ミュージカル「チェーザレ 破壊の創造者」
明治座
明治座(東京都)
2023/01/07 (土) ~ 2023/02/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/02/04 (土) 12:00
とても贅沢な舞台だった。生のオーケストラ、魅力的な登場人物、迫力ある歌声、豪華な美術や衣装などを楽しんだ。勢い余って(?)原作マンガを一気読み。こちらも読み応えのある作品で舞台との比較も面白い。15世紀末のイタリアにどっぷり浸る週末となった。
ジョン マイ ラブ2023 -ジョン万次郎と鉄の7年-
坊っちゃん劇場
サンシャイン劇場(東京都)
2023/01/26 (木) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/01/28 (土) 11:00
坊っちゃん劇場で観た後も何度か配信で観てるけど、やはり劇場で観るのが似合う舞台。5期キャストはこの日が初見だったのでとても新鮮でした。加藤さんの万次郎はやんちゃな印象と頼もしさのバランスが素敵。ホームである坊っちゃん劇場を離れても頼もしいファンがいるらしく拍手や手拍子はもちろんABCや漂流ダンスを完璧に踊る方もいて心強かった。
(いつもながら)五十嵐さん佐藤さんの歌声が圧巻。梶さんの泣きの芝居に毎度もらい泣く。鉄が東一郎を「ほーら、白菜だよぉ!」とあやしていて思わずニッコリ。
ラスト、暗くなっていく舞台に浮かび上がる2人の姿が美しかった。
コチラハコブネ、オウトウセヨ
ポップンマッシュルームチキン野郎
王子小劇場(東京都)
2022/12/22 (木) ~ 2022/12/28 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/12/26 (月) 19:00
お久しぶりなのにいつものPMC野郎で、劇中劇的な短編の切れ味(バカバカしさも切なさも怖さも)に改めて感嘆したりもした。
メインのストーリーと各短編と、作品の上演に向けられた人々の思い。ラストシーンで彼が見せたやわらかな笑顔。劇中の物語と重なる追悼と祈り。静かに前に進もうとする意志が胸にしみた。
オイコラケンジ~何しれっと帰ってきてんだよ~(仮)
オイウチケンジ製作委員会
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2022/12/24 (土) ~ 2022/12/24 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/24 (土) 14:00
8年前(え、そんなになる?)の『オイウチケンジ』で俳優を引退し就職する……はずだった村松ママンスキーさんの、あの日から今に至る顛末を虚実織り交ぜて(なのか?)描く短編連作公演。
豪華作家陣と女優陣を迎えて綴ったいくつもの出会いの物語にたくさん笑ってちょっとほっこり。楽しかったです。
【兵庫公演中止】パンとバラで退屈を飾って、わたしが明日も生きることを耐える。
趣向
シアター風姿花伝(東京都)
2022/12/21 (水) ~ 2022/12/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/12/24 (土) 11:00
初演の際の感想を読んで、観たいと思っていた作品。それぞれの抱える痛みや不安定さを丁寧に描き、観る者の胸に深く届ける音楽劇。
観に行った回では、キャストが姿を消しても拍手が鳴り止まず、予期していなかったのか、長い間拍手が続いてからのダブルコールとなった。
噛み締めるように客席を立ち、台本を買って劇場をあとにした。観ることができてよかった。来年も生きていきます。
沈丁花―ジンチョウゲー
CCCreation
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2022/12/16 (金) ~ 2022/12/20 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/12/18 (日) 18:00
堀越涼さん作・演出、吉田能さん音楽監督というあやめ十八番コンビが描く、雨と山間の小さな温泉街にまつわる伝奇的な物語。仄暗いステージで行き交う現在と過去の因縁を生音・生演奏が鮮やかに彩った。
最後の伝令 菊谷栄物語-1937津軽~浅草-
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2022/12/13 (火) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/12/17 (土) 18:00
浅草のステージと青森の座敷、どちらの場面もときに明るくときに切ない。ことに華やかな幻のレビュー場面に目頭が熱くなった。ステージに立つ人々の思いや心意気に加えて、それを観る我々のまなざしも包み込む物語の奥行きが見事。初演以上に見応えがあった。
日本人のへそ
虚構の劇団
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/12/01 (木) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/03 (土) 18:00
井上ひさしさんの戯曲デビュー作とのことで、氏らしい反骨精神やわい雑なパワーがさまざまな仕掛けと呼応して観る者を惹きつける。ヘレン天津役の小野川晶さんをはじめとするキャスト陣のエネルギーが物語の勢いとよく似合って、見応えのある2時間半強となった。
薔薇とサムライ2 海賊女王の帰還
劇団☆新感線
新橋演舞場(東京都)
2022/11/01 (火) ~ 2022/12/06 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/12/03 (土) 12:00
「面白い」や「カッコいい」をこれでもかと盛り込んだ渾身のエンターテイメントを堪能した。
笑って泣いてハラハラドキドキワクワクして、公演コラボのお弁当とかおまんじゅうとかも含め全力で楽しんできました。もうね、始まって25分でコルドニアの愛国者になってました。
新浄瑠璃 百鬼丸~手塚治虫『どろろ』より~
みきくらのかい
ひの煉瓦ホール(日野市民会館)(東京都)
2022/04/09 (土) ~ 2022/04/09 (土)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
ストーリーや台詞など脚本の魅力を十二分に生かす朗読劇。老若男女、メインキャストからモブまで2人だけで演じているのに、聴いていてまったくストレスを感じない。それどころか登場人物それぞれの思いがヒシヒシと伝わって切なさや愛しさが胸を満たす。
建築家とアッシリア皇帝
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2022/11/21 (月) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/11/29 (火) 19:00
すごかった。解釈とかラベリングとかそういうのはもう後回しにして、ただあの膨大なセリフとくるくる変わる役割とを猛スピードで走り抜けるお二人に釘付けになった。どこか突き抜けた明るさと乾いた孤独がひしひしと胸にしみる。
ベンガルの虎
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2022/11/23 (水) ~ 2022/11/28 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/27 (日) 19:00
アングラって結局自分を探す旅なのかもなぁ、などと主語のでかいことを思った。時も人も行きつ戻りつ、あるいは繰り返したりもしながら、観ているうちに感情とエネルギーの高まりが劇場を満たしていく。同時にある種のノスタルジーが甘酸っぱくも感じられた。
獅子の見た夢 戦禍に生きた演劇人たち
劇団東演
俳優座劇場(東京都)
2022/11/20 (日) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/11/26 (土) 18:30
初演以上に素晴らしかった。戦時下で生きた演劇人たちの情熱と苦悩。初演を観て、いや歴史上の事実としてその後に起こることを知りつつ彼らの決断を客席で見守る切なさ。ラストで『獅子』を演じる場面の迫力と説得力に多くの観客が涙していた。拝見できてよかった。
戰御史 -Ikusaonshi-
壱劇屋
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2022/11/23 (水) ~ 2022/11/29 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/11/23 (水) 19:00
台詞のない芝居だけれど物語を伝える仕掛けがいろいろあってなるほど、と思う。
殺陣は大迫力で見応えあり、超カッコよかった。
離レ姫
劇団幻ノ國
劇場HOPE(東京都)
2022/11/17 (木) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/19 (土) 18:00
美術館での深夜の出来事から物語は思わぬ方向へ動き出す。序盤はテンションになかなか乗れずにいたけれど、繰り返される台詞や移り変わりつながっていく登場人物たちにしだいに引き込まれ、後半の展開に魅了された。予想していなかった重い題材だけれど幕切れに救われる。
観ていて疾走感と題材から『パンドラの鐘』を連想した。
鹿鳴館
花組芝居
あうるすぽっと(東京都)
2022/11/17 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/11/19 (土) 13:00
たった一日に起こる出来事のドラマチックさとままならない人の思い。三島らしい華やかで技巧的な台詞にユーモアと棘を加えた演出が生きる。和洋折衷の豪華で可愛らしい衣装を鮮やかに着こなす出演者の方々の美しさを堪能した。
ダブルキャストで、配役によって見える景色が本当に異なるのも面白かった。
観たいて思ったのは、他所で同じことをやろうとしても無理だよなぁってこと。才能やセンスはもとより長年にわたる人材やモノや人脈の蓄積がなかったらこんな芸当はできないだろう。好き嫌いはあるかもしれないが貴重なことは間違いない。生で拝見できる僥倖を噛み締めた。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/30 (日) 17:00
横浜的短編ミュージカル集というフレーズどおりに、崎陽軒やホテルニューグランドなど横浜らしいモチーフによる5つの物語を、生演奏と歌声に乗せて綴っていく。華やかで素敵な時間だった。1946年に建てられたダンスホールの建物自体も含め、過去と現在を俯瞰する面白さもあった。
Manhattan96 Revue~白昼のグリーンジャーニー~
Manhattan96
浅草九劇(東京都)
2022/10/27 (木) ~ 2022/10/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/30 (日) 12:00
植物をモチーフにいくつもの物語とパフォーマンスが絡み合い重なり合いながら綴られていく。周囲の喧騒とは全く異なる世界が劇場内に生まれ、キャスト陣の技術や魅力を充分に堪能できた。
OJISAN'S4
はらぺこペンギン!
赤坂RED/THEATER(東京都)
2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/23 (日) 16:00
20年前に町を救った4人のヒーローが普通のおじさんになった今、またあの町にピンチが訪れて、というチラシに載っていたあらすじがめっちゃ面白そうだったので観に行った。
期待通りのテイストで、期待以上の面白さだった。濃いキャラクターや展開にたくさん笑いつつ、ヒーローの誇りも平凡な暮らしの中でのプライドもそれぞれに胸にしみた。カーテンコールの挨拶も含め、拝見できて本当に良かった。
伯爵のおるすばん
Mrs.fictions
吉祥寺シアター(東京都)
2022/08/24 (水) ~ 2022/08/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/08/26 (金) 14:00
2020年に中止となったMrs.fictions×劇団4ドル50セント『伯爵のおるすばん』。そのときの約束を守るためMrs.fictionsの主催公演として上演された今作は、4ドル50セントの前田悠雅さんを主人公に据えて、華やかに美しかった再演とはまた異なる魅力を備えて胸熱であった。