CASSIS
INUTOKUSHI
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2009/05/21 (木) ~ 2009/05/27 (水)公演終了
満足度★★★★
あまーーーーーーーーーーーー
くない芝居。毎度のことながら人の生き様にゆさぶりをかける内容だった。
はたして自分にはどんな色の、どんな味の血液が流れているのか。
そしてそれは、自分の想像どおりなのか。否か。考えさせられた。
不思議なことに、観ている間はそうやっていろいろとゆさぶりをかけられるにもかかわらず、終演後はいたって心地よい肯定感に包まれるということ。
それが、犬串マジック。
惜しむらくは、これまでの趣向とは異なった挑戦的な演出が多かっただけに、純粋な意味での「笑い」に欠けていたこと。やや大人しい印象におさまってしまった感がある。
ただ、それも今後の犬串の進化の上では必要なことであるし、本質的な「らしさ」は変わっていない。
これからも、さらなる「期待はずれ」を期待している。
退化 -新春コント集-
INUTOKUSHI
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2009/01/30 (金) ~ 2009/02/01 (日)公演終了
満足度★★★★
進化×退化=?
とにかく笑いっぱ。正直「役者」がどう「芸人」に化けるのか期待半分不安半分ってトコだったけど、これはまずまず成功しているんじゃないか。練りに練られたコントであることは承知であえて指摘すれば、もう少し笑いにメリハリがあるとよかった。あとポロリはさすがにいただけないかと… でも今回はいちばん舞台美術と衣装が凝ってた気がする。毎年始やるといいなと思う。
メスブタ
INUTOKUSHI
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2008/11/07 (金) ~ 2008/11/11 (火)公演終了
満足度★★★★★
グロかっこいい。
漫☆画太郎が「エロ・グロ・ナンセンス」だとしたら。
「エロ・グロ・センスフル」ってところか。
犬と串「らしさ」の極みともいえる作品だったんじゃないだろうか。
メンバーも増えさらに個性とインモラルさに磨きがかかっている。
前作とは逆に、役者と観客の距離感をほとんど感じさせることがなかった。
文句なく、過去最高の出来栄え。
男はやっぱり、オオカミなのかもしれない。
CR卒業物語
INUTOKUSHI
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2008/06/13 (金) ~ 2008/06/16 (月)公演終了
満足度★★★
ファンタジー。
異色な、感じ。
これまでの公演の中では、ちょっと大人しめだったかも。
もはやおなじみの露出が少なかったせいか。
良く言えば巧い芝居。悪く言えばまとまった芝居。
シナリオと演出に観客が呑まれすぎた感があるような。
でもこの作品があるからこそ、後の作品が生きるのかもしれない。
犬と串
早稲田大学演劇研究会
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2007/09/15 (土) ~ 2007/09/17 (月)公演終了
満足度★★★★
原点。
単なるドタバタ喜劇に終始しない、笑いの中にキラリと光るメッセージがある。
笑って笑って笑って、最後にふと、考えて。
単純に笑いたい人も、ちょっと道に迷ってる人も、むしろ泣きはらしたいっていう人も。
とにかく何でもアリ。だからこそ、可能性が見える。
そんなお芝居でした。