さくさくが投票した舞台芸術アワード!

2023年度 1-5位と総評
ロリコンとうさん

1

ロリコンとうさん

NICE STALKER

実演鑑賞

プロトタイプ版を観劇。
客層の男女比率は半々くらいでした。

個人的に変わった事や挑戦的な舞台が好きなので
★5を付けました。序盤からあれ?これって、どういうこと?って感じで進行していき、最後に謎が解けるのが心地よく、素敵でした。

ダンスシーンや飽きさせない仕掛けが満載なのも良かった。

ロリコンという難しいテーマを取り扱いながら
笑いあり、感動させるものがあった。
観劇しながら自分自身の考えがロリコン側、ロリコン否定側になったりと色々考えさせられる内容でした。


あと、個人的に野口さんの美声が良かった。
野口さんの旅行写真で宇宙や絶対行けない場所も入れて欲しかったな。

ヒデオさんのキャラが強烈でおもしろすぎて
ロリコンが少しかすむ?

親の顔が見たい

2

親の顔が見たい

劇団昴

実演鑑賞

劇団昴×畑澤聖悟の舞台はやはり興味深く考えさせられるものがあった。
中盤からの親同士のやり取りで盛り上がり、事実が明らかにされるたびに
人としてのなにかが壊れていく展開がぞっとした。


序盤の展開がそれぞれの親の特徴紹介だったせいか
少しだけ退屈に感じられた、お茶でいいですか?とか2年○○組の保護者の方ですか?を
なんでこんなに繰り返すのだろうと不思議に思った。
隣の席の方は開始早々15分くらいで寝ていたのでやはり、序盤はもう少し刺激が欲しかった。

落ち着いた役だったせいか少し声が聞き取りにくい演者さんがいた。
中盤以降は声が出ていたので、気にはならなかった。

聞き取りにくいと言えば、1通目の遺書の手紙の名前を読み上げる部分が早すぎて
え?なんて?言ったの?名前?呪文?みたいな感覚でもやっとした。
そのあとに何回か手紙を読み直すのでそこで追いつけたが、なんで1回目だけあんなに
早く、さらっと読み上げたんだろう。

舞台が横に広くなったのなら、
空いたスペースで何かする演出があっても良かったような気がする。

2023年現代バージョンしたものを少し見てみたかった。


15 Minutes Made in本多劇場

3

15 Minutes Made in本多劇場

Mrs.fictions

実演鑑賞

各劇団がとても個性的で15分間の使い方が上手いっ!
キャラメルボックスとMrs.fictionsの作品が自分好みでした。
どちらも初めて観る劇団でしたので良い発見ができました。

キャラメルボックスは普段やっているものとは全然違うものだという感想を
見たので、今回のような渋い舞台はやらないのかな?

声優だけの劇団も斬新でよかった、
青春物以外のジャンルを見てみたかった。
声優のエチュードを見てみたい。

ずるさん、相変わらず刺激的な作品。

Mrs.fictionsの時間軸が把握するのに少し戸惑った。
時間が進んでいるのか?劇中劇?空想・妄想?と色々考えてしまった。

磁界

4

磁界

オフィスコットーネ

実演鑑賞

正義とは何か正しいこととは何かと改めて考えさせられる深い内容の舞台だった。
登場人物の設定が良い人、悪い人で簡単に区切ることができないところがまた
魅力的でした。

登場人物の心情が段々と変化していく過程の描き方も上手かったな。

こういう社会派演劇が好きなのでハマりました。
西尾さんの熱い会話劇やっぱり良かったな~。
警察の身内や大きな会社の役員の家族だとまた対応が違ってくるんだろうな~。
101匹わんちゃんの台詞は笑わせようとして言ったのか
それとも自虐的な悲しさを含んだ台詞なのか、よくわからなかった。
あそこで笑いを取る必要は個人的にないと思ったので、あのシーンは、
少しだけ「?」になった。
結構熱い良いシーンだったのに、冷水をぶっかけられた感じ。

あともうひとつ気になったのは後輩がいきなり鬱になるのも
展開が早すぎて、え?ってなった。あぁ、でも何の前ぶりもなく
仕事のストレスで休むことは多いから今の時代ならありなのかな。

六英花 朽葉

5

六英花 朽葉

あやめ十八番

実演鑑賞

大正ロマンを観劇
今まで観たことがない斬新な演出で驚かされた…。
どこまで言っていいのか分からないが、生演奏も
よくそれが自然と舞台と繋がる流れも素敵でした。

序盤はやはり情報量過多で少し混乱したが
終盤に行くに従い、厚みのある構造になり
とてもいいものが観れた。

次回公演も観に行きます!!
普段、講談や落語を聴いているので序盤の演出が
凄い、大変苦労されたのではないだろうか。
ただ、講談や落語は難しい用語があった場合は、
多少なり説明してくれるし、もう少しやんわりした
感じで緊張を解きほぐしながら進めるので
あんなに早口で情報の羅列をされても
え?なんて言ったの?と少し置いて行かれた感じがした。

あとは、子供時代から大人に切り替わる時に
誰が誰なのかを把握するのに時間がかかった。
登場人物の増員+成長しての役者変更後は
もう少し丁寧に説明してほしい。
コロナ禍で人数の少ない舞台ばかり観てきたので
情報処理能力が落ちているので…。

あとはあのスクリーンに映写する演出も
良かったが、実際に動いている映像も欲を
言えば見たかった。ケラリーノさんのような演出。

って、色々、願望を書きましたが
こんなに挑戦的な舞台は久しぶりだったので
興奮しました。

総評

博打感覚で舞台を観ることが減った。
ある程度信頼できる人たちの評価や感想を参考にしてから観劇するようになった。

そういう意味では過去に評価が高かった舞台は
安心して観れる。たぶん、来年も観劇本数は減る思う。

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