MomokoKawanoの観てきた!クチコミ一覧

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 “Na”

“Na”

PANCETTA

「劇」小劇場(東京都)

2022/03/10 (木) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

タイトルの「Na」ってなんだろうなと思っていたので、いろんな「Na、ナ、な」で遊ぶことが楽しくて、言葉には視覚・聴覚・舌感覚などさまざまな要素が詰まっているんだなと再確認しました。

ネタバレBOX

展開はシンプルで、誰でもわかりやすいのに飽きない!そして遊び心たっぷり。凝った笑いや、シンプルな笑いなど、ビジュアルで見せる笑いや(国旗ネタは爆笑しました…!)、音で楽しむ笑いなどさまざま。観客に呼びかけるという直接的なコミュニケーションのシーンだけでなく、全体を通して、観客の存在を意識し、相互関係を作ろうとしている様子を感じました。

4人の俳優と2人のミュージシャンが、全力でパフォーマンスしてくださるからこそ、時に組み込まれるダジャレ的な笑いもあたたかくなっていく。実は個人的にはダジャレというものが苦手なのですが、瞬間的にだけ瞬発力で笑わせようとするのではなく、出演者たちの真摯さ、前後の空気感の作り方、観客の反応とのちょっとしたキャッチボールなど、空間ごとつくっていく要素としてダジャレがあるので楽しめる。ダジャレを好きにさせてくれてありがとうございます(笑)。

そういった関係性の作り方にはドラマがあり、いくつもの小話が関連したりはしているのですが、もう少し全体を通したダイナミズムがあるともっと印象深くなると思います。
また、冒頭の「王様ゲーム」はハラスメント的なシーンですこし見るのがつらいのですが、そこに王様など登場人物の人間性や関係がもっと描き込まれるか、他のセットリストとの明確な関係性があれば、ハラスメント的なシーンの存在意義があり、また作品に厚みも出るかなと想像しました。

また制作面で、Na=「名」として、チラシのデザインやチケットがこだわられていて、細部への遊び心を感じました。当日パンフがQRコードになっていて、アクセスしてみて当日のラインナップがわかる流れに。個人的にはQRコードパンフはコロナ禍にも対応しているし嵩張らないし好きなのですが、スマホを持っていない人もいるのでそういう方は見られたのかな、と少し心配にはなりました(けれども相談したら丁寧に対応してくださいそうな受付の雰囲気づくりや、並ぶ観客への声かけの柔らかさも良かったです)。
黒い砂礫

黒い砂礫

オレンヂスタ

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2020/03/14 (土) ~ 2020/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇を観に来た……!、という嬉しい興奮を味わえる開場時間。制作スタッフの方々に迎え入れてもらえるというこの感覚は、小劇場のひとつの魅力だなと思っている。空間もまた、近くの方々に愛されているのだろう空気が漂う。

ネタバレBOX

「山と女性」の話らしい、という情報だけで観劇したけれど、これは「女性と山」を主軸とした演劇だと感じた。女性の切実さ、無念さ、傲慢さ、特権などを盛り込んでいて、胸抉られるシーンや表情や主張が幾度も出てきた。それでも、そこに終始せずにだんだんと人間の傲慢さと欲望とが膨らんでいったことが好ましかった。また、登山部のメンバー達の明るさと、運動量と、あえての「部活」としての記号的な演出が、この作品を外に開いていた。

キーパーソンの女性登山家の葛藤とそこへの立ち向かい方は、今の世、もしかしたらこれからの世でもっと一般的になるかもしれない。演劇という方法で描こうとすることそのものに希望と強さを感じる。

山に見立てた美術の組立と、ロープのアイデア、そこから広がるイメージはさまざまなものを想起させた。ロープの色も、さまざま想像してみたが結果良かったと思う。強いて挙げるのであれば、クライマックスの巻き戻しの方法についてはなにか他の方法があるような気もしますが……俳優達の力強さによって説得力があった。

作品としても、劇団としても、個性がありながらもその一体感はとても力強いです。ずっと、あと何十年も上演できることを願います。また、もし実現できることがあれば、ニノキノコスターさんの書くこの物語の先の光景を観たいと思います。
インテリア

インテリア

福井裕孝

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2020/03/12 (木) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

まず大事な前提として、東京公演ではなく、京都公演を観た。おそらくこれはまったく違う上演だったのではないだろうかと想像する。本作は“部屋の中の生活というスケールから、人・もの・空間の相依的な関係の顕在を試みた”とある。三鷹SCHOOLでの東京公演はビルの一室を用いた「部屋」での上演、京都公演は「劇場」での上演となると、そもそも企画の意図と効果が違う意味を帯びてくるのではないだろうか。ちなみに本公演は、三鷹SCHOOLで上演される「#部屋と演劇」企画、のひとつだ。

ネタバレBOX

という前提のもと、「『インテリア』京都公演(劇場)」について振り返ると、そこはあくまで劇場であり、訪れた人々はあまりにも観客であった。来場者はなにかしら自分の部屋にある「もの(インテリア)」を持ってきてステージに置くが、『人・もの・空間の新たな出会い、新たな関係の形成』という意味では、パーソナルな家からパブリックな劇場に「もの」を運んできたことによって、劇場内におけるその「もの」はよそ行き顔の特別な「もの」になってしまっていた。さらには、その「もの」が作品内でなにか用いられたり、関係性を発するわけではないので、舞台美術の一部になれず、場合によっては無いものとして扱われていたようにも見えた。

そのなかでルンバが登場し、動きまわる。この「人(生命体)」ではないが動く「もの」の存在が、新たな関係性をうむ煌めく原石のようだった。劇場空間に対しては少しルンバのサイズでは小さい気もするが、きっとこれが三鷹SCHOOLの白い室内で観たならばかなり胸に刺さったと想像する。

それら「もの」の効果と、観客(「人」)との関係は、劇場での公演にあわせたあえての演出なのかもしれない。けれどもフィクションの空間においては(しかも観客はステージを見下ろすタイプのすりばち型の劇場なので、多少なり「異空間から眺めている」という関係性のもと作品がスタートしている空間)、「もの」はもう少しフィクション性を持たないと存在できないのではないだろうか。

#部屋と演劇、とあるが、「部屋」「空間」以外にも、「演劇」「劇場」とは……とあらためて考えさせられた。パフォーマンスではなく演劇であることの意義。演劇として劇場で上演することの意味。そのうえで、舞台上に人の身体が存在していること。では「もの」とはいったい……?

さまざまな問いと本質が入り乱れる、可能性の溢れる企画だった。丁寧に組み立てられているのだろう。また、当日パンフレットの引用群は、ものを持ってくる観客として作品に関わる「人」に対して、さまざまな波紋をうむ石を投げていたのはたいへん面白かった(もうすこしガイドがあってもいいような気もしなくもないけれど)。

ぜひ三鷹での上演を目撃したかったという気持ちもありますが、今後この作品が改訂を重ね上演されつづければ、ある程度どこで上演したとしても空間にフィットし、大きなインパクトをもたらす唯一無二のものになるかもしれない、希望が輝いていました。
是でいいのだ

是でいいのだ

小田尚稔の演劇

SCOOL(東京都)

2020/03/11 (水) ~ 2020/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

とにかく繊細で、真面目で、でも踏み込む大胆さもある、愚直なほどに。
入場時の案内からはじまり、そう感じさせるほど丁寧に重ねられていくシーン達だった。三鷹SCOOLでは、一列目の観客は手を伸ばせば俳優に触れられるほどの近さ。舞台上への照明によって観客の顔もよく見える。

ネタバレBOX

東日本大震災が起きた当日のできごとを、東京に暮らす人々の視点からモノローグ形式で繋いでいく。同じ東京とはいえ、出会ったことがなかった人々の別々の物語が、別々に語られることによって織り合わされていく。語り部となる4名の登場人物だけでなく、ステージ奥の卓(ミラーボールの回転なども手動で担当)との数度のコミュニケーションにより、「いろんなことの境界がさまざまな方法で無くなっていく」という感覚をじっくりと肌に馴染ませられた。

誰もが、さびしく、不器用で、うまくいっていないけれども、「是でいいのだ」という言葉がすんなりと入ってくる。

余談ですが、過去上演も観たことがありました。数度目の上演でありながら、繊細さと丁寧さを増しながら「是でいいのだ」という切実さも強さも増すように感じられたことには、再演を重ねることへの意義を見いだすことができました。
HOMO

HOMO

OrganWorks

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2020/03/06 (金) ~ 2020/03/08 (日)公演終了

満足度★★★★

絶滅する人類の三日間、を踊った。
客席と地続きのステージは薄暗く、人の気配が漂い、緊張感に包まれる開場時。そして“人類”という大きなテーマ。一歩足を踏み入れた時から作品にかける思いが伝わるほど、劇場内には静かな熱量が漂っており、それはダンス公演だからこそかもしれないと感じた。それはつまり、この場が身体表現の空間であることを実感することでもあった。

演劇のように配役(カテゴリー分け)が当日パンフレットに書かれており、詩が綴られている。読み飛ばしてから観はじめたらもったいないとも思える情報が、さりげなく手渡されていた。

ネタバレBOX

踊り、というよりも、動く、傾く、重なる、蠢く、という印象。身体表現というよりも、身体の集合体をつくっているよう。表情の筋肉ひとつひとつ、喉の奥から落ちてくる声。それは一人の人のものではなく、複数名が重なり合い、「ヒト(HOMO)」となっていく。また、美術はDNAのようにも見える。空間全体も作品を通しても、詩的というのがいいのか、文学的というのがいいのか、もはや考古学的というのがいいのか。「2001年宇宙の旅」のような壮大さは、時として人類の歴史と同じく観るものを呆然とさせてしまう瞬間がある。プラネタリウムにいるような感覚に近いかもしれない。そのあまりの大きさに、興奮する人もいれば、力が抜けていく人もいるだろうし、余裕の有無によってはもしかしたら窮屈さや落ち着かなささえ感じるかもしれない。ただ、目を凝らせばそこには、生々しさと無機質さの同居がある。

この公演により、カンパニー主宰である平原慎太郎さんの作品に合うダンサーの特性が際立ち、広がったのではないだろうか。とくに出番も多かった渡辺はるかさんは、人類と新人類にかかる橋のように、新鮮さとのびやかさがあった。これから、このカンパニーが伸びていく未来の枝葉を見ているような瞬間もあった。作品としては完成度を追求しているのだろうけれど、カンパニーとしていろんな可能性がありそうだと感じられるのは、プロデュース公演とは違う面白さだった。

人類(ホモ・サピエンス)の旅を描いた「HOMO」。あえて抜いたのだろうが「サピエンス」とはラテン語で『賢い』。では、賢くない人とはなんだろう……言葉による物語とはちがう、身体と空間による物語を堪能した。
ゆうめいの座標軸

ゆうめいの座標軸

ゆうめい

こまばアゴラ劇場(東京都)

2020/03/04 (水) ~ 2020/03/16 (月)公演終了

満足度★★★★

『弟兄』。作品として素晴らしかったとともに、この演劇について話すのは難しい。

というのも……

ネタバレBOX

『弟兄』は、作品の呈としては「作・演出・主演の子どもの頃のいじめ体験を加害者の名前を実名で上演して、さらには本人達に怒られたので伏せ字にしたが上演は続けている」というもの。どこまでがフィクションかはわからないのでもちろん全部つくりものの可能性もあるし、すべて現実の可能性もある。

……という状況のなかで、観客はおそらく、観劇しながら自身の加害性や被害性を垣間みることになるだろう。

それとは別に、もし、これがすべて事実だと仮定すると、そこには『演劇の暴力性』がうまれる。この上演そのものが、かつて子どもだった加害者へのひとつの加害であり、それを楽しんでいる観客はその『演劇の暴力性』をうみだす共犯者たりえる。(もちろんあくまで仮定の話ではあるが、ゆうめいはその可能性を残して上演をしている)

また、(大幅な改定をせずに)再演をしつづけることによって、物語本来の切実性は薄れ、観客個々人のもっている作品の情報は多くなってくる。「作品を見ている」という前提が強くなるほどに、小劇場の客席から動きづらく発言もしづらい観客は「演劇の暴力を浴びている」という状態になる。つまり、再演をするほどに作品の意義や価値が変わってくる演劇ではないかと感じた。

作品としてのクオリティが高いことは、過去上演の成果や、今回公演のさまざまな感想からもわかるし、私もおおむね同意ですので細かなことは割愛させてください。脚本の構成、照明や音響や美術などをふくむ演出の仕掛け、フィクションとのバランス、俳優の表現力など、どれも魅力的でした。そして、「演劇ってなんだっけ」「表現ってなんだっけ」「芸術ってなんだっけ」という問いドキュメンタリーシアターとしても独自の芯が通っているからこそうまれる力強さがあります。

批判が多いほど、上演意義の深い作品だと思いました。
まほろばの景 2020【三重公演中止】

まほろばの景 2020【三重公演中止】

烏丸ストロークロック

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2020/02/16 (日) ~ 2020/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★

なぜ山に登るのか。山とは何なのか。
東日本大震災を物語に横たわるひとつの土台として、さまざまな人々の生きづらさが交差する。

ネタバレBOX

ひとりの男は、山に登りながら、過去へと下っていくのだが、もしかしたら過去を振り返るのは「登る」という作業なのかもしれない……と思うほど、上も下も、右も左も、奥も手前も、時間もわからなくなっていく。観客の感覚を曖昧にまぜこぜにさせ、現実か幻想かわからない世界に誘うのは、杉山至氏の美術や、声や生演奏や風をもちいた演出、顔の見えづらい照明などによる。ひとつひとつ時間を刻んでいるのだという印象を受ける。

主人公を演じる小濱昭博さんを中心に、ひとつひとつ丁寧に積み上げてきたエピソードが、水のなかで舞う小菅紘史さんにより重さをともないながらも解き放たれるシーンは圧巻。

そのシーンをひとつの頂点として、六根清浄の浄化と生々しさが、“身体”という舞台表現によってそこに存在する。作品として精錬されていることと劇場空間に黒い余白があるために、その広大さを実感として見いだすか、夢うつつのような浮遊感を感じるかは、人によるかもしれないが……

2018年から上演されてきた作品ではあるけれども、何度も再演されることこそが、まるで登山のよう。この先もし形を変えようと「まほろばの景」が続くことが、わたしたちの誰もが背負った、まほろばへの旅なのかもしれない。
夕夕方暮れる

夕夕方暮れる

立ツ鳥会議

萬劇場(東京都)

2019/05/31 (金) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★

優しい話。いろんな俳優さんがいて、いくらかに共感しました。個性がそれぞれ違うのでもう少し演技の質がかみ合っても良い気もするけれど、そのちょっとずつみんながおかしい感じも、良い。せっかく誰かに寄り添う話なので、台詞で語りすぎずに演技や行間で観ることができたら、演劇としてもっと面白かった気がします。
夕方、時間、公園。限られた場所のいくつかの時間というコンセプトはとても良かった。誰にでもきっとこんな場所はあるのだろうな。場所って、いつかなくなるかもしれないけど、その時には目に見えない場所ができていたらいいな。なんて思った。

「芸術家入門の件」

「芸術家入門の件」

ブルドッキングヘッドロック

吉祥寺シアター(東京都)

2019/05/18 (土) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

この題材に真剣に挑んだ誠実さにとても好感を持てました。ビジュアルも見応えがあり、俳優さんたちも魅力的。最後の結論はフィクションのようでも夢のようでもあったので、かなり好みがわかれそうです。
とにかく長いので、観ている方もかなり体力が必要なのが、良いのか辛いのか……。個人的には短い方が観やすいし、もっとよく観られたので、もう少し長いことの意味と体感が作品とリンクすると嬉しかったです。しかしこの上演時間+アフタートークを実現させたみなさんと劇場には頭が下がります。誠実な舞台でした。

お気に召すまま

お気に召すまま

ヌトミック

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/05/12 (日) ~ 2019/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「お気に召すまま」だと思って観ると(頭ではなく)気持ちがついていけないので、途中からそれは考えるのをやめました。いい意味で俳優さんの力技な部分はおもしろく、同時に、ダンサーではない俳優さんが動くことの意味を考えさせられました。見せるもの、ではなく、解釈的な要素が強くなりがちだったかも。それを上回る「人間がそこにいること」がもう少し強くあれば、演劇である意味がもう少しあるのでは。
試みはとても面白いので、意図とは違うかもしれない(し制作面的なことにはなる)ですが、この際思いきりタイトルを変えたり副題を考えた方が、お客さんと良い関係を築けるかもしれないかなと思いました。

ハイライト

ハイライト

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/04/03 (水) ~ 2019/04/08 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

とても楽しかったです。俳優さんたちに力があって、どんどん変わる展開も成り立たせていました。怖さや嫌らしさや不気味さもあるのが面白い。「東京」というものにはいろんな人がいろんな思いを抱えているだろうから、もしかしたら東京出身者と地方出身者では印象が違うのかも。上京したいつかの日のことを思い出しながら観ました。

流れる

流れる

劇団あはひ

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2019/03/28 (木) ~ 2019/04/01 (月)公演終了

満足度★★★★

「隅田川」は好きな作品だけど古典にはそこまで詳しくない……そんな私には心地よい脚色でした(古典好きな方などはまた感想が違うのでしょう)。
俳優さんが良くて、長さもちょうど良くて、この作風と演じ方でもうちょっと長かったらとたんに苦痛になっていただろうから、「ちょうど」のところにおさめるセンスもいいなと思いました。個人的にはもっとカタルシスがあってもいいけれど、チケット代金を考えると十分。

男亡者の泣きぬるところ/女亡者の泣きぬるところ

男亡者の泣きぬるところ/女亡者の泣きぬるところ

ニットキャップシアター

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/03/27 (水) ~ 2019/03/31 (日)公演終了

満足度★★★

会話劇で、テンポを大事にしているので、かなり俳優さんによる完成度になりそう。どちらも、大変そうだけど楽しそうにもやっているところにまず好感を持てました。とくに女性同士の方は、2人の表情の変化が面白くて、小道具も丁寧で、友達の家に遊びに行ったような気分に。相当練習もしたのかなあと思います。気持ちよく思いきり演じてくださって良かったです。

猩獣-shoju-

猩獣-shoju-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2019/03/21 (木) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★

とにかく殺陣がスゴイ!見応えある!!殺陣の違いで役の個性を出しているのも面白い!!
残念だったのは、脚本のここの設定をちょっと変えるだけでものすごく深みが増すのにな、と思えるポイントがいくつかあったこと。でもそれを抜きにしても、ダイナミックな動きとチームワークに圧倒されました。

THE Negotiation

THE Negotiation

T-works

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/03/13 (水) ~ 2019/03/17 (日)公演終了

満足度★★

コンセプトやチラシビジュアルが素敵で、わくわくしながら観に行きました。チラシから予想していたものと作品のイメージが違ったので(雰囲気は近いのですが。照明などはチラシの印象そのまま……いえ、それ以上で、見惚れてしまう瞬間もありました)、「こういう作品なんだ?」と観劇のルールがわかるまでにかなり時間がかかりました。ポイントポイントでは面白かったですが、もっと深めたらかなり全体の満足度が高くなるだろう。けれど、ここまで貫かれると、あえてこういう作風なのかな、と思い、かなり好みがわかれる作品。

Aokidダンス公演 『地球自由!』

Aokidダンス公演 『地球自由!』

Aokid

STスポット(神奈川県)

2019/03/07 (木) ~ 2019/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★

Aokidさん本人の魅力を感じられるのが、楽しみでもあるし、作品の魅力。うまく踊れば素敵というわけでなく、ダンサーと人と人として近くなるような感覚があるのは、やっぱりそれは素敵なダンサーさんなんだろうな。上演回によって違うことになりそうだし、そういうの苦手な人もいるだろうけれど、そういうリアルタイム感も含めてまた魅力。

ネタバレBOX

席を移動するのは好きではないのですが、それまでにAokidさんに好感を持てていたので、動くのも嫌な気分じゃなかったです。ダンスって、「人」が出ますね。
ト音

ト音

劇団5454

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/03/27 (水) ~ 2019/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しく観ました!何度も再演されているだけあり、無駄が少なく、演じている方々も安定していました。演出も、意図が明確で観やすかったです。いろんなタイプの先生が出てきて、ほどよくデフォルメされ「こんな先生いる〜」と思えたのも楽しかった。
ベタな展開ではありますが、安心して泣きました。板橋さん良かったです。

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