ロマンス
株式会社STAGE COMPANY
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/08/09 (火) ~ 2016/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★
Bチームを観劇
「ロマンス」というタイトルにスタイリッシュなチラシ、受付け、案内には感じの良い女性陣という中、公演が始まったとたん怒涛のなんじゃこりゃー!状態。
多分口が半開きになっていたと思います。どんだけ自由なんだと。
つかこうへい作品は「蒲田行進曲」 以外は苦手かもと思っていましたが、こんな異色作があった事を知りませんでした。
相当におかまが自虐的にも差別的にも描かれていて、大丈夫なのかっと思う一方、完全燃焼覚悟の演技にただただ見入っていました。
自虐的でありながらもドSな作品だったなーという印象です。
刺激が欲しい女性にお薦めします。
白紙の目次
劇団時間制作
サンモールスタジオ(東京都)
2016/08/10 (水) ~ 2016/08/17 (水)公演終了
満足度★★★
Aチームを観劇
相当な昔、想定外に涙腺が崩壊してしまった下北小劇場で初めて観た東京セレソンデラックスを彷彿させる舞台でした。なのに個人的には波に乗れませんでした。無念
序盤から、笑いの沸点がものすごく低く、ちょっとした事でも大受けして手までたたきだす方とたまたま隣あわせになると、さめていくという不思議。
おしゃべり等のマナー違反ではないので、要は私の集中力の問題でしょうか。
ラストに近づくにつれ、お隣からは鼻をすする音が、そして会場のあちこちからも鼻をすする音が。 なんだか無念でした。
厚い雲に覆われた光
演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2016/08/02 (火) ~ 2016/08/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
いい役者がいっぱい
いい芝居を観た後は幸福感に包まれ身体が軽くなった様になるのですが、この作品はまさにそれでした。
チラシに掲載された役者が急遽一部代わっているまさに綱渡り感や、劇団員が積極的に会場案内や物販を行っている「がんばってるなー」感も含めて。
ストーリーはチラシのイメージで、災害地から娘一家を救出する話かと想像していましたが、被災後もその島で生活する人々の姿を、兄妹家族を中心に描いた内容でした。
ストーリーがシンプルな分、ヒロインを取り巻く人間関係が時には滑稽に、時には生々しく表情豊かに描かれていたと思います。
凛として生きようとするヒロインの心情の変化も納得の出来ですが、その兄の憎めないクズっぷりが見事、泥臭くていい演技でした。
時系列でちょっと解りにくい箇所や、兄が最後フェイドアウトしてしまった感等、気になった所はあるにはありますが、それを差し引いても魅力的な公演でした。
ゾーヤ・ペーリツのアパート
時間堂
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2016/07/29 (金) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
2時間45分(休憩あり)
ロシアの戯曲なので登場人物の性格はそれぞれに自己主張が強く独特で、国民性がよく出ていたと思います。
その中で中国人役が2名出てきますが、ロシア人から見た中国人像が浮き彫りになっているようで興味深かったです。
欲を言えば娼婦の館での衣装や照明はもっと毒々しい感じの方が、演技がより引き立って良かったかなと思いました。
Blue
SQUASH(劇団スカッシュ)
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2016/07/21 (木) ~ 2016/08/02 (火)公演終了
満足度★★★
新機軸の劇団
劇団そのものが人気YouTuberという異色の劇団。
本公演の前パートになるYouTubeドラマが面白かったので観劇に至りましたが、やはり編集加工した映像と、生の舞台ではテンポがかなり異なり、特に前半は冗長に感じました。
客層としてYouTubeのリスナーさん達が大半を占めている様で多分、観劇も初めてという人も多いのではないかと思われますが、全体がすごく舞台に集中している様子が伝わり、マナーが良いので、むしろそちらに感動してしまいました。
こちらの劇団によって生の舞台の良さを知る人が増えていくのはとても有意義な事だと思います。
ものすごい覚せい剤
宇宙論☆講座
スタジオ空洞(東京都)
2016/07/16 (土) ~ 2016/07/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
唯一無二の劇団
初見ですが通常の演劇の枠内に収まりたくない挑戦的な感じが好感度大でした。
音楽と演劇の融合が特色の劇団のようですが、それだけではない独自のカラーを沢山持っている劇団だと思います。
今回は、あまりにも色々な仕掛けを詰め込み過ぎて収集がついていない印象もありましたが、やりたい事がありすぎて溢れ出ているといった感じでしょうか。
覚せい剤モノという事で、役者さんは危険な香りをそれぞれに醸し出していました。 近づかれるとやばいなと思ってしまうほどの人もいたし。
stroll
創作集団Alea
シアターシャイン(東京都)
2016/07/07 (木) ~ 2016/07/10 (日)公演終了
満足度★★★★
面白い2時間
まず劇場の環境がよかった。 全3列の座席は列ごとに段差がついており、隣の間隔にも結構ゆとりがある。(満員御礼日の場合はもう少し狭まるのかもしれませんが)
そして座席全体のスペースよりも広い舞台。
とても観やすくて贅沢な観劇環境だと思いました。
役者さんはまだ舞台経験が少ないのか、最初演技に不自由感がありましたが等身大の恋愛問題がテーマということもあり問題なく楽しめました。
色んなダメ恋愛ケースが絡まり2時間はあっという間でした。
第16回公演『大人』
劇団天然ポリエステル
中野スタジオあくとれ(東京都)
2016/06/30 (木) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★
過去の「寂し部」シリーズも観たくなる
アングラなイメージを勝手にもっていたのですが、誰もが楽しめるであろうエンタメ色の強い作品でした。
観客を置いてけぼりにしない面白さ、猥雑さ、生(なま)の楽しさ等、小演劇のいい所が沢山そろっていたので、もし演劇初心者に小演劇の面白さを体感させようと連れて行くとしたら私はここを選びたいと思います。
テイストとしてはケラリーノサンドロヴィッチが監督した深夜ドラマのようなオモシロの風味を感じました。
アイドルスター☆トール!
関村と浅野
スタジオ空洞(東京都)
2016/07/01 (金) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★
おじさんアイドル☆トール
角替和枝に顔が似ているおじさんアイドル☆トールと、唯一の熱狂ファン(おじさん)と、トールのマネージャー(おじさん)が奏でる可笑しくも哀しい物語。
この奇妙な関係をねぶりまわし相当笑わせてくれるのだが、欲を言えば登場人物を増やして3人の生活をもっと深掘りして欲しかったなと。
面白いシチュエーションなので、もっとねぶり尽したかった。
CRANK UP
PLAN N
シアター風姿花伝(東京都)
2016/06/29 (水) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★
どんな無名の映画にも、その裏にドラマあり
真摯な舞台づくりの意気込みを感じました。
少し過剰ぎみな演技に最初なかなか入り込みにくかったが、慣れてくると面白くなってきたので公演時間が長いのはそういう意味でもありがたかった。
映画の製作過程シーンにリアリティーと可笑しさが溢れていて見どころだと思います。
パラサイトパラダイス
ワンツーワークス
ザ・ポケット(東京都)
2016/06/23 (木) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
納得の高評価劇団
受付けの丁寧さ、無料パンフレットの配布、ブランケットの貸し出し等、開演前からすでに劇団の配慮が感じられる。
実際の舞台も、役者さんの実力はもちろんのこと、映像のカット割りでは絶対できない舞台ならではの表現が随所にあって引き込まれた。
セットも見やすく計算されており、とにかくこだわりのてんこ盛り。
観客も他よりマナーの良い人ばかりだった印象。
まさに良質な大人の娯楽の王道。
難をあげれば、座席が横一列繋がっていて、力伝導が非常に良く、人が身動きするたびに揺れて一瞬気がそれてしまうことぐらいか。
とにかくそれぐらいしかケチの付けようが無い公演でした。
こういう劇団がいっぱいあるといいなとも思いますが、稀有で他にも色んな劇団があるからこそ演劇は面白いんだろうなと思いました。
アベベのベ 2016
劇団チャリT企画
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/06/08 (水) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
千秋楽観てきました
政治に対する関心の度合いも人それぞれ。
関心があっても立ち位置や方向性はいろいろ。
いろいろと価値観の違う人達が生きるためにつくり出すカオスな空間。
政治的観点もさることながら人間ドラマとしてかなり上質な公演だと思いました。
平和な時代に生まれて-終わりなき道の標たち-
九十九ジャンクション
小劇場 楽園(東京都)
2016/06/15 (水) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
直球の政治劇
日本が他国の戦争に対して、どう向き合っていくべきか、どうにも難しい問題である事が、冒頭のシーンでよく分かりました。
なので、その妙案である「積極的平和主義」によって国民は団結できるのか、争いは減るのか、その過程にもっとスポットを当てて欲しかったと思いました。
その代わり主人公である大学生達の政治活動の過程がテンポ良く解りやすかったです。
感情移入できる人物がいれば、もっと良かったのですが。
COLORS
天才劇団バカバッカ
吉祥寺シアター(東京都)
2016/06/10 (金) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
初見ですが
すでに人気のある劇団の様子で勢いを感じました。
前説があれだけ面白いと、始まる前から本編も面白いだろうと確信が持てる。
最初にしっかり笑いを掴んで、徐々にやりたい放題とっちらかして、最後にうまいこと収束させる。そんな感じでした。
お笑いの力量もあると思いますが、アクションやら歌唱力やら外人さんやら、
やたらと武器の多い劇団だと思います。
2時間強しっかり楽しめました。
COLORS
天才劇団バカバッカ
吉祥寺シアター(東京都)
2016/06/10 (金) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
初見ですが
すでに人気のある劇団の様子で勢いを感じました。
前説があれだけ面白いと、始まる前から本編も面白いだろうと確信が持てる。
最初にしっかり笑いを掴んで、徐々にやりたい放題とっちらかして、最後にうまいこと収束させる。そんな感じでした。
お笑いの力量もあると思いますが、アクションやら歌唱力やら外人さんやら、
やたらと武器の多い劇団だと思います。
2時間強しっかり楽しめました。
ビッグマウス症候群
劇団フルタ丸
「劇」小劇場(東京都)
2016/05/25 (水) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★
爽快感あり
1人のビッグマウスが周りを翻弄する話だと思っていたら、
ビッグマウスは5人もいたのですね。
役者6人のうち5人がビッグマウス。
観劇後それに気付いてびっくり。
もっと取り巻きの登場人物がいたような印象だったからです。
観ているこちらが無意識に町民役になっていて、
少数派の彼らを取り囲んでいたんだと思いました。
話の後半は少し強引にも感じましたが、
細部を検証して説得性を持たせればば周防正行監督あたりが、
映画化してもおかしくない感じでした。
面白かったです。
アンコールの夜★ご来場ありがとうございました★
KAKUTA
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2016/05/07 (土) ~ 2016/05/22 (日)公演終了
満足度★★★★
「男を読む。」を観てきました
この劇団は毎回観にきてよかったと思わせてくれるのでとても安定している。
全く違う3つの話しをノンストップで流れるように楽しめる工夫が上手い。
特に3話目は自分で読書したよりも、より一層その内容に感動する出来だったと思いました。
ぼくはだれ
RISU PRODUCE
小劇場B1(東京都)
2016/04/20 (水) ~ 2016/04/29 (金)公演終了
満足度★★★★★
空席が本当にもったいない!
難しい内容かと構えて挑みましたが取り越し苦労でした。
実際の取調べを傍聴しているようでとても理解しやすいし、
小さな劇場だけにより緊張感が伝わります。
観終わった後、心から警察のお世話になる様な事にはなりたくないと思いました。
いしだ壱成さんは不幸な役どころがピッタリはまっていました。
ボーイズ オン ファイヤー
HYP39
ART THEATER かもめ座(東京都)
2016/04/13 (水) ~ 2016/04/17 (日)公演終了
満足度★★★★
観てきました(初観)
全員バスタオル一枚の絵面がシュール。
最初からハイテンションなコメディーモード全開。
バカな男達のエロばなし炸裂。
次から次へと笑いを提供するシーンの連続。
なのに・・・観客は自分を含めて誰も笑っていない・・・
たまにフフッ、とかハ八ッとか聞こえるけど、ほんとたまに。
もしこれがお笑いライブなら演者はきっと凍りつくはず。
しかし舞台上の役者さんは、なんの迷いもなくコメディーを熱演。
全員声量があるし、役者魂も伝わってくる。
コメディーの確固たる意志を感じる。
静かな客席。
そういう自分も声を出して笑うに至らず。
悪い意味ではなく不思議な状態で、ただただ見入っていました。
ストーリーはおバカな事件が起こってさらに滑稽な話となり、
最後は怒涛の展開に。
終盤では笑い声が多少増え、自分も少し笑っていましたが不思議な感覚は消えず、少し混乱していました(これも悪い意味ではなく)
終演後、お客さんで面白かったよーという人の声が聞こえ、えっじゃあ心の中で笑っていたのか?
ひとりで来たのが残念。
ものすごく感想の交換がしたかったです。
SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】
壱劇屋
王子小劇場(東京都)
2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白かったー
通常アナログ感のある演劇をデジタル映像を3次元化した様に魅せる技術がすごい。
しかも視覚化の難しい設定なのに、演者のパフォーマンスと音と照明で説得力があるものになっていた。
これだけのものを創るには、相当頭と体力を使うんだろうなーと余計なことまで感心してしまいました。