『animo』(あにもー)
!ll nut up fam
萬劇場(東京都)
2016/01/08 (金) ~ 2016/01/10 (日)公演終了
カドルノワの写本師
日本大学芸術学部 ミュージカル研究会
シアター風姿花伝(東京都)
2015/12/25 (金) ~ 2015/12/27 (日)公演終了
満足度★★
ミュージカル?
“ミュージカル研究会”を謳っている団体としては、“研究”が足りないといわざるを得ない。
“作品”以前の、“ミュージカル”として成立させるための“最低必須要素”というのを、今一度考えてみたほうが良いかもしれない。
そして、一番大切なところであるストーリーだが、着想はいいものの、掘り下げが足りず表層的に感じた。
12人の怒れる陪審員
えにし
駅前劇場(東京都)
2015/12/26 (土) ~ 2015/12/27 (日)公演終了
満足度★★★★
「合理的疑問」
キーワードは、「合理的疑問」。
刑事訴訟において、
“事実の証明”に対して「合理的疑問」がなければ“有罪”。
「合理的疑問」があれば無罪ということ。
これは、たとえ“冤罪”であっても“合理的疑問”がなければ“有罪”であり、
また、その逆もまた然りなのだ。
for×for=many mind~士×志=十色~
super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2015/12/23 (水) ~ 2015/12/27 (日)公演終了
満足度★★★
物語の訴求力が弱い
〔今人チーム〕観劇。
本作は、「南総里見八犬伝異聞」に次いで2作目の観劇となる。
総体的には楽しめたが、ドラマの見せ方なのだろうか、
物語の訴求力が弱いと感じた。
また、前作「里見八犬伝」と比べると、 “清水勝生”さん、“金村美波”さん、
お二人の魅力が発揮されていないようにも思った。
ロリコンのすべて
NICE STALKER
王子小劇場(東京都)
2015/12/24 (木) ~ 2015/12/28 (月)公演終了
満足度★★★
ロ・リ・コ・ン
“NICE STALKER”初観劇です。
「明るく、軽く、面白く」といった舞台で、楽しめました。
なかなか良いと思いましたが、
私の好みとしては、もう少しドラマチックな展開が欲しいところ。。。
ユリイカ・ユリイカ
早稲田大学劇団木霊
劇団木霊アトリエ(東京都)
2015/12/18 (金) ~ 2015/12/21 (月)公演終了
満足度★
理解不能
“学生演劇”はほとんど観ないのだが、
たまたま機会を得て観させていただきました。
アルベール・カミュ「カリギュラ」からの引用があることから、
“不条理劇”を目指したのだろうが、“不条理”というより“不可解”。
テーマ、ストーリーとも、最後まで私には理解することが出来なかった。
夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る
天幕旅団
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2015/12/18 (金) ~ 2015/12/21 (月)公演終了
満足度★★★
少々物足りなさが残る・・・
“天幕旅団”は、本作が初見。
評価の高い劇団だけに、期待しての観劇。
ストーリーの構成、演出など、随所に評価の高さを窺い知るところはあったものの、観終わってみると、少々物足りなさが残る舞台でした。
有名な物語や戯曲の上演は、劇団のカラーの違いが、観る側としてはとても面白い。
そういった意味では、
“天幕旅団”のカラーを、多少なりとも感じることが出来たのかなと・・・。
SEX
劇団時間制作
サンモールスタジオ(東京都)
2015/12/16 (水) ~ 2015/12/23 (水)公演終了
満足度★★★
盛り込みすぎたか・・・
〔Bチーム〕を観劇。
深いテーマの本作、興味深く観させていただきました。
多少強引に感じる展開もあったが、物語としてはよく出来ていると思った。
コミカルな要素を入れることによって、シリアスなシーンが際立つ演出もいい。
ただ、色々と盛り込みすぎたか、作品の主意が少々ぼやけてしまったような印象を受けた。
“ドラマ”を絞り込み、深層を掘り下げることによって、
さらに心に響く作品になるのではないでしょうか。
ほたえな 胸中が猿
グワィニャオン
萬劇場(東京都)
2015/12/16 (水) ~ 2015/12/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
「龍馬もの」ではトップクラスの面白さ
“グワィニャオン”は、「女女女ニョニョニョ」&「Tポーズお願いします。」に次いで二度目の観劇。
“ソラトビヨリst.”に書き下ろした戯曲をグワイニャオン風に味付けしたという本作。
“ソラトビヨリst.”の方は拝見していないので、その差異は語れないが、
今まで観た「龍馬もの」の中ではトップクラスの面白さだった。
公演中なので、詳細は云えないが、ラストは思わず感嘆の声が漏れてしまった。
海の五線譜
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
木綿のような肌触り
“青☆組”は本作が初見。
その舞台は、まるで“小説”を読み進めていくうちに、その世界に入り込んでしまう感覚のようであり、
そして、「木綿の肌着のように“やさしく自然な肌触り”で物語が紡がれる。」そんなイメージ。
丁寧に創られた舞台に、心地よい充足感をいただきました。。。
灯屋・うまの骨
劇団大樹
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2015/12/10 (木) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
上質の舞台
“劇団大樹”は本作が初見だ。
作家“み群杏子”が、“川野誠一”に当て書きした作品を、
演出の“斉藤貴”加筆・脚色したいう本作。
戯曲の素晴らしさはもとより、
役者の好演、舞台美術、音楽と相まって“上質の舞台”を観せてくれた。
その王国の夜は明けない
シアターノーチラス
シアター711(東京都)
2015/12/09 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
“ドラマ”の描写が不足している
“シアターノーチラス”は本作が初見。
“カフェ”と“王国”とがどういう繋がりを持つのか観ていたが、
なるほど、そういうことなのか・・・。
見応えのある“群像劇”だったが、
登場人物の“人となり”、“ドラマ”の描写が不足しているように感じた。
終盤、“店長”の独白からエンディングにかけてのシーンが、心に響いた。
MID騎士(KNIGHT)ミラージュ
無頼組合
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2015/12/11 (金) ~ 2015/12/14 (月)公演終了
満足度★★★★
理屈抜きで楽しくて面白い!
本作で7作目となる“騎士シリーズ”は、前作「グッド 騎士(KNIGHT) ベイビー」に次いで2作目の観劇。
“B級活劇ジェットコースター芝居”とは、まさしく言い得て妙。
とにかく、理屈抜きで楽しくて面白い!
このシリーズも、オムニバス番外編「スタンダード・デイ騎士」/2016年7月、
最終回「騎士ブルース」/2017年1月を以って終了予定とのこと。
1作目~5作目を観ることが出来なかった私は“人生大損”なのね~。。。
ホテル・プラチナアイランド
天才劇団バカバッカ
六行会ホール(東京都)
2015/12/09 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
あっという間の≒二時間
序盤は、ストーリーの展開に多少冗長な感じを受けたものの、
惹きつけられてからは、あっという間の約二時間。
深いメッセージを持った物語りを、“コメディ”として創りあげる“バカバッカ”、
とても面白てく、楽しくて、ジーンとくる舞台を魅せてくれた。
次回作も楽しみだ!
沖縄の火種(ウチナーヌウチケビー)
オフィスワンダーランド・(一社)演劇集団ワンダーランド
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2015/12/09 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★
琉球王国・・・
本作品、根底には“基地問題”、“安保問題”など深いものがあるのだが、
それらは「あくまでも隠し味という程度です。」という作者。
“琉球舞踏”や“歌”などが演出され、エンターテイメントとして楽しめる舞台となっており、観劇中、観劇後もヘビーな感じはないが、逆に、その明るさ故“心に訴える”作品と感じた。
宮地真緒主演 「モーツアルトとマリー・アントワネット」
劇団東京イボンヌ
スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)
2015/12/08 (火) ~ 2015/12/10 (木)公演終了
満足度★★★
発展途上の段階
“劇団東京イボンヌ”は、前作「俺の兄貴はブラームス」に次いで2回目の観劇になる。
前作に比べ、コメディに重きを置いた感があり、物語の訴求力がいまひとつだったように思う。
当日パンフに記された主宰の言葉にあるように、今作はモーツァルトの歌曲を前面に出したようで、声楽家の皆さんのパフォーマンスは素晴らしかった。
主宰が謳う“クラシックと演劇の融合”は、まだ発展途上の段階なのだろうが、新ジャンル確立のへ意欲は見て取れる。
更なる進化を期待したい
瓦礫のソフィー[See you, and thanks for all the Fishes]
獣の仕業
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2015/12/05 (土) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
“獣の仕業/立夏”流「SF」
この独特な空気を持った舞台を私なりに表現すると、
『浮遊する“光彩を放つ粒子”が
周波数の異なるいくつもの波動によって
拡散され世界を創る』といったイメージ。
それは“観る”というよりは“体感する”と言ったほうが相応しいかもしれない。
“獣の仕業/立夏”流「SF」、魅力的だ!
やさしい森の雨
立体再生ロロネッツ
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2015/12/02 (水) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
“スピード感&笑い”がグッド!
「大丈夫、面白いお話になってますから。」と、あるとおり、
“面白可笑しい社会派演劇”に仕上がっており、評価の高さが頷ける舞台でした。
スピード感溢れる展開と、笑いのセンスがグッドです!
ヨギ役の“池田俊介”さんのとぼけた感じ、イイな~。
ヴァギナ・デンタータ
芸術集団れんこんきすた
ART THEATER かもめ座(東京都)
2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
待つ人々
劇団俳協
TACCS1179(東京都)
2015/11/26 (木) ~ 2015/11/29 (日)公演終了
満足度★★★★
よく出来た家族劇
設定に無理のない物語りに、意外な展開はなくリアリティーがあり、
感情移入しやすく最後まで惹きこまれた舞台でした。。
笑えるシーンでは、わざとらしさ、ゴリ押し感がなく自然に笑え、
物語の進行にブレーキが掛かることはなく、物語の潤滑剤的役割を担っていた。
“意外な展開・結末”が好きな私だが、
こういったストレートな作品は、力を抜いて観れるのがイイ。
私の好みを言うなら、もうちょっと泣かせて欲しかったが、
よく出来た“家族劇”である。