!そしてレベル高し!
ストーリーわかりやすく、出演者のレベルが高い!特にダンスの上手い方が揃っている!観客を楽しませる要素たっぷり!!最近あまり笑わない私が最初から最後までニコニコして舞台を観、最後には座長である美慎くんの頑張りに涙が出た(特にファンというわけではないが)。ストレス溜まっている方、心楽しい舞台が観たい方、ぜひぜひ観に行って頂きたい。
ノンフィクション
新宿公社
シアター風姿花伝(東京都)
2016/02/25 (木) ~ 2016/02/28 (日)公演終了
満足度★★
欠落
あくまで好みの問題だが、始まって15分で観ているのがしんどくなった。熱のたまらない空ろな舞台。寒々とした空気。何かが欠落したようなキャラクター達。バランスの悪いセット。言わんとすることがわからないでもないが、こういう偏りの強い舞台は観ていて疲れる。ストーリー的にも欠落した部分が多く、作者の作品に酔ってしまった感が感じられる。
「俺の地口を聞け!」&「トコネリ島に朝が来る」
ブートレッグ
Geki地下Liberty(東京都)
2016/02/23 (火) ~ 2016/02/29 (月)公演終了
満足度★★★
答え
出演者の芝居もキャラも面白かったが・・・結局そこにいるはずの女の意図することがわからないまま。答えのない舞台、観客の想像に任せるのもいいが、個人的にはやっぱり“答え”が欲しい。
星の果てまで7人で
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★
最初のインパクト
作品としては面白かったが、初見の前作のような、最初のインパクトが弱く、惹き付けられる感覚がいまひとつ感じられなかった。発想も芝居も良かったが、いまひとつ入りきれなかったというのが、本音。次回に期待してます。
ルルドの森(平成28年版)
バンタムクラスステージ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/02/19 (金) ~ 2016/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
怖いのは・・・
男の嫉妬と、ひとつ考えに取り憑かれた女。今回はその後者の怖さがどんどん浸み込んで来る。上質の2時間ドラマを観た感じがする。キャスティングも実に良かったし、演出、特に照明プランがそれぞれの心情を良く描いていたと思う。ただ狭い舞台、レースのレースのカーテン越しに見せたかったのか?それてもそうではなかったのか?はっきりしない。いずれにしても使われたシーンを考えると茶の薔薇柄は似つかわしくない場が多かったような気がするが・・・・。個人的には田中さんの熱演が間近で観られただけでもかなり満足!
キミが読む物語2016
ナイスコンプレックス
あうるすぽっと(東京都)
2016/02/24 (水) ~ 2016/02/29 (月)公演終了
満足度★★★★
キムラ演出
始まってしばらく、なんか“ナイコンらしくない”と感じていた。しかし、キムラマジックはすでに始まっていて、こちらが気づかないだけだったと、途中気づいて“あっ”と驚かされた!“ゲスト”という文字に騙された!そして後半どんどん強くなる“キムラカラー”。心の棘は、やがて茨の鎧になり、自ら身に付けた者も、着せられてしまった者も、内側にも刺さるその痛みに絶えず苦しみ、どんどん締め付けられるその圧迫に身動きが取れなくなる。その辺りの心情が良く感じられた。そして、それを解くのはたった一粒の涙だったり、心に引っかかって声に出ないたった一言。近い感覚を持ったものにはとても痛い舞台でした。
青春の門〜放浪篇〜
虚構の劇団
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/02/03 (水) ~ 2016/02/17 (水)公演終了
満足度★★★★★
やられた
この映画は大っ嫌いだった!なのにこの舞台には引きこまれた!登場人物みんな好きにはなれない。なのに彼らの作り出す熱気やパワーに魅せられた。暫くぶりにどぉーーんとぶち当たったという感じの舞台。その青臭さ・頭でっかちな価値観、観ていて胸糞悪いが、そこから溢れてくるものに完全に飲まれた。“やられた感”たっぷりの舞台でした。
tick,tick…BOOM!
AKA Company
シアター風姿花伝(東京都)
2016/02/13 (土) ~ 2016/02/16 (火)公演終了
満足度★★★★★
ここはどこ?
凄いメンバーだとは思っていたけど、始まってすぐ“ここはどこ?”という気分になった。もちろん風姿花伝とはわかっているが、まるで“パルコ劇場”にでもいる様な・・・それくらい歌声・演技共に素晴らしかった!あいにく体調崩していて、スピーカーの振動に負けそうな状態だったのが、とても残念!また機会があればぜひ拝見したいです!
GOKÛ
ネルケプランニング
【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)
2016/02/16 (火) ~ 2016/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
日本昔話的な!?
意外に意外に面白かった!どれ位面白かったかといえば“あっ姉さん、笑ってる”と観劇友が驚くくらい。最近ちょっとやそっとでは笑わない。が、今回は笑った!西遊記“日本昔話版”というようなアナログチックな演出に、逆を行く映像の載せ方はかなり効果的で、有効!出演者も主役のそれは役者の芝居ではないが、彼なりの個性が出ていて悪くなかった。また、羅刹女役大沢さんの母心、息子に弱い母としては同化する部分有り。更にその息子役佐々木くんの一部ラスト、二部オープニングからのソロ・人形芝居のような件、存在自体も美しいが動き・歌声・演技、実に見応え有りでした!
「終わりのセラフ」The Musical
「終わりのセラフ」The Musical製作委員会
【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)
2016/02/04 (木) ~ 2016/02/11 (木)公演終了
満足度★★★★
2.5次元
オープニングから、熱い!佐野岳!好きなタイプの役者ではないけれど、始めからあれだけのテンションを持っていけるのは凄い!原作は知らないが、違う空間、過去と現在、対比のように見せる舞台、かなり整理されていてわかりやすかったと思うが?ラストの禍々しい黒い片翼、実に美しかった!ミュージカルというには少々辛い出演者もいたが、最近の2.5次元の中では見応え有り!
オーファンズ
ワタナベエンターテインメント
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2016/02/10 (水) ~ 2016/02/21 (日)公演終了
満足度★★★
母性は動かなかった
この作品には初めて出合った。とても良い脚本だと思う。が、出演者は孤独になれていない方たちなのか?表面的にはかなりの熱演に見える。しかし、この脚本に込められた想いや感情の揺れ、そういうものが芯まで体に入りきっていないようで・・・期待したほど心に響いてこなかった。もっとしっかり役が入っていたら、母心はあの子達を抱きしめてあげたいという衝動が湧き上がっていたのではないかと思うのだが・・・。母性は動かなかった。
のぶニャがの野望 幸村と五輪の剣
株式会社ADKアーツ
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2016/02/03 (水) ~ 2016/02/07 (日)公演終了
満足度★★★
可愛すぎるキャラは良いのだけど
ストーリーは明快!キャラのコスチュームも可愛い!殺陣もなかなかなもの!猫独特のじゃれる仕草などかなり可愛すぎる!しかし、単純すぎるストーリーには引き込まれるものがなく、キャラを楽しむ舞台となってしまっているのは確か。まぁそれ目的の舞台なのかも知れないが・・・。
片想い
方南ぐみ
俳優座劇場(東京都)
2016/02/03 (水) ~ 2016/02/07 (日)公演終了
満足度★★★★
あんな時代にも
あと何日早かったら・・・今まで観た戦争時代のものでは、そういう悔やみが残った。この舞台には重く辛い時代にも明るく、そして諦めずに頑張り続けた人々がいた。こういう話、あったことが有り難い気がする。岡森 諦の溢れるような感情の爆発して部分、さすがの熱演でした。