arugoの観てきた!クチコミ一覧

1-20件 / 236件中
『パラレルワールドより愛をこめて』 『パラレルワールドでも恋におちて』

『パラレルワールドより愛をこめて』 『パラレルワールドでも恋におちて』

ザ・プレイボーイズ

シアター711(東京都)

2025/02/02 (日) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

愛→恋 の順で、1日でハシゴで観ました。
脚本は正直、余白があって想像の幅があると言うよりも、色々と解像度が低いなって思いました。
ただ、上演時間1時間。チケット代もお手頃で、リピートや逆チーム観る場合は割引。
そして、役者陣が両チーム素敵で、物足りない本を豊かにしてくれていた。
公演は総合力なので、いい公演だったのでは、と。

スクランブル〜ときどきロミオとジュリエット

スクランブル〜ときどきロミオとジュリエット

Dialogue!

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2025/02/07 (金) ~ 2025/02/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

色んなシェイクスピア作品の、登場人物、セリフ、シーンをコラージュして違った作品を作り上げる。
アイデア倒れになりそうな企画ですが、既に4回目。
これ、めっちゃ面白いのです。

やっぱり劇団AUNさんのファンの方が客席に多いのかな。
シェイクスピアに敷居の高さ(古臭さ)を感じる人もいるかも。

もったいない。観劇好きなら、ぜひ見て欲しい。
今作は恋愛模様のコメディですが。
そこらの殺陣芝居より運動量多いんじゃないかって、劇場内を駆け巡ります。
バチバチに熱い会話の応酬も圧巻。

一握の紲

一握の紲

こらーめす

TACCS1179(東京都)

2025/02/06 (木) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

イチアクノキズナと読みます。

どんな些細な犯罪(万引きなど)も全て死刑。
しかも、死刑執行は肉親や配偶者など近しいものが執行。その様子は公開される。

この法が施行されて、犯罪が減った世界。
執行した近親者は、一生外せない黒いバンド(腕輪)を装着されます。
建前上は、この黒いバンド(腕輪)をしてるものは、社会から尊い保護されるものとされますが。

この世界観、設定を観客に飲み込ませて入り込ませるのは相当に大変だと思うんですが。
序盤のギャグテイストから急転直下する作風の妙で、引き込まれてしまいます。

軸はラブロマンスって言ってもいいのかな。
相当にドロドロしたものが渦巻く世界で。
応援したくなる主演カップルがどうなっていくか、ネタバレ無しで見届けてほしいですね。

藤丸亮(あきら)さんの初期作らしく、後の作品で描かれる色んな要素がふんだんに感じられます。
洗練されてる近作に比べるとやや荒々しく感じたけど、そこもまた魅力かも。

ネタバレBOX

主演を作(今回演出は、湯口智行さん)の藤丸亮さんが務めてるのですが。
この主役、ドロドロした世界の良心とゆうか、最後の瞬間寸前まで穢れないんですね。
ちょっと自作でこの役やるのは、どうなのかなって観ながら思ってました。
が、最後の最後に、一番の裏切りとゆうか醜態を晒すのですね。
殉教者として観客からはヒーローとして終われる瞬間に、みっともない人間として幕を下ろされる役。
自分は、そうだよな人間だものって思ったのですが。
この役を自ら引き受けるのは、凄いなって。
逆VUCAより愛をこめて

逆VUCAより愛をこめて

劇団スポーツ

駅前劇場(東京都)

2025/01/31 (金) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日にあたる、プレビュー公演を観劇。
すんごい面白かったです。
初めは、ファミレスを舞台にした典型的なシットコムかしら?
前説からキレキレでして。
ファミレスで、3人の芸人トリオの解散話と、有能バイトのヘッドハンティング話。
この2つが、えええ!?そういうふうになっていくの!?って重なっていくんですが。
演劇的に、この重ね方は面白いなって。
はちゃめちゃなシーンやそれ言っちゃうのってメタネタもぶん投げてくるし。
笑いの絶えないなか、刺さる部分も芯にあって。
ほんと面白かったです。

ネタバレBOX

因果関係やこういうことだったのかは明かされますが。
どうしてこういう状況?現象?に取り込まれることになったのかは省かれてるので。
そこらに整合性ですっきりしたい人には不満でるかも。
ただ、そこを解説的にしなくても演劇は良いんだよ、とも思います。
きみはともだち

きみはともだち

果てとチーク

アトリエ春風舎(東京都)

2025/01/16 (木) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

前日譚にあたる『はやくぜんぶおわってしまえ』の初演は観ておりますが、観て無くても問題なしです。
美術やミザンス、役者の選択、演技の真摯さ、どれも良かったし、ドラマも面白かった。
テーマに前のめりになりすぎてないなら、こちらやっぱり見応えあって、今回は良いバランス感覚でした。

『APOFES2025』

『APOFES2025』

APOCシアター

APOCシアター(東京都)

2025/01/18 (土) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

加藤睦望『ペペロンチーノさん』
加藤さんの魅力が良く出てた一作だったように思えました。

どらきゅらぁズ

どらきゅらぁズ

四宮由佳プロデュース

サンモールスタジオ(東京都)

2025/01/21 (火) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

キリキリした緊張感、熱量で押してくるみたいな芝居じゃない。
このゆるさはきっと自覚的なもので、なかなかうまくいってると思いました。
そこがダメな人もいるだろうけど、自分は肩の力抜いて観られて悪くはなかった。
シンプルなセットのなか、棺桶の使い方は面白かったですね。
3つあった親子関係には、ちょっとホロリとした。

きみは泡沫にうたう。

きみは泡沫にうたう。

キミノアトリエ

王子小劇場(東京都)

2025/01/22 (水) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

こちら良かったです。
まず、美術と照明が良くて。丸い発光体を多数釣っていて、それが光ったり暗くなったり、昇ったり下がったりするんですが。
凄い綺麗で幻想的でしたね。タイトル通り泡を連想して、それはつまり更に裏の意味まで繋がるんですが。
アドリブ的なギャグシーンは、この作風ならいらない気もしたけど、そういうシーンで一息つける人もいるのかな。
通路を役者が通る演出はかなりやってきて、なかなか効果的だった。
詩的、散文的な見せ方なんですが。
最終的にはああってなる感じで。
観終わったあと、芝居に浸った余韻がありました。

かっこいいジャンパー(仮)

かっこいいジャンパー(仮)

道楽息子

アルネ543(東京都)

2025/01/22 (水) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

荒唐無稽でハチャメチャだけど、演劇愛ってスジは通ってると思う。
元気あったころの香港映画のテイストを感じたり。
演劇をこの世から消滅させようとするものと、演劇をやろうとする人たちの戦い。
結構過激な演劇あるあるネタたっぷりでしたので、そこをユーモアで流せる人なら楽しめるかと。
僕は面白かったですね。

取り戻せ、カラー

取り戻せ、カラー

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2025/01/24 (金) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

家族の話、作演の私小説的な話。
時系列はやや前後はあるけど、それでもアマヤドリの作品としては、かなりわかりやすい感じで。
もう少し驚きがあるのかと構えていたら、全体的にオーソドックスで、どストレートだなって思いました。
役者や各種の基本的な質に間違いは無く。
僕は誠実だと感じたのですが、提示されたお話にどこまで共感出来るか、みたいなところかなと。

『幻書奇譚』

『幻書奇譚』

ロデオ★座★ヘヴン

新宿眼科画廊(東京都)

2025/01/23 (木) ~ 2025/01/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

世界最古の本をめぐる、ワンシチュエーションのミステリー劇。
まず脚本が面白く、役者陣も素晴らしく、会場との親和性も抜群なので入り込めます。
10年前の作品の再再演になるそうですが、古びておらず、むしろ今だからこそって感じすらありました。
二面の客席の作り方もよく考えられていて。色んな意味でスキが無い芝居だなって。
ピリピリした芝居じゃなくて、息抜き出来る場面もちゃんと多数用意されてるんですよね。

昨年11月に、同じ新宿眼科画廊で”平坂村事件”(同作家による。これもめちゃ面白かった)を観ていたのは、幸いだったなって思います。
観劇後に知ったのですが、この2作は構造的に盾の表と裏って発信がSNSであったんですね。
うんうんって感じ。お話に繋がりがあるわけじゃないですけどね。

12人の怒れるひとびと!

12人の怒れるひとびと!

OuBaiTo-Ri

目黒CLEOスタジオ(東京都)

2024/12/28 (土) ~ 2024/12/28 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

自分の体調不良もあり、結果として2024年の観劇納めになりましたが。
とても面白くて良い観劇納めになりました。
東中野バニラスタジオ→目黒CELOスタジオっていう。
なかなか無いパターンで会場を変えての公演でしたが、CELOのほうも面白かった。
間が空いたぶん、リフレッシュになって、より熱量が上がってる印象もありました。

て

ハイバイ

本多劇場(東京都)

2024/12/19 (木) ~ 2024/12/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

再演を繰り返した作品らしいですが、自分は初見。
アフタートークや直近にあったmaars inc.版の『夫婦』の帰りの会(岩井秀人さんゲスト回)でのお話を総合すると、再演を繰り返されることで、表現的にはマイルド(当時者から客観視へ)になっていったのかなって印象ですが。
それでも個人的にはかなりしんどい観劇になりました。
確かな演者陣と、演劇的な面白さで、相当に揺さぶられる観劇でした。

クリスマス・リーディング・コレクション

クリスマス・リーディング・コレクション

読み合わせカフェ

Paperback Studio(東京都)

2024/12/20 (金) ~ 2024/12/21 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

21日(土)18時回『SとNの間の香り』

を観覧。読み合わせカフェ(誰もが読み合わせに参加出来るカフェ……らしい)、自分は未体験なんですが。
そのプレミア回の仕様で本職の役者たちが体験するところを、客席から観てる(見守る?)って特殊な公演。
やっぱり本職のかたがたは凄くて、十分にチケット代支払って観られるものとして楽しめました♪

感覚としては、顔合わせの一番最初の読み合わせを観る、みたいな感じだったかも。

クリス、いってきマス!!!

クリス、いってきマス!!!

梅棒

サンシャイン劇場(東京都)

2024/12/01 (日) ~ 2024/12/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

梅棒さんは、そのダンス量(運動量)に毎回、感動させられてしまうのですが。
今作は物語にやられた感じがある。
途中までは、かなり少年漫画の展開で、サンタでこれやる意味あるの?みたいな感じだったのですが、ああ、物語の一番の焦点はこの人だったのかって気づいた瞬間に涙腺が崩壊しました。
クリスマス時期にぴったりの一作。

にんじゃすらいむ

にんじゃすらいむ

中野坂上デーモンズ

Paperback Studio(東京都)

2024/12/11 (水) ~ 2024/12/19 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

見るクスリ、カオス、トリップ。こういうワード使いたくはなるんだけど。
松森モヘーさんの芝居の魅力って、独特のリズム感と言語センスと生真面目さにあるように思う。
今作は4人の素敵な若い女優陣と作演出主演?のモヘーさんで描く、モヘーさんの自叙伝って感じなんですが。
客席を囲んで3面に、ステージとゆうか演者の同線があって、正面がメインではあるんですが。ぐるぐる歩き回る演出が果的で。上手いなって思ったのが客席の後方面が隠されていて、そこが舞台袖になっていて、着替えだったり小道具取り出したりがシームレスでスムーズなんですよね。狭いスペースで面白いと思った。
プロジェクターの映像がすごい良くできていて、効果的だった。
オムライスを実際に作ってしまうところは、匂いにお腹すいたなあ。

『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』

『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』

あやめ十八番

澤田写真館(東京都文京区本郷4-39-9)(東京都)

2024/12/12 (木) ~ 2024/12/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2回観ました。
L字なので、上手下手と言って良いのかはわからないのですが、鏡のすぐそばとお手洗い側っていう両極端。
あと、お昼回と夜回って違いもあり。更にハプニングで、吉田能さんの演奏有り、無しも。
結果、2バージョンの違う芝居観た印象に。

新作書下ろしというわけではなく、定評ある本。中編くらいの尺。会場もコンパクトなので、大傑作!!って叫ぶような感じでは無いんだけど。
色々と良質で素敵な時間、ほんと素敵な空間でした。
コメディ的な味わいが強く、僕は声出して笑っちゃいました。
座る席で見え方が変わるのは、演劇だからって気もした。
高遠まきさんの作品がそのまま舞台美術に使われてるのも良いなあって。

平坂村事件

平坂村事件

十七戦地

新宿眼科画廊(東京都)

2024/11/22 (金) ~ 2024/11/26 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

これ面白かったですね。
詐欺師視点の人が死なない2時間サスペンス。
それぞれのキャラ立ちも良くて。飽きさせない。
陰謀論だったりカルトが跋扈する現代、こういうの観ておくことってリテラシーにつながる気がするので。
小学校高学年くらいからの、若い人にも観てほしいなって。十分に理解できると思う。

12人の怒れるひとびと!

12人の怒れるひとびと!

OuBaiTo-Ri

東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)

2024/12/18 (水) ~ 2024/12/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

アレンジされてるけど、原典の良さを損なうことなく、より身近に感じられるかなと。
脚色、演出のさひがし ジュンペイさんの交友関係の幅広さを感じる面白い演者陣で、良かったなあ。
会場の小ささとの相性が抜群で、臨場感が半端無かったです。面白かった。

まうしずむ

まうしずむ

ENG

六行会ホール(東京都)

2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

多種多様なことをやってて一概には言ってはいけないのだけど、やっぱり中心はエンタメの心意気の界隈と、エンタメじゃないなんてことは無いんだけど、独自の美意識や芸術性も感じるあやめ十八番。
松本稽古さんの情熱が生んだらしい、このコラボ。どうなることなのかって思っていたら、文句なしの傑作でした。
ダンスと物語。エンタメと芸術。素晴らしかった。

ネタバレBOX

個人的にはなんですが、確かあやめ十八番のイベントのトークで聞いた記憶なんですが。
あやめの特徴である楽隊による生演奏も使うことは出来たけど、今回はダンス中心ってことに主眼を置いて、あえて使わない選択をしたってことでした。
その選択はきっと正しいし、素晴らしいものが生まれてたんですが。
それでも、あやめの楽隊の素晴らしさを知ってると、生演奏があったバージョンを観てみたかったなって思いが一抹あります。

このページのQRコードです。

拡大