FIGの観てきた!クチコミ一覧

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ある馬の物語

ある馬の物語

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2023/06/21 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

なかなか面白い演出になっている。俳優陣も総じて良い。
最後の最後で、観客が終わりと間違えて盛大にフライング拍手をしてしまい、興ざめの終結となってしまった。あの紛らわしい演出では観客が早とちりするのもやむを得ないと思うが、俳優たちが客席に向かってお辞儀をするまで拍手は待つのを習慣化してみてはどうか。

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

イマイチ深さを感じなかった。平凡で一面的な印象がぬぐえない。‘監督’のほうを主人公にした物語が観たかった。

『消えなさいローラ』『招待されなかった客』2本立て

『消えなさいローラ』『招待されなかった客』2本立て

Pカンパニー

西池袋・スタジオP(東京都)

2023/06/21 (水) ~ 2023/06/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

この2作品をカップリングしたのはなるほどと思わされる。テーマも共通しているように思えるし、いずれも独特の魅力を持った美しい作品。あらためて別役実はすばらしい作家なんだなと思い知らされた。

第696回紀伊國屋寄席

第696回紀伊國屋寄席

紀伊國屋書店

紀伊國屋ホール(東京都)

2023/06/19 (月) ~ 2023/06/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

普段は演劇を上演しているホールでの落語なので、舞台の上に落語用の舞台をしつらえるような違和感があり、寄席らしい雰囲気はあまりない。しかし、紀伊國屋寄席は演者一人の持ち時間が長く普通の寄席のトリ並なので、マクラ含め一つ一つネタをじっくり味わえるのが良い。出演者もみな実力者。

海の木馬

海の木馬

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/05/30 (火) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

この劇団は、目を見張らされる圧巻の舞台美術や大胆に水を使った演出など毎回一筋縄ではいかないが、今回は砂か。
また、この劇団は主役にゲストを迎えるが、小野武彦さんは深みと凄みのある演技で、テレビドラマなどで脇役で使われるのはもったいなさすぎる。

楽園

楽園

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2023/06/08 (木) ~ 2023/06/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

新国で久しぶりにほのぼのと楽しめる舞台を観た。ほのぼのと観すぎて、結局何を言いたい芝居だったのかを聴き損ねてしまったが、些事で心を悩ませ右往左往する現実の人間の姿と、長いあいだ受け継がれてほぼ変わらずに粛々と続く伝統行事の祈りとの対比が印象的。

カストリ・エレジー

カストリ・エレジー

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2023/05/26 (金) ~ 2023/06/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

全体的にオーソドックスな演技・演出の印象だが、水の音が絶えずしているのは興味深い。
紀伊國屋サザンシアターは、収容数の割にはトイレが少なく休憩がある公演では休憩時に長蛇の列ができるし、夜公演ではエレベーターでしか降りられず順番待ちになるので、このホールにはなるべく行きたくない。

リゴレット<新制作>

リゴレット<新制作>

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2023/05/18 (木) ~ 2023/06/03 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

総じて高水準の公演と思う。どの歌手も素晴らしいが、特に、主役リゴレット役のバリトンは聴く者の腹にずっしり響いてくるような迫力ある声。舞台美術もなかなか興味深い演出。最後の幕切れ、シャンデリアが降りてきて最初の舞踏会のシーンが一部再現されるが、あの意図は何なんだろ?

死んだら流石に愛しく思え

死んだら流石に愛しく思え

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2023/05/26 (金) ~ 2023/06/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

俳優自身の名前がそのまま登場人物名なんですね。ストーリーや登場人物の心の動きにもう少しまとまりやわかりやすさがあるともっと面白かったと思うが、役者たちの熱演は楽しめる。グレープフルーツの香りが漂うのもうれしい(食べ物を粗末にするなとか細かいことを言わなければ)。

人魂を届けに

人魂を届けに

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2023/05/16 (火) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

奇想天外なストーリーで観る者を驚かせ引き込んでしまう劇団だが、今回は、奇想天外というよりは内面的・象徴的で静かな雰囲気が素晴らしい。ただし、笑いをとってくるのはいつもと変わりない。篠井さんの抑制のきいた演技も印象的。

金閣炎上

金閣炎上

劇団青年座

紀伊國屋ホール(東京都)

2023/05/12 (金) ~ 2023/05/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ほんとに頭丸めて演ずるんですね
小説の作者自身が戯曲化したとのことだが、台本としては、観る側の感性や好みの問題だろうが、いろいろ場面が並べられていても主人公の心情や心の闇の部分が今ひとつ伝わってこない印象。エピソードやセリフが淡々と流れて通り過ぎていくような・・・。演出や演技の問題はなく、素直に芝居として楽しめる。

地獄のオルフェウス

地獄のオルフェウス

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2023/05/09 (火) ~ 2023/05/23 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2度の休憩を挟む3時間の舞台だが、弛緩するようなところはいっさいない。さすがに文学座の俳優たちは巧く、特に主演女優の演技は結末に向けて感情のテンションが上がっていくのが見事。演出含め、まさにプロの劇団の凄さを味わえる。

八人の悪逆

八人の悪逆

テッピン

劇場MOMO(東京都)

2023/04/26 (水) ~ 2023/04/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白いことは面白いが、ストーリーに行き当たりばったり感が少々残る。これだけの役者を揃えたのだからもっと上を期待したい。寺十さんのダメ悪の演技が見所。

エンジェルス・イン・アメリカ【兵庫公演中止】

エンジェルス・イン・アメリカ【兵庫公演中止】

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2023/04/18 (火) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

前知識が全然ない状態で観たが、実にユニークな作品。いずれも通常の演劇より長時間に及ぶ一部・二部を同日に続けて観たのでさすがに疲れたが、空想的でコミカルな場面や何かの象徴的な場面・セリフが印象に残る。女優にしばしば男性役を演じさせるのも面白い。こんな長大な作品を一挙に上演するプロダクションを打てるのも新国立劇場ならでは。一部・二部を同日または数日のうちに続けて観るのがお勧めだが、体力勝負にはなる。

クラブ

クラブ

ウォーキング・スタッフ

シアター711(東京都)

2023/04/13 (木) ~ 2023/04/20 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

フットボールチームのクラブ会長室で展開する見応えのある会話劇。演出も、出演している俳優たちも渋い魅力。

世界が消えないように

世界が消えないように

TAAC

小劇場B1(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

俳優も、物語の舞台設定も、脚本も、いずれも初々しいほどに若々しい。それに「世界」という名の選択は絶妙だ。

挿話エピソオド~A Tropical Fantasy~

挿話エピソオド~A Tropical Fantasy~

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2023/03/14 (火) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何と言っても主演の師団長役が好演。

送りの夏

送りの夏

東京演劇アンサンブル

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

主演女優が小学生役を活き活きと好演している。

諸国を遍歴する二人の騎士の物語 風に吹かれてドンキホーテ 交互公演

諸国を遍歴する二人の騎士の物語 風に吹かれてドンキホーテ 交互公演

Pカンパニー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2作品を続けて観たが、別役実ワールド全開といったところでしょうか。このシリーズすばらしい。

四兄弟

四兄弟

パラドックス定数

シアター風姿花伝(東京都)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

歴史上の人物や出来事から自由にイマジネーションを飛躍させてドラマ化し、この作家にしか作れない演劇世界を生み出す能力に感嘆させられる。
四兄弟にそれぞれ特定の人物を当てはめて理解しようとするとおかしくなる。これら4人の兄弟はもう歴史上の人物を離れてこの作家独自のキャラクターになっていると感じる。

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