arugoの観てきた!クチコミ一覧

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がらんどうのしにすとら

がらんどうのしにすとら

‐ヨドミ‐

TACCS1179(東京都)

2025/04/16 (水) ~ 2025/04/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ヨドミは毎回凄まじい芝居なんですけど、今回も凄まじい。
作・演の藤丸亮(あきら)さんは、儚い希望を見せてから急転直下ジェットコースターでどこまでも落とし続けるみたいな作風でして。
この物語る強さは、自分が知ってる中じゃ一番だと思う。
エンタメや芸術の枠を超えて、普遍性のある神話に届いてる気すらしております。
団員のみなさまも、客演のみなさまも、名優を超えた怪優と呼びたくなる人ぞろいでして。
今回はファンタジーで外面的な美しさも凄くて、目を背けたくなるようなシーンもまだマイルドな気もするので、割と見やすいほうかも。
照明、衣装含めた美術も素敵。
抽象的な、思わせぶりな表現で煙に巻くようなわかりにくさも無く。
劇伴のクラシックに力負けしない、強い芝居。

大事故物件

大事故物件

同じ釜のムジナ

新宿眼科画廊(東京都)

2025/04/11 (金) ~ 2025/04/15 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

新宿眼科画廊地下スペースは、細長くコンクリートむき出しの小さなスペースでして。
(逆に客席まで含めて、フレキシブルに自由に設定出来る、とも言える)
この小スペースをどう活かすかで、センス問われるところあるなって個人的に思ってます。
リフォーム中の賃貸物件、なるほど、こう来たかって。
チラシも素っ気ないようで、遊び心に満ちてセンス良いなって。
スペースにしては多い出演者が、また粒ぞろいでして。
55分で、ドタバタ捜査劇→カルト集団の狂気→本物のオカルト
って転がるのもお見事。

大きな劇場で大掛かりに多人数による長編みたいなベクトルは無いけど。
コンパクトながら密度は高く小粋で、ここだからの芝居ですごく良かった。

なんかの味

なんかの味

ムシラセ

OFF OFFシアター(東京都)

2025/04/02 (水) ~ 2025/04/09 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初日観ました。明日、リピート予定(リピートしました)。
入場すると、オフオフの舞台がスナック?になっていて、おおって思った。
初演(かなり加筆されてるらしいが)は、バー公演だったと知って納得。

小津安二郎監督の映画をモチーフとのことで、あの独特のテンポ感を再現するのかなって期待あったんですが。
そこは、そんなに拘ってない印象。
日常の一場面を切り取る感じで、何気ない場面の裏にある情感を感じ取るようなところは、そうかも。

中盤までは4人の役者は素敵だけど、特筆は無いかもな……って感じだったのですが。
今作は、ミステリー的な構成が効いていて、観てるほうがそうかも?やっぱり!って気づいたところで、感情の波紋が重なって広がる感じ。
こういう微妙な機微は上手いなあっていうか、作り手の優しさもあるのかも。
作・演の保坂萌さんは舞台写真家が本職だけあって、毎回、照明含めた光と影の使い方が上手いなあって思います。

4人芝居。こういう少人数による、密度の高い良質な芝居って贅沢。
ムシラセは、ややデフォルメは強いけどキャラが面白くて愛らしく。
敷居が高くなく、とても見やすいのも良いので、舞台観たことない人にもおすすめしたいところの一つ。

そして、リピートを推奨したい芝居。
きっと配信か円盤があると思うので、ぜひリピートして、2回目だからの発見や深まりを楽しんで欲しい芝居。

青少年のための純恋愛入門

青少年のための純恋愛入門

バザール44℃

STスポット(神奈川県)

2025/03/18 (火) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

旗揚げ公演らしく、熱も演出のアイデアも盛沢山でした。
正直、物語が裏返るまでは、退屈さのほうが勝ってしまって。
終盤30分の展開はなかなか面白かったのだけど、そこに至るまでは丁寧だけど冗長すぎた。
序盤から中盤まであれだけやるなら、ラストにもう一段飛び越えるものが観たかったかも。

二対一

二対一

壱劇屋

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2025/03/19 (水) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

一幕が不満でした。
兄弟の物語、親子の物語。ここらが本筋部分であるわけなので、そこをもっとわかりやすくして欲しかったな。
周辺にも色んなドラマ、人の想いががあって、そこらも存分にってのはわかるのですが。
情報量が飽和して焦点が定まらない感じがありました。
東京支部さんのワード有り、パラデュール観た時以来、そこらが気になるところだったりします。
リピートしながら考察して楽しめば一幕は味わい深い気がするのだけど、そういうのは演劇でやるにハードル高すぎる気もします(リピート観劇するハードルが高い)。

二幕はもう最高の一言でして。
終盤の怒涛の殺陣は言わずもがな。
今回は、その前段階のお祭り。まあ、福男選びなんですけどね。
観客まで巻き込んでの大運動会があったりして。
めちゃくちゃ楽しかったです。

アンサンブルデイズ

アンサンブルデイズ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2025/03/20 (木) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

朱雀、玄武、両ver.初日を観劇。
見やすいミュージカルでした。
おそらく演劇に興味無い人が観に来る可能性は小さい公演だと思うんですが。演劇に興味が無い人が観ても、まだ名前が売れてない役者って大変なんだなって共感してもらえるくらい、観やすい芝居だと思う。
有名な演者が出演してるわけじゃないって以外は、ほぼ満席のコクーンで胸を張ってやれる充実度。
観ておけば、あの〇〇のCAS公演、自分は観たんだぜって、悦に入れるかもしれません。

朱雀、玄武。どちらも良いし、どちらを観ても全員をちゃんと観られるのも良いですね。
(一部シングルキャストを除き、ver.で役者の役が変わります)

サヨウナラバ【東京公演】

サヨウナラバ【東京公演】

玉造小劇店

ザ・スズナリ(東京都)

2025/03/15 (土) ~ 2025/03/20 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

芝居ver.のみ観劇。

狂言ver.もあって、両方観ることでの相乗効果きっとあるはずなんだけど。
芝居ver.のみでも、傑作って言える出来。
演者の皆様の、所作、セリフがただただ心地よくて。
笑えるシーン満載だけど、テンポ良く描かれるドラマを阻害することもなく。
個人の自由が今のように尊ばれてはいない時代背景のお話。
だから逆に、人間の営みのままならさ、どうしようもなさ、切なさ、強さが浮かび上がる感じ。
最後丸く収まるんだけど、そこでそれぞれの事情を思うと、いろんな感情が溢れました。
知らぬが仏……なのかしら?とか思いつつ。

ふりむかないで

ふりむかないで

ゆめいろちょうちょ

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2025/03/15 (土) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

基本的には上質な芝居になってると思います。
絵空箱のバーカウンターをそのままに利用するってのはあると思うのですが、そういったなかでもかなり効果的に使われているなあって。ギターの生伴奏。素敵な役者陣のなかなかハジけた演技。
ただ、題材が不倫ってのが、好き嫌いはありそうかな。
個々人の道徳観で、かなり見え方。楽しめ方変わるかも。

電磁装甲兵ルルルルルルル’25

電磁装甲兵ルルルルルルル’25

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

巨大ロボットって題材の時点で、個人的には加点があるのですが。
小劇場で予算かけずに巨大ロボットやるとしたら、このやり方だよなって。
まあ、ロボが見どころじゃなくて、それに纏わる人々の色んなあれこれなんですけど。
上演時間80分は長く感じた。この内容なら1時間以内、出来れば50分程度で観たかった感じ。

セツコの朋友

セツコの朋友

セツコの豪遊

中野スタジオあくとれ(東京都)

2025/03/08 (土) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

手作り感だったり、自分語りだったり。
小さい秘密基地めいた空間で集まってこういうの観られるのも演劇の良さであると思った。
カンパ公演であるのも、潔いなって。
あ、あと、他の方の感想読んで確かにって思ったのだけど、一人芝居のほう、全部創作の可能性ありますね。
僕は素直に自分語りと取りましたが。

ジョバズナ鼠の二枚舌

ジョバズナ鼠の二枚舌

おぼんろ

新宿シアターモリエール(東京都)

2025/03/04 (火) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇場に入った瞬間。客入れの時間から、異世界への導入が始まっていて。
舞台と客席の境界線はほぼなく、感覚としては演者が客の間をめぐりながら物語が進む感じ。
ずっと客降りでやる、みたいな感じ。

美術、照明、音響。世界観の構築はお見事で。
意外と設定はハードで。
そのハードな世界を、嘘の希望だとしても高らかに生きるネズミたちの生き様。
以前に見たときは、世界観や没入感は凄いけど、物語性が物足りなく感じたのですが。
今回は、テーマ、物語、演出、見事に一体化してました。

ご町内デュエル

ご町内デュエル

sitcomLab

ザ・ポケット(東京都)

2025/03/05 (水) ~ 2025/03/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

色んな座組で何回観たかわからない演目。
Rightチーム、Leftチーム、有料アフターイベントのポストクレジットショーまで含めてリピートしてしまった。
本当はそんなに観るつもりじゃなかったんですが、何だかスイッチが入ってしまった。
だけど、そもそもが面白くなければ、そうもならないわけでして。
イヌッコロは円熟味まで出てたと思うけど、sitcomLab は、まだまだ発展途上でこれから更に高まっていくんだと思います。

美しくみえる沼

美しくみえる沼

シタチノ

OFF OFFシアター(東京都)

2025/02/26 (水) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

シタチノは、公演ごとに作・演出がユニット内で変わるのですが、今回は市川大貴さん演出。
中盤まではややダレる感じもあったのですが、終盤の畳みかけかたはなかなかでして。
ドラマ性と等身大のテーマ性、このあたり良いバランス感覚になってきてると思います。

つよいこども

つよいこども

右脳中島オーボラの本妻

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/02/22 (土) ~ 2025/02/24 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

シアターグリーンのベースシアターが、まさかの4面客席の囲み舞台。
そして客席の間を這うものがいたり。なかなか意欲的でした。
散文的な、感じる系の公演でして。
色々と頑張ってて、心地よく浸りはしました。
この系統は、言語感覚や身体表現に飛びぬけたものがあると、グッと吸引力が増すと思うのですが、自分にはそこまで響きはしなかった。

Oh my God

Oh my God

ロジウラテイコク

高田馬場ラビネスト(東京都)

2025/02/19 (水) ~ 2025/02/24 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

なかなか力の入った旗揚げ公演でした。
美術、衣装、照明。会場の劇場だと、ここまでやってるのあまり観た記憶無いかも。
ダークでしんどい展開を逃げずにやりきってた。
出演者の方々、もう少し華やかな感じの舞台が多いと思うんですが、想定超えてやりきってました。

蘭獄姉妹の異様な妄想

蘭獄姉妹の異様な妄想

悦楽歌謡シアター

遊空間がざびぃ(東京都)

2025/02/12 (水) ~ 2025/02/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

歌謡シアターってユニット名ですが。
個人的には、学生による、さわやかな合唱もののような、味わいでした。
最後の歌のシーンにほだされたのかもしれません。

不思議の国のマーヤ

不思議の国のマーヤ

ティーファクトリー

吉祥寺シアター(東京都)

2025/02/15 (土) ~ 2025/02/24 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

シンプルな舞台に、華やかな衣装。
結構雑多に猥雑に色んなシーンが連続して、ダンスやアクションもある。
身体表現も素敵だったり。
割と自分好みな路線のはずなのですが、淡白で単調な印象が最後まで拭えなかったかな。

造り噺 ピグマリオン

造り噺 ピグマリオン

花千本プロデュース

調布市せんがわ劇場(東京都)

2025/02/12 (水) ~ 2025/02/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

人型のロボットが普及した世界での、人とロボットの色んな交流、絆。
にぎやかな舞台で、アクションもなかなかの頑張りで、最後はホロリと。

『パラレルワールドより愛をこめて』 『パラレルワールドでも恋におちて』

『パラレルワールドより愛をこめて』 『パラレルワールドでも恋におちて』

ザ・プレイボーイズ

シアター711(東京都)

2025/02/02 (日) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

愛→恋 の順で、1日でハシゴで観ました。
脚本は正直、余白があって想像の幅があると言うよりも、色々と解像度が低いなって思いました。
ただ、上演時間1時間。チケット代もお手頃で、リピートや逆チーム観る場合は割引。
そして、役者陣が両チーム素敵で、物足りない本を豊かにしてくれていた。
公演は総合力なので、いい公演だったのでは、と。

スクランブル〜ときどきロミオとジュリエット

スクランブル〜ときどきロミオとジュリエット

Dialogue!

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2025/02/07 (金) ~ 2025/02/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

色んなシェイクスピア作品の、登場人物、セリフ、シーンをコラージュして違った作品を作り上げる。
アイデア倒れになりそうな企画ですが、既に4回目。
これ、めっちゃ面白いのです。

やっぱり劇団AUNさんのファンの方が客席に多いのかな。
シェイクスピアに敷居の高さ(古臭さ)を感じる人もいるかも。

もったいない。観劇好きなら、ぜひ見て欲しい。
今作は恋愛模様のコメディですが。
そこらの殺陣芝居より運動量多いんじゃないかって、劇場内を駆け巡ります。
バチバチに熱い会話の応酬も圧巻。

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