満足度★★★★
《丁度良い加減の舞台》でした。
力が入り過ぎてもなく、力を抜き過ぎてもなく、観客が安心して笑える丁度良い上質な加減。
人間ではない(一応、悪魔となってる様だが)女の子が、人間に恋をした事を父親にバレない様に奮闘する物語。
三姉妹と、それぞれに関わる登場キャラ達が、少しずつズレながら物語があらぬ方向に全力で進んでいく…
その無茶苦茶ながらそれらの設定がシッカリ描かれているので、荒唐無稽ながら安心して作品に委ねられる感じ。
勘違いが勘違いを呼び…というパターンの舞台は多くあれど、よく調理されていてずっと笑っていられました。
自分が観劇したのが千穐楽でしたが、どうやら千穐楽スペシャルでカーテンコールに一瞬だけこれまでに無かったシーンが足されており、
そのホッコリ感もまた本当に絶妙であり、笑顔で劇場を出る事が出来ました。
今後も再演される事が多くありそうな作品なので、機会があったら触れてみて欲しい作品でした。