深海のカンパネルラ
空想組曲
赤坂RED/THEATER(東京都)
2012/04/15 (日) ~ 2012/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
素敵な役者達のまばゆい競演!
フライヤーがまずとても素敵で空想組曲のファンタジー世界を見事に表現している。
素晴らしい役者が揃っているが、中でも中田顕史郎のうまさは別格。もっともっと中田顕史郎を観たいが今回はわざと中田顕史郎を控えめに使ってみましたという贅沢な作り。
キャラメルボックスの次代のホープ 多田直人が主役に抜擢されているが、多田はこういう少し影のある役をやらせたら絶品。演技に少しずつ色気が出てきた。これからがますます楽しみだ。
川田希、小玉久仁子、渡邊とかげ、牛水里美・・・と、私の好きな女優のオンパレード。贅沢感満杯の公演だった。
ストレンジャー彼女
tsumazuki no ishi
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2012/03/28 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
独特の空気感に圧倒される。
始まった瞬間からその独特の空気感と質感にしびれてしまった。一見ホラーかと思わせるような暗い作りだが、演出も務める寺十吾が出てくると、独特のユーモア感があり、不思議な魅力の作品に仕上がっている。寺十吾の存在感が圧倒的。
母親役(クマコ)を演じた大高洋子が、どすの利いた台詞回しで芝居を引っ張っている。これまた魅力的だ。
ただ、登場人物が多く、ひとりひとりの役どころがつかみきれなかったのが残念。たぶん、2回、3回と観ればますます面白くなっていく作品だろう。
「4 1/2」 「キッチンドライブ」
劇団子供鉅人
ポコペン(大阪府)
2012/03/25 (日) ~ 2012/04/16 (月)公演終了
満足度★★★★
ここでしか観られない芝居に出会えた。
ポコペンと呼ばれる彼らの拠点は築100年の趣ある民家。そこを見事に使って、劇場では味わえないリアリティと不思議な空間を生み出している。
物語は同棲数年の男女の住む部屋を軸に展開する。その男女を演じた影山徹とキキ花香がとてもいい。すれ違っていく男女の哀しさを見事に表現している。
そこへ乱入してくるさまざまな人々。時にシュールであったり、時にドタバタであったりしながら、物語は不思議な世界を描き出す。
ここでしか観られない芝居に出会うことはとても楽しいことだ。
くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】
DULL-COLORED POP
アトリエ春風舎(東京都)
2012/03/14 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
POPでおしゃれなふりをして・・・
作品としては、最近のダルカラの公演の中ではちょっと毛色の違うテイスト。開演前に舞台上で観客に紅茶をサービスしたり、かわいいネコが出てきたり、いかにも今回はPOPでおしゃれな作品に挑戦!かと思えた。
しかし、後半になると、さすがの谷賢一作品、どこにでもある家族の問題を独特の目線で、しっかりと奥深く描いている。ネコがあまりにかわいいので、コメディタッチの作品かと誤解してしまうが、実は本格派の作品。最後にはぐさっと心をえぐられた。
主役である母親役をダルカラの演技派俳優大原研二に演じさせている。ここら辺も谷演出はさすがである。
【耳のトンネル】満員御礼!ありがとうございました。
FUKAIPRODUCE羽衣
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/03/09 (金) ~ 2012/03/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
妙ージカルの集大成と言うべき作品
羽衣の公演はいつも歌と音楽が素敵だが、今回は全編が歌と音楽で出来上がっているような作りで、いつも以上にエンタメ的要素の強い素敵な作品に仕上がっていた。
羽衣という劇団は従来、好きな人は大好き、合わない人は合わないという劇団なのだが、(もちろん私は大好き派だ。)今回は全ての人に楽しんでもらえる作品に仕上がってる。その分、コアな羽衣フアンは物足りないと感じてしまうかもしれない。そこら辺のさじ加減、なかなか微妙だ。
私的には近年の羽衣の中でも1番好きである。なんと言っても糸井幸之介の素敵な歌詞がいつもは聞き取りづらいのだが、今回は全てクリアに聞き取れた。劇団の進歩を感じる。歌が上手くなっているし、また踊りがいつも以上に素晴らしかった。
個性的な役者陣の中でクロムモリブデンから客演の幸田尚子が圧倒的な存在感を見せつけた。さすがである。
うれしい悲鳴
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
新たに旅立つ決意を見た。
ひょっとこ乱舞のいいところは独自のスタイルを持っているところ。群衆での動きからダンスに移るところなどは、オリジナリティが高い上にとても素敵だ。
今回はストーリー性に少し重点が行き、その分詩的な部分が抑えめであった気がする。舞台美術・音響・照明・演技、それらのひとつひとつが水準高く、そのトータルバランスがこれまた見事なのである。
それにしてもひょっとこ乱舞には素敵な役者が揃っている。劇団員だけでも豪華さを感じさせるくらいなのに、今回客演陣がまた凄い。次回、アマヤドリと改名して、劇団がどう変貌するのか、楽しみでならない。
『ウェディング、ラン!』
8割世界【19日20日、愛媛公演!!】
劇場MOMO(東京都)
2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
楽しかった。
王道のエンターテインメント。誰もがたっぷり楽しめる仕掛けがいっぱい施されている。
8割世界は安心して家族でも友達でも恋人でも連れていける劇団だ。
今回全ての役者がはまり役で魅力的だった。
中でも新婦役の湯口光穂とその友人役の亀山浩史が出色!
10周年に相応しい作品です!
西暦2222年2月22日の22時22分22秒
劇団鋼鉄村松
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
バブル村松の渾身の力作!
いやあ感動した。鋼鉄村松の公演で、こんなに感動するとは思わなかった。今回の公演は笑いは控えめ、随所にこの劇団らしい笑いどころはあるもののそれがメインではない。
いやむしろ、今日の作品なら笑いなんていらないと思った。バブル村松の作品はストーリーが秀逸。よく練られた物語は、わくわくドキドキさせながら、終盤のクライマックスにつながる。
上質のエンターテイメントだ。
宇宙Remix (無事公演終了いたしました。ご来場まことにありがとうございました!)
INUTOKUSHI
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2012/05/10 (木) ~ 2012/05/21 (月)公演終了
脳細胞がフレキシブル/流れ星でパレード
劇団エリザベス
東中野レンタルスペース(東京都)
2012/05/04 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
魅力的な役者が揃っている。
まずは、去年のシアターグリーン学生芸術祭で彗星のように現れた幻の俳優須山造がまた観られたことに感動。
それだけでも観る価値ありなのに、長谷美希、田中ありすと素敵な女優が揃っている。満足。
農業少女【無事終演しました!!】
空かると
明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/14 (土)公演終了
パブリックイメージリミテッド
かもめマシーン
小劇場 楽園(東京都)
2012/04/04 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★
気になる劇団
どこがと言うと説明しづらいのだけどとても気になる劇団である。今回の作品もそんな作品。見ているうちに不思議な感覚になりいつの間にか引き込まれる。
不思議だ。
晴れ時々、鬼
演劇on岡山
ルネスホール(岡山県)
2012/03/19 (月) ~ 2012/03/20 (火)公演終了
青春のプロ
ライオン・パーマ
王子小劇場(東京都)
2012/01/26 (木) ~ 2012/01/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
素敵なストーリー
初日ゆえのドタバタ感はあったものの、それが作品を壊していない。ライオン・パーマのことをつい最近までコメディ劇団だと思っていたが、見直さなければいけない。
いっぱい笑える真面目な劇団だ。
2時間を超す大作だけど、長さを感じさせなかった。
アドバタイズドタイラント【ご来場ありがとうございました!!】
The end of company ジエン社
d-倉庫(東京都)
2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★
舞台美術が秀逸!
真ん中の通路がどこまでも続く感じで、物語に奥行きと立体感を持たせた。
登場するキャストが皆うまく、また台詞の間合い等見事だった。
物語全体としては、私には少し難しすぎた。
でも刺激的な作品であると感じた。
乳首鎹【ご来場ありがとうございました】
桃尻犬
王子小劇場(東京都)
2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
イエスタデイ
ブラジル
座・高円寺1(東京都)
2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
豪華なキャストがいきいきと。
近藤美月の素敵な狂気ぶりが目立ったが、櫻井智也、桑原裕子、中川智明など私の好きな素敵な役者が揃っている。
それらの役者がいきいきと演技をしている。
いつも期待を裏切らない出来で、うれしい。
愛と平和。【ご来場ありがとうございました!!】
バジリコFバジオ
駅前劇場(東京都)
2012/01/19 (木) ~ 2012/01/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
魅力的な役者が舞台上を駆け巡る!
2時間を越す芝居なのに長さを感じさせない。と言うよりまだまだ観たかったくらいだ。姉と弟の物語を軸にしながら、周りのエピソードがどんどん絡み合って、壮大な作品になっている。
前回こゆび侍で活躍した浅野千鶴が今回は姉役を好演。
その他にも素敵な役者だらけで驚いた。バジリコの代表作が出来上がったのではないだろうか。
きっとずっと僕のすべて
お菓子な家
pit北/区域(東京都)
2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了
I
劇団appleApple
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/01/11 (水) ~ 2012/01/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
ルデコをうまく使った刺激的な演出
狭いルデコをうまく使っていることに感心する。少ない舞台装置を見事に使って幻想的な空間を創り出している。途中からグイグイと引き込まれた。
この芝居を見ながら、恩田和恵に夜叉ケ池をやらせてみたいと思った。ここまで見事に別世界に連れて行ってくれる女優は少ない。