9月文楽公演
国立劇場
国立劇場 小劇場(東京都)
2015/09/05 (土) ~ 2015/09/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
第一部
今日のお気に入りの場面は、「鎌倉三代記」の時姫のクドキの場面。
清十郎さんの遣う時姫と津駒大夫、寛治師匠の三味線が見事に一体化して、すごい良かったです。
よみ人シラズ
ナイスコンプレックス
吉祥寺シアター(東京都)
2015/09/09 (水) ~ 2015/09/14 (月)公演終了
満足度★★★
君が代にこめられた想い。
とても気迫のこもった舞台でした。
第二次世界大戦の敗戦を期に、長い間、愛国心に曖昧さを持つ時代が続いた気がします。私は愛国心というのは、日本という国に誇りを持ち、責任を持つことだと思っているのですが、今の政府が求める愛国心はちょっと違う気がしています。操られているようなクールジャパンにも疑問を抱いています。
きな臭いにおいの立ち込める時に、とてもタイムリーな舞台で、みんなで一生懸命考えて、それを表現する素晴らしいパワーがありました。
そして、人間関係の基本は親子関係にあると思っているで、主人公の青年と父との関係の描き方も、興味深かったです。
「眠れる森の美女」 サンクトペテルブルグ・バレエ・シアター
光藍社
Bunkamuraオーチャードホール(東京都)
2015/09/05 (土) ~ 2015/09/06 (日)公演終了
満足度★★★
王子が美しかった・・・。
来日メンバーが少ないのか、それとも元々こういう演出なのか、白鳥もそうだったが、こちらもコールドの人数が少なくて、眠りにしては華やかさに欠けた。ゲストのロヂキン王子、白鳥のワディム王子とここのダンサーたちとのテクニックの差がすごくて、ちょっと驚いた・・・・。
ロヂキン王子はあまり好みじゃないんだけども、今回は彼に救われた。
パイドパイパー と、千年のセピラ
劇団ショウダウン
あうるすぽっと(東京都)
2015/09/04 (金) ~ 2015/09/06 (日)公演終了
満足度★★★
力作です。
ハーメルンの笛吹き男に着想を得た物語で、ここまで物語を膨らませることが出来るのかと感心しました。
アクションも迫力があり、時代を超えても少女を守ろうとする笛吹きと騎士の必死の心がとてもピュアに描かれていました。
物語がどこに落ち着くのかと最後まで、気を抜けなかったです。
ただ、もうちょっと整理してもいいかなと思う場面もありましたが・・・・。
音楽がとても良くて、ライトの使い方も迫力を増していました。
楽しかったです。
「白鳥の湖」 サンクトペテルブルグ・バレエ・シアター
光藍社
Bunkamuraオーチャードホール(東京都)
2015/09/02 (水) ~ 2015/09/04 (金)公演終了
満足度★★★
完璧な王子様!
ワディムくんは、本当に完璧な王子様です。
ダンスのテクニックも完璧、その立ち振る舞い、品の良さ、素晴らしい!!!
彼の温かさとオデットの冷たい悲しさ、オディールの冷酷さがいいバランスでした。
コールドがちょっと粗かったり、各国の踊りがもっとキレがよいと良かったかなと思います。
人民の敵
オフィスコットーネ
吉祥寺シアター(東京都)
2015/08/21 (金) ~ 2015/09/02 (水)公演終了
満足度★★★★
本当の人民の敵は誰?
イプセンの時代と今のこの時代が、ものすごくリンクして、ものすごくリアルに怖かったです。
劇場に入った時にリングみたいと思ったら、森さんはプロレスのリングをイメージしたのだそうです。そこは戦いの場でした。正義を通すために闘う男、目先の利益のために彼をつぶそうとする男たち・・・・壮絶なバトルでした。
見ごたえがありました。
第14回 世界バレエフェスティバル
東京バレエ団
東京文化会館 大ホール(東京都)
2015/08/01 (土) ~ 2015/08/16 (日)公演終了
朗読劇「月光の夏」
劇団東演
北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)
2015/08/13 (木) ~ 2015/08/15 (土)公演終了
満足度★★★★★
静かに、深く・・・。
中央奥におかれたピアノと黒いシャツとパンツを身につけた4人の役者さんたち・・・・本を片手に朗読が始まります。
小学校の廃棄されようとしていたピアノを、45年前に出撃直前の特攻隊員が弾いたことがあった。そこから語られる、戦争の真実の物語・・・・静かに語れれば語られるほど、悲劇の傷跡の大きさを感じます。
「月光」の曲が、若くして命を絶たれた若者たちの魂の輝きを暗い舞台に浮かび上がらせました。
エリザベート
東宝
帝国劇場(東京都)
2015/06/11 (木) ~ 2015/08/26 (水)公演終了
満足度★★★★
新キャストブラボー!
花總まりさん、井上芳雄くん、山崎育三郎くん、佐藤隆紀くん、香寿たつきさん、古川雄大くんで観ました。
まりさんのエリザベートは、私が今迄観た中で一番になりました。
芳雄くんのトートは、体温を感じさせないクールな邪悪さがこの世の者ではなくて、とても良かったです。
そして、育三郎ルキーニは、本当に素晴らしかった!!今迄のもやもやなルキーニ像・・・ホント、苦手だったんです・・・を払拭してくれました。
演出は、前の方が好きです。
第14回 世界バレエフェスティバル
東京バレエ団
東京文化会館 大ホール(東京都)
2015/08/01 (土) ~ 2015/08/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
Bプロ
こちらも濃い舞台でした。
往年の大スターのルグリさんとイザベラ・ゲランガ踊った「こうもり」が。絶品でした。
ハンブルグバレエ団のアレクサンドル・リアブコさんの素晴らしさに来年の来日公演が待ち遠しいです。
時をかける少女
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2015/07/28 (火) ~ 2015/08/09 (日)公演終了
満足度★★★
時空を超えたロマンス
子どものころにNHKで観た「時をかける少女」が、私と同じ時間をかけて完結したような気がしました。
後半からラストにかけての展開が、とても素敵で、ロマンチックでした。
第14回 世界バレエフェスティバル
東京バレエ団
東京文化会館 大ホール(東京都)
2015/08/01 (土) ~ 2015/08/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
Aプログラム
世界で活躍する現役バリバリのダンサーさんから、今は指導者、監督などで活躍するウルトラすごかったダンサーさんまで、勢ぞろいの贅沢な時間です。
どれもこれも素晴らしかったのですが、私の印象の一番残ったのはハンブルグバレエ団の「失われた純情(いにしえの祭り)」です。
来年の来日公演が、楽しみです。
壊れた風景
名取事務所
小劇場B1(東京都)
2015/07/29 (水) ~ 2015/08/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
可笑しさと怖さと・・・・。
味わいのある別役氏の脚本に、役者さんたちが深い味と旨みを付けていく、それをいただくのが客席の私たち・・・・。
あれが何ですね・・・なんて、曖昧な台詞にかくされた人間の心理の妙を、ぐさりと突いてきます。
面白かったです。
第14回世界バレエフェスティバル 全幕特別プロ『ドン・キホーテ』
公益財団法人日本舞台芸術振興会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2015/07/29 (水) ~ 2015/07/29 (水)公演終了
満足度★★★★
ドンキは楽しい!
コジョカルさんのテクニックのすごさを目の当たりにし、ワディムくんの新鮮なバジルにドキドキしました。
演出がちょっと変わったのかな・・・・ちょっと物足りない場面もありましたが、とても楽しかったです。
トロイラスとクレシダ
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2015/07/15 (水) ~ 2015/08/02 (日)公演終了
満足度★★★★
濃い!
客席もフルに活用する演出、シンプルなセット、濃い出演陣に飲み込まれて(笑)、すごく不思議な空間にいる気がしました。
それにしてもこれだけ濃い個性の人たち、登場人物たちがこの舞台にいて、お互いを引き立てあうのはとても面白いし、見ごたえがあります。
舌をかみそうな長台詞、回りくどい台詞をプロだから当たり前のことだけど、クリアに感情をこめて伝える役者さんたちはすごいと思いました。
さよならウィキペディア
劇団ジャブジャブサーキット
ザ・スズナリ(東京都)
2015/07/24 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了
満足度★★
ちょっとSF、ミステリー
ビルに囲まれた古びたビルの屋上で繰り広げられる、ちょっとSFで、ちょっとミステリアスな人間ドラマでした。
視点が面白かったし、台詞も面白かったのですが、少し欲張りすぎたかな・・・と、言った印象です。
舞台の客席正面にビルの手摺りがあって、それが結構高さがあったために私の席から観ていると、まるで檻の中を覗いているようで、とても疲れました。
シンデレラ
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2015/07/22 (水) ~ 2015/07/25 (土)公演終了
満足度★★★★★
芸達者ぞろい。
主役は米沢唯ちゃんと井澤駿くんでした。
とても華やかなペアでした。
新国立劇場バレエ団のダンサーさんたちは皆さん芸達者で、一人ひとりがきちんと自分の役を楽しんで演じ、踊っているのが、こちらにも伝わってきて、とても楽しいです。
子どもたちも本物にふれる機会をもてるのは、とても良いことだと思います。
シンデレラ
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2015/07/22 (水) ~ 2015/07/25 (土)公演終了
満足度★★★★★
若手ペア。
子どものための劇場ですが、豪華なキャストで、とても丁寧な舞台です。
この日のキャストは細田シンデレラと奥村王子です。
細田さんは、とても品のある優雅で可憐なダンスを踊ります。奥村くんととてもあってました。奥村くんはおねえ様と組むことが多くて、何となく精彩を書いていることが多かったのですが、今回はキラキラしていて素敵でした。
子どものためバージョンのシンデレラは、義理のお姉さんたちを女性が演じます。これもとても楽しかったです。
かがみのかなたはたなかのなかに
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2015/07/06 (月) ~ 2015/07/26 (日)公演終了
満足度★★★★
4人の見事なチームワーク
子供のためにとうたってますが、大人と子どもが対等に楽しめる作品です。
可笑しくて、ちょっと寂しくて、ちょっと怖いファンタジーです。
この物語に隠されたいろいろな心理の織り成すあやを、子どもはどう感じ、大人はどう感じるのでしょうか。
首藤さんと近藤さんのパ・ド・トゥ(?)も見物です。
楽しみました。
ひとり、独りの遊戯
玉造小劇店
ザ・スズナリ(東京都)
2015/07/01 (水) ~ 2015/07/08 (水)公演終了
満足度★★★
こてこての大阪弁が楽しい。
戦後の大陸からの引き上げから高度成長期を男として生きた、女の半生の物語でした。
めまぐるしく変わる日本の時代を背景に、43役を11人の役者さんでこなすということで、演出の工夫が面白いです。
役者さんたちも達者な方ばかりでした。
ただ、ちょっと冗長で、劇的な彼女の生き方にしては平坦に感じてしまいました。
しかし、いつもチャレンジ精神旺盛で楽しいわかぎさんです。