ピルグリム2019
サードステージ
シアターサンモール(東京都)
2019/02/22 (金) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
初虚構の劇団だったんだけど流石の面白さ
役者さんの魅力が凄いし、キャラの強さで笑わせたり
わかりやすく楽しいということの総合力が高くて唸らされた
女優たちのための冬の夜の夢
LIVEDOG
新宿村LIVE(東京都)
2019/02/16 (土) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
普段見ている小劇場界隈とは出演者も異なっていて
ステージ系の役者さんは台詞回しがみんな達者だなぁと
歌舞伎とかオペラの様にステージ系にも台詞回しの特徴ってのがあるのだなと
真夏の夜の夢自体が普通に面白かった
AFTER塩原JUNCTION
塩原俊之自主企画興行
イズモギャラリー(東京都)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/19 (火)公演終了
満足度★★★★★
「笑の太字」「天気予報を見ない派」「いまこそわかれめ」の3作品が上演
味付けの全然異なる3本なんだけど、どれも本当に面白い
内2本は初演を見てるんだけど、場所や時期、自分の状態が違うことによって
作品から受け取れるものもちょっと変化してた
「優子」×「ソヴァージュばあさん」
のたんぷ-NOT AMP-
レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/17 (日)公演終了
満足度★★★
優子を観劇
リーディング公演は普段あまり行かないんだけど、頭の中に風景や人を作り出す時間というのもなかなか楽しかった
朗読は発声・抑揚・テンポが重要で聴いてる方がノるのもノらないのもその技術次第で、伊藤優さんはその全てが上手くてやっぱり見ごたえのある役者さんだなと
刑事物語
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
高田馬場ラビネスト(東京都)
2019/02/05 (火) ~ 2019/02/12 (火)公演終了
満足度★★★★★
日本語版を観劇
とにかくカッコよさというのは正義であって面白さでもあるなと
カッコ良すぎて泣きそうになったのは初めて
バロンさん、伊藤さん、山口さん、平良さんはもう存在が尊すぎて後光が差してた
字幕とかストーリーとかを上回ってその立ち振舞にしびれて咽び泣きそうだった
落合の狂犬っぷりのカッコよさとか
高田のキャラとか佇まい全部本当に好きでカッコよかった
拝島はもうその声と動作と表情と全部カッコよいし
小平の渋さ…超カッコいい
あんなの見たら冷静になれない!!!
とにかく素晴らしかった
ストーリーとか他のものなんてどうだってよくって、整合性とかきめ細やかさとかどうでもよい
廻盗インフェリチタ
演劇企画ヱウレーカ
プロト・シアター(東京都)
2019/02/09 (土) ~ 2019/02/11 (月)公演終了
満足度★★★★
とにかく口上台詞が心地よいテンポだし、良い特徴になっている
旗揚げ公演より中心となるキャラの強度が増したので
わかりやすく面白くなっていた
選曲も良いところ突いてくるなと笑
お金をかけて舞台美術作ったらきっとパプリカ的世界が見られるんだろうな
いつかそのアレをキメるタイム
シベリア少女鉄道
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/02/06 (水) ~ 2019/02/19 (火)公演終了
満足度★★★
今回は万人にわかりやすいシベ少って感じだった
それでいてお得意のダブルミーニングは凄い冴えてたので面白さが伝わりやすかった
ただ、まあみんなが熱狂したあのシベリア少女鉄道はもう帰ってこないのかなぁと寂しく思いもする内容だった
世界で一番可哀想な境遇の人々
劇団ボンボヤージュ!
APOCシアター(東京都)
2019/02/09 (土) ~ 2019/02/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
最高にくだらなくて馬鹿馬鹿しくて笑えて大好きだった
有名ミュージカルナンバーにのせて繰り広げられる社会の現実の風景
劇的にしあげているけど時々そこにある本当に触れると笑うしかなくなる
旗揚げ公演より激的に進化した佳作
ミュージカルパロディ系に一番重要なのは歌唱力なんだけど
やださんとまんぼさんがめちゃめちゃ上手くてめちゃめちゃ笑えた
主役の藤沢さんもこういう若手いるなぁという目の死にっぷり
アイマルさんは一人狂気の方向性が違ってて笑った
さなぎ
ウンゲツィーファ
驢馬駱駝(東京都)
2019/02/08 (金) ~ 2019/02/11 (月)公演終了
満足度★★★★
思えば子供の頃、押入れという名の洞窟や階段の断崖絶壁を僕らは冒険していて
そんな見立てのごっこ遊びこそが最初の演劇だったのかもしれない
いつかまた押し入れに閉じこもった僕らさなぎは
どろどろになった心を整えてやっぱり何かに見立てて大人ごっこを始める
闇を蒔く~屍と書物と悪辣異端審問官~
虚飾集団廻天百眼
ザムザ阿佐谷(東京都)
2019/02/03 (日) ~ 2019/02/11 (月)公演終了
満足度★★★★
零距離で観る漆黒歌劇
刃の矛先が眼前をかすめ、息遣いがかかり、血飛沫を浴びて
観る感じる五感に触れる舞台
少年漫画的な使い魔同士のバトルには否応なしにワクワクさせられた
あなたとわたしがどんなに慕い合おうとも世界に何の影響もないことを深淵だけが知っている
卒業制作
しあわせ学級崩壊
王子小劇場(東京都)
2019/02/06 (水) ~ 2019/02/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
これまでの作品で役者は演算器だった
コントローラーのボタンで動き出す音源だった
今回の作品ではどちらかというと役者がそこにいて
それに合わせて僻みさんが音を作り出しているような
それくらいの印象の違いがあった(メスイキちゃんもこういう印象だった)
ミメイ、エマ、マユカ、メグルの場面が凄い好きで
梢栄さんは完全にロックスターだし
きずきさんの眼光の鋭さと奥深さに吸い込まれそうだし
野村さんの笑顔の見え方の違いの悲しさだったり
鈴木さんの慣れへの逡巡と恐怖に身がきつくなる
4人の最後の場面、本当に泣ける
スタンディング回も含めて本当に良かった
言葉の感覚が自分と凄いフィットしていて馴染みが深くて
慣れて慣れてもう特別な人たちと作品でリズムでテンポで
CDでいつでも部屋に現せるようになったし
でも次も絶対に絶対に楽しみにしている
懺悔室、充実の4LDK
劇団「地蔵中毒」
浅草九劇(東京都)
2019/02/02 (土) ~ 2019/02/03 (日)公演終了
満足度★★★★
みごとにフュージョンしていて、トリコロ地蔵ケーキ中毒って感じ
ただ両劇団の笑いの種類がそもそも違うので、ここはトリコロ、ここは地蔵と判別はできた
いつも誰もツッコまず疑問を持たない地蔵中毒の世界を物語にする人たちがいたのが新鮮だった
たぶん大きな意味で、頭を打ち付けて見ればこれはミュージカルだったと思う
相変わらずワードの的中率が高く、書にしたためたい台詞がいっぱいあった
高澤聡美のドリル姉がなんか凄い好きなキャラ
hocotenさんは演技変えた?だいぶキレッキレだった
最後の晩餐
劇団天動虫
サラヴァ東京(東京都)
2019/01/29 (火) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★
作品は誰のものか、何のためにあるのかというテーマを内包した作品
自分のやりたいことには常に天使と悪魔が囁き続けてわからなくさせる
そばにいる誰かも悪魔になったり天使になったり
久々の天動虫だったけど木崎さんと齋藤さんが凄い良い印象を残すようになったなぁと
「幸福の黄色い放課後」
オフィス上の空
萬劇場(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
いやこれは面白い作品だった
青春は誰のものかって、それはやっぱり自分の中にしか無いもので
放課後の過ごし方が青春の過ごし方
一人でも青春は過ぎていくけど、誰かにちょっと触れれば青春は動き出す
猶予の無いそれはいつだって沈む太陽
鈴木さんの男の駄目な独りよがりっぷりとか
石井さんの「女の子」の巧さとか
澤原さんのあの感じとか
大田さんの受け身で自体を悪化させる力とか
役者さんそれぞれの得意キャラを持ち寄って作られたような無敵感があって
人のいる教室も好きだよって
ぶっ飛ぶ夢をしばらく見ない
コンプソンズ
OFF OFFシアター(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
戯曲だけ見た時に面白さが伝わりにくい作品ってのがあって
コンプソンズはいつもそれで
役者を考えて作られた台詞とシーンを役者が200%面白くし
笑いはメタでぶっ飛んでても叫びはリアルで静かで
色気が出てきたコンプソンズは小憎たらしくもワクワクする
わが家の最終的解決(再演)
Aga-risk Entertainment
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2019/01/25 (金) ~ 2019/01/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
これは本当に衝撃的だった
初演から台本が変わったとかじゃなくて
作品としての目指す先というか方向性が全然違ってて
物語が有って装置でも道具でもない「人」がいた
アガリスクメンバーがコメディ芝居や笑わせるための振りの芝居じゃなく
それぞれが客演で見せるような演技力を持ち寄って作品を構築して
シチュエーションコメディとしての均衡をジャンプさんが全て背負って
コメディだけどただのコメディじゃない
アガリスクの作品は基本的にこれまで点数を争う競技だったと思ってて
それが今回はフィギュアとかでいうエキシビジョンもしくはアイスショーの要素がだいぶ強く出ている気がして
観られる視点が変わったのだと
再演で特にわかりやすくなったと思うのが登場人物の行動原理で
下手なコメディにありがちな、笑いや物語を終わらせるための
なんでそのキャラがいきなりそんな言動をするのか、みたいなのが無く
序盤に人物の行動原理が示されているのでラスト向けた言動が綺麗に納まっている
そしてこれまでのアガリスク作品より、速いテンポの凝縮した笑いに巻き込まれることによる疲れが少なく感じた
これは「見せるパート」に間をしっかり使っているのと笑わせ方が統一されていることで、観客側が勝手にだれてしまう現象が回避されていて、150分という尺が気にならなかった
魚座はラッキー、素敵な出会いが待ってるかも。
あひるなんちゃら関村個人企画
live space anima【2020年4月をもって閉店】(東京都)
2019/01/19 (土) ~ 2019/01/20 (日)公演終了
満足度★★★★
いやぁまさかのスカイスクレイパー笑
この企画はいつも前説から作品まで全部ゆるくてあったかくてたのしくって
関村さんの前説だけでも木戸銭分の価値がある
鈴木さんの与太郎っぷりはどんどんシリーズ化してって欲しいな
つぎとまります・匣
劇団肋骨蜜柑同好会
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/01/17 (木) ~ 2019/01/20 (日)公演終了
満足度★★★★
3チームとも観劇
昔の作品の再演だけあって、僕の知っているフジタさんの作品とはちょっと毛色が違う、脳内哲学禅問答漫才とも言える作品
ただ基幹を成しているのは今と同じ徹底的な自己への追求
この作品は本当に役者さんの違いってのがキャラとして色濃くでるのが凄い
ショウジョジゴク
日本のラジオ
新宿眼科画廊(東京都)
2019/01/18 (金) ~ 2019/01/22 (火)公演終了
満足度★★★★
運転手が唄いジゴクへ走る遊覧バスは白と黒だけの舞台なのに色鮮やかに剣呑に見えて
誰も実像を見ていない見ようとしない不気味さは浸ってしまえばむしろ心地良くて
そうかこんなバランスの上で僕も踏み外すのだなぁとその危うさが嬉しくて嗤う作品
SINGER-SONGWRITERS
THE ROB CARLTON
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/01/11 (金) ~ 2019/01/14 (月)公演終了
満足度★★★★
フォーマットは平安時代だけど、やってることは会議劇シチュエーションコメディ
解決に神の手を使う荒技はあるけど丁寧で上手くて面白い作品
古文的な言葉も心地よくて笑いの構造として効果的だった
てか男肉のKさんのああいうシュッとした姿本当に格好良い