12人の怒れるひとびと!
OuBaiTo-Ri
目黒CLEOスタジオ(東京都)
2024/12/28 (土) ~ 2024/12/28 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
自分の体調不良もあり、結果として2024年の観劇納めになりましたが。
とても面白くて良い観劇納めになりました。
東中野バニラスタジオ→目黒CELOスタジオっていう。
なかなか無いパターンで会場を変えての公演でしたが、CELOのほうも面白かった。
間が空いたぶん、リフレッシュになって、より熱量が上がってる印象もありました。
て
ハイバイ
本多劇場(東京都)
2024/12/19 (木) ~ 2024/12/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
再演を繰り返した作品らしいですが、自分は初見。
アフタートークや直近にあったmaars inc.版の『夫婦』の帰りの会(岩井秀人さんゲスト回)でのお話を総合すると、再演を繰り返されることで、表現的にはマイルド(当時者から客観視へ)になっていったのかなって印象ですが。
それでも個人的にはかなりしんどい観劇になりました。
確かな演者陣と、演劇的な面白さで、相当に揺さぶられる観劇でした。
クリスマス・リーディング・コレクション
読み合わせカフェ
Paperback Studio(東京都)
2024/12/20 (金) ~ 2024/12/21 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
21日(土)18時回『SとNの間の香り』
を観覧。読み合わせカフェ(誰もが読み合わせに参加出来るカフェ……らしい)、自分は未体験なんですが。
そのプレミア回の仕様で本職の役者たちが体験するところを、客席から観てる(見守る?)って特殊な公演。
やっぱり本職のかたがたは凄くて、十分にチケット代支払って観られるものとして楽しめました♪
感覚としては、顔合わせの一番最初の読み合わせを観る、みたいな感じだったかも。
クリス、いってきマス!!!
梅棒
サンシャイン劇場(東京都)
2024/12/01 (日) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
梅棒さんは、そのダンス量(運動量)に毎回、感動させられてしまうのですが。
今作は物語にやられた感じがある。
途中までは、かなり少年漫画の展開で、サンタでこれやる意味あるの?みたいな感じだったのですが、ああ、物語の一番の焦点はこの人だったのかって気づいた瞬間に涙腺が崩壊しました。
クリスマス時期にぴったりの一作。
にんじゃすらいむ
中野坂上デーモンズ
Paperback Studio(東京都)
2024/12/11 (水) ~ 2024/12/19 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
見るクスリ、カオス、トリップ。こういうワード使いたくはなるんだけど。
松森モヘーさんの芝居の魅力って、独特のリズム感と言語センスと生真面目さにあるように思う。
今作は4人の素敵な若い女優陣と作演出主演?のモヘーさんで描く、モヘーさんの自叙伝って感じなんですが。
客席を囲んで3面に、ステージとゆうか演者の同線があって、正面がメインではあるんですが。ぐるぐる歩き回る演出が果的で。上手いなって思ったのが客席の後方面が隠されていて、そこが舞台袖になっていて、着替えだったり小道具取り出したりがシームレスでスムーズなんですよね。狭いスペースで面白いと思った。
プロジェクターの映像がすごい良くできていて、効果的だった。
オムライスを実際に作ってしまうところは、匂いにお腹すいたなあ。
『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』
あやめ十八番
澤田写真館(東京都文京区本郷4-39-9)(東京都)
2024/12/12 (木) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2回観ました。
L字なので、上手下手と言って良いのかはわからないのですが、鏡のすぐそばとお手洗い側っていう両極端。
あと、お昼回と夜回って違いもあり。更にハプニングで、吉田能さんの演奏有り、無しも。
結果、2バージョンの違う芝居観た印象に。
新作書下ろしというわけではなく、定評ある本。中編くらいの尺。会場もコンパクトなので、大傑作!!って叫ぶような感じでは無いんだけど。
色々と良質で素敵な時間、ほんと素敵な空間でした。
コメディ的な味わいが強く、僕は声出して笑っちゃいました。
座る席で見え方が変わるのは、演劇だからって気もした。
高遠まきさんの作品がそのまま舞台美術に使われてるのも良いなあって。
平坂村事件
十七戦地
新宿眼科画廊(東京都)
2024/11/22 (金) ~ 2024/11/26 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これ面白かったですね。
詐欺師視点の人が死なない2時間サスペンス。
それぞれのキャラ立ちも良くて。飽きさせない。
陰謀論だったりカルトが跋扈する現代、こういうの観ておくことってリテラシーにつながる気がするので。
小学校高学年くらいからの、若い人にも観てほしいなって。十分に理解できると思う。
12人の怒れるひとびと!
OuBaiTo-Ri
東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)
2024/12/18 (水) ~ 2024/12/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
アレンジされてるけど、原典の良さを損なうことなく、より身近に感じられるかなと。
脚色、演出のさひがし ジュンペイさんの交友関係の幅広さを感じる面白い演者陣で、良かったなあ。
会場の小ささとの相性が抜群で、臨場感が半端無かったです。面白かった。
まうしずむ
ENG
六行会ホール(東京都)
2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
多種多様なことをやってて一概には言ってはいけないのだけど、やっぱり中心はエンタメの心意気の界隈と、エンタメじゃないなんてことは無いんだけど、独自の美意識や芸術性も感じるあやめ十八番。
松本稽古さんの情熱が生んだらしい、このコラボ。どうなることなのかって思っていたら、文句なしの傑作でした。
ダンスと物語。エンタメと芸術。素晴らしかった。
白蟻
CCCreation
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2024/06/06 (木) ~ 2024/06/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
これはなんか凄かった。
あやめ十八番の作演出の堀越涼さん。音楽監督と実際の演奏に、あやめの吉田能さん。
出演者にもあやめ出演者多数おられて。
フォーマット的には、あやめ十八番って感じなんですけど、もっとやりたい放題とゆうか。
和テイストあるけど近未来SFなんだよね。生成AIとかも当然のものとして。
天井から何か釣ってるし、舞台は微妙に傾いていて、そっから何かが這い出てくるし。強烈。
人工知能への手向けのお経は、3.14……の円周率になるなんて法螺話を生真面目に……最高でしたわ。
ウエストサイドのオペラ座の殺人
カスタムプロジェクト
調布市せんがわ劇場(東京都)
2024/11/29 (金) ~ 2024/12/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
謎解き公演としては、一年に一回。定番化してる公演の最新作。
もともとは、シットコムやってた団体っぽいんですが、運良く(?)評判を呼んだ謎解き公演の一回目から通っております。
がっつりと芝居を観る→捜査資料を参考に犯人とトリックを見破る(30分)→解決パートの芝居&解説
っていう構成になります。初期は他の謎解き公演っぽいパズル要素もそれなりにあったのだけど、洗練されてきていて、今はもうシンプル。でも完全正解は相当に難易度高い。自分は皆勤なのに一度も正解しておりません。
舞台セットをしっかりと組んだりは無いけど、もともと普通に演劇やってたところなので(声優系の人多め)、芝居パートがちゃんとしてるのが良いとこで、極端なことを言うなら、謎解き要素はスルーしても楽しめるくらいです。最近は、特にコメディ要素が強めになってるような。
推理するって行為は、芝居全体をもう一回味わい尽くすってことなのかもしれない。
特に、今作は、ミュージカルのバックステージものでして、そういう観点でも、謎解きに限らず普通の演劇ファンの人もきっと楽しめただろうになあって思いが強かった。面白かった。
夫婦
maars inc.
王子小劇場(東京都)
2024/12/05 (木) ~ 2024/12/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
今、これ書いてる時点で、実は前日譚にあたる、ハイバイ版の”て”(岩井秀人さん演出では)ラスト公演を見にいった次の日なんですが。そうやって行動に移させてくれるくらい魅力あった芝居だったのは確かだと思います。
自分はハイバイ版は未見(DVD購入したので、これから観ます)なんですが、現代だといくらでも悪役に出来る父を、一方的に断罪する形にしてない作劇に誠実な感覚を感じました。
役者も素晴らしく、王子小劇場の限られたスペースにぎゅっと濃縮感のある、いい芝居でした。
お父さんと漫才(東京公演)
Card Case (宮下涼太プロデュース)
高田馬場ラビネスト(東京都)
2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
《二四十一》
道楽息子
エリア543(東京都)
2024/11/15 (金) ~ 2024/11/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
犬の刺客とイエドロの楽語お目当てだったんですが、とても楽しい公演でした。
お目当てはどちらも期待通りで、他の演者の方々もそれぞれに味があって。
チケット代もお手頃、とても楽しいひと時でした。
うみのかたわれ
らむらどぅプロデュース
王子小劇場(東京都)
2024/11/28 (木) ~ 2024/12/02 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
観劇好きな方がプロデュースされてって枕詞無しでも成り立てる公演になってるのが素晴らしいと思います。
客席の作り方や、各種当日運営の諸々、演劇愛を感じるところは、ほんとに好きなんだなって好印象。
自分はエンタメ寄りなので、前回のほうが好みではあったんだけど、ガラリとテイストが変わったこちらも、なかなかに魅せる芝居でした。
演者もさすがに素敵な方ばかりでした。
害悪
果てとチーク
座・高円寺1(東京都)
2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
力作だし、団体の持ってる演劇的なセンスは疑うところ無いんだけど。
ちょっとテーマを追うあまり、人を選ぶなって思いは拭えないかな。
再演は観てるんですが、僕はそちらのほうがはるかに面白かった。
今回、本編よりも、むしろ開演前のパフォーマンスが凄い感動的だったかも。
ケレン・ヘラー
くによし組
シアタートラム(東京都)
2024/12/19 (木) ~ 2024/12/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
個人的に気になったのは、役者が張り上げるような発声になってたところ。
それ以外は、ああ良くできてる、良いなあって思うところばかりなんだけど。
モヤモヤした感じがずっとあって、良かったとは言えない感じ。
入場して美術に感心して、役者は個性も魅力も技術もある人ぞろい。
着眼点も面白いし、セリフもなかなか切れてた。
それでも、面白くは無かったです。観て損したとかは無いんですが。
初演は観てないんですが、今年、アトリエ春風舎で観た短編は、めちゃんこ面白かったんだけどな。
大きな泡の巣の中で
ハグハグ共和国
萬劇場(東京都)
2024/11/07 (木) ~ 2024/11/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
舞台上の空間的にも、物語的にも密度が半端なかった。
萬劇場の舞台上に20人以上がいるのに全ての進行が本当にスムーズで、それだけで感動してしまった。
ダンス、歌、殺陣、全部盛り。これだけ盛り込んで100分程度の上演時間。
入口の飾り方から、受付、入場、着席後の前説アナウンス、本当にね、手作りの温かみがありながら、行き届いてる団体さんなんですが。そのうえで、芝居の質もね、本当に高いんです。
今作は決して難解すぎるわけじゃないけど、押し寄せる密度を浴びせられる感じが強く。
自分としては、かなり詩的、散文的に感じたんですが、テーマパークを体感する感じってのも、そうだと思った。
全体的には楽しいテイストに覆われてます。
ただ、ハグハグさんは物語の真相に、残酷さ、切なさがあって。
そこに創作で寄り添うような作風とゆうか。
本当に密度がある芝居なので、一回でも十分楽しめますが、リピートすることで見えてくるものも本当に多いので、出来ればリピート出来る環境で観てほしいなって思います。
トモダチガーデン
壱劇屋
「劇」小劇場(東京都)
2024/11/07 (木) ~ 2024/11/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初めての壱劇屋大阪本隊。思ってたよりも尖がった芝居だなって。
実際に自分にそういう時期あったのですが、孤り沈んで一日中テレビばかり観てる。いい歳してEテレ。
そんな時に観た夢みたいな芝居だった。
パントマイムをパントマイムって感じで出してくる芝居って久しぶりに観た気がして新鮮だった。
色んなアイデア、身体表現を、「劇」小劇場で観るのは、すんごい没入感ある贅沢でした。
ガラクタ
MCR
OFF OFFシアター(東京都)
2024/10/30 (水) ~ 2024/11/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かった。とにかく楽しい空間だった。半分はイベントとゆうか、フェス。でも、やっぱり演劇。
どこまでが台本でどこからがアドリブか、わからなくなって最後はライブでした♪
自分は日が浅いけど、それでもめちゃくちゃ楽しい空間でして。
長く追ってきた人には、楽しいだけじゃない色んな想いが坩堝になったんじゃないかしら。
これからもMCRさんには、期待しかないです。