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#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
ピーチオンザビーチノーエスケープ11日ソワレを観劇。
これはビデオにするのは困難だというのに納得した作品。
最初は、ミキオの頭の中の妄想を観せているのかと思った。あんなに美人8人もが見た感じそこまで羽振りがいい男でも超イケメンでもない男に従うとは思えなかったからだ。途中で、小学生の同級生と再会して話をして、その後新しくOLという存在が出てきたので、ミキオが興奮した事に対してミキオの都合のいいものが生まれてくるという形だと思った。
だが、後半で一気に真実が明らかになった時、もう舞台上を観てられなくなった。
同時に、だからセーラー、ロリータ、ブレザーの3人が9人の中で早く生まれたからこそ、話の流れが多いのだと納得した。
桜子が後半になるまで出てこなかったのは、桜子という人格が消えかかっていたからであり、それを消させない為に女達は日記に書き続けていたのだと気づいた。桜子本人の人格が表に出てきたのも、10年振りにミキオ以外の人間に会ったからだし、ミキオ以外からショックを与えられたからだろう。
実際、もし現実で小6の女の子が10年もレイプされ監禁されたら、と思うと嫌悪感を拭えない。
舞台観終えた後に、団体さんが載せている写真の桜子の表情が、達観しているというか、何にも靡かないような無を感じて、ゾワっとなった。
弟のクズ具合が最高に最低だった。リアルだったら、絶対に関わりたくないし関わったのが運の尽きって感じた。あのカップルだけでも幸せになって貰いたかったけど、そんな上手くいかずで、本当に観ていて爽快感とか全くない舞台だった。
役者さん全員が、本当に凄い芝居をしてくれたから観ていて、本当に酷いと感じたところが胸糞悪く感じたし、本当に凄かった。。。
語彙が無さすぎて稚拙な感想だが、凄いものを観た。残りステージも最後まで終われる様に祈っております。