シュワロヴィッツの魔法使い2
メガバックスコレクション
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了
満足度★★★★
充実のゴールデンウィーク
“メガバ100作品突破記念4作品同時上演”、本作が4作品目の観劇になります。
“メガバの王道”と謳っており、2013年上演された作品の続編という本作。
人の“生・死”を、“一度だけ使える魔法”を以って問うた深い作品と感じました。
今回の“メガバ100作品突破記念祭り!!”、
4作品同時上演は大変だったでしょうが、意義のある公演だと思います。
“メガバ”の魅力を再確認でき、充実したゴールデンウィークになりました。。。
AQUA
メガバックスコレクション
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
愛は狂気へ・・・
「AQUA」というタイトル(主人公の名前)からは、爽やかなイメージを想像してしまうが、それに反して、物語はかなりヘビーなものとなっていた。
ミステリーな空気を以って物語りは進行していく序盤から、徐々に真実が明らかになっていく脚本は見事。
そして後半の、“狂気”へ変貌していく描き方は衝撃的であり、心に鉛球を打ち込まれたような気分だった。
“メガバ100作品突破記念”の本公演、本作で3作品目の観劇になるが、何れの作品もテイストが違い、しかも完成度が高く、懐の深さを感じます。
BAR アルマ
劇団光希
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/04/28 (木) ~ 2016/05/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
“素晴らしい劇団”
“劇団光希”は前作「アイ色バースディ」に次いで本作で二作目の観劇になりますが、
本作を観させていただき、“素晴らしい劇団である”ということを確信しました。
前作同様、前半は“緩い感じ”で進行していくのですが、それは、ともすると冗長な感じを受けるかもしれないが、
後半に於けるドラマがより感動的になる布石であり、物語に“入っていく”ために必要な構成なのでしょう。
謎を含みながら進行する脚本・演出は、観客(私)を舞台に惹きつけ、物語のテーマがより深く心を揺さぶったのです。
“母と娘”のラストシーン、二人の心情に落涙なしには観ることはできない。
あゆみ
学習院大学演劇部 少年イサム堂
学習院大学富士見会館4階演劇部アトリエ(東京都)
2016/04/27 (水) ~ 2016/05/01 (日)公演終了
満足度★★★★
不思議な魅力
“少年イサム堂”は前々から気にはなっていたのですが、初めて観させて頂きました。
物語は、おそらく在り来たりであろう、一人の人生が描かれており、特異なドラマがあるわけではないのですが、なぜか引き込まれていく作品でした。
何気ない物語なのに引き付けられたのは、演出、役者の演技が要因かもしれません。
ガイラスと6人の死人
メガバックスコレクション
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了
満足度★★★★
なるほど“メガバのコメディ”
“メガバのコメディ”は初観劇です。
他の作品同様、確りとしたストーリーはもちろんですが、脚本・演出も見事でした。
“女保安官(鈴木ゆんさん)”と“ガイラス(三村慎さん)”の微妙な関係の描き方がとてもイイ。さらには、個性豊かに人物造形された他の登場人物(死人)との絡みが“それ”を盛り上げる。
そして、グッとくるエンディング・・・。
とても楽しいコメディ。。。
Hit or Miss
メガバックスコレクション
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
やはり、メガバですね~。。。
メガバは本作で4作目の観劇になりますが、どの作品もストーリーがとても面白い。
そして本作では、ストーリーの面白さに加えて“キリマンジャロ伊藤”氏の芝居が素晴らしい。
“キリマンジャロ”氏の圧倒的な芝居に対し、他の役者の力不足を感じたことは否めないが、それを差し引いてもとても楽しめる作品であることは間違いない。
つま先が洗えなくて
演劇ユニットどうかとおもう
下北沢ギャラリー スターダスト(東京都)
2016/04/28 (木) ~ 2016/04/28 (木)公演終了
満足度★★★★
シニカルな作風
“演劇ユニットどうかとおもう”も、“ギャラリー・スターダスト”という会場も今回が初めて。
出演者4名の内3名は何回か拝見したことのある役者さんだ。
5~20分程度の作品が多いようだが、今回は40分強の作品で、
シニカルな作風はなかなか面白かった。
長編の作品も観てみたいですね。。。
慙愧
643ノゲッツー
OFF OFFシアター(東京都)
2016/04/26 (火) ~ 2016/05/02 (月)公演終了
満足度★★★★
結構好きです!
“643ノゲッツー”は、前作「静寂の扉」に次いで二作目の観劇となります。
前作ではちょっと物足りなさがあったのですが、本作は結構好きです!
ストーリー的にはちょっと強引かな、と思うところもありましたが、なかなか面白い話に仕上がっており、惹きつけられました。
因みに、記述されている“あらすじ”は、ストーリーのメインではないようですが・・・(笑)
役者の演技力も相まって、“笑い”にセンスを感じた楽しい舞台でした。
次回作も観てみたい。。。
ロザリオと薔薇
劇団虚幻癖
明石スタジオ(東京都)
2016/04/20 (水) ~ 2016/04/24 (日)公演終了
満足度★★
劇場の選択が・・・
舞台床上から階段上(二階)まで、上下いっぱいに使った芝居なので、座席によっては、というか、最前列以外はほぼ見えないシーンが多く、舞台に集中できなかった。
難解な芝居だけに、集中できないというのはキビシかったですね。
“Geki地下”とか“KASSAI”とかだったらよかったかも・・・。
青い稲妻。 〜ゆるやかなパラノイア〜
中野坂上デーモンズ
荻窪小劇場(東京都)
2016/04/14 (木) ~ 2016/04/17 (日)公演終了
満足度★★★
癖になりそうな・・・
“中野坂上デーモンズの憂鬱”初体験。
予想に違わず、いや、聞きしに勝るその特異な舞台はちょっと衝撃でした。
その世界観は魅力的で、他の作品も観てみたいと思いました。。。
黄昏ラプソディー ホームレス純情物語
劇団 三洋座
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2016/04/15 (金) ~ 2016/04/17 (日)公演終了
満足度★★★
なぜ、ホームレスに・・・
全体に、マッタリとしたテンポでストーリーもわかりやすく観やすい舞台でしたが、逆に言うとメリハリがないとも感じました。
脚本は、程よくまとまっていましたが、登場人物それぞれのドラマの描き方が淡白なように思いました。
根
PANCETTA
小劇場 楽園(東京都)
2016/04/12 (火) ~ 2016/04/17 (日)公演終了
満足度★★★★
長編で観たい
“パンチェッタ”は今作が初見。
「観る者の想像を喚起し独特の世界へと導く」と、代表の言葉。
短編7編からなる本公演、
何れも深いテーマを示唆しており、確かに想像力を喚起させる作品群の中、
「球根の求婚」、「いい根」の2作品は、
他の作品と比べるとストレートでわかりやすく、ドラマも発展できそうであるから、ぜひ、長編で観たいと思った。
ボーイズ オン ファイヤー
HYP39
ART THEATER かもめ座(東京都)
2016/04/13 (水) ~ 2016/04/17 (日)公演終了
満足度★★★★
いいですよ!
“HYP39”は、今作が初観劇。
劇場に入ると、ちょっと鼻につく臭いが・・・、何の臭いだろうか?
気になりながら開演を待つ。
そして、開演後程なくして臭いの元と覚しきものが・・・。
それは、舞台上に設えられた、本物と見紛うばかりの“サウナ室内”のセットだ。セットに使われた大量の木材が“臭い”の発生源か?、
いや、木材の匂いは割りと好きなので、もしかしたら塗料とか接着剤とかかな・・・??
舞台が始まってしまえば、その熱量と面白さに、“臭い”も気にならなくなっていた。
“ネタバレ”になってしまいそうなので、詳細は書けないが、
作品のテーマ的には身近に感じる人も少なくないだろう。
また、役者の皆さん、それぞれがいいキャラを演じていて、面白かった。
殊に“タマカワ親子”がいい味出していた。
Zebra On Zebra ゼブラ・オン・ゼブラ
劇団Turbo
駅前劇場(東京都)
2016/04/07 (木) ~ 2016/04/11 (月)公演終了
満足度★★★★
笑って、笑って、・・・
“劇団Turbo”は今作が初見。
「とある街の商店街有志の運営する“ミニFM放送局”、試験放送最終日のお話。」
随所に仕掛けられた“笑い”に笑わせられながら、惹きつけられていくストーリーを展開させていく構成が心地よく、楽しめた舞台でした。。。
「幕末!天命、投げ売りのクマさん」「ニコニコさんが泣いた日」
演劇企画ハッピー圏外
TACCS1179(東京都)
2016/04/01 (金) ~ 2016/04/14 (木)公演終了
満足度★★★★
ナイスキャスティング
「幕末!天命、投げ売りのクマさん」を観劇。
幕末を題材とした作品は、数多の劇団で上演されており、魅力的な作品も多々あるが、そんな中でもこの作品はかなり面白い。
“志士”ではなく“町民”を主軸とした物語は魅力的に仕上がっていた。
そういった意味では、“青木清四郎”さんの“熊八”役はナイスキャスティングと思う。
この作品が元となった本、「暁のイーリス」も読んでみたいですね~。。。
マハゴニー市の興亡
東京演劇集団風
レパートリーシアターKAZE(東京都)
2016/04/02 (土) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★★★
享楽と陶酔
“東京演劇集団「風」”は初見になります。
高い天井を活かした舞台装置・演出が面白いと思いましたが、上段舞台の床の軋みが少々気になりました。
音楽劇というと、歌のメロディ・歌詞が聴き取りにくいものが多々あるのですが、
本作は、歌とオケのバランスがよく、聴きやすかったです。
笑いが随所に織り込まれ、楽しめた舞台でした。。。
座布団劇場八枚目ッ
占子の兎
阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)
2016/04/07 (木) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★★★
“ニュースタイル”
初めて観させていただきましたが、このスタイルはなかなか面白い。
落語好きはもちろん、落語に馴染みのない若い人も楽しめるんじゃないでしょうか。
五つの演目、どれも面白かったですが、「お湯かけ女房」と「掛取り」がお気に入り。
「掛取り」での“今井耕二”さん、いい声で、味わいのある、いい唄でした。
愛、あるいは哀、それは相。
TOKYOハンバーグ
「劇」小劇場(東京都)
2016/03/30 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★★★
3.11
〔プレビュー公演〕を観劇。
深いテーマの本作、必要以上に重くならずに描かれているのだが、
登場人物の“その一言”に、心揺さぶられ、そして考えさせられる。
シリアスなシーン、コミカルなシーン、
何れも、押し付けがましさがなく、ナチュラルな描写がいい。
シンプル(ストレート)な表現が、物語に入り込める要因になっているかも知れない。
if
TEAM 6g
d-倉庫(東京都)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/30 (水)公演終了
満足度★★★★★
権力を守るための権力
怖い。“国家権力”は恐ろしい。
これは、決して人事ではないのだ。
『権力を持った自らの組織を守るため、権力を行使する。』というロジックなのだろう。
そして、“国家権力”の前では我々は無力なのだと思い知らされる。
だが、“誤った権力”の行使に対しては、黙してはならない。
権力を持った組織が『腐敗』しているのは、誰もが知るところなのだから・・・。
タルタロスの契り
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★
タルタロス
副題に、=「命より大切なものがあるんだ」=、とあるのですが、
この作品の云いたいこと(テーマ)が、あまり伝わってきませんでした。
“奈落”を経験したことがないからかもしれませんが、
≪博打好きの人間が集まって、何~か盛り上がっているな~。≫と・・・。
上手な芝居をする役者さん達でしたので、勿体無いと思いました。