山歩き
イナセナ企画
赤坂エノキザカスタジオ(榎坂スタジオ)(東京都)
2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/12/14 (木) 19:00
需要と供給と秩序と性教育について概念だけが飛び交う会話劇。
この大人たちはどれだけ溜めていたんだエネルギー?
兎に角。素人でもわかる素晴らしい演出。
飛び交う会話は「割と難しい」。でも細かい演出は見ていてどれもワクワク。
モロ師岡さんの抑揚ある台詞回しもgood。
激論する単調なシーンはバランスボールや椅子に立ち上がるさまが緩和していく。
狭い空間でもしっかりと計算された演出は唸るしかありません。
ラスト"彼女"の姿に疑問も帰路中に気付く「アマルの親が欠席した理由だよ!」
同時に彼女が白板に書いた文字を書き留め忘れた後悔が押し寄せて来ました。
あと「スリッパ」。
モロさん最初は履くか履かないか迷っていたのに。
椅子に立ち上がるとき最初はちゃんと脱いで両手に持って叩いていたけど、終盤はそのまま立ち上がっていました。
場になれたのか、興奮したのか、威圧感をあえて出したのか。
うーん、気になる演出。
演出の小山さん次回作品が配布されたフライヤーの中にあり。行こうかな。
クローズ・ユア・アイズ
キャラメルボックス俳優教室
ザ・ポケット(東京都)
2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/12/13 (水)
価格2,500円
粗削りな部分はありましたが、熱意ある演技を堪能させていただきました。
芥川龍之介役の中嶋海央さんの思いきりのいい演技が目にとまりました。
若々しく大きく成長していく予感。
いつかまた舞台にて観れることを期待しています。
夢見る乙女じゃいられない
たすいち
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/03/23 (木) ~ 2017/03/28 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/03/24 (金) 19:00
少し遡って感想を書いています。
Twitterから掘り起こしたので、ほぼ箇条書きです(笑)
同じ演目や台詞でも演じる人によって当然見ているほうの印象は違う。
声質やテンポ、特に間の違いだろうか。
今日もそれを感じたのは二宮咲(みっちゃん)のあの台詞のとき。独特のテンポと流れを変える彼女の台詞はいつもドキドキ。今日も期待のドキドキ。
少し枯れた音でボリュームある台詞を発っする中村桃子の演劇をみたら自然と元気になると改めて認識したよ。
うん人数の多さか。なんか釈然とせず引っ掛かっていたのはこれですね。
目崎さん。みっちゃんのショートコーナー集DVD発売してください。
魔族会議
たすいち
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/08/27 (土) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/09/03 (土) 14:00
少し遡って感想を書いています。
人間界では当たり前の多数決を魔族が紐解いていくコミカルでややバタバタ劇。
ダレンとカタリナとのやりとりが面白く隅っこでクスクス笑って楽しみました。
ゆきちさんクールでカッコいいー。ショート勇者ももさんもよかったー。
リリとヒュウジの設定も絶妙だったな。そこにサディさんと中田さんという名優を配置して作品の安定感。冷や冷やしないで2時間見れるってお客としてはまずそれで満足でござりました。
目崎さんの脚本力に唸りました!
「空想、甚だ濃いめのブルー」「赤い下着、覗くその向こう側、赤の歪み」
キ上の空論
新宿眼科画廊(東京都)
2014/11/07 (金) ~ 2014/11/19 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2014/11/19 (水)
かなり遡って感想を書いています。
この作品は私が観劇をはじめて確か3本目だったと思います。
Twitterにある自分のリツイートを掘り返していますので、発見次第ここに加えていきたいと思います。
甚だ濃いめのブルー。とても深い青ということ。つまり青黒い=潤み(ウルミ)色。「はっきりしない色」である。いい名前だろうか?そこで「拓く(ヒラク)」。学生の頃はハッキリしない会話もソウコと出会い取り除かれていきます。
しかし「ヒラクウルミ」ってどうも不自然な名前なんだよね。アナグラムかなんか隠れてるかも。クウを抜いて残った文字で組み合わせて「ピータン」だったら奇跡だよな。
「ヒラクウルミ」と「ソウコ」には勿論クウとソウが含まれているが。実は「木村」も含まれていたことはご存知だろうか?
やはり青ファンとしては、焼鳥屋→おでん屋→BARとハシゴしてこそ本物でしょうか?
今日も頑張れ、空ちゃん、想ちゃん。青ちゃん。
なんて感想を並べていました。なんのこっちゃ。
わたしの、領分
松澤くれはプロデュース
小劇場 楽園(東京都)
2017/03/28 (火) ~ 2017/04/02 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/03/30 (木) 19:30
価格4,000円
少し遡って感想を書いています。
リジッター企画の真嶋一歌さんの「とてもいい芝居で柴田くんも出演している」とリツイートを見て、どちらもよく存じている演者さんなので「じゃぁちょいと行ってみるか」と軽いノリで行ってきました。
入場するとひとりの女性がひとり遊びをしている。
子供役であることは後で知ったけど、松澤さんってこういうプロローグ演出が好きなんでしょうか。この後に見た「私を知らないで」も同じように演者さんがポツンと座っていました。
さて本作ですが、ずっしり重いけどいいテーマでした。
ゆっくりでいいからみんな幸せになって欲しいと思いました。
そういえば2018年10月に再演しますね。ぜひもう一度。
それからこの冒頭に書いたおふたり。結婚しましたね。予感はしていました。
ちゅらと修羅
風琴工房
ザ・スズナリ(東京都)
2017/12/07 (木) ~ 2017/12/13 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/12/11 (月) 19:30
価格4,200円
力強い作品でした。
あらすじを読んで軽い気持ちで行くと火傷します。
時間が経過すると何かの運動に巻き込まれた錯覚に陥ります。
「私は戦いにいくんじゃない。当たり前のようにテントに行く。」
私は彼女のこの言葉だけを拾います。
『熱狂』『あの記憶の記録』
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/12/08 (金) 19:00
価格3,500円
事実をもとに作られた作品には、何か言い知れぬ重みがあります。
映画もそして演劇も。
評判の高い劇チョコ初体験でした。『あの記憶の記録』。
なるほど、これは年配のファンにも受けがいいでしょう。
終わったときに「え?たった8人でこの物語を演じきったのか」も驚き。
しかも3500円って安すぎないか?
残念なところもありました。意識した演出でしょうか。
弟が蝋燭を取り出しに行くスピードがまず最初に気になりました。早い。
そして兄のコンディション。風邪をひいていませんでしたか?
大きな声になるとかすれ、弟の職場での会話は殆ど聞き取れません。それと弟が告白をするときに兄が訪ねたとき、少し話をしてから座るシーン。早い。
気持ちが伝わってくる台詞の連続。
しかし「このセリフでこの動きをするかな?」という、細かい点が気になりました。
わたしのハイライト。告白した父が最後に子に語ったシーン。
「あとは自分で考えればいい」。
これこそが「国の未来」の入口ではないでしょうか。
最後に。
「ひとの命より尊い国家などない。」私もそう思います。
絵葉書の場所
劇団大樹
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/12/09 (土) 19:30
学生時代4年間住んでいた東長崎にて観劇して来ました。開始20分前に着いて驚いたのは舞台中央にそびえ立つ大樹。
まさかの本物ですか!?⇒のちに本物と回答いただきました。
そしてすでに60人は越す客入り。100名パンパンで幕は上がりました。
ある喫茶店における物語。
そこに常連客や時代を遡り昔の客。あの複数のパペットはその空間に巡り巡った客の想いでしょうか。マスターに少し背を向けたギター奏者の目線がずっと気になっていました。あれはマリコさんの想いがあの視線の先で浮遊していた気がしてなりません。
そして終盤に奏者さんの視線が少し落ちます。
全体的にとても丁寧な演出を感じました。いい時間を過ごせました。
ご招待ありがとうございました。
神の左手:coda
キコ qui-co.
サンモールスタジオ(東京都)
2017/12/08 (金) ~ 2017/12/12 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/12/10 (日) 18:00
価格3,500円
噂のキコを初体験してきました。
「強烈すぎました。」
こう書くととてもハチャメチャか強烈なキャラクターがかき回したような印象を与えるかも知れません。
しかし「とても面白かった」。
これはパラレルワールド?ショーティの小説の中のお話?
なかなか掴みどころが難しいのは確か。しかし1つ1つのシーンが遠慮なくズシズシ観客席に押し寄せてくる。
音楽も良かった。
出演者は誰も知らず。予備知識なしで行きましたが、春名風花さんがいてびっくり。
芸能界は引退したと聞いていましたが、舞台で活躍されていたんですね。
とても重要かつ難しい役をちゃんと演じていました。
いい味いい演技。
それとショーティを演じていた川上憲心さん。
キ上の空論「幸福の黄色い10日後」のユタカ役で出演されていましたね。
少し痩せたんじゃないかな。
キコ。次回作もみたいです。
星の記憶
アンティークス
シアター711(東京都)
2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/12/06 (水) 19:00
チケットプレゼントにて観劇してきました。
アンティークスは昨日を含めて3作観劇しましたが、独特な空気感があります。
「ほんわか」でもない。「しっとり」でもない。
オルゴールの音が響きましたが、とても作品にフィットしていました。
人に優しく。観劇後はいつもそんな気持ちになりますね。
今回印象的だったのでは先生の宇宙人の話、素敵です。
もっと評価されていい劇団だと常々思っています。
第22回公演『素人』
劇団天然ポリエステル
シアター711(東京都)
2017/11/29 (水) ~ 2017/12/03 (日)公演終了
満足度★★★★
チケプレで観劇してきました。
110分ほぼドタバタというのもなかなか記憶にありません。
内容はここに書き出せばとてもチープな映像が浮かんでしまいそう。
でもアリかナシかと言えば「アリ」の作品。
何かが作品の流れを支えてくれている。見ていて飽きはない、不思議なんですよね。
どんな演出をしてここまでたどり着いたのか。そこも興味深いです。
やんえみさんの首輪プレイに興味ある方は是非!シアター711にGO!
D・ミリガンの客
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/11/22 (水) ~ 2017/12/05 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/11/29 (水) 19:00
価格3,800円
横川良明さんのコラムで知り、初6C体験してきました。
系統的には伏線回収コメディでしょうか。
前半は同じ台詞ややり取りがキツかったのですが、「ライスカレー」から空気一変。
郵便屋さんもはじけていたなぁ。丁度のこの二人の千秋楽だったのでイイものを観れました。これで3800円は安い!
最後に。やはり時間は気になりました。横川さんは演劇初心者向けと語っていましたが、それならせめて100分ぐらいかな。
それと短編の演劇祭にも是非出演して欲しいですね。初めて体験する人にはこっちかな。色んな団体を知りきっかけにもなりますしね。
6C次回作も期待しています。
グリーン・マーダー・ケース
monophonic orchestra
Geki地下Liberty(東京都)
2017/04/11 (火) ~ 2017/04/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/04/15 (土) 18:00
価格3,500円
少し遡って感想を書いています。
これ2017年の11月月末に書いていますが。この作品はいまのところ私の2017年ベスト1です。
ハイ、他寄せ付けません。
題材も構成も俺好み。あと役者さんみんな演技お上手。
毛利さん綾乃さんの心地よい台詞。
推理小説が好きな私だからフィットしたとこともあるでしょうね。
これは数年後にまた再演して欲しい作品です。
さてモノフォニックオーケストラは、来年一発目の公演が、monophonic orchestra 10『1万円の使いみち』。
出演、多分主役でしょうけどキャラメルボックスの渡邊安理さん。
うわーっ。
これ見ない理由どこにもないです。
ダズリング=デビュタント
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2017/04/19 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/04/22 (土) 14:00
価格3,500円
少し遡って感想を書いています。
「ダズリング=デビュタント」日本西洋両方を1日で観劇してきました。
こんな私にフィットした作品も珍しいかも。
いっそ三時間でもよかったし5000円でもよかった。そんな感想でごめんなさい。
兎に角終わって放心してました。5つしか☆がないのが悔しい。
ジャン=ピエール・ガスパリーノ=金子侑加さんが素敵でした。
辺境、どこまで行っても
Minami Produce
アトリエTANTOO(東京都)
2017/05/05 (金) ~ 2017/05/10 (水)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/05/05 (金) 19:00
価格2,000円
少し遡って感想を書いています。
この作品好きです。
朗読劇本番を直前に控えた役者5人の物語。稽古というシーンで実際に朗読をしていくが役者各々の事情や個性がぶつかり合っていく。シリアスの中に笑いも含み、心地よい時間が流れていきます。
場所もなかなかの辺境でしたが、2000円とはコストパフォーマンスが高い。
もっと都心でチャレンジして欲しいですね。
今回観に行った理由は「土佐まりなさん出演だから」。
彼女はいつも凄いけど今回も凄かった、演技が。
足りない感想で申し訳ないけど「演劇オレ今日見たなー」って満足な言葉しか口から出ないんですよね。
最初の表情一秒で期待をまたしてしまい、終わってみればその期待を越えている。
この人の表情は一秒も見逃したくないです。
メトロノウム
ENG
d-倉庫(東京都)
2017/06/28 (水) ~ 2017/07/03 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2017/06/28 (水) 19:00
価格4,500円
少し遡って感想を書いています。
序盤は世界観がなかなか掴めなかったですね。
なんとか理解して最後に「なるほど。」と着地しました。
ダンスと殺陣が激しかった。凄く鍛えていると思います。
サンガツウサギとイナバが可愛いかったです。
追記ですが。ちょっと値段が高かったですかね。4000円以内ぐらいがイイなと私のお財布が申しております。
還刻門奇譚〜リローデッド・ゲート ゼロ〜
ZERO Frontier
萬劇場(東京都)
2017/07/26 (水) ~ 2017/07/30 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/07/26 (水) 14:00
価格3,900円
少し遡って感想を書いています。
前作「リローデッド・ゲート」の続編・・・ではなく、時代的には前作の前になるのでしょうか。自分の希望のために他人を犠牲にできるかその葛藤が胸に伝わるいい作品でした。
そしてこの作品の大きな特徴は「アクション」。これだけ激しいアクションは小劇場では初体験。満足しました。
「リローデッド・ゲート」を観るきっかけは今回も出演した脇田美帆さん。
キ上の空論一周年記念公演に出演した彼女は「いい声だなぁ、歌もイイだろうな」と。ご本人に確認したところ声優さんを目指しているとのこと。納得。
言草(ことのは)Pillow Talk
まるけ
新宿眼科画廊(東京都)
2017/07/21 (金) ~ 2017/07/26 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/07/22 (土) 14:00
価格3,000円
少し遡って感想を書いています。
初日観劇。演者さん女性のみならではの作品でした。
女性同士のコミュニケーションは大変とは聞いていましたが、それを覗かせていただいた気分。
工藤さんのあのスピード&名作ミックスはお腹よじれたわ。全体的にテンポがよく楽しめました。
ざらば
新宿公社
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2017/06/28 (水) ~ 2017/07/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/07/01 (土) 19:00
少し遡って感想を書いています。
Twitterに書いた感想を掘り返したのですが、大したことは書いていない。
「前回は土佐まりなさん出演が縁で。作品の空気感というか。凄く質感が自分にはしっくりしていたので。そしてまた行ったら本当に楽しかった。何がこんなにいいのかずっと気になっているけど答えが出ないのでまた次回。楽しみにしています。こんな感想でごめんなさい。」
ホントごめんなさいだわこれ。
輪廻転生とか興味ある人にはオススメ作品。もう終演していますが、再演して欲しい1本です。