ウラの目と銀杏の村【公演終了・ご来場誠にありがとうございました!】
キコ qui-co.
王子小劇場(東京都)
2010/10/09 (土) ~ 2010/10/13 (水)公演終了
満足度★★★★★
土着、幻想の世界観かなり好み
小栗剛氏のつくり出す土着、幻想の世界観かなり好み。
なかなか土着に触れる事ってないが、なぜかしっくりくる。
現代の人間と山に潜む鬼といわれる者たちの壮絶な
深紅の運命…美しく哀しく強烈な印象が残った。
オモシロかった!
ウラを演じた清水那保さん(DULL-COLOREDPOP)が
すばらしい。一気に彼女が発する殺気にのみ込まれた。
もう一人、こいけけいこさん(リュカ.)も。
ログログの時も気になっていたがすごい存在感。
この本編前半にスクリーンに映し出される
タイトルバック映像のアニメーションが
クォリティー高く、驚いた。すごい見応え。感動!
これで王子小劇場 2010佐藤佐吉演劇祭全作品が揃った。
主任を飾るキコ qui-co.。
どの作品がどんな賞を獲得するんだろう。
全部観て、個人的にこのキコ qui-co.は一押し作品だ。
結果が楽しみ。
九月の遠い海
菅間馬鈴薯堂
王子小劇場(東京都)
2010/09/30 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了
満足度★★★
演劇祭の醍醐味
30年前の作品改訂上演とのこと。
戦後1959-60年小学校時代と1980年代青年時代のお話。
導入部なかなかこの劇団の迫力・世界観に入り込めなかった。
だんだんベテランの俳優陣が子供を演じるコトに
慣れて中盤からは心底楽しめた。
稲川実代子さんの迫力と
黒岩三佳さんの凛とした強い演技が印象的だった。
王子小劇場の佐藤佐吉演劇祭で出会った作品。
演劇祭のラインナップに入っていなかったら
たぶん見落としていたと思う。
演劇祭の醍醐味を味わえた。
鋼鉄番長 ★大阪公演・福岡公演も三宅弘城が【兜剛鉄】を演じます。
劇団☆新感線
サンシャイン劇場(東京都)
2010/10/04 (月) ~ 2010/11/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑い死ぬ…から
いのうえひでのり氏の
超一流な究極のバカバカしさ満載の脚本と演出に、
超一流のスタッフ勢揃い、そして
超一流の俳優陣がここぞとばかり超絶演技で魅せる!!
笑い泣きの連続!ウワサどうり、笑い死ぬ寸前…。
主演の橋本じゅん氏が何しろスゴい!
どうスゴいかは是非観ていただきたい。
新感線の古田新太氏、高田聖子さん、大好きな右近健一氏、
客演の池田成志氏はもちろん超絶爆笑演技だが、
客演の坂井真紀さん、田辺誠一氏のぶっ壊れかたがスゴい!
まさに、30周年興行秋豊年漫作チャンピオンまつりに
ふさわしいTHE☆新感線な作品!
まだまだロングランなので
ネタバレたくさん書きたいけれどちょびっとだけ。
詳しくは後日。
窮する鼠
JACROW
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/10/12 (火) ~ 2010/10/17 (日)公演終了
満足度★★★★
確かに窮してた。
ぎりぎり本日千秋楽観れました!
ここのところ短編オムニバスをいくつか観る機会がありましたが、
同じ役者が3作にでるパターンは初めて。
3作共にちがう味わいで楽しめました。
個人的には、一番窮してみえたのは「リグラー」
グロリア
ハイリンド×サスペンデッズ
「劇」小劇場(東京都)
2010/10/14 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了
満足度★★★★
初 ハイリンド × サスペンデッズ
ハイリンドもサスペンデッズも今回初めて。
チラシが気になって観に行ってみましたが、
ものすごくおもしろかったぁ。観て良かった!
不況の現代2010年日本と戦後すぐの貧しい1944年東京と
平和だった1945年オレゴンが舞台。
風船爆弾作戦のことを綴った祖母の手記をもとに行ったり来たり。
戦争を題材にしているので、もちろん悲しい話だが、
重すぎず、笑いもたくさん織り交ぜてあって楽しく観れた。
やわらかいヒビ
カムヰヤッセン
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2010/10/01 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
初 カムヰヤッセン
初 カムヰヤッセン。
近未来SF的な不思議な世界と夫婦間の愛…いい話だったな。
号泣。ハンカチびしゃびしゃでした。
壮大であり、緻密であり、ものすごく熱く、しかし冷酷。
もの凄い勢いで話が展開。超絶。
舞台美術もすばらしい。
三鷹市芸術文化センターまで行った甲斐があった。
次の作品も観たい!
ACT泉鏡花
アトリエ・ダンカン
東京グローブ座(東京都)
2010/10/01 (金) ~ 2010/10/10 (日)公演終了
満足度★★
酉と卯の掛け合いは絶妙
泉鏡花と彼が愛した芸者との恋、悲恋を語りつつ、
代表作「天守物語」「絵本の春」ほか幻想的で妖艶な5作を
つぎつぎと歌、芝居、踊りで綴るファンタジー音楽劇。
泉鏡花の幻想の世界への案内人 酉役 三浦涼介氏がすごく魅力的!
卯役 宮菜穂子さんとの掛け合いが絶妙。うまい!
この2人がおもしろかったので観続けられた。
主演のAKB48の中では、秋元才加さんが
歌、芝居、踊り、スッとした立ち姿…強い存在感あり。
性的敗北
シンクロ少女
王子小劇場(東京都)
2010/10/15 (金) ~ 2010/10/17 (日)公演終了
満足度★★★★
想像以上に強烈で濃厚
想像以上に強烈で濃厚な作品でした。
男と女、人間と人間、
性的にどうしようもないかんじに、涙です。
ユーモアもたくさん散りばめられていて、
強烈で濃厚ですがおもしろかったし案外観やすかった。
無邪気で邪気なみんなのうた【総製作期間2週間終了しました!】
ぬいぐるみハンター
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2010/10/08 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
すごくかわいくて、かなり邪気あり!
今回は、ぬいぐるみハンター らしく大人数で大迫力!!
すごくかわいくて、かなり邪気あり!
歌って、踊って、喧嘩して、恋してエキサイティング!
テンション高くて、もぉ〜楽しい!!
★10/10限定の特別企画公演
『 神戸アキコのひとりでできるもん 』も最高でした!
くわしくは後日。
絶滅のトリ
ONEOR8
シアタートラム(東京都)
2010/09/24 (金) ~ 2010/10/03 (日)公演終了
満足度★★★★
自分の場所を守りたいが故に…
架空の場所「絶滅危惧種動物センター」という無人島のかごの中で
繰り広げられるリアルな人間ドラマだった。
設定がおもしろく見応えあった。
ここにずっといたい、好きなことを続けたい、一緒にいたい、
自分の場所を守りたいが故に…。みんなこの場所から飛び立てない。
ラストのものすごい衝撃は、まったく想像できずかなり驚いた。
らぶドロッドロ人間
悪い芝居
王子小劇場(東京都)
2010/06/11 (金) ~ 2010/06/14 (月)公演終了
満足度★★★
ドロッドロでした。
タイトル『らぶドロッドロ人間』と劇団名「悪い芝居」と
パワフルなチラシにひかれて観劇。
何しろ1階では逃げて逃げて走っていた。
人間関係、男女関係、たしかにドロッドロ。
2階建ての舞台美術が迫力あった。
Project BUNGAKU 太宰治
Project BUNGAKU
ワーサルシアター(東京都)
2010/09/30 (木) ~ 2010/10/10 (日)公演終了
満足度★★★★
ずば抜けて「人間失格」
4作品とも大変おもしろかった。どの団体も初見。
一度にたくさんの演出家、俳優、作品が観れて楽しい。
中でもずば抜けて、谷賢一氏が作り出す「人間失格」の
世界感、翻訳、解釈、演出…強烈で斬新で印象に残った。
なんて言ったらいいのだろう、テンポのいいデザインされた動き、
台詞、なにしろ目が離せない。曲、照明、衣装、舞台美術もいい。
そして美男子葉蔵を演じるコロさん(柿食う客)がステキすぎる!
今年に入ってから「人間失格」を読んでいたので観やすかった。
もうひとつ気になったのは広田淳一氏が作り出す『HUMANLOST』。
演劇ならではのおもしろさをかんじた。色が美しい。
おもしろい観せ方で印象に残った。
行く前に作品を読んでよかった。読まなかったらつらかったかも。
悪魔の絵本
Theatre Polyphonic
サンモールスタジオ(東京都)
2010/10/01 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
強烈に焼きついた
DULL-COLORED POP谷賢一氏の脚本がすばらしい。
テーマ「愛」。人物像、シチュエーション、構成、展開、
美しい言葉、激しい言葉のひとつひとつ…
抜群にすばらしく、強烈に焼きついた。
かなりドキドキしたし、考えさせられたし、
自然にボロボロと泣いた。
俳優陣すごく見応えがあった。
すばらしいキャスティングだったと思う。
特に注目していた岡田あがささん、強烈に印象に残った。
彼女のためにある役。役にピッタリだった。
田村真氏もすばらしかった。
そして市井紗耶香さん、さすがトップにいた方ですね。
こんなに魅力的とは。
もちろんプロデュース・演出の石丸さち子さん、すばらしい。
何もかもが良かった。
Theatre Polyphonic、観続けたい!!
砂と兵隊/Sables & Soldats
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/09/16 (木) ~ 2010/10/06 (水)公演終了
満足度★★★★
初 青年団
初めて青年団を観ました。
不条理劇のこと、まだあまり良くわかっていないけれど
かなりおもしろかった。
観ていて飽きなかったし、笑える部分もかなりあり、
どこまで、いつまで続くんだろうと思いながらも、
あっという間だった。
さすがココの俳優さんたちはものすごくレベルが高い。
特に石橋亜希子さん、山内健司さんがおもしろい。
ガレキの時に気になった高橋智子さんも。
そして志賀廣太郎さん、やっぱりすごいな。
平田オリザさんの作品、青年団関連続けて観てみようと思う。
フランス語版『Sables & Soldats』も観たいな。
窓
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2010/09/16 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了
満足度★★★★
初PPPP倉持裕氏演出作品 観劇
PPPP倉持裕氏演出の作品を初めて観た。
脚本は舞台「空中ブランコ」から2作目。
ツルゲーネフ『初恋』に想を得て書き下ろした恋愛劇とのこと。
別荘、となりの美しい女、残酷な現実、かなわぬ恋。
ということが共通点になるかな?
しかし、かなり妖しく、不可思議で、残酷なことも。
笑いどころもあり普通の恋愛を思わせる部分もあったけれど
チラシのビジュアルのような爽やかさはなかったかな。
そしてラストは…意外だった。
そして舞台美術の窓枠がおもしろい。
窓の外の風景はマチスの絵みたいだった。
後、水を思わせる音が絶妙だった。
清輝役の高橋一生氏は、
エネミー同様に静かで苦悩している感じがすばらしかった。
野波麻帆さんと河原雅彦氏の会話、からみ、
緊迫していて目が離せなかった。
PPPPメンバーもみんなうまい。
ぼくもとさきこさんと、
近藤フク氏、吉川純広氏が気になった。
シダの群れ
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2010/09/05 (日) ~ 2010/09/29 (水)公演終了
満足度★★★★
昔のヤクザ映画を思い出す
昔のヤクザ映画を思い出す。
ヤクザものの普遍的なテーマ、 組同士の抗争+内的抗争のお話。
岩松氏の作り出す少しゆるい独特な空気と間と
だましだまされの緊張感に引込まれる。
阿部サダヲ氏が観たくて。
下っ端で情けなくて、でも仁侠の徒の森本を好演。
こういう役、さすが、うまい!
彼が演じるからちょっとコミカルな部分も。
シリアスすぎず笑いありで。クスッとくる。
善かれといろいろするが、すべて悪い方に…。
会話の中に各々の過去を語る部分がたくさん。
会話にかなりの細かい情報が詰まっているので
聞き逃がすと関係性がわからなくなりそうで。
相当がっちり集中して観た。
途中、ゆるーくゆっくり時間が流れる部分は
心地よいが若干眠気を誘った。
伏線もたくさん。絡み合って混じり合って、最後は…。
もっと観たかったな、つづきが。
組事務所のセンターにある大きな開き窓が印象的だった。
そうそう近藤公園さんが色気ムンムンでビックリ。
最初誰だかわからなかった。
心の余白にわずかな涙を
elePHANTMoon
王子小劇場(東京都)
2010/09/16 (木) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
満足度★★★★
とても静かで激しい
とても静かな一方、
本能のままに激しい部分も持ち合わせた
興味深い舞台だった。
チラシのインパクトは
しっかり舞台内容に織り込まれていた。
舞台美術の教会がすごく美しかった。
elePHANTMoonは初めて。
すごく興味を持った。次回の作品も是非みたい。
木の皿
加藤健一事務所
本多劇場(東京都)
2010/09/08 (水) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★
何度も再演されるコト納得
初 加藤健一事務所。
「木の皿」完成度高く素晴らしい舞台だった。
何度も再演されるコト納得。
全員なにしろうまい。
加藤さん、西山さんはもちろんだが、
モダンスイマーズ小椋さんのエドもかなり良かった。
老後、介護、まだ実はピンと来ない。
両親がもっと歳を取ったら…。
遠い将来ではない、近い将来だ。
ゆっくり考えたい。
イリアス
サンライズプロモーション東京
ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)
2010/09/04 (土) ~ 2010/09/23 (木)公演終了
満足度★★★★
内野聖陽氏×栗山民也氏
「イリアス」は世界最古の物語で、
長く「声と言葉」で語り継がれてきた口承文学なんだとか。
神のいたずらで戦いがおこる。人間の戦いに神が介入する。
神々と人間がいっしょにいたころの壮大なお話。
日本では木内宏昌氏脚本と栗山民也氏演出によって初舞台化。
一年前に観た、内野聖陽氏×栗山民也氏演出のBLACKBIRDが
すごく良かったので、今回「イリアス」も観に行った。
内野聖陽氏は力強く、そして苦悩に満ちた
女神から生まれた英雄・アキレウスを演じていた。
今回の舞台、新妻聖子さんの歌がすばらしい。
なんていい声なんだろう。天に突き抜けるような神々しい歌声。
そして生オケのバイオリンがものすごく良かった。
馬渕英俚可さん、チョウソンハ氏も良かった。
ただ途中、かなり眠くなってしまった。
アラン!ドロン!
猫のホテルプレゼンツ 表現・さわやか
駅前劇場(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/14 (火)公演終了
満足度★★★★
あぁ笑いが止まらない
初めての『表現・さわやか』。
池田鉄洋氏の脚本は本当にくだらおもしろい(←ほめてます)!
なにしろ笑いが止まらない舞台!
(一つのぞく)
笑って笑っていいストレス発散になった。