登坂の観てきた!クチコミ一覧

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知ラン・アンド・ガン!

知ラン・アンド・ガン!

劇団献身

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2020/09/04 (金) ~ 2020/09/13 (日)公演終了

現下のコロナ禍において舞台芸術や演劇人がどうしようもなく追い詰められている厳しい状況を実感できる舞台であった、という感想です。笑える部分は勿論あるのですが異様な圧迫感に責められているような感覚がつきまといました。チラシの内容と実際の舞台が全然違うのは小劇場での公演ではしばしばあることかと思われますがそれならそれで当日前説あたりで説明して欲しかった、以前作成のチラシをホールに貼ったり配ったりは止めて欲しかったと思います。既にコメントされている方の内容と被りますが劇場の芸術監督の役割とは何なのかについても考えるところのものがありました。

ゆうめいの座標軸

ゆうめいの座標軸

ゆうめい

こまばアゴラ劇場(東京都)

2020/03/04 (水) ~ 2020/03/16 (月)公演終了

満足度★★★★

いろいろ考えさせる舞台でした。解釈や想起
させられることの多様性を許す作品はそれだけ豊かで優れているものと思います。観劇後、少したってからは"言葉"というものについて考えることしきりでした。言葉は大切にしなくてはいけない、というのはわざわざ演劇をやったり観にいったりする人間にはあたりまえのことてすが、それでも不可避に私たちの放った言葉は他者の中で独自の意味や重さを持って私たちを突き放すようにふるまってしまうことがあります。そういったことが決定的な形で現実化、実体化することがあるわけです。それは言葉を受ける一人一人が独自の独立した人間であるから当たり前なことなのですが、人間存在や他者との関係性といったものにおける絶望的な孤独感を産むものだったりするわけです。劇中、最後に主人公はある人の言葉に対し対し激怒します。しかしその言葉は自分が過去に守るべき人に対して放った言葉と同じなのです。彼は本当は何に対してキレてしまったののでしょうか。生きるってつらいね。

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