クラゲの観てきた!クチコミ一覧

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『Every Day』公演終了いたしました。ありがとうございました。

『Every Day』公演終了いたしました。ありがとうございました。

津田記念日

OFF OFFシアター(東京都)

2011/06/23 (木) ~ 2011/06/27 (月)公演終了

満足度★★★★

いちばん切ない7日間
招待券をいただいて観た前回公演「共犯者」がとても良かったので、また観に行きたいと思っていました。届いた公演案内に主宰の方がメッセージを添えてくれいていたのには感激しました。
恋人との別れを受け止めるまでの7日間を描いた物語にも惹かれてチケットを予約しました。

恋人なのに空気がよそよそしいし敬語を使っているし、二人の噛み合わない雰囲気が気になったけれど、最初から彼女はここにいてはいけない存在だったからなのですね。
だけど彼女は目の前にいて、笑って、しゃべって、ご飯を作ってくれる。今までと同じような時間なのに決して同じではない、限られた時間…。

最初から切なくて涙腺がゆるんでいたけれど、2人で植物園に行ったシーンでこらえきれずに涙が溢れました。

お話も良かったけれど、舞台セットが素敵でした。「共犯者」の時もセットと演出にドキドキしたけれど、今回はとても可愛いセットで、場面転換の仕方もいいアイデアでした。水や時計の使い方も良かったです。

今回は開演前の挨拶に主宰の津田さんが登場したので、どんな人か分かってうれしかったです。同年代なのですね。急いでいたから終演後はアンケートを走り書きしてすぐに帰ってしまったけれど、次に機会があれば声をかけてみようと思います。

ネタバレBOX

7日あるのだから食べたいものを食べて見たいものを見て、一緒に過ごそうと前向きな彼女と、なかなか受け入れられず、自責の念にかられる彼。そんな2人のやり取りが悲しかったです。

「7日ってなんだよ。7日って1週間だよ。それが過ぎたらどうなるんだよ」
「どうなるんだろうね?」

じっと彼女を見つめて、嫌がる彼女に、
「1週間時間もらったんだからさ、30秒くらい俺にくれてもいいじゃない」

こういう会話に何度も泣きました。

別れの時間までの猶予を与えられて、離れかけていた気持ちが戻って、でも7日目に永遠の別れがきて。現実にはこんなこと起きないから、大切な人には伝えられるうちに気持ちを伝えておかないといけないですね。普段からそう思っていますけれど。
ピーチボーイズ

ピーチボーイズ

天然工房

テアトルBONBON(東京都)

2011/06/08 (水) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★

可哀想なおじいさん
予定には入ってなかったけど、6番シードの宇田川美樹さんが本編後のおまけイベントに出演するということでお誘いをいただいたので急遽観ることになりました。
天然工房さんは、初観劇がやはり宇田川さん客演の「ピッキングストーリー」で今回が2度目でした。

「桃太郎」の芝居初日を終えた楽屋が舞台の話で、演出家が本番前に言った「芝居に嘘をつくな」という言葉の解釈を間違えた役者たちが暴走してしまう話でした。演出家のダメ出しと舞台が交互に展開されていきました。

面白くてたくさん笑いました。特に自由すぎるおばあさんと、それに翻弄されるおじいさんは大好きです。奮闘してるおじいさん可愛かったです。たびたび登場するスタッフの女の子など、笑いが理解できない部分はありましたが、全体的に面白く観ました。

最終的に役者の考えに合わせて脚本をどんどん書き換えていくのですが、あそこまで変えた芝居を実際に観てみたくなりました。

舞台終了後は宇田川さんがゲスト出演する、松田信行さんと2人での即興芝居でした。事前に書いて提出していた言ってほしいセリフが書かれた紙が舞台にばらまかれ、シチュエーションもお客さんからのリクエストで決まりました。私が観た回は牢屋が舞台でした。

松田さんが看守で宇田川さんが囚人として展開していきましたが、私の書いたセリフが早い段階で読まれました。宇田川さんが腕立て伏せをしながら叫んだセリフです。けっこう内容にはまっていて、その後二人は脱獄していきました。

後半はちょっとお客さんの書いたセリフがあまりセリフらしくないこともあって、グダグダになってしまったのが残念でしたが、松田さんが舞台中央に書いてあるメモを指差して「これが運命を決める」と言って最後のセリフとして選び宇田川さんが読んだセリフが、天然工房の舞台が面白いとかそういう言葉で、最後はまとまりました。

天守物語

天守物語

少年社中

吉祥寺シアター(東京都)

2011/06/03 (金) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★

鷹の見せ方が秀逸
少年社中の「天守物語」を観に行ってきました。劇団名は以前から知っていて、いつか観たいと思っていました。チラシの雰囲気が素敵だったし、会場が吉祥寺シアターだということもありチケットを予約しました。予約は遅かったのですが、座席番号は D列12番と良席でした。

原作は泉鏡花の「天守物語」です。妖怪と人間の恋とそれぞれの種族の悲哀が描かれています。
泉鏡花原作の舞台は、芸術集団れんこんきすたの「外科室」を観たことがあります。特に鏡花が好きという訳ではありませんが、縁の地である金沢へ旅行してきたばかりですし興味がありました。

力を持ちながら、人を殺すと鳥になってしまう妖怪。その妖怪たちを束ねる美しい富姫と殿様の鷹匠、図書之助。二人の出会いと恋、そして二人を取り巻く妖怪と人間の争いが、絵巻物のように展開していきました。

世界観はとても素晴らしかったです。衣裳やメイク、演技で作り上げられた世界を楽しみました。ただ、開演後すぐに退出した人に前をぶつかって横切られたり、両隣の人が何度もカバンをガサガサあさる音がうるさかったり肘が当たったりで、集中が途切れたのが残念でした。座席はとても良かったのに、まわりが悪かったです。

話も素敵でしたが、残念だったのは富姫と図書之助がお互いを想う気持ちがあまり伝わってこなかったことでした。富姫の美しさに心を奪われた図書之助と、かつて恋人を裏切り愛して合った為に殺されてしまった樫之助にそっくりの息子。出会って惹かれたというのは分かりますけど、妖怪と人間が自分の世界を捨ててもいいと思えるほど深くお互いを愛してしまうというところまでは理解できませんでした。納得できていないのは私だけかなと思いましたが、コレビューを読んでみたら同じように感じている方がいました。

とても素敵だったので、これで主役2人の内面がもっと舞台で表現されていたら大好きな作品でした。少年社中さんの舞台は、また気になる作品があったら観に行きたいと思います。

ネタバレBOX

天変地異で人が大勢死んだのは妖怪のせいだと滅ぼそうとする人間と、獅子頭によって弱い人間を助ける為に力を与えられて生まれた妖怪。いわれのない理由で仲間を殺されながら、鳥になってしまう為人間を殺せずに苦しむ妖怪の憎しみと葛藤は悲しかったです。

全体的に素敵でしたが、特に見せ方が良かったのは富姫の恋人だった鷹ですね。
富姫と愛し合った樫之助を殺して鳥になってしまった彼は本当に鳥に見えました。かつては同じ妖怪でありながら鷹の言葉は富姫には分からないというのも、時が経ち、かつて殺した恋敵の息子が富姫と出会い恋に落ちていく姿を、そしてその結末を見届けようとする彼の姿は素敵でした。
鷹と妖怪や人間の対比は、昔観たゴジラと少女の恋愛物語でも同じような方法がとられていました。鷹は衣裳もそれらしく作ってありますが、ゴジラは上半身裸で特殊メイクもなし、効果音と役者の動きだけでリアルに表現していました。こういうのは演出の力ですね。役者さんの表現力ももちろんですが。
星より昴く

星より昴く

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/06/04 (土) ~ 2011/06/12 (日)公演終了

満足度★★★

ベタでも素敵な物語
私が観始める前に6番シードで上演されていた作品なので、劇団もキャストも違いますが観るのが楽しみでした。

スケジュールの都合で初日のチケットを取ったので、芝居がどうかなとちょっと心配もありました。いくつかトラブルはありましたけど、でも楽しくそしてちょっと泣きました。

正体を隠して、自分の幸せでもある龍治の夢を応援していく真理、彼女の「好きな人が夢を叶えることが幸せ。だけど自分から遠い存在になってしまうことが少し寂しい…」という気持ちに共感しました。

ベタなラブストーリーといえばその通りですけれど、こういうハッピーエンドもいいですね。

ネタバレBOX

ひとつ気になったのは、缶コーヒーの撮影シーンでした。下手にいる龍治は黒幕で隠されて、客席からはカメラマンとアシスタントの姿しか見えません。カメラマンが「いいよ~」と何度も繰り返しながらシャッターを切るというだけの場面なのに長いのですよね。何の為に必要なシーンだったのか、ここまで長くする理由が分かりませんでした。

役者さんについては米倉役がイメージと違いました。弱小事務所の期待の星という設定でしたけど、ただの軽い男にしか見えなかったので。後半の事件以外は明るい内容ですし、キャラクターもそういう感じの人が多かったので、私の好みではなかったということでしょうけど。事務所社長役のまみさんはハマり役でした。観ていて楽しかったです。

真理と親友の初江の友情が素敵でした。真理の為に龍治を殴りに行くシーンでは、彼女のセリフに泣きました。その後真相を知った龍治が真理を迎えに行く場面でももちろん涙がこぼれました。あそこまでしっかりと受け止めてくれる人ならいいなと思います。また2人で一緒に夢を育てていけるのですから。
関ヶ原でダンス

関ヶ原でダンス

劇団6番シード

吉祥寺シアター(東京都)

2011/05/25 (水) ~ 2011/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

名もなき百姓たちの戦
有名な関ヶ原の戦いを舞台にしながら、メインは足軽百姓たち、何か大きな手柄をたてて活躍するわけでもなく、情けない男たちが右往左往して、最後は自分の大切な人の為に踊る小さな物語っていうのもいいですよね。ただ、無助たちがあまりにも情けないので、しっかりしなよと思いましたけど。嫁たちは大変ですよね。

登場人物たちの年齢設定がよく分からなかったけど、きっと想像しているよりは若いのかなと思いながら観ていました。後で購入して読んだパンフレットに1部キャストの年齢が出ていましたけど、老け役だと思っていた方も若かったと知って驚きました。

足軽百姓にその母や嫁、武将に盗賊と20名を越す役者さんたちが出演していました。大人数での作品も好きですが、普段は大勢出ていてもメインで観ている人物がいて、さらに好きな役や役者さんを観る感じなのですけど、今回はちょっと視点をどこに定めていいのか分からず戸惑うシーンもありました。

6C作品は毎回美術も衣裳も音楽も素敵ですし、役者さんの芝居で関ヶ原の世界がきちんと描かれていました。客演さんたちも初めての方がほとんどでしたけどカッコ良かったです。殺陣もありましたしね。人が死ぬシーンは観ると辛いけれど殺陣は好きです。

イメージしていたのと違う雰囲気の話でしたけど、誘って一緒に観に行った方がまた観たいと言ってくれたのでうれしかったです。

ネタバレBOX

劇団HPの特設サイトで事前に役の詳細を見ていましたが、一番気になっていた役が藤堂瞬さん演じる多念でした。盗賊チームで頭領の椿を演じていた椎名亜音さんの弟という設定でしたが、未熟児という役をどう演じるのかなと思っていました。客演先では殺陣をカッコ良くやる役を観ることが多かったので、盗賊チームになったと知った時は殺陣の見せ場とかある役なのかなと思っていたので意外でした。でもASSHに客演した時の盲の男も意外な役だったけれどとてもハマっていたので、多念もきっと素敵だろうなと期待していました。それに、亜音さんの頭領は絶対にカッコイイはずですし、2人が演じる姉弟を観るのがとても楽しみでした。

ただ、楽しみではありましたけど、設定を読んでいたので多念が事件を起こすらしいと心の準備もして行きました。舞台で人が死ぬのを観るのは、映画やドラマで観るよりも衝撃が大きいですから。でも、あの流れで多念が人を殺してしまったのは、心の準備とか意味がなかったほどの残酷なシーンでした。

それ以外は椿を「姉ちゃん」って追いかけるところとか、荷車(?)の引き手にいる無助の所へ行って、中に入り込んで無助を体で押して追い出して自分が引き手になるシーンとか可愛くて好きでした。
愛はガツン!

愛はガツン!

まじんプロジェクト

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/04/13 (水) ~ 2011/04/17 (日)公演終了

満足度★★★

遺産を巡るコメディ
知人の佐藤祐一さんから連絡をいただいて公演のことを知りました。
映像関係の友人たちといつか実現させたいと話していた企画で、出演者も素敵な方ばかりだというので千秋楽のチケットを取ってもらって観に行きました。
もちろんそれだけが理由ではなく、内容も面白そうだと思ったからです。

最初は人の生死そのものまで笑いのネタにしてしまうことに苦手意識を持ちましたけど、その他のコメディ部分は楽しめました。刑事ドラマのパロディなどもあって、佐藤さんが私の好きな「相棒」ネタをやっていたので笑いました。

誰が味方なのか、何が嘘で誰の言葉が真実なのか、そして家族の絆なども描かれていて良かったです。ただ、笑えないネタがあったことと、もう少し物語りに何かがほしかったなという気持ちが残りました。

The 時給探偵〜消えた探偵助手〜

The 時給探偵〜消えた探偵助手〜

劇団東京都鈴木区

遊空間がざびぃ(東京都)

2011/04/09 (土) ~ 2011/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

観客参加型の謎解き芝居
鈴木区の新作です。もともと謎解きゲームが好きなので、それが加わった芝居はどういうものなのかとても楽しみにしていました。
チケット予約をした後に届いたメールの注意事項で、観客は猫役なので語尾に「にゃ」「みゃ」などを付けないといけないと書かれていたのでワクワクしていました。

ただ、私は1人参加だったので、ちゃんと謎解きが出来るかとか、心配に思っていることもあったのですが、会場についてすぐにスタッフ猫に「仲間が増えたにゃー」って声をかけられて、しかも猫耳まで渡されて心がほぐれました。
他に1人参加の方もいましたけど、本編の前にミニゲームをやってくれたので、他のお客さんたちとも打ち解けて、協力しながら楽しく謎解きをして物語を楽しむことができました。

話も面白かったし、過去公演のキャラなども登場して盛り上がりました。この素敵な企画、ぜひまたやってほしいと思います。
鈴木区の公演は、いつも会場全体が温かくいい一体感があって好きです。

金と銀の鬼2011

金と銀の鬼2011

X-QUEST

THEATRE1010 ミニシアター 日時:2011年3月2日(水)~6日(日)(東京都)

2011/03/02 (水) ~ 2011/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★

急遽観に行きました
震災後ちょっと落ち込んでいた時期から、ずっと更新が滞っていました。観劇には復帰しているので、徐々にレビューを書いていきます。

X-QUESTさんの作品だし、出演者に知っている方が何人かいるので気になっていましたが、予約しないままでいました。でも、怪我人の代役で急遽藤堂さんが出演するということで、これは応援しに行かないと…とチケットを予約しました。

稽古期間が少ししかなかったのに、藤堂さん頑張っていました。ライト良かったです。藤堂さんは大変だったと思いますけど、私は前回の舞台からすぐにまた活躍を観ることができてうれしかったです。

これが2回目の観劇ですが、X-QUESTさんの作品は面白いし、殺陣がとても美しくてカッコイイですよね。見惚れてしまいました。
お目当ての役者さんの1人だったイヌ役の大野さんは、想像以上の可愛さでした。もちろん他の役者さんたちも素敵だったし、たくさん笑わせてもらいました。

観ていてちょっと疑問に思っていた部分がいくつかあったのですが、それが終盤で真相が明らかになってまとまりました。でも見逃しているところもあると思うので、DVDが届いたらしっかりと観たいと思います。

ながぐつをはいたねこ

ながぐつをはいたねこ

柿喰う客

三重県文化会館(三重県)

2011/02/19 (土) ~ 2011/02/20 (日)公演終了

ネット配信で楽しみました。
実際に劇場へ足を運んで観たわけではないけれど、でも書いておきます。
フライヤーを手に入れて「絶対観に行く」と思ったのに地方公演だったので諦めていました。東京でも再演してくれないかな~え、ネット配信してくれる?ということで千秋楽を視聴しました。
柿喰う客は「愉快犯」でファンになったばかりなのですが、やはり面白いですね。猫のメイド服姿やポーズ、台詞まわし、とても好きです。
定点カメラでの撮影だから表情などは分かりませんでしたが、照明の使い方も素敵でした。子供たちもとても楽しんでいましたね。
終演後の落語も面白くて、パソコン画面を見ながら笑いました。
また東京公演を待っています。

改訂版 冬の星座

改訂版 冬の星座

なぎプロ・草薙良一

ブディストホール(東京都)

2011/02/10 (木) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

満足度★★★

歌って踊って
千秋楽を観て来ました。客席は満席で立ち見の方もいましたが、それでも27名の方が入れなかったそうです。
藤堂さんが出演なのでチケットをとりました。浅田次郎原作だし、チラシの雰囲気からも「人を想う」というテーマからも、静かなドラマを想像していました。
ところが、タップダンスに始まり、歌ありダンスありの展開に「これはミュージカルなの?」と戸惑いました。
コメディ要素もたくさんあり、確かに喜劇とはなっていたけれど、かなりイメージと違いました。
面白かったですけれど、ちょっとネタ元が分からなくて笑えない部分もありました。でも年配の方たちにはウケていました。
大きな役ではなかったけれど、藤堂さんはいろいろな場面にいろいろな役で出演していて、ぶたれた時は驚いたけれど、演じた中では暴走族の役に笑いました。
ただ、短いエピソードが次々に起こって、最終的には主人公が解放されていくのですが、ドタバタなコメディ要素が強いので心に響くという部分が弱かったです。

ネタバレBOX

まさか客席に塩をまかれるとは思いませんでした。出演者の方もお茶をかけられたりぶたれたり、いろいろ驚きと笑いの舞台でした。
「君の名は」や草薙さんの出演作、「ゲゲゲの女房」に出演していた方にまつわるネタなどありましたが、それって元ネタを知らないと笑えませんよね。知っていることが前提、出演者のファンだということ前提のネタが多かったので、作品が気になって観に来た方とか若い世代の方には面白さが伝わらない部分があったのではないかなと思います。
らんでぶ~

らんでぶ~

LIVELIKELIFE

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/02/08 (火) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

満足度★★★★

黒バージョン観劇
白バージョンのマチネを観たあと、黒バージョンのソワレを観て来ました。
コメディ要素は白の方が面白かったですが、白と黒ではけっこうキャラ設定や内容に違いがあったので、それも含めて楽しめました。
次回公演がいつになるか分かりませんが、これからも観たいと思います。

ネタバレBOX

白バージョンのラストが救いがなくて切なかったので、後から観た黒バージョンでは、被害者が身勝手な理由で殺されてしまっていたことに変わりはないけれど、まだ救いがあるし、友達や恋人を想う人たちの気持ちが伝わってきたので、ラストは黒の方が好きでした。
らんでぶ~

らんでぶ~

LIVELIKELIFE

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/02/08 (火) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

満足度★★★

白バージョン観劇
私の好きな6番シードの方たちが関わっている舞台なので、両バージョンとも観て来ました。
設定としてはよくあるタイプだし、どんな脚本になるのかなと思いながら観に行きました。
舞台美術が素敵でしたし、コメディ部分も面白かったし、ミステリーとしては展開やオチなど読めてしまいますが、私はこういう作品は好きです。
主役の亜音さんはもともと好きな役者さんですが、とても素敵だったので亜音さんを観ているだけでも楽しかったです。
ホラーっぽい演出やコメディ部分はとても好きです。
次回公演がいつになるか分かりませんが、これからも観たいと思います。

ネタバレBOX

あづささんの「帰ったわよ立ちこぎで」のセリフが一番お気に入りです。稲川順二さんや「ハリー・ポッター」など楽しかったです。
ただ最後の幽霊オチは、被害者のご両親の気持ちを思うと救いがなさすぎましたね。娘の失踪事件が明らかになったけれど、娘は殺されていた、しかも事件が解決したその日に、今度は上の娘が事故で亡くなってしまうなんて。被害者の彼女に対しても、友人たちはけっこうヒドイことをはなしていましたしね。
ピッキングストーリー

ピッキングストーリー

天然工房

ザ・ポケット(東京都)

2011/02/09 (水) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

満足度★★★

設定が少し気になるけど
劇団6番シード(6C)の宇田川美樹さんが客演の、天然工房「ピッキングストーリー」を観てきました。天然工房の松田さんと元田さんは6C公演に何度か客演されていて、素敵な役者さんだなと思っていました。いつか観たいと思いながらこれまでタイミングが合わずにいたのですが、宇田川さんが客演なら見逃すわけにはいかないとチケットを予約しました。
メガネが幽霊になった顛末を松田さんが語りに合わせてマイムで演じていましたが、これがとても面白かったです。客席にいた子供たちも楽しそうに笑っていました。
主人公の設定や幽霊たちのことで首を傾げてしまうところがいくつかありましたが、でも楽しく観ましたし、あのラストシーンにとても感激したので観劇後はとても幸せな気持ちでした。

ネタバレBOX

宇田川さんはホームレス(田丸さん)の仲間ムツコを演じていました。
幽霊屋敷のツクモガミとして登場したモナリザ(元田さん)と甲冑(塚本さん)など怖いというよりとても可愛い役ばかりで、観ていて楽しかったです。元田さんなんて、あの役にピッタリですよね。あのしゃべりやテンポが大好きです。そして猫好きなので、化け猫(中谷さん)の可愛さには終始幸せを感じていました。
脚本に関しては、主人公が幽霊になったのに普通の人に見えるという謎がそのままだし、ツクモガミで甲冑のおじさんが主人公の守護霊でゴキブリだという設定に首を傾げてしまいました。それに、生まれ変わる時期を選べるというのは、あのラストの為に必要だったとしても、もう少し何か理由付けがほしかったかなと思います。
後半もユルい感じで、ちょっと物語が停滞しているのが気になりましたが、ラストのメガネが生まれ変わって再び屋敷を訪れるシーンはベタですが好きでした。特に最後の最後、あの手を見せられた時は感激しました。それだけで後半の停滞感が払拭されるくらい素敵な場面でした。
ロクな死にかた

ロクな死にかた

アマヤドリ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2011/02/03 (木) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

満足度★★★

レベルは高いと思うけど
ずっと気になっていて、今回やっと観ることができました。舞台美術を観てこのセットでどんな芝居が繰り広げられるかなと期待して、ダンスにも気持ちが盛り上がりました。
ただ、レベルは高いと思うのですが、ちょっと思い描いていたものとは違いました。扱っているものが「死」ではあるけれど、心に響いてきませんでした。

女性陣は、好感を持てるかどうかは別として気持ちは理解できますが、男性陣にはその言動に首を傾げてしまうことが多かったです。あれだけ愛されている鞠井くんに魅力を感じることができないのは大きなマイナスポイントでした。生方さんなんて、なぜあの件に関わったのか、「興味がある」だけでは理由が弱すぎるなとも思いました。チサトも言っていたけれど、身内でもなんでもない部外者に話そうなんて思えないですよね。まして最初から信じようともしてくれない人に。
それと、キャスト表を見て、なぜ母親役が男性なのだろうと思っていましたが、ああいう形で笑いをとろうとするのは好きではないです。これは本当に好みの話になってしまいますし、まわりはけっこうウケていましたけど。

私自身も大切な人をなくしたことがあるので、忘れていくことへの罪悪感であるとか、もう会えないと分かっているのにそれを拒否してしまう心は理解できました。

コイツらありき。

コイツらありき。

電動夏子安置システム

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/01/25 (火) ~ 2011/01/30 (日)公演終了

満足度★★★★

ファン感謝祭
「シャハマーチ」池袋盤を観てファンになったばかりですし、まだその1作しか観ていません。なので今回が2回目の観劇です。どうやらちょっと普段の公演とは違うみたいだけれど、外部から脚本参加している方にも興味がありましたし、博覧会というのを楽しみにしてきました。

入るとすでに劇団員の方たちがいていろいろと話しかけてくれるし、スクリーンでは映像が流れていました。元々買うつもりだったので、私はさっそくDVDのセット購入しました。その時もお話できて楽しかったです。これはファン感謝祭みたいですね。道井さんのトークが面白かったです。

演目の中で私が特に好きだったのは、「動きとれず」と「あの女」です。でもインプロの「夏の夜の夢」も「彼らは蚊帳の外で~」も「痛み、忍ぶ。」も面白かったし…とにかく楽しかったです。

終演後は道井さんとお話して写真も撮ってもらいました。次回公演も楽しみです。DVDゆっくり観させてもらいます。

『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!

『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!

舞台芸術集団 地下空港

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★

悪魔と人間のシンクロ
評判が良さそうなのであらすじやレビューに目を通して、昨日チケットを予約して観に行きました。出演者はチェックしていなかったのですが、大島翠さんが出演されていると知って楽しみが増えました。
ステージが高いので迷いましたが、一番前の席を選んで正解でした。もこもこ衣裳の魔王や悪魔たちが可愛かったし、お母さんやOLも素敵で楽しく観ることができました。
アニメ的な魔王たちと、彼らにシンクロされた人間とがしゃべるシーンがとても良かったです。
ただ、ちょっと場面転換が多すぎました。あれだけ大掛かりな舞台なので、役者と黒子さんたちで移動させていましたが、せっかく盛り上がっているのに場転に時間がかかって空気が途切れてしまうのですよね。あと、ハケた役者さんや、場転の為に袖でスタンバイしている黒子さんたちの姿が客席から見えているので鑑賞の妨げになりました。あれは見えないようにするのが普通なのでは?
思うところはいろいろありますが、でも楽しかったし、次回作もチェックしてみようと思います。

ネタバレBOX

気になった点がいくつかありました。本編前に大きな風船を投げあって割っていましたが、割れたら紙吹雪が舞うとか何か仕掛けがあるのかと期待していたのですが、ただ割るだけなら必要なかったと思います。
設定的に、守は物語のキーマンかと思いきや、終始印象が薄かったので、最後リヴァイアサンに語りかけるシーンも、ミサオに曲が作れそうだと話すシーンも、ピンときませんでした。音楽が悪魔にとって麻薬のようだということや彼が音楽家を志している(らしい)ということを、もっと話の中で使ってほしかったです。それに、そもそもミサオとの心の繋がりが観ていて感じられなかったので、2人のシーンも心が動かないし、クライマックスでのやり取りも、それまでのテンポがただ停滞しているようにしか感じなれなかったのが残念でした。せっかくのキャラが生かしきれていないです。
それから、テンポのいい掛け合いは面白かったけれど、あまりに早口すぎて、最後にミサオがルシファーを還そうとする場面がよく理解できませんでした。
とても楽しかったし、役者さんたちも素敵でした。話もけっこう好きなのでまた観たいとは思いますが、もう少し細部をきちんと劇中で納得させてほしかったと思います。
そてにしても、明るく楽しく終わったのに、実際には全然ハッピーエンドではありませんよね。あの後どうなるのか気になります。
無伴奏

無伴奏

劇団東京イボンヌ

サンモールスタジオ(東京都)

2011/01/12 (水) ~ 2011/01/19 (水)公演終了

満足度★★★★

クラシック演劇
あらすじと、「演劇とクラシックの融合」というコピーに惹かれて観ました。
チェロ奏者の貴子に一途な愛を捧げる圭の物語は美しく詩的でした。
ヒロインである貴子の高慢な言動に馴染むのには時間がかかりましたが、カメラマン及川のエキセントリックなキャラクターやアルバイトの花などは魅力的でした。
主人公の昔の友人である夫婦や、近所に住む農家の姉弟は少し話のカラーに合わないように思えました。特に、話の本筋には関係ありませんが、「殺す」「死んだ方がいい」といった発言を簡単に口にさせてほしくなかったですね。
回想シーンの父親との話は、圭の年齢設定がいまいち分かりませんでした。演技はやたら幼いのに数学の話題が出て、首を傾げてしまいました。物語の合間に入る回想シーンのつなぎ方がちょっと不自然に感じましたが、でも父と子の話はよかったです。

舞台音楽はクラシックだし、話の雰囲気も展開も好きでしたが、クラシックと演劇の「融合」とまではいってないかなとも思います。コメディパートは及川だけで充分でした。ニュースでの外国人やその他の登場人物が笑いをとろうとするのが必要ないように思えました。そんなに面白くなかったですし。せっかくの空気が壊れてしまいます。それがなければもっと素敵でした。

崩壊-女たちの生涯-

崩壊-女たちの生涯-

ABC・FACTORY

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2011/01/06 (木) ~ 2011/01/08 (土)公演終了

満足度★★★★

表情だけの演技
久しぶりにバレエを観ました。しかも千秋楽です。シェイクスピアものは芝居でいくつかの作品を観ていますが、「リア王」は初めてでした。最前列の上手側中央寄りの席にて観劇しました。
バレエは内容を知っていた方が理解が深まるので、開演前にパンフレットのあらすじをしっかり読んでおきました。「リア王」は読んだことないと思っていましたが、この話だったのですね。
最初は数人の配役を把握するのに手間取り、ついていけるかな?と少し心配しましたが、徐々に内容にのめり込んでいきました。

踊りも話も良かったのですが、気になったのが音楽です。洋楽のような曲ですが、開演前に派手な音が流れては止まるということが何度か繰り替えされていたので気になっていたのですが、本番でその音楽が使われているシーンもありました。開演前に時どき流れていた時は音漏れかなと思うような途切れとぎれのかけ方で耳障りでしたが、これは作品のイメージではなく浮いて聴こえたので、そこが残念でした。

この作品はわずかですが「リア王」のセリフが登場しましたが、あとは全てバレリーナやダンサー踊りと表情のみでの芝居です。次女と影子の悪女ぶりや長女との違い、三女の想いなどがしっかりと伝わってきました。悪であっても感情移入ができるので観ていて楽しめました。

カーテンコールの最後に代表の卯埜賀寿江さんが登場し、出演者が卯埜さんに拍手をおくり、卯埜さんは出演者に拍手をしていましたが、身内同士での褒め合いだなとちょっと白けてしまいました。その後卯埜さんは、おそらく団員の中堅メンバーであろう数人を前に呼び、さらに拍手して抱き合っていたので、観客にはまったく関係のないパフォーマンスが残念でした。千秋楽とはいえ、関係者だけで感動しないでほしいです。

バレエは良かったけれど、ただ過去にルジマトフや熊川さんの素晴らしい舞台を観ているので、それと比べてしまい、しかもカーテンコールでの姿に、次回は観に行かなくてもいいなと思いました。

愉快犯

愉快犯

柿喰う客

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

2011年 観劇始めに相応しい
念願の柿喰う客を初観劇してきました。しかもこれが2011年の観劇始めでした。
村上さんだけは客演していた舞台を観ていましたが、とにかく楽しみでした。座席番号から中央列のセンター寄りかなと思っていましたが、客席をなくして大きく出た舞台だったので、私の席は2列目のセンターといういいポジションでした。
名前は以前から知っていましたが、どんな作風かまったく分からない状態だったので最初はあの台詞まわしと動きに驚きましたが、すぐにその世界にハマってしまいました。村上さんはもちろん、他の役者さんたちも皆さん素晴らしかったです。
内容はけっこうダークなのに、とにかく楽しい舞台でした。
柿喰う客いいですね。すっかり好きになったので、終演後は福袋を買いました。今後も活動も楽しみです。
今年の観劇始めにこの劇団を選んでよかったです。素敵な時間を過ごすことができました。

「ファニー☆マネー~FUNNY MONEY~」

「ファニー☆マネー~FUNNY MONEY~」

ファルスシアター

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/12/23 (木) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★

クリスマスは笑いとお金を
劇団初見でした。フライヤーを観た時から面白そうだと期待していました。
ひと言で言えば面白かったです。ひとつの嘘がどんどんどんどん大きくなって複雑になっていき、必死になって誤魔化そうとするヘンリーたちのドタバタに笑いました。

どんどん話が複雑になり、暴走していく展開は好きですが、2時間はちょっと長いかなと思いました。私が観た回は、けっこうセリフのミスが多かったですし。楽しく観ていたけれど、途中何度か、あの複雑な名前や人間関係が入ったセリフをよく覚えられたなぁって感心してしまいました。

先週観た芝居もクリスマスものでしたが、あちらは後ろ向きな話だったので、犯罪が絡んでいるとはいえ、こういう笑って観れる作品はクリスマス向きでいいですね。

それにしても、あの刑事はいかにも…な感じでしたが、それが逆に盲点で、ラストの男が登場してからの3連発ネタに吹き出しちゃいました。

この劇団は次回作も観てみたいと思いました。

ネタバレBOX

最後の札束の雨は、最前列中央で観ていたので楽しかったです。
結局どういうオチになるのかと思いましたが、大金が手に入ってハッピーという展開も、クリスマスだからいいですよね。

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