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独鬼
壱劇屋
初めて劇場で観たワードレス殺陣芝居。身体表現と演劇の組み合わせは、ダンスでは見たことがあったけれど、殺陣でもこんなに感情や物語を語ることができるのかと感動した。
冒頭、光が差して鬼と女が浮かび上がった光景から、美しくてせつなくて涙がこぼれた。深く感情が揺さぶられ、終わるまでずっと泣いていたのでとても目が腫れました。笑
解釈はいろいろできるけれどもシンプルな設定とストーリーなので入りやすかった。受け取ったものに自分なりの解釈をするのも観劇後余韻を長く味わえて楽しい。
アクション、殺陣はひたすらかっこいい。主演の方の動きがどこをとっても説得力に満ちていてすごい。女敵の不気味さも男敵のかっこよさもわくわくした。
演出も羽織の表現や、黒い箱が様々なはたらきをしているなど、次々と繰り出されるアイデアがおもしろい。そしてそのアイデアを体現するアクションモブの働きがほんとうにすごい。
もう一度見たくて追加した千秋楽のスタオベは本当に観客も舞台上も熱のこもったすばらしい時間で、ずっと忘れないと思う。