“Na”
PANCETTA
「劇」小劇場(東京都)
2022/03/10 (木) ~ 2022/03/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
タイトルの「Na」ってなんだろうなと思っていたので、いろんな「Na、ナ、な」で遊ぶことが楽しくて、言葉には視覚・聴覚・舌感覚などさまざまな要素が詰まっているんだなと再確認しました。
黒い砂礫
オレンヂスタ
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2020/03/14 (土) ~ 2020/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
演劇を観に来た……!、という嬉しい興奮を味わえる開場時間。制作スタッフの方々に迎え入れてもらえるというこの感覚は、小劇場のひとつの魅力だなと思っている。空間もまた、近くの方々に愛されているのだろう空気が漂う。
インテリア
福井裕孝
THEATRE E9 KYOTO(京都府)
2020/03/12 (木) ~ 2020/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
まず大事な前提として、東京公演ではなく、京都公演を観た。おそらくこれはまったく違う上演だったのではないだろうかと想像する。本作は“部屋の中の生活というスケールから、人・もの・空間の相依的な関係の顕在を試みた”とある。三鷹SCHOOLでの東京公演はビルの一室を用いた「部屋」での上演、京都公演は「劇場」での上演となると、そもそも企画の意図と効果が違う意味を帯びてくるのではないだろうか。ちなみに本公演は、三鷹SCHOOLで上演される「#部屋と演劇」企画、のひとつだ。
是でいいのだ
小田尚稔の演劇
SCOOL(東京都)
2020/03/11 (水) ~ 2020/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
とにかく繊細で、真面目で、でも踏み込む大胆さもある、愚直なほどに。
入場時の案内からはじまり、そう感じさせるほど丁寧に重ねられていくシーン達だった。三鷹SCOOLでは、一列目の観客は手を伸ばせば俳優に触れられるほどの近さ。舞台上への照明によって観客の顔もよく見える。
HOMO
OrganWorks
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2020/03/06 (金) ~ 2020/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★
絶滅する人類の三日間、を踊った。
客席と地続きのステージは薄暗く、人の気配が漂い、緊張感に包まれる開場時。そして“人類”という大きなテーマ。一歩足を踏み入れた時から作品にかける思いが伝わるほど、劇場内には静かな熱量が漂っており、それはダンス公演だからこそかもしれないと感じた。それはつまり、この場が身体表現の空間であることを実感することでもあった。
演劇のように配役(カテゴリー分け)が当日パンフレットに書かれており、詩が綴られている。読み飛ばしてから観はじめたらもったいないとも思える情報が、さりげなく手渡されていた。
ゆうめいの座標軸
ゆうめい
こまばアゴラ劇場(東京都)
2020/03/04 (水) ~ 2020/03/16 (月)公演終了
まほろばの景 2020【三重公演中止】
烏丸ストロークロック
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2020/02/16 (日) ~ 2020/02/23 (日)公演終了
夕夕方暮れる
立ツ鳥会議
萬劇場(東京都)
2019/05/31 (金) ~ 2019/06/02 (日)公演終了
満足度★★★
優しい話。いろんな俳優さんがいて、いくらかに共感しました。個性がそれぞれ違うのでもう少し演技の質がかみ合っても良い気もするけれど、そのちょっとずつみんながおかしい感じも、良い。せっかく誰かに寄り添う話なので、台詞で語りすぎずに演技や行間で観ることができたら、演劇としてもっと面白かった気がします。
夕方、時間、公園。限られた場所のいくつかの時間というコンセプトはとても良かった。誰にでもきっとこんな場所はあるのだろうな。場所って、いつかなくなるかもしれないけど、その時には目に見えない場所ができていたらいいな。なんて思った。
「芸術家入門の件」
ブルドッキングヘッドロック
吉祥寺シアター(東京都)
2019/05/18 (土) ~ 2019/05/26 (日)公演終了
満足度★★★
この題材に真剣に挑んだ誠実さにとても好感を持てました。ビジュアルも見応えがあり、俳優さんたちも魅力的。最後の結論はフィクションのようでも夢のようでもあったので、かなり好みがわかれそうです。
とにかく長いので、観ている方もかなり体力が必要なのが、良いのか辛いのか……。個人的には短い方が観やすいし、もっとよく観られたので、もう少し長いことの意味と体感が作品とリンクすると嬉しかったです。しかしこの上演時間+アフタートークを実現させたみなさんと劇場には頭が下がります。誠実な舞台でした。
お気に召すまま
ヌトミック
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/05/12 (日) ~ 2019/05/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「お気に召すまま」だと思って観ると(頭ではなく)気持ちがついていけないので、途中からそれは考えるのをやめました。いい意味で俳優さんの力技な部分はおもしろく、同時に、ダンサーではない俳優さんが動くことの意味を考えさせられました。見せるもの、ではなく、解釈的な要素が強くなりがちだったかも。それを上回る「人間がそこにいること」がもう少し強くあれば、演劇である意味がもう少しあるのでは。
試みはとても面白いので、意図とは違うかもしれない(し制作面的なことにはなる)ですが、この際思いきりタイトルを変えたり副題を考えた方が、お客さんと良い関係を築けるかもしれないかなと思いました。
ハイライト
うさぎストライプ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/04/03 (水) ~ 2019/04/08 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
とても楽しかったです。俳優さんたちに力があって、どんどん変わる展開も成り立たせていました。怖さや嫌らしさや不気味さもあるのが面白い。「東京」というものにはいろんな人がいろんな思いを抱えているだろうから、もしかしたら東京出身者と地方出身者では印象が違うのかも。上京したいつかの日のことを思い出しながら観ました。
流れる
劇団あはひ
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2019/03/28 (木) ~ 2019/04/01 (月)公演終了
満足度★★★★
「隅田川」は好きな作品だけど古典にはそこまで詳しくない……そんな私には心地よい脚色でした(古典好きな方などはまた感想が違うのでしょう)。
俳優さんが良くて、長さもちょうど良くて、この作風と演じ方でもうちょっと長かったらとたんに苦痛になっていただろうから、「ちょうど」のところにおさめるセンスもいいなと思いました。個人的にはもっとカタルシスがあってもいいけれど、チケット代金を考えると十分。
男亡者の泣きぬるところ/女亡者の泣きぬるところ
ニットキャップシアター
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/03/27 (水) ~ 2019/03/31 (日)公演終了
満足度★★★
会話劇で、テンポを大事にしているので、かなり俳優さんによる完成度になりそう。どちらも、大変そうだけど楽しそうにもやっているところにまず好感を持てました。とくに女性同士の方は、2人の表情の変化が面白くて、小道具も丁寧で、友達の家に遊びに行ったような気分に。相当練習もしたのかなあと思います。気持ちよく思いきり演じてくださって良かったです。
猩獣-shoju-
壱劇屋
HEP HALL(大阪府)
2019/03/21 (木) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★
とにかく殺陣がスゴイ!見応えある!!殺陣の違いで役の個性を出しているのも面白い!!
残念だったのは、脚本のここの設定をちょっと変えるだけでものすごく深みが増すのにな、と思えるポイントがいくつかあったこと。でもそれを抜きにしても、ダイナミックな動きとチームワークに圧倒されました。
THE Negotiation
T-works
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/03/13 (水) ~ 2019/03/17 (日)公演終了
満足度★★
コンセプトやチラシビジュアルが素敵で、わくわくしながら観に行きました。チラシから予想していたものと作品のイメージが違ったので(雰囲気は近いのですが。照明などはチラシの印象そのまま……いえ、それ以上で、見惚れてしまう瞬間もありました)、「こういう作品なんだ?」と観劇のルールがわかるまでにかなり時間がかかりました。ポイントポイントでは面白かったですが、もっと深めたらかなり全体の満足度が高くなるだろう。けれど、ここまで貫かれると、あえてこういう作風なのかな、と思い、かなり好みがわかれる作品。
Aokidダンス公演 『地球自由!』
Aokid
STスポット(神奈川県)
2019/03/07 (木) ~ 2019/03/11 (月)公演終了
満足度★★★★
Aokidさん本人の魅力を感じられるのが、楽しみでもあるし、作品の魅力。うまく踊れば素敵というわけでなく、ダンサーと人と人として近くなるような感覚があるのは、やっぱりそれは素敵なダンサーさんなんだろうな。上演回によって違うことになりそうだし、そういうの苦手な人もいるだろうけれど、そういうリアルタイム感も含めてまた魅力。
ト音
劇団5454
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/03/27 (水) ~ 2019/04/07 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しく観ました!何度も再演されているだけあり、無駄が少なく、演じている方々も安定していました。演出も、意図が明確で観やすかったです。いろんなタイプの先生が出てきて、ほどよくデフォルメされ「こんな先生いる〜」と思えたのも楽しかった。
ベタな展開ではありますが、安心して泣きました。板橋さん良かったです。