墓場のオサムと機嫌のいい幽霊
突劇金魚
AI・HALL(兵庫県)
2019/11/08 (金) ~ 2019/11/10 (日)公演終了
満足度★★★
突劇金魚 さんの第21回公演 墓場のオサムと機嫌のいい幽霊 の 墓組 の初日を観劇
伊丹の AI・HALL さんで全8ステ、骨組と墓組がそれぞれ4ステずつを行うダブルキャスト
片方観ただけでかなり雰囲気変わりそうと予想
脚演は サリngROCK さん
突金さんとしては5年ぶりの新作本公演になるんですよね
初めからかなり独特な演出ですね
場所は墓場にある荒れた小屋
そこに住んでいる男の物語
男の名前はオサム、仮面をつけて生活してるんだが、それには理由が…って感じから始まる
登場人物それぞれが色んなものを背負って存在する
それは幽霊でさえ大きなものを…
少しあれは?ってのも残しながらスッと入るストーリー
そしてなかなかに重くてずっしりくる感じの作品
ランタイムは105分?テンポがかなり良くてそんな時間経過を感じさせない
逆に引き込まれて終わってしまったんだって感覚にされたかもしれない
それはストーリーがスッキリしないのではなく終わったのを確実に実感する感じ
やはり上手い
個人的には葬列のシーンの動きがたまらなく好き
なんとも言えない動きなんですよね
ご登場は8人?7人?
1ステだけ混合とかでって夢のようなことを考えてしまうキャスティング
人によってこの役はこの人でって見終わった後に思わせて夢が膨らむような感じ
お話は重いんですけどね
突劇金魚 さんの第21回公演 墓場のオサムと機嫌のいい幽霊 の 骨組 の千穐楽を観劇
2日間で6ステを終えてのいよいよラストの舞台
前売も完売で迎えた骨組の最後
同じストーリーの墓組を観ているのに受ける印象がやはり違いますね
それぞれのキャストさんが作り出す空気感でこれほとに変わるのか
初日よりパワーアップしてた印象なのが 山田まさゆき さん
唯一ここまでの7ステにご出演、しかしその演技には疲れを微塵も感じさせない、それ以上に凄みを感じるのは流石の一言
少女を演じるのは EVKK さんで 舞夢プロ さんの 澤井里依 さん
この役はかなりハンデを背負った女性
本人がほんとにそうなんではないかと思えてくるぐらいの演技
見惚れるしかない空気感でした
妹は 阪田愛子 さん
久しぶりにこの女優さんの演技を観ましたがほんといい女優さんですね
笑顔の可愛い感じと、悪い感じの表情のギャップがたまらなかった印象
やはりいい女優さんですね
ご出演も少ない上に上演中は一切お顔が観えないのが こやまももか さん
立ち振る舞いとセリフで勝負なんですが、やはりいいんですよね
サファリ・P さんの 佐々木ヤス子 さんのアコも最高
包丁のシーンの表情めっちゃ良かった
棺桶後ろの奥側?ここでもいい表情見逃しませんでした
MelonAllStars さんの 殿村ゆたか さんと ステージタイガー さんの 白井宏幸 さんの幽霊コンビのコンビネーションも良かった感じ
大阪バンガー帝国 さんの 大塚宣幸 さんの巡査は独特な雰囲気やった印象
ついに 骨組 さんは終わってしまいましたね
今頃 墓組 さんのラストですね
ソラノ国ウミノ国
劇団ZTON
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2019/11/01 (金) ~ 2019/11/04 (月)公演終了
満足度★★★
劇団ZTON さんのvol.14 ソラノ国ウミノ国 の ハルの書 → アキの書 の流れで千穐楽を観劇
この週末にin→dependent theatre 2ndさんでハルの書が4ステ、アキの書が3ステを上演された舞台のラスト
高くそびえたったカイリの壁、ソラノ国の人々は食料不足からの貧困にあえいでいた…
その追い込まれた状況から抜け出すには壁の向こうへ…しかし…
浜辺で拾った?ボトルメール、その中にはアキと名乗る女性から、そしてそれを受け取ったハル、やりとりをする内に互いの心は通っていく
基本的にこの2つの状況が深く絡み合って物語は進んでいく
そしてもう1つの大きな流れが
それがこの壁にまつわる物語
そしてこの壁が作られた頃にもう1つの大切で大きなこの国の未来の為に作られた言葉が『ソラを堕とし、ウミを溶かす時が来た』
やはり長い時間は色んなものを微妙に歪めたり、人はどうしても自分勝手な言葉を付け足していったりする
そんなものも感じるかな
やはり全体的な殺陣の美しさは目を見張るものがありますね
OPの流れもかなり素敵な演出
ラストの殺陣シーンのSEなしの感じの演出がいいんですよね
音がない空間に人の動きと息、そして刀の動きのみで表現する感じ圧巻
シュカ、ゲントウ、カイリの殺陣とダンスの融合も魅力的なシーンでした
個人的には片方だけ観るならハルの書、両方観るならハルの書→アキの書が良かったんやないかなって印象
これは個人差はあるかもなので個人的な印象
人は追い込まれると未知なものに憧れる、それに危険なリスクがあってある瞬間それが気薄になると強引でもって方向にいってしまうのかな
魔界煉獄プルガトリオ
ファントマ
近鉄アート館(大阪府)
2019/11/02 (土) ~ 2019/11/04 (月)公演終了
満足度★★★
伊藤えん魔プロデュース 魔界煉獄プルガトリオ の 妖怪バージョン の2ステ目、この公演としては4ステ目を観劇
妖怪バージョンと魔物バージョンを3ステずつ合計6ステをこの週末に 近鉄アート館 さんで上演する舞台
脚演は 伊藤えん魔 さんによる天界、魔界、冥界と壮大なスケール感で展開する舞台
観たらわかるんですが世界観がほんとに大きな作品
天界の時点で神ですもんね、魔界は妖怪そして魔物、その違いも片方だけ観たとしてもなるほどってなる感じですね
人と同じように食い違い、やはり見た目の違いからそれは深みにハマっていく…混沌
田北良平 さんと 宮都謹次 さんがメインですね
ステージタイガー さんの 谷屋俊輔 さんと お笑いサタケ道場 さんの 立部円 さんのコンビもいいですね
劇団赤鬼 さんの 行澤孝 さんの少し情け無い感じも良かった
33人の大所帯他にもいい人多いな
雪女は Lovelys さんの 八木沙季 さんは初めて観たんですが荒削りな感じですが光るものがある印象
ジョーカーハウス さんの 橋本真衣乃 さんは今回全く顔が見えない、しかしセリフと動きでみせてくれるのは流石な印象
かなりシュールなネタの雰囲気かなりいいんですよね
花町オペラ
ギリギリCUBE
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2019/11/03 (日) ~ 2019/11/04 (月)公演終了
満足度★★★
演劇空間WEAVE CUBE×崖淵五次元 コラボ公演 ギリギリCUBE 花町オペラ の1ステ目を観劇
今日と明日にin→dependent theatre 1stさんで4ステが上演される舞台の最初
時代は戦国時代、織田信長の正妻の帰蝶、その側近?カラスを中心に進むストーリー
本能寺の変に動いていこうとする世界
そして相反する様な花町って世界と花魁を上手くつないだ感じ
あまり広いとは言えない1stの舞台をめいっぱい使った感じのエンタメ要素をふんだんに取り入れた感じもいいですね
ダンス、歌、それだけではなくキッチリ会話で作り上げていく感じの舞台
なかなかに予想外の展開をみせていくストーリーもなかなかに見応え充分でした
のけもの
ナントカ世代
THEATRE E9 KYOTO(京都府)
2019/11/02 (土) ~ 2019/11/03 (日)公演終了
満足度★★★
ナントカ世代 さんの のけもの の2ステ目を観劇
THEATRE E9 KYOTOさんでこの週末に3ステが上演される舞台の丁度真ん中
そして残すところ15:00からの1ステを残すばかりの舞台
原作は エマニュエル・ボーヴ さんの『のけ者』パリ→京都って変更して今回の作品になってる感じですね
ご出演は
延命聡子 さん
金田一央紀 さん
勝二繁 さん
土肥希理子 さん
永榮紘実 さん
松野香澄 さん
真野絵里 さん
御厨亮 さんの8人で作れあげられる世界はほんと魅力的な言葉の応酬
畳み掛けられるように進む展開に言葉のチョイスが素晴らしくハマっていく感じ
親子を演じるのが 中野劇団 さんの 延命聡子 さんと 土肥希理子 さん
この2人の悪いことを悪いと思ってない感じ、そしてそれを正当化するような論理思考がバツグンにいいんですよね
そしてそんな感じに持っていく会話もなんですが表情もほんといい
この週末おすすめですね
ブレイクワールド
RTC project
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2019/10/31 (木) ~ 2019/11/03 (日)公演終了
満足度★★★
RTC project さんの第2回公演 ブレイクワールド 侵攻編 の2ステ目、この公演としては3ステ目を観劇
邂逅編と侵攻編を3ステずつを 一心寺シアター倶楽 さんでこの週末に上演される舞台
白き国の人々、牙狼族、海人族の3つの種族が織りなす世界
侵攻編は牙狼族を中心にした物語かな
海人族もそこそこなんですが、白き国の人々は少な目な構成
ヴァルガの生き様を中心に牙狼族の運命を仲間達の思いを交えながら描き出していく感じ
殺陣とダンス、エンタメ要素をふんだんに取り込んだ感じの作品
仲間の事を考えながらも一番大切なものを選ぶ感じなんかな
命の大切さもね
RTC project さんの第2回公演 ブレイクワールド 邂逅編 の2ステ目、この公演としては4ステ目を観劇
今回侵攻編→邂逅編って順番で観させてもらったんですが細かいところがスッキリする感じ
逆パターンもあり、片方だけでもあり、しかし2本とも観るのがやはりいいのかもしれませんね
侵攻編 がかなり細部 邂逅編 が骨格ってのが個人的な印象
同じシーンがいくつか展開されるんですが、なるほどってなる感じ
全体の大きな流れは当然のごとく、どちらでも読み取れる感じ
この雰囲気の違いは観る人によって好みは分かれるかもしれませんね
個人的には邂逅編が好みかな
舞台は波があってはいけないんでしょうが、生ものですね
殺陣は基本的に同じなんですがソワレの方が良かった印象
少年の思い、友達の思い、親の思い、女王の思いなんかを背負ってひとつの壁を乗り越える若き騎士の物語
自分は人のため、その人は自分のためにって感じですかね
恋する宇宙に人類は
BALBOLABO
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2019/10/30 (水) ~ 2019/11/04 (月)公演終了
満足度★★★
BALBOLABOさんの第一回公演 恋する宇宙に人類は の2ステ目を観劇
今週芸創で10ステが上演される舞台
脚演は オカモト國ヒコ さん
宇宙の彼方から光速の10%もの速度で飛来する物体、それは旧式の地球製ロケットって感じからかなりSF要素の高い作品なのかなと想像
その想像は間違ってなかったし、フライヤーからうかがえる格闘要素なんかもふんだんに入ったエンタメ?作品
しかしその芯になる部分は永遠に広がる宇宙や高速で過ぎていく時間でさえ超越する愛を描いたラブストーリーなのかな
照明の美しさ影と光のコントラストが印象的
ご出演は
松本麻稀 さん
山本裕一 さん
S☆Jさんの 寺井竜哉 さんに 下浦貴士 さん
Zsystem さんの 森下りお さん
西村こころ さん
奈古あゆ未 さん
古川顕寛 さん
酒井翔悟 さん
久保晴渡 さん
羽田野裕美 さん
重田祥輝 さん
生田朗子 さん
ステージタイガー さんの 小野愛寿香 さん
MousePiece-reeさんの 森崎正弘 さんの15人で作り上げる壮大な世界
なんでこんな展開になったんだろう?って謎解き感もあっていい作品
若手をしっかり締める感じの先輩の好演が光る感じの舞台
色んな要素いっぱいの作品
ウチの親父が最強
梅棒EXTRAシリーズ実行委員会
COOL JAPAN PARK OSAKA・TTホール(大阪府)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
梅棒EXTRAシリーズ ウチの親父が最強 の大阪公演の3ステ目を観劇
東京→福岡→三重、そしてラストの大阪
この週末4ステが上演、この回は特別プログラムとして 同志社香里高等学校ダンス部 さんの 梅棒 さんの公演ゆかりの曲で踊るオリジナルパフォーマンスのおまけ付きって感じでした
13人で作り上げる音楽に包まれた素敵な舞台はハイレベルなダンスレベルもあるんだろうが、自分も楽しみながらお客さんを楽しませそうって気持ちが溢れてる
曲の選択もほんといいんですが、表情や動きがほんと絶妙
疾走感に包まれて時間を忘れる素敵な舞台ですね
曲とダンスだけでここまで伝わる世界ってほんと凄い
このステージ最終的にはスタンディングオベーション
それもうなづける舞台
最&高やったんですが個人的にはアジカンさんのリライトのとこ結構好きな感じでした
少し焦ったのは前説?巻き込まれる意外な展開
リボルバー
万博設計
AI・HALL(兵庫県)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★
大竹野正典 没後10年記念公演 万博設計 さんの09 リボルバー の2ステ目を観劇
この週末に4ステが伊丹の AI・HALL さんで上演される舞台
今年は ぼつじゅう として色んな劇団さんが大竹野さんの作品を上演されてますが、この作品はかなり他の作品とは違った印象
明るい訳ではないが暗くないかな
演出は 橋本匡市 さん
ご出演は
劇団太陽族 さんの 森本研典 さん
千田訓子 さん
遊気舎 さんの 峯素子 さん
岡田望 さん
三田村啓示 さん
三澤健太郎 さん
空本奈々 さん
イズム さんの 結木愛 さん
和中香穂 さん
イトヲ さん
松尾晃典 さんの11人
暗くないって言っても明るくもないんですよ
大きくは4つの組合せ?の絡み合い、かけ離れた感じの物語は最終的には1つの方向へ
軽くエンタメ要素もあるんだが、やはり会話劇
3人で2人は被せるって演出が多いんですがいい雰囲気
ちなみに2面舞台のランタイム2時間10分
ラストシーンにイトヲさんが傘を投げるんですが、そのシーンの少年の気持ちが少しモヤっと
あれは愛だったのか、それとも別の感情やったのか
そこまでの関係性からは色んなものが考えられる
少年自身も気がつかない様な感情の変化はあったんだろうな
詩と再生
彗星マジック
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
彗星マジック さんの23景 詩と再生 の初日を観劇
この週末に1stで5ステが上演される舞台の最初
少し刑務所の刑務作業が思い浮かぶ様な雰囲気の作業
過酷とまでは言わないが、かなり細かくて精密な作業をする6人
それぞれがかなり個性的で関わりを拒絶する様な世界
そんな感じからこの物語は始まる
脚演は 勝山修平 さん
ご出演
池山ユラリ さん
上田あやみ さん
凡タム さんの 小谷地希 さん
舞夢プロ さんの 田米カツヒロ さん
幻灯劇場 さんの 鳩川七海 さん
㐧2劇場 さんの 早川夢 さん
劇団レトルト内閣 さんの 福田恵 さん
南愛美 さん
米山真理 さん
9人のご出演さんで紡ぎあげられる世界はかなり心を揺さぶられる展開を見せていくストーリー
複雑に絡み合う人間関係、しかしそんな関係性はスッキリ入ってくる感じ
2時間10分(途中休憩10分)は一瞬で過ぎ去る感じ
引き込まれ時間を忘れるこの週末見逃すのは勿体ない作品
彗星マジック さんの23景 詩と再生 の千穐楽11:00からの4と5ステを観劇
今回の素敵な舞台のラスト
詩は間違いなく観るものに何かを残したと思う作品
勝山修平 さんの作品を9人魅力的なキャスト陣が紡ぐ素敵な物語
それぞれのキャストが何かをかかえてるんです
少し?重いかもですが未来を感じる
だからこそ再生やったんですかね?
耳に残る詩達が色んなものを考えさせてくれた
人は誰でも間違える、しかしそこには変えられたり変える努力ができたりする
そんな事を伝えてくれたのかなって個人的には思ったんですよね
ほんとに伝えたかった事とはズレてるのかもしれないが
ゴールデンエイジ
KING&HEAVY
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2019/10/18 (金) ~ 2019/10/20 (日)公演終了
満足度★★★
KAVC FLAG COMPANY 2019-2020 KING&HEAVYさんの第4回公演 ゴールデンエイジ 4ステ目を観劇
この週末にKAVC(神戸アートビレッジセンター)で5ステが上演される舞台
脚演はKING&HEAVYのお2人
ご出演者さんは色々な舞台で観させてもらってるんですが、本公演として観させてもらうのは初めて
ご出演は
飯嶋松之助 さん
伊藤駿九郎 さんのKING&HEAVYのお2人と
匿名劇壇 さんの 石畑達哉 さんの3人の舞台
最初のシーンからかなりいいアングルで舞台を演出されてるんですよね
OPは初見で文字まで読み取るのは不可能、しかしそれは重要ではなくこのステージの雰囲気を味わう
タイムトラベルSFエンターテイメントと銘打たれた舞台
那須田健の人生を駆け抜ける、しかしそれだけではとどまらずかなりドタバタとするんだがそれを3人だけで表現する息のあったコンビネーション
そして違和感なく進むストーリー
ドタバタをほんと素敵に結末に導く感じは見事な流れでした
ニセモノたちの革命歌(サイラ)
劇団乱れ桜
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2019/10/18 (金) ~ 2019/10/20 (日)公演終了
満足度★★★
劇団乱れ桜 さんの第7回本公演 ニセモノたちの革命歌(サイラ)の初日を観劇
この週末に 應典院 さんで6ステが上演される舞台
あいにくの空模様の週末、しかしほぼ満席の客席で初日の幕が上がった感じ
脚演は napomidori さん
17人のご出演者さんが織りなす物語
会場に入ってまず目を引くのはシンセサイザー、そしてギター
そしてご出演者さんにはシンガーの ぽてさらちゃん。
そんな融合で紡ぎあげられていく舞台
音楽の取り入れ方も独特で他とはまた違ったアプローチ
そして謎の多いストーリーもきっちり回収される巧みな展開
かなり不思議な空気感からこの物語は始まる
最初はこの世界観に???がいっぱいかもしれない、しかしみ進めてるうちに何かと被る現実めいたものがオーバーラップしてくるような印象
そこからは怒涛のように軽快にストーリーは進む
エンディングも独特でいいですね
松宮 木一の儀
LIB企画
喫茶ギャラリー さろん淳平(京都府)
2019/10/12 (土) ~ 2019/10/14 (月)公演終了
満足度★★★
LIB企画 さんの第5回公演 松宮木一の儀 再生 マトリョーシカ の大千秋楽を観劇
この週末京都の 喫茶ギャラリーさろん淳平 さんで3ステが上演予定で、台風19号の影響で土曜を中止、今日のマチネを追加公演って急遽対応
2本立てを同時上演の予定も少し変更としたが、そちらも気にならなかったかな
1本目は マトリョーシカ
脚演は 皆都いづみ さん
ご出演は
ガトータケヒロ さん
香川由依 さん
河野充 さん
上野有佳子 さん
福丸 さん
最初のシーンが結構印象的やったんですよ
そこから始まるんですが、暗転後は状況が一変してるんですよね
しかしその感じも良かった
変死?殺人?って感じの不思議な展開
お通夜の晩に別の1人の男の死が、そしてその場にはその男の同僚2人が慌てふためき口論に
その男に会いに女性が入ってくることから状況はさらに複雑になっていく
そしてさらに複雑に展開していくストーリーはかなり良かった
2本目は 再生
脚演は 藤田幸 さん
演出は 皆都いづみ さんも加わられてって感じですね
ご出演は
末石貴広 さん
内川ゆりか さん
丸田章世 さん
河野充 さん
河野さんが唯一両作品にご出演
そして2つの作品、この舞台の接点を作られるキーパーソン
やはりそのリンクさせるシーンのタイミングが難しかったのかもしれませんね
こちらの作品はかなり雰囲気が変わって父と娘の素敵な物語
ビートルズの曲をテーマに死の後の新しい思い出を考えるかな?
剣道部顧問だった松宮木一のお通夜の晩に起きる2つの引き込まれる作品
のうみん~三人の天草四郎~
劇団そとばこまち
近鉄アート館(大阪府)
2019/10/11 (金) ~ 2019/10/14 (月)公演終了
満足度★★★
劇団そとばこまち さんの第118回公演
のうみん ~三人の天草四郎~の6ステ目を観劇
3回目の再演?になる舞台はさらに進化を遂げてる感じですかね
個人的には初めて観させていただいた感じ
脚演は 坂田大地 さん
島原の乱の世界観に当然のごとく天草四郎時貞を中心としたストーリー展開を観せる
とは言うものの素直に彼が中心に物語が進むわけではないんだが、最終的には彼の存在そのものが時代を動かしていくかのようなストーリー
そして最終的にはその伏線をそこで回収しますかって展開
途中で軽く回収したように観せてるのがラストに意外性を膨らませてる
南園みちな さんと 彩羽真矢 さんを中心に物語は進んでいく感じかな
個人的には オオサワシンヤ さん、劇団赤鬼 さんの 行澤孝 さんがいい空気感作られてた
殺陣とダンスをここまで融合させるエンタメ性の高い殺陣シーンも珍しいなって印象
ダンス好きにはいいですね
ダレガコロシタコマドリヲ
劇団暇だけどステキ
HEP HALL(大阪府)
2019/10/11 (金) ~ 2019/10/14 (月)公演終了
満足度★★★
劇団暇だけどステキ 第32回公演 ダレガコロシタコマドリヲ の5ステ目を観劇
この週末に6ステがHEP HALLで上演されてる舞台で明日の1ステの千穐楽を残すのみ
脚演そしてご出演は 井上キホー さん
物語は娘と双子の兄弟を持つ母親の突然の死、それを受け止められない感じの家族
病院でそんな感じの家族、病院関係者のシーンからこの物語は始まる
ご出演者さんの多い舞台、ステージをめいっぱい使った感じのOPダンス
ところどころにある格闘や空中戦って感じのエンタメ要素もふんだんにあるんだが、やはり基本となるのは親子愛であったり夫婦愛って感じ
これを2つの世界観で表現されてるんだが現世と中間世界って表現
中間世界はファンタジーで少し抽象的な雰囲気はあるんだが明確な目的がある感じの世界観
少し夫婦ってこんな時期があって、こんな感じに歳を重ねて、そしてこんなことで相手を傷つけていない?って感じも込められてる
母の倒れた時の状況を自分が客観的に考え、そして思うところがかなり独特な視点だった印象
残り1ステだがキャストさんの喉のダメージがかなりかも
物販もかなり売行きが好調なのかな、開演前物販に 西田美咲 さんがいらっしゃるのもビックリ
お見送り総出なのも圧巻ですね
体育の時間
玉造小劇店
COOL JAPAN PARK OSAKA・SSホール(大阪府)
2019/10/08 (火) ~ 2019/10/14 (月)公演終了
満足度★★★
玉造小劇店 配給芝居vol.26 体育の時間2019-2020~全ての女性アスリートに捧ぐ~の7ステ目を観劇
東京で8ステ、その後の大阪で9ステが上演される舞台
大阪公演はクールジャパンパーク大阪さんのSSホール
台風19号の影響も心配されたがこちらもありがたいことに無事に上演を感謝です
時代設定的には昭和8年
スポーツ自体がまだまだ認識が微妙な時代、そして社会情勢的にもそれが女性となるとさらに辛い?認識が難しい時代の物語
そんな時代の中で女子アスリート達の地位であったり、認識を変えようとがんばった人達の物語
それを変えるために環境を作ろうとしたり奔走する人
純粋にスポーツに見せられ、それを極めようとする人
そして頂点にはとどかなかったが、それによってさらなる高みを要求されるもの
しかし純粋に好きなもの、そんな世界を後から目指すものに素敵な環境を作り出そうと輝こうとする女性の物語って印象の舞台
120分の時間を忘れる舞台
キャスティングを見るとわかるんですが意外に男性が多い
しかしこの舞台ほぼほぼ配役は女性、そして14、15の少女なんですよね
最初はおっちゃんにしか見えない、しかしそのうちに少女にしか見えなくなる不思議な感覚が
脚演さんの わかぎゑふ さんの魔法なんだろうか?
ほんと熱くなる物語
ジェシカと素敵な大人たち
ABCホールプロデュース公演
ABCホール (大阪府)
2019/10/10 (木) ~ 2019/10/14 (月)公演終了
満足度★★★
ABCホール プロデュース公演第7弾
ジェシカと素敵な大人たち ABCHall×THE ROB CARLTONの3ステ目を観劇
この週末6ステが上演される舞台の前半のラストとなるステージ
台風19号が接近ということもあって開演が危ぶまれたが、早々の上演のアナウンスには個人的にはありがたかった
今日を逃すと観るチャンスを失うところやったので
このあたりは賛否両論があるのかもしれないが、個人的にはありの決断でした
ほんと難しい決断を下さなくてはいけない人達が多く出てるんだろうなって週末
全て台風ハギビスが悪いんですけどね
後半さらに盛り上がることが期待の舞台
脚演は 村角太洋 さん
ご出演は
村角ダイチ さん
満腹満 さん
ボブ・マーサム さん
隈本晃俊 さん
春野恵子 さん
高阪勝之 さん
田川徳子 さん
下村和寿 さん
古谷ちさ さん
三原悠里 さんの素敵な10人がアメリカンコメディ風の素敵な世界観を作り出される舞台
ジェシカは10歳の誕生日を迎えようとしていた
自分の誕生日プレゼントに子犬が欲しい彼女、そのプレゼントは5年前から懇願していたもの、しかしそれが貰えないのには深い原因が存在する
それは…
って感じのアットホームなんだけどアメリカのコメディって世界観がなかなかに素敵な作品
gift魂
MousePiece-ree
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2019/10/03 (木) ~ 2019/10/07 (月)公演終了
満足度★★★
MousePiece-reeさんの本公演 第31回池袋演劇祭参加作品 gift魂 の大阪公演の4ステ目を観劇
この週末In→dependent theatre 2ndで10/7(月)までに8ステが上演される舞台の丁度折り返しになるところですね
先週は東京の シアターKASSAI さんで6ステが上演されていよいよこの週末は大阪で
脚本出演は 早川丈二 さん
演出出演は 森崎正弘 さん
ご出演は
上田泰三 さん
大沢めぐみ さん
演劇集団ザ・ブロードキャストショウ さんの 井路端健一 さん
カン・ソンヒョ さん
長橋有沙 さん
濱辺緩奈 さん
劇団6番シード さんの 宇田川美樹 さんと豪華な座組
ありふれた日常、しかしそこには人の温かみと情って言うんですかね?思いやり?違うな人への思いがいっぱい詰まってる
そしてこの作品はまさにそんな感じが刺さるような素敵な作品
親子?愛であったり、夫婦愛であったりカップルであったりするのかな
そんなものがいっぱいでした
장소 チャンソ
おうさか学生演劇祭(合同会社HOP)
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2019/09/26 (木) ~ 2019/09/30 (月)公演終了
満足度★★★
おうさか学生演劇祭×劇団May×一心寺シアター倶楽 協同プロデュース『장소 チャンソ』の6ステ目を観劇
この週末全7ステが上演される舞台の千穐楽寸前のステージ
結構色んなところでこの週末良かったと聞いてた舞台なんですよね
そしてまずはこれを今週見逃すのは惜しいと思います
そんな舞台ですね
脚演は 金哲義 さん
主役は 北野秀気 さんと 三村るな さんですね
始まって数分でこの世界観に引き込まれて2時間を超えるランタイムは微塵も感じない
テンポもかなり良く、照明や音響の感じもいいんですよね
かなり暴力的やったり喫煙シーン多いんですがそれも必要
そして青春なんですよね
真っ直ぐで切ない思いがあったり、少し不良らしい?感じの恋があったり
ラストは甘酸っぱいものを持って帰ってて前説も納得のラスト
ラスト前ぐらいからの演出がかなりハマってみてた感じ
それはそこまでのストーリーがあってのあのシーンですね
朝鮮や韓国そして日本って少し複雑な関係性もこの物語にはないわけではない
そしてそんな微妙な関係性も色濃く描かれてるんだが、やはり青春の悩みであったりその時しかできない感じに浸る時間な気がした
今日の日替りゲストは 有馬ハル さん
明日の千穐楽は14:00のみ
ALTERNAITプロデュースvol,03「この荒野の物語2019」
ALTERNAIT
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2019/09/13 (金) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★★
ALTERNAIT さんプロデュースvol.03 この荒野の物語2019 の6、7、8ステ目を連続で観劇
Side A 静かの海の荒野
Side B 音楽の流れた荒野
の二本立ての舞台
元々はA→Bの予定やったんですが昨日の夜に急遽Bを追加
B→A→Bって香織さんのオススメのパターンにハマってた感じですね
どちらから観ても楽しめる、完全に独立した作品なんですが、最終的にBで再確認する感じがしっくりくるなって印象
個人的にはBで始まってAとBが並行で時間経過していきBに戻る様な印象を受けたんですよね
当然AとBでクロスして時間が流れる感じもあるのでどちらから観ても問題なく楽しめる舞台
両方の脚本は シアターシンクタンク万化 さんの 美浜源八 さん
Side B #音楽の流れた荒野 の演出はプロデューサーでもある ALTERNAIT さんの #須川忠俊 さん
まず宇宙港での空知 愛と軍用犬の攻防から
それは最後の星間移民船のぞみ27号を出発させる為の戦い
ご出演は
卯津羅亜希 さん
河口仁 さん
太陽 さん
高瀬川すてら さん
田代圭佑 さん
成瀬遥 さん
野村有志 さん
堀内玲 さん
町田名海子 さん
美香本響 さん
素敵な10人で紡がれる世界は最初から引き込まれて目が離せなくなる感じ
このエンタメ?SF?世界観凄い
全てはここから始まるって感じ
メインは飼主と愛犬の物語?
主従の関係はあるものの友達的な部分も、そして仲間との絆そして敵味方の双方に恋愛?純粋に愛?そんな要素も含まれた世界観
敵対や反発なんてスパイスが加わり、見事に融合して紡がれていく物語は時間を忘れて見惚れるばかりの時間が過ぎていく
Side A 静かの海の荒野 の演出はMicro To Macroさんの 石井テル子 さん
ご出演は
浅雛拓 さん
岡田由紀 さん
為房大輔 さん
中聡一朗 さん
泥谷将 さん
三原悠里 さん
米山真理 さん
こちらは7人で作り上げられる素敵な世界
最後の星間移民船のぞみ27号船内で起きた死亡事故その謎へ
なんとか生き延びてコールドスリーブで時間を過ごしてた5人?6人は死亡事故の原因究明に起こされる
しかし死体の身元も犯人の手掛かりすら希薄
同じ世界観なんだが、こちらはどちらかといったらミステリー…と思わせて思いがけない展開を観せていく素敵な作品なんですよね