沼田☆フォーエバー
UDA☆MAP
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2018/07/25 (水) ~ 2018/08/01 (水)公演終了
満足度★★
期待を上回らなかった印象でした。
ドタバタ・コメディと銘打って、目の前でただただドタバタが繰り広げられている感じ。
既に私の前にコメントを書かれている方々に似た印象を受けました。
「こんな感じに演じたらオタクっぽいでしょ?」という仕草や言動で、
それが上手くハマっている感じはしませんでした。
何という表現が正しいのか分かりませんが、
「演技で存在が目立つ事」と「悪目立ちをしたモン勝ち!」は、
似て非なるモノだと思うのですが…
ちょっと内輪ウケ(しかも演者さん内だけの)を感じてしまいました。
『COME!!』
ねくすぽすと
シアターブラッツ(東京都)
2017/03/08 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
最高に素敵な、夢いっぱいの作品でした。
とある移動型のサーカス団のお話。
そのサーカス団が移動する中で生まれる人と人との交流と、
表面には出ていない人間(親子)関係などが切なさもあり…
でも、そんな切ない感情も全部含めて「サーカスで笑顔にしたい」という
並々ならぬ強い想いで乗り越えようとする物語はグッと引き込まれました。
出てくるピエロ達(子供達)もとってもキュートで惹かれました。
個人的に「舞台が終わったら物語が終わる」だけでなく、
「舞台が終わっても作品が続いているかも知れない」という作品が好きで、
このCOME!!に関しても「今頃彼らはまた別の町でサーカスを続けているかな?」
「元気にしているかな?」「またいつか会えるかな?」と今でも思ってしまうくらい、
この作品は自分の空想の中でも続いている作品です。
音楽も魅力溢れる作品が多く、とてもとても好きな作品でした。
またいつか、彼らに会えたら良いなと願っています。
本当に素敵で、大好きな作品でした。
野畑の飼ってた宇宙人
VACAR ENTERTAINMENT
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2017/10/25 (水) ~ 2017/10/29 (日)公演終了
満足度★★★★
逆班を先に観てからの上演で、印象が引っ張られるかと思いましたが、
男女が全て逆転しており、印象も全く違い、別作品として楽しめました。
特にこちら側の班の方が女性陣がハッちゃけており、
8.6秒バズーカさんもいたからか笑いのテンポが良かった印象でした。
ただし8.6秒バズーカさんに関しては逆の事も言えてしまい、
お芝居のレベルとしては逆班の方が高かった印象があります。
いずれにせよ、どちらの班も頭を空っぽにして笑えるドタバタ・コメディで、
とても楽しい時間を過ごす事が出来た作品でした。
野畑の飼ってた宇宙人
VACAR ENTERTAINMENT
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2017/10/18 (水) ~ 2017/10/22 (日)公演終了
満足度★★★★
ツボがたくさんで、なんかもうずっと笑ってました。
宇宙人役の若林倫香さんが絶妙なキュートさで、
バインバイン跳ねていたのとか、表情の多彩さとか、目が離せませんでした。
主演の伊勢さんも面白く会場も大いに盛り上がっており、
頭を空っぽにして楽しめるザ・コメディで楽しい時間でした。
As Long As〜
ShiMeJi
RAFT(東京都)
2019/03/28 (木) ~ 2019/03/31 (日)公演終了
満足度★★
5人芝居…なのに本番3日前に1人が降板しての上演(ひょえぇ…)
5人のセリフを4人に振り分けるという苦肉の策で、
更に役者さん達も開き直ってハッちゃけて暴れてくれていたのが救いでした。
結城美優さんによる冒頭の10分程度のモノローグ(独白シーン)から、
全編に渡って本当に頑張って作品を成り立たせていました。
出ていた役者さん達とスタッフさんには大きな拍手を送りたいです。
ただしやはり作品の評価としては厳しかったのは事実です。
君の言った”またね”を僕は1年待っている
感情7号線
APOCシアター(東京都)
2018/06/30 (土) ~ 2018/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
凄く好きな作品でした。
甘酸っぱく青春で、瑞々しく素直で真っすぐで。
狭い劇場で限られた動きの中でも窮屈さを感じる事無く走り回り、
それぞれの感情を丁寧に描いており、ドキドキさせられました。
セリフが折り重なるシーンや、感情が交差するシーンなど、
また時間軸が繰り返されるシーンなどの描き方や演出が見事でした。
完成度も非常に高く、作り手達の想いがしっかりと作品に乗っている様に感じました。
観劇後に清々しい気持ちになる事が出来た、素敵な作品でした。
『誓いますか?と聞かれても』
ACT
アトリエファンファーレ東新宿(東京都)
2017/03/29 (水) ~ 2017/04/02 (日)公演終了
満足度★★★
若い役者陣、若い制作陣による瑞々しい公演でした。
未完成であるが故の勢いと輝きが眩しい作品でした。
個人的には彼が17歳から知っている西本銀二郎くんの結婚式シーンを観る事が出来て、
何だか少し頼もしく感じた次第でした。
これから、これから。
伯父の魔法使い
TOMOIKEプロデュース
本多劇場(東京都)
2020/01/10 (金) ~ 2020/01/13 (月)公演終了
満足度★★★
「大衆(万人)にウケる作品を作るのって難しいんだな」と改めて思った作品。
楽しめる場面も多く、飽きる事無く作品を観る事が出来たが、
どの年齢層をターゲットにしているのか…?
少なくとも自分の世代のドストライクでは無いなと感じながらの観劇になった。
主演が赤井英和さんだったのもあって、少し上の層を狙った作品だったのかも知れないが、
物語として大きな山場というのがそこまで見当たらず、穏やかな作品であった。
死神役の安田聖愛さんは凛としていて、赤いスカートも似合ってて目にも鮮烈で、
とても良い役回りをされていた印象だった。
もうお一人、重要な役割を担っていた白石隼也さんのちょっとした言動に、
客席の若い女性陣が反応してたので、そちらのファンも楽しめた作品だったのかも知れない。
初日だった事もあるのか、どことなくフワフワとした危うさを感じた。
特に赤井英和さんはエセ関西弁か?と思うほど(確か関西の方だったと認識しているが)
セリフと役がまだ身体に馴染んでいなかったのか聞き取り辛く聞いていてソワソワしてしまった。
その後のツイッターなどでの評判を観ていると、良い意見が多く、
期間中にドンドン良くなっていったのであろう事が分かったので、
きっと上演自体は成功されたのだろうと推察している。
ロスト花婿
ENG
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2018/03/16 (金) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白かったし感動したし、メチャクチャ楽しめた。
この作品の2年前…コメディ!を全面に出しての「バク袖」がそこまで個人的にフィットしなかったので、
心配しつつ恐る恐る初日から足を運んだ作品。
爆弾が爆発するみたいな笑いの爆発が初日から起きてて凄かった。
結婚式場という分かり易いシチュエーションで、曲者達が次々と出てきてそれらが噛み合っていく様はお見事だった。
それぞれの役者さん達が笑いを作れる為にある意味で「混ぜるな危険」禁断レベルの、組み合わせを惜しげもなく出し続けて、
それらが笑いを積み上げていくエネルギーが凄かった。
またその曲者達の真ん中で、シッカリと物語を感動に導く新郎新婦の主演のお2人が素晴らしく、
観客もまた結婚式に参列している様な高揚感があり、最後まで楽しめる作品だった。
ただ作品の特質上、幸せに大円団で完結している為に、別のカップルや、この主演お二人のままであっても
数年後に再演されるのを望むか?と訊かれると、幸せな結婚生活を送っていて貰いたいので、あまり観たくないのが正直なところ。
それくらいこの作品は奇跡的なメンバーの組み合わせで成り立っていた素晴らしい作品であった。
クレプトキング
ENG
六行会ホール(東京都)
2017/11/15 (水) ~ 2017/11/20 (月)公演終了
満足度★★★★
オリジナル作品で、ここまで世界観を徹底して作り上げられるキャスト陣とスタッフの方々のエネルギーに敬意を表したいと思います。
2.5次元作品が苦手な私なので、ジャンルとしてはそちらに近い作品で苦手意識があってもおかしくない作風でしたが、
各キャラ達のどこか人間臭さが良い意味で味になってて、問題無く楽しめました。
最後のダンスシーンまで圧巻の熱量で、熱波が客席にドーン!と届く様なエネルギーに溢れてました。
アニメ・マンガ・小説…などなどあらゆるジャンルに通ずる万能型のエンターテインメント作品でした。
SLeeVe‐RefRain
ENG
六行会ホール(東京都)
2016/08/17 (水) ~ 2016/08/22 (月)公演終了
満足度★★★
贅沢なメンバーが揃い、十分に楽しめる作品でしたし熱演ぶりも凄くて、見どころもたくさんでした。
ただし個人的に《妖怪》作品が何故か著しく合わないのです。
怖い、とかではなく…作品の中に入っていけない、感情の微妙なニュアンスが理解し辛い、のです。
妖怪の基本的な知識が欠落してるからか、大前提であるそれぞれの妖怪の格付けだったり関係性が掴み辛いのもあったかもですが、
とにかく何をそんなにシリアスに物語が進んでるのか?
それぞれの目的は?などがどうしても把握出来ずにいました。
ENGさん作品の中では比較的苦手な作品でした。
バックトゥ・ザ・舞台袖
ENG
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2016/09/23 (金) ~ 2016/10/02 (日)公演終了
満足度★★★
「観劇前に期待値を上げ過ぎて失敗した」という自分自身のミス。
その後の観劇方法について考え方を改めたのだが、とにかく観る前から「この作品は面白いに違いない」と自分に言い聞かせる様に観に行ってしまってハードルが上がり切ってしまってたのか、そこまで楽しめなかった自分にビックリした記憶が鮮明。
その中でも「コレは内輪ウケで終わってないか?」という印象が当時残ったのが今でも覚えている。
当時に複数回観劇して、その後にDVDも観て、それなりに今でも楽しめるが、
上記の通り「初見の際にハードルが上がっていて、それを超えてこなかった」印象が残っている為、
心の底から笑う感じでは無く作品として冷静に観てしまう。
何かがきっと根本的に合わなかったのだろうと思うしかないが。
平均点である3点とさせて頂く。
リミット・オブ・タイムラグ
RINCO PRODUCE STAGE
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2018/10/05 (金) ~ 2018/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★
個人的にも存じ上げてる役者さんが多く、どうしても肩を持ちたくなる作品でした。
難しいギミック、設定にチャレンジされてて、緊張感溢れる空間はなかなかにスリリングでした。
またビックリ箱、オモチャ箱をひっくり返した様なてんやわんやな展開は無理矢理感が無い限り楽しめました。
ただし残念ながら無理矢理ハプニングを起こしにいこうという空気もあり、それは仕方ない事とは言え、
恐らく多くの役者さんを初見の観客にとっては内輪ネタ感も強かったかな?と思います。
とは言え舞台巧者達でハプニングにも慣れっこの強者達の集まりでしたから、楽しめたのが本音です。
千穐楽の加藤さん、そして出演者達へのスタオベは素直に観客の人達からのエールだなと思いました。
遠慮ガチナ殺人鬼
企画演劇集団ボクラ団義
ザ・ポケット(東京都)
2019/01/09 (水) ~ 2019/01/20 (日)公演終了
満足度★★★★
4度の観劇で、その度に印象が変わった舞台。
十分に楽しめました。
キャラ達の妖しさと、取る行動の怪しさ、意味深な言動の数々…
コミカルな部分も多く、笑える箇所もたくさんありました。
ただコレを2時間前後で出来たらもっと良い印象で終われるんじゃないかと思ってしまったのが観劇後の率直な印象でした。
なんて言うか…作品の種まきやこういう作品ですよ、と観客に伝える事に時間が掛かり過ぎてしまっている印象でした。
元々明るい、サッパリした作品ではなく真犯人?の心理描写、そこまでの行動に至ってしまった動機などを伝えなくてはならないのは十分に分かりますが、
どちらかと言うと作品の本筋ではない部分の肉付けが楽しくなってしまって、作品自体の推進力に繋がってない印象がどうしてもありました。
他の方も書かれてますが、ツッコミどころもなかなかに多い作品と思いました。
ただしここまで書いておきながらそれでも十分に楽しめました。
ただ、DVDを買ってまで繰り返し観たいか?と問われると、そうではなかった印象だったのが正直な気持ちです。
いえないアメイジングファミリー
WBB
シアターブラッツ(東京都)
2019/10/16 (水) ~ 2019/10/22 (火)公演終了
満足度★★★★
《丁度良い加減の舞台》でした。
力が入り過ぎてもなく、力を抜き過ぎてもなく、観客が安心して笑える丁度良い上質な加減。
人間ではない(一応、悪魔となってる様だが)女の子が、人間に恋をした事を父親にバレない様に奮闘する物語。
三姉妹と、それぞれに関わる登場キャラ達が、少しずつズレながら物語があらぬ方向に全力で進んでいく…
その無茶苦茶ながらそれらの設定がシッカリ描かれているので、荒唐無稽ながら安心して作品に委ねられる感じ。
勘違いが勘違いを呼び…というパターンの舞台は多くあれど、よく調理されていてずっと笑っていられました。
自分が観劇したのが千穐楽でしたが、どうやら千穐楽スペシャルでカーテンコールに一瞬だけこれまでに無かったシーンが足されており、
そのホッコリ感もまた本当に絶妙であり、笑顔で劇場を出る事が出来ました。
今後も再演される事が多くありそうな作品なので、機会があったら触れてみて欲しい作品でした。
平日の天使、その他の短編
キコ qui-co.
Ito・M・Studio(東京都)
2016/09/20 (火) ~ 2016/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
初のqui-co.さん作品でしたがその世界観をタップリ堪能出来ました。
表題演目の『平日の天使』も良かったのですが、個人的には『サンダルウッド』の世界観が最高に好きでした。
生々しい男女のやり取り。
どうしようもなく流れる時間。
そこにあるお酒と、溢れる様な音楽と踊り…
そして百花亜希さんの消えてしまいそうな危うい存在が抜群でした。
照明が徐々にフェードアウトして、消えてしまう、終わってしまう儚い至福の時間…
掌から砂がこぼれ落ちていく様な脆さと、でもそこに確かにあった存在の残骸と感触…
全てが絶妙で素晴らしかったです。
たぶん今でも某観劇アプリで観られる筈なので、多くの方に観て貰いたい作品です。
ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』
オフィス上の空
ザ・ポケット(東京都)
2018/04/03 (火) ~ 2018/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★
ポップでキュートな世界観。
暖色系とピンキーな色合いをふんだんに盛り込んだセットと空間は座ってるだけで元気を貰えた。
事前に情報を入れてなかったので、あそこまで歌って踊ると予想してなく最初は戸惑ったが、
そんなもの関係無く巻き込んでくる勢いは心地の良いものだった。
似た作品を観た事が無い、オリジナリティ溢れる作品でした。
シンクロニシティ2018∞
Sun-mallstudio produce
サンモールスタジオ(東京都)
2018/01/05 (金) ~ 2018/01/09 (火)公演終了
満足度★★★★
この作品、脚本が面白かった。
時間軸が色んな方向に走っていて一見相互に関係してる様に思えない事も多々あったのが、
終盤に掛けてパズルのピースがハマっていく様に絵になっていく様はなかなか無いレベルだった。
完成度が高い作品を観ると得した気分になりますが、この作品はまさにそんな作品でした。
再演をまた観たいと思える作品でした。
今、出来る、精一杯。
月刊「根本宗子」
新国立劇場 中劇場(東京都)
2019/12/13 (金) ~ 2019/12/19 (木)公演終了
満足度★★★★
非常に面白い作風でした。
これまでに小劇場で既にやられていた作品を新国立劇場にサイズアップして、
更に生演奏のミュージカル調のテイストも加えられていてなかなか無い作品でした。
特に主演の清竜人さんの空気感は独特で弱々しくも生々しい生きた人間臭い男がリアルでした。
歌声には良い意味でのザラ付きがあり耳に残り、上手い!とかでは無いからこその良さがありました。
また伊藤万理華さんが殻を破らんばかりの熱演をされてて印象的だったのと、春名風花さんの決然とした拒絶感と声の通りがとても良くビリビリと響きました。
車椅子の女性と主人公の、一周回って何故か成り立つ相互依存の様な奇妙な関係は、もしかしたら本当にあり得るのではと思うと考え込んでしまいました。
とにかく清竜人さんが良く、彼の存在抜きには生まれなかったであろう世界観はとても印象的でした。
舞台「DARKNESS HEELS-THE LIVE-」
舞台『DARKNESS HEELS~THE LIVE~』製作委員会
THEATRE1010(東京都)
2019/09/18 (水) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★
決して世の中の物語は正義だけでは成り立たない、そんな意味では面白い目線からの作品と思いましたし、悪には悪側なりの正義(変な日本語ですが)があるんだな〜と思いました。
また、映像や照明、衣装などの全てにおいて円谷プロさんの全面的なバックアップを感じられ、圧倒的なクオリティを楽しめました。
ただし残念ながら大元のウルトラマンの世界観を私があまりに知らな過ぎて、キャラの関係性を把握するのに手間取りました。
また映像や照明の規模が大きければ大きい程、各役者さん達の細かい表情や演技が呑まれてしまっている気がして、それも残念でした。
また世界観を理解した上で、改めて観劇したら感想も変わるのかも知れませんが…