ガリレオの生涯
こゆび侍
新宿眼科画廊(東京都)
2019/09/07 (土) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★
中世イタリア、キリスト教の支配下にて、創造主である『神』こそが絶対であった。それに対し検証できる真実のみを追求する科学者達。自説を撤回せず火炙りで処刑されたジョルダーノ・ブルーノ。同時代、ガリレオ・ガリレイは転向することによって生き永らえる。
ナチスに国を追われた共産主義者、ベルトルト・ブレヒトの作品。観客の感情移入による物語を否定し、『教育劇』と称する客観的な事象の提示を観客が咀嚼するスタイルを提唱。知性を支配する神を否定し、人間が自由を勝ち取っていく物語の構造。ガリレオはダーウィンやニーチェと同列に語られる。
主演、館山サリさんの存在感。一体この人は何を演じることになるのだろうか?辿り着く先が気になる。狭いスペースで工夫を凝らした役者の動線。壁に貼られた幾何学模様。細かいアイディアが面白い。実験の際の表現方法が楽しかった。
今日もわからないうちに
劇団た組
シアタートラム(東京都)
2019/08/28 (水) ~ 2019/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★
元宝塚トップスター大空ゆうひさん主演の傑作。個人的には三越劇場版『壁蝨』以来の衝撃があった。中二の娘役の池田朱那さんに見覚えがあったが、矢張『壁蝨』にて主人公の娘に苛められる役として出演していた。た組の申し子のような台詞回し。天才なのでは?池田朱那さんの全く違う役での演技を観てみたい。
物語は旦那と奥さんと娘のごく普通の一家の風景から始まり、奥さんが記憶障害を突然発症。少しずついろんなことを忘れていく。優しい旦那の介護とそれを知らされていないが故の娘の怒り。
ほぼすっぴんの大空ゆうひさん(篠田麻里子さんに似ているような)が素晴らしい。ただそこに佇むだけで観客の『母なるもの』への記憶を呼び起こし、時には舞台をぐるぐるぐるぐる駆け回る。旦那役鈴木弘介氏の台詞は絶品。『早く行かないと、なので』など細かいニュアンスのセンスに唸る。演者以外舞台に上げない為、セットや小道具を動かしていくのも役者自身。集中力が途切れない。
クライマックス、夜の公園での母娘の会話。至極の名シーンであった。この遣り取りを観れただけで満足。場内も至る所で啜り泣き。
肉体だもん・改
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2019/08/17 (土) ~ 2019/08/26 (月)公演終了
満足度★★★★
望月六郎監督といえば90年代の日本映画界に傑作を叩き付けた、北野武や三池崇史と並ぶ天才。知らない方は『新・極道記者』『恋極道』『鬼火』なんかを観て頂きたい。吃驚すると思う。今は劇団を率いているという。期待通りの凄まじい作品であった。ゾクゾクする台詞の連発。敗戦後の浅草でパンパン(売春婦)達が花火の如く生き様を炸裂し合う。胸の谷間や太腿を見せつけて、『さあ、私だけを見ろ!』と観客を挑発する女優陣。常連ファンの集う大衆演劇場、浅草東洋館のハコの良さ。地下アイドル的要素もありつつ、心地好い空気感に嵌まる気持ちがよく分かる。物語は戦後の浅草、二つのパンパングループとそのケツモチの愚連隊達による闘争と純愛。小鉄役の那海さんが華々しく目を引く。翠子役の椿千優さん(小保方晴子さん似)の二度唄う劇中歌が心に染み入る名曲。蜜柑役の石川美樹さんが超怖かった。『仁義なき戦い 頂上作戦』の要素も。一度絶対観た方が良い。
烈々と燃え散りしあの花かんざしよ
新宿梁山泊
ザ・スズナリ(東京都)
2019/08/13 (火) ~ 2019/08/18 (日)公演終了
満足度★★★
韓国映画『金子文子と朴烈』から金子文子に興味を持った。日本側から彼女をどう描くのか?パク・ヨル(パキョル)も金子文子も実際何もしていない。国家権力の横暴な取り調べに激昂して、天皇若しくは皇太子暗殺計画の構想を語っただけ。反抗的な態度から死刑判決を受けた。あの時代に圧倒的な力を前に死の脅しにも屈せず、自ら獄死した23歳の女性。人類を平等にする為にはあらゆる価値観の徹底的な破壊しかない、とうそぶく。まさにPUNK ROCK、金子文子役水嶋カンナさんが吠えに吠える。戸籍も学もなく、本能だけを頼りに思想家に辿り着いたある種の天才。パク・ヨル役はいわいのふ健氏。何をやらせても、らしく見える。大正のSID AND NANCYの物語。水嶋カンナさんが唄う劇中歌が素晴らしかった。今こういうジャンルを堂々とやれるのが小劇場の強味。
青空
方南ぐみ
三越劇場(東京都)
2019/08/09 (金) ~ 2019/08/18 (日)公演終了
満足度★★★
四人の朗読劇。柴犬の女の子とキジトラ猫の男の子が魅力的。愛犬家愛猫家には堪らない。『少年H』のような時代背景。満州事変の年に生まれ、終戦まで戦争と共に育った少年、源平大和の物語。勿論バリバリの軍国少年である。その彼が愛犬、麦を守る為非国民になってしまう。大和役染谷俊之氏、麦役松井珠理奈さんが凄まじく美形であった。暴力が人間を支配していく有り様を伝えることの重要性。
第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』
DULL-COLORED POP
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2019/08/08 (木) ~ 2019/08/28 (水)公演終了
満足度★★★
第3部。東日本大震災後の2011年12月、福島のTV局の報道部が何を放送すべきかで喧々諤々。
冒頭の地震と津波の再現が凄い。客席通路まで役者が駆け回る臨場感。観客全員、あの時どうしていたかの記憶が生々しく甦ったことだろう。上手天井から吊るされた金色の異形なる無数の電球。原発の象徴なのだろうが、人が造り出した奇形の神様のような美しさ。チェレンコフ光の妖しさにも似て。
春名風花さんを苛める役の有田あんさんがヤバイ。リアリティーのあるハスキーな声で生々しかった。春名風花さんは熱演、ありとあらゆる役に挑戦している感がある。穂積三兄弟の語る双葉町の半世紀の物語の完結。
夕凪の街 桜の国
“STRAYDOG”
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/08/06 (火) ~ 2019/08/11 (日)公演終了
満足度★★★
現代と戦後まもなくの広島が交錯する構成。被爆して亡くなった三人の姉を想う、今では父となった弟、演ずるは重松隆志氏。妻も亡くしてしまい二人の子供と暮らす。原爆を落とされた者達のその後を追体験。生き残った者達の物語としては『父と暮らせば』に近い。クライマックスで歌われるコトリンゴの『誰か私を』が素晴らしかった。まさにこの曲しかない。毎度ながらこの劇団の選曲センスは相当だ。セットリストに清志郎追悼のような感も。佐藤仁氏が熱唱。RC版『イマジン』も聴きたかった。薄幸の美人役、瀬名葉月さんの儚さ、ウスバカゲロウのような。市島琳香さんと山田奈保さんの唄の力。子供からお母さんまでを見事に演じきる神崎晴香さんの煌めき。ハッとするシーンが幾つもあった。
ロンドンコメディ『RUN FOR YOUR WIFE』
アーティストジャパン
三越劇場(東京都)
2019/07/27 (土) ~ 2019/07/31 (水)公演終了
満足度★★★★
三越劇場によく似合う英国コメディ。ここまでやられると面白いを越えて感心、見事な喜劇。二人の妻と二重生活を送っていたタクシー運転手が、ばれた嘘を更なる嘘の言い訳で切り抜けていく物語。第一幕はまあよくある設定と展開、おおよその予想はつく。回りくどい設定の説明の多さが気になる程。それがどんどん熱を帯び、美人妻役花奈澪さんと旦那の友人役ルー大柴氏の掛け合いが狂気の最高潮。ヒステリーを起こして金切り声を上げる花奈澪さんに観客も絶頂。全てがばれてこれでおしまいという一幕のラスト。だが、面白いのはまさかの第二幕からなのであった。実力者が揃ったさすがの舞台。必見。
てっちゃんの写真館
東京AZARASHI団
サンモールスタジオ(東京都)
2019/07/23 (火) ~ 2019/07/28 (日)公演終了
満足度★★★
穴吹一朗氏の演出脚本主演。よくこうワン・シチュエーション・コメディが書けるものだ。プロの腕にただただ感心。元は写真館だった喫茶店にありとあらゆるトラブルを抱えた客が入れ替わり立ち替わり入店。滅茶苦茶なネタ振りが綺麗に整理整頓され結実していく見事さ。面白かった。院長と秘書役の飛志津ゆかりさんと山岸由佳さんの登場シーンに『これが観たかった』奴だと合点。世界中ここでしか観れない唯一無二のオリジナルな笑い。
舞台「アンフェアな月」第2弾 ~刑事 雪平夏見シリーズ~ 殺してもいい命
刑事・雪平夏見シリーズ製作委員会
サンシャイン劇場(東京都)
2019/06/21 (金) ~ 2019/06/30 (日)公演終了
満足度★★★
劇団『秦組』を率いる秦建日子氏の小説が原作。重厚なミステリー映画のように物語が面白い。クール・ビューティーな篠田麻里子さんは雪平夏見刑事役にはまっていた。セットと照明の演出が巧みで、まさに映画を観ている気分、非常に判り易い。
敏腕女刑事の別れた旦那が殺された。第一発見者は自分自身。『フクロウ』と名乗る殺人請負業者による連続殺人が幕を開く。
死んだ旦那がナレーション的役割を果たすのが面白かった。
2.8次元
ラッパ屋
紀伊國屋ホール(東京都)
2019/06/09 (日) ~ 2019/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★
こりゃ、ウディ・アレンだ。『さよなら、さよならハリウッド』の感じ。センスのいい小洒落たカルチャーギャップ・コメディ。本当によく出来たシナリオである。
歴史ある新劇の劇団雑草座が存続の危機を賭け、未知なる2.5次元舞台に挑む。劇団員は役者業に誇りを持つ老人ばかり。対するは原作アニメに忠実たらんとする若きディレクター。
客演のミュージカル女優REINA役の豊原江理佳さんが素晴らしい。彼女がいるのといないのとでは作品の厚みが大違い。生演奏のピアニスト佐山こうた氏はそれだけで金が取れる名演を披露。ラストは小津安二郎の『浮草』を思わせ、旅芸人の哀愁も漂う。座長役、木村靖司氏も味のある余韻を残す。ウディ・ファン必見。
パリのアメリカ人【2020年京都公演一部、福岡公演中止】
劇団四季
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2019/03/19 (火) ~ 2019/08/11 (日)公演終了
満足度★★★
ヒロイン、リズ役近藤合歓(ねむ)さんのあちらこちら小鳥のように跳びまくる可憐さ。研ぎ澄まされた肉体芸術、バレエの魅力。ラスト20分間のショーは圧巻。大して汗もかかず息切れもせず、これをこなしているキャスト達に大拍手。
ジャガーの眼
劇団唐組
雑司ヶ谷鬼子母神(東京都)
2019/05/18 (土) ~ 2019/05/26 (日)公演終了
満足度★★★
全三幕。各40分×3と休憩10分×2で2時間20分。
サンダルその物を探偵事務所にしている一人の探偵。車椅子に乗せた等身大の蝋人形と共に現れる前の事務所の社長。ずっと肘を曲げ腕を宙に浮かせている蝋人形は仮面を外すと月船さららさん。その蝋人形、サラマンダと探偵はかつての恋仲とのこと。亡き恋人の移植された角膜を追う死者の女。その角膜を移植された若い男と恋人。死にかけた野犬の心臓を自らのものと交換しようとする少年(唐さんの娘、大鶴美仁音さん好演)。こうして登場人物を挙げるだけで頭がくらくらする。一人一人がジョージ秋山の漫画並みにキャラが立ち、完全にイカれた妄想狂のくんずほぐれつの取っ組み合い。人外『アベンジャーズ』のルールなき論争戦バトルロイヤル。とは言え不思議なことに最後まで観てしまうと叙情的な一篇の詩を聴いたような余韻を感じてしまう作劇。人に何かを伝えることの摩訶不思議。
劇中歌『死ぬのはみな他人、愛するのもみな他人』。自分と他人しかいない世界で何を求めて彷徨うのか?
1001
少年王者舘
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2019/05/14 (火) ~ 2019/05/26 (日)公演終了
満足度★★★
無数の物語の狭間で何かを探し続ける青年や少女の物語。今敏監督の『パプリカ』のような感覚。夢の中でこの舞台を観ている自分を俯瞰して観ている自分。無限の入れ子細工。時間と空間とが無数に重なって存在している多重世界。照明音響美術投影、最高峰の技術で見事にそれを表現。こんな方法論があったのか?とアイディアに感嘆。目の前でありとあらゆる世界の可能性を実感できる。それと共に統合失調症患者の話を一方的に聴かされているような苦痛も。何とも暴力的な舞台。『脱構築』『差延』、ポスト構造主義的な繰り返し喜劇なのか?神秘家グルジェフのワークやニジンスキーの手記を連想する。
LADYBIRD,LADYBIRD
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/05/02 (木) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
何度観ても引き込まれる。子供向けと思わずに是非一度観て頂きたい。単純な話のようだが、幾重にも練り込まれた構造をしている。孤独なお婆さんに捕らえられた虫達の物語。虫籠の中で彼女の失った家族や友人の名前をつけられ、思い出話を聴かされている。テーマは耐えきれない苦しみとどう向き合うか?であろう。勿論答など無いのだが、葛岡有さん演じる主人公が『LADYBIRD,LADYBIRD』と歌う度に何かを感じる。毎年キャストが変わる毎に作品が厚みを増していくような。来年も観に行きたい作品。
りさ子のガチ恋♡俳優沼
バードランドミュージックエンタテインメント
新宿シアターモリエール(東京都)
2019/04/19 (金) ~ 2019/04/29 (月)公演終了
満足度★★★★
初演も観ているので、二回目。新垣里沙さんの代表作になりそうなはまり役。大竹しのぶさんのような怪女優になっていく予感も。本当、手の動きや目線といった細かい演技が凄い。常に何かをやっているので目を奪われる。ヲタ仲間、方言が似合う辻村りかさんが可愛かった。初演の階戸瑠李さんも良かったが、グラドル役の椎名歩美さんもリアルで宜しい。客を煽りに煽る。2.5次元舞台俳優の追っかけをしている主人公。グラドルとの同棲の噂を耳にしてから狂気に満ちていく。女性目線の方が楽しめる舞台だと思う。クライマックスの新垣里沙さんの捲し立ては感動すら覚える。
在庫に限りはありますが
劇団た組
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2019/04/10 (水) ~ 2019/04/21 (日)公演終了
満足度★★★★
客足の少ないハンバーグ料理店の店主夫婦が主人公。夫は人のいる前で食事を取ることが出来ない。妻は性欲が強いのに夫との行為に抵抗感が。向かいのライバル店は大繁盛。あまりの人気に人肉を使っているとの噂までも。夫役、橋本淳氏が実に良い。黒沢清作品を思わせる存在感。妻役、徳永えりさんはかなりの別嬪であった。ドアはなく、看板とドアノブ二つが天井から垂れ下がっている独特なセット。ホン・サンス監督作品のようなコリアン・ニュー・ウェーヴっぽい雰囲気。他愛のない会話の中に何かが紛れている。夫婦の信頼感の垣根が壊れる時、待つのは悲劇か?奇妙な味の作品として秀逸。お馴染みの嘔吐あり。
幻想寓意劇 チェンチ一族
演劇実験室◎万有引力
ザ・スズナリ(東京都)
2019/04/05 (金) ~ 2019/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★
超面白い。何となくのイメージでつまらない実験演劇(自己啓発センターじみた)への不安から、敬遠していた自分を恥じる。才気迸るデカダンス・エンターテインメント。BUCK-TICKやキュアーのファンなら嵌まる世界がそこにある。ヒロイン、ベアトリーチェ役の森ようこさんが凄い。夢でうなされるレヴェルのインパクト。中世イタリア、欲望の限りを尽くす悪魔のようなチェンチ伯爵。サディズムの権化の如く実の女房娘までも凌辱し虐め抜く。到頭、親殺しを選択せざるを得ないベアトリーチェ。後半は裁判に掛けられる彼女達の血を吐くような叫び。PUNKなメイクから肩甲骨を誇張した舞踏。J・A・シーザー氏の優れたバランス感覚によって普遍的なものになり得ている作品。舞台と客席の間にちょこんと置かれたキャベツがまたいい味。
乱
チームジャックちゃん
シアター風姿花伝(東京都)
2019/04/03 (水) ~ 2019/04/08 (月)公演終了
満足度★★★
全員女性キャストバージョンの『乱れ髪』を観劇。主演・土方歳三役の加々見千懐さんの眼力。力ずくで客を捩じ伏せる。まるで富野由悠季作品のように戦場にて繰り広げられる論争戦。武士道とは?新選組とは?正しい国家の在り方とは?滅ぶことが歴史上約束されている者達が虚構にて放つゾクゾクする色気。男装女子であるが故に虚構性は高まり、歪な思想や過度の情熱がフェティシズムと揺らめき立ち昇る。キーパーソン榎本武揚役の竹本優希さんが物語の舵を取る。不思議な力を持つアイヌの娘・チシタ役の齋藤かずえさんも印象的。襖と障子と松の木だけで見事に五稜郭の戦いを表現するアイディア美術。大井川皐月さん、安井茉穂さんなど各々見せ場が作られている。お薦め。
毛皮のマリー
パルコ・プロデュース
新国立劇場 中劇場(東京都)
2019/04/02 (火) ~ 2019/04/21 (日)公演終了
満足度★★★★
『白痴』の原節子を思わせる美輪明宏さんの存在感。片乳を露出したままのドレス姿。年齢と共に凄味を増す『毛皮のマリー』。もう寺山修司の作品というより、美輪さんそのもの。観劇後、涙を流す女性客が多かった。一度は観ておいた方がいい。外の世界の美術が効果的。