Heavenly Drop ~全ては物語~
BIG MOUTH CHICKEN
ブディストホール(東京都)
2015/04/16 (木) ~ 2015/04/21 (火)公演終了
満足度★★★
ファンタジー感がGood!
〔陽炎チーム(劇場パンフでは“朧炎”)〕を観劇。
“BIG MOUTH CHICKEN”は、前作「ここにいる!?」に続き二回目の観劇となる。
ブディストホールの広めの舞台を生かしたダンス、
さらには、華やかな衣装が物語のファンタジー感を効果的に醸し出していた。
そして、ギャグを入れ込み物語を進めていく手法と、ギャグのセンス、私は好みだ。
今作は“花と華”がモチーフで、「色んな花(人)があって、色んな華がある」
というところから生まれた物語とのこと。
色んな“華”を演出することに重きを置いた故なのか、伝説の勇者“コモン・ジプソ・フィラ”の華がなかったように感じた。
敢て、主役、脇役といった垣根を取り払うコンセプトがあったのかもしれないが・・・。
また、物語のキーワードである“アスポデロス”“ヘブンリードロップ”、何れも、物語における扱いが淡白であり、物語の奥行きに物足りなさを感じた。
愛しきは
劇団 きみのため
テアトルBONBON(東京都)
2015/04/15 (水) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★
前作「泥の子」を超えたのか・・・
“劇団きみのため”は、前作「泥の子」につづき二回目の観劇になる。
終戦直前から終戦直後、ある一家の物語というのは、前作を踏襲しているがテーマが前作とは異なる。
前作同様、密度が濃く質の高い芝居であるのは間違いないのだが、
“西村有加”の熱演が光った、前作「泥の子」と比べてしまうと、
前作を超えることが出来なかったというのが、私の正直な感想である。
それでも、素晴らしい作品であることは言うまでもない。
次回作にも期待したい!
職業「嘘つき」
Pudding☆Ring
遊空間がざびぃ(東京都)
2015/04/14 (火) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★
強引で馬鹿馬鹿しくて面白い!
ストーリーは面白いのだが、序盤から中盤にかけて、笑いを取るシーンでは、客席からは笑いが起こっていなかった。
充分笑える内容なのに、笑いが取れない。
これは、“押し”ばかりで“引き”が弱いのと、“間”の問題ではないかと私は思う。
終盤からの、“村松雪子/鈴木花子”一人二役の“○○”を使ったアイデアと一人芝居から、エンディングにかけては、強引で馬鹿馬鹿しくて、とても面白かった。
次回公演、期待してます!
よく喋るマダム達は、パクチーより食えない
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2015/04/08 (水) ~ 2015/04/14 (火)公演終了
満足度★★★★
シリーズ化してほしい!
〔Aキャスト〕観劇。
所謂コメディかと勝手に思っていたら、実はけっこうシリアスで、涙さそうストーリーでした。
いくつもの謎解きで、ストーリーは思わぬ方向に展開してゆく・・・。
これは面白い!
“バツイチ探偵・興呂木参次郎の事件簿”としてシリーズ化してほしいですネ!
追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
意義のある、素晴らしい作品!
“朝鮮半島と日本の関係(問題)”に関しては、諸説ありデリケートではあるが、当劇団による本作品上演は意義があると思う。
史実を基にしたフィクションの本作。
脚本、演出、役者の演技、どれも良かった。
また、セットの使い方や、照明がとてもいい感じでした。
ただ、BGMに関しては、私だけかもしれないが、Highが出すぎでちょっと耳が痛かった。
転人
劇団メイカーズ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2015/04/08 (水) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★
悪くはないと思うけど・・・
〔Aキャスト〕を観劇。
さほど、笑えるわけでもなく、泣けるわけでもなく、感動できるわけでもない。
全体的には悪くはないと思うけど、“何か”が伝わってこない。
引き込まれずに終わってしまった、そんな舞台でした。
月の宴『ヘッダ・ガーブレル』新人公演『桜の園』
演劇集団アクト青山
APOCシアター(東京都)
2015/04/07 (火) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
少々物足りないが・・・
〔ヘッダ・ガーブレル〕を観劇。
近代劇等の上演といえば、私は、その“戯曲”を演出家なりの解釈や表現を役者が体現した舞台を期待するのだが、
そういった意味では、ほぼ原作通りの感があり少々物足りなさは残った。
だが、芝居のレベルは高く、総じて楽しめた舞台ではあった。
オムニバス of Oi Oi vol5
Oi-SCALE
駅前劇場(東京都)
2015/04/03 (金) ~ 2015/04/08 (水)公演終了
満足度★★★★
チョットお得な気分
〔Bプログラム〕を観劇。
まったく違うテイストの3作品を観れたという、チョットお得な気分。
3作品それぞれ、それぞれなりに楽しめた。
〔Aプログラム〕も観てみたいが、日程的に無理なので残念。
アルバトロス・ダウン
岡本塾・ペーチカトライブ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2015/04/03 (金) ~ 2015/04/05 (日)公演終了
満足度★★★
“脚本が甘い”のかな~・・・。
〔Aチーム〕を観劇。
【アルバトロス・ダウン】ほぼ想定内で展開していくストーリーは、あまり面白みはなかったが、そこそこ笑えるシーンがあったのはイイ。
登場人物が多いので、どうしても端役がでてしまうのは仕方のないところではあるのかも知れないが、私は端役のない芝居が好きなのである。
脚本をもう少し煮詰めたほうが・・・。
【3S~野球は9回2アウトから~】
アニメチックな作品だが、脚本が甘いと感じた。
旗揚げ公演ということなので、これから頑張ってほしい。
家族という名の鎖
HIGHcolors
「劇」小劇場(東京都)
2015/04/01 (水) ~ 2015/04/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
“反面教師”として・・・
思いやりが足りずに、人を不快な気分にさせたり、傷つけたりするものだが、
本人が思っている以上にそれは深刻・重大かもしれない。
そして、過ちを過ちと認識せず自分を正当化し、事態はより悪化する。
さらに悪いことに、限りなく“黒”に近い“グレー”な心が自分を支配してしまうことさえあるのだ。
この作品を“反面教師”として、改めて“家族”というものを考えたいと思ったのです。
ほな、また。
ポールシフト
TACCS1179(東京都)
2015/04/02 (木) ~ 2015/04/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
ぜひ“映画化”してほしい!
爽やかな感じのチラシからは想像できない“感動のヒューマン・ドラマ”。
「CQ CQ 聞こえますか、どーぞ。」無線機から聞こえるこの声から、信じ難い真実が明らかになってゆき、物語は佳境へ・・・。
秀逸な脚本と出演者の好演により、とても素晴らしい作品だった。
終演後のアフタートークでは、観客から「映画化はしないのですか?」との質問が。
ぜひ“映画化”してほしいものだ。
天使の森からの贈りもの
Unit Blueju
西新宿ハーモニックホール(東京都)
2015/04/02 (木) ~ 2015/04/05 (日)公演終了
満足度★★★★
とても魅力ある劇団です!
“ユニットブルージュ”初めて観させていただきました。
「自然・環境保護」というテーマの作品としては、ドラマが足りない(薄い)感じがしました。
また、“芝居”、“歌”、“ダンス”それぞれレベルは高いとは思うのですが、
物語における調和度が低く、「なんでも、かんでも」詰め込んだ感が否めず、
物語の本筋を散漫なものにしているように思えました。
ミュージカルならミュージカルな作品、生演奏を使う作品はそれを生かした作品、
といった切り替えが必要かもしれません。
でも、とても魅力ある劇団です!
セラピスト
別世界カンパニー
ブディストホール(東京都)
2015/04/01 (水) ~ 2015/04/05 (日)公演終了
満足度★★★
まさしく“別世界”かも・・・
〔闇夜の眠りチーム〕を観劇。
この作品には、例え様のない不思議なテイストを感じた。
これが、脚本によるものなのか、演出によるものなのか、
はたまた、役者たちの演技によるものかは判らないが、
これが“別世界”なのかも知れない・・・。
序盤、拒絶反応を示していた私だが、
徐々に引き込まれていった舞台でした。
患者たちのバック・グラウンド(人となり)や、
個々に対応したセラピーとは、など描き方が薄いこと。
そして、衝撃の結末への描き方が淡白、等々、物足りなく感じたところはあるが、
その辺りを煮詰めなおすことで、より魅力的な作品になるのではないかと思う。
役者では、“ウワバミ先生”役の“辰巳雅子”さんの演技がよかった。
かぞくや
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2015/03/25 (水) ~ 2015/04/01 (水)公演終了
満足度★★★★
リラックスして観れた舞台
〔たいチーム〕を観劇。
とても“暖かい”というか“柔らかい”というか、
肩肘張らず、リラックスして観れた舞台でした。
私も、年に一度ぐらいは「かぞくや」を依頼したいかもです~(笑)。
いい作品だと思います、好きです。
龍馬がいっぱい
気晴らしBOYZ
ザ・ポケット(東京都)
2015/03/24 (火) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
これぞ大衆演劇!
〔●チーム〕を観劇。
面白おかしく前説が始まり、“小劇場”というより、“芝居小屋”という雰囲気を醸し出し、いよいよ開演。
出だしから観客の心を掴み、テンポよく物語りは進んでいく。
休む間もなく笑いを入れ込んでくるのだが、これが小気味好い。
ストーリーも役者の演技もイイ!
とにかく面白い!これぞ大衆演劇!
存分に楽しませていただきました!!
コロラド
いびき
新宿眼科画廊(東京都)
2015/03/20 (金) ~ 2015/03/24 (火)公演終了
満足度★★
この手の芝居・・・
〔男性バージョン〕を観劇。
若い人にはちょっと受けてたようですが、
何を“言いたい”のか、“演りたい”のか、私には理解できませんでした。
この手の芝居、好きな人にはたまらないでしょうが、私は好きではないです。
ミルキーウェイ・ストレンジャー
Theatre☆Company ゆみねこ企画
遊空間がざびぃ(東京都)
2015/03/19 (木) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
目が離せない、 どんどん引き込まれる
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を原作とし、
“篠原明夫”氏による脚本を“秋葉由美子”氏が演出したという本作。
結論から言うと、良く出来た作品だと思いました。
物語がどのように進んでいくのか、目が離せない、
引き込まれてゆく、そんな舞台でした。
鷹と雀
劇団ORIGINAL COLOR
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2015/03/20 (金) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★
真面目に芝居を作っているという印象
ストーリー、演出共、とても真面目に芝居を作っているという印象で好感が持てた。
脚本に関してだが、何故、貧民区の人々の暴動が起きているのか、富豪区(国)との因果関係を深く描いたほうが、より物語が惹かれるものになるように感じた。
また、笑いを取りにくるシーンは消化しきれていない感が否めず、無理に笑いを取らずとも良いのではないかと思った。
※後ろから二列目の席に座ったのだが、台詞が聞き取りにくいことが多々あり少々気になった。
紅白旗合戦
Aga-risk Entertainment
サンモールスタジオ(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
“笑い”のとり方に長けている
[3日目]を観劇。
コメディというと、必要以上に“笑い”をとりにいく、スベる、ストーリーが停滞する、という“負のスパイラル”にて、逆にシラケてしまう作品もあるが、この作品は“笑い”のとり方に長けていると感じた。
役者たちの演技レベルも高く舞台に集中できたが、台詞を噛んだりするところも少々見受けられた。
まあ、3日目までは「早割り」が適用されているのはその辺が織り込み済みなのかもしれないが・・・。
役者のみなさん、キャラが立っていてイイ!
殊に“ボス村松”さんの存在感は格別の感がある。
そして何より、女性陣が美人揃いというのがウレシイ(笑)
とても楽しく観させて頂いた。
忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆
企画演劇集団ボクラ団義
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
歴史好きも、そうでない人も楽しめる、
“極上エンターテイメント!”
初見の劇団ですが、好評なのが頷けた舞台でした。
冒頭の、巨大な垂れ幕をスクリーンと見立て、物語の解説が効果的な音楽と共にロールされていく。これがイイ!
これから始まる芝居への期待感を煽る。
そして、適度に笑いが挿入された芝居は、テンションとリラックスのグッド・バランスが保たれ、物語は進んでゆく。
終盤、驚愕の真実が次々に露わにされエンディングを迎えたときは、心地よい疲労感と充足感を覚えた。
10分の休憩を挟んでの3時間があっという間だった。
とても楽しめた!満足。。。