バルブはFB認証者優遇に反対!!の観てきた!クチコミ一覧

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アイドルスター☆トール!

アイドルスター☆トール!

関村と浅野

スタジオ空洞(東京都)

2016/07/01 (金) ~ 2016/07/03 (日)公演終了

満足度★★★

50分弱
スターもファンも、ともにどうかしてる世界を楽しみました。

ネタバレBOX

話の土台をひっくり返すような、強烈なオチが欲しかった。
ルドベルの両翼

ルドベルの両翼

おぼんろ

BASEMENT MONSTAR王子(東京都)

2016/06/28 (火) ~ 2016/07/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

約115分
今作は尺的にも内容的にも前作『ゴベリンドンの沼』ほど重くなく、割合気楽に楽しめました。
でもメッセージはしっかり伝わってきた。天晴れ!

ネタバレBOX

全員が生き残るラストが素晴らしい。
あの展開なら全員死ぬのが常道だけど、運命に逆らって生き延び、偉そうな神とやらを笑い飛ばせばいい。
我々は神でも王でも為政者でもなく、他ならぬ我々のために生きているのだから。
ブスも美人も死ねば土

ブスも美人も死ねば土

美貴ヲの劇

荻窪小劇場(東京都)

2016/06/30 (木) ~ 2016/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

約95分
自意識過剰な女たちのバカバカしさをディテール豊かに描き出した似非ファンタジー劇。
とはいえ単なる滑稽劇には終わっていなくて、感動しました!

ネタバレBOX

自意識過剰な人間が陥りがちな“過剰な自己否定”が、夢見がちな人間が抱く“叶いっこない夢”と同等のファンタジーに過ぎないことに気づかせてくれるラストシーンが、「ブラックホールの向こう側は見ないと分からない」という名ゼリフとともに、強く心に残りました。
特別公演『アンポはつづくよどこまでも』

特別公演『アンポはつづくよどこまでも』

プロジェクト・ムー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/06/28 (火) ~ 2016/07/01 (金)公演終了

満足度★★★★

90分弱
日本人の屈辱の歴史としての安保の歴史を、詩情と寓意を巧みに生かして演劇化。
岸田理生は構想を語ったのみで、実質的には脚本家と演出家の創作なのに、岸田理生らしい言葉遊びや不条理味までがまるで本人が手がけたかのように随所に息づいていて、その点でも感心させられました。

ネタバレBOX

今は癲狂院に入れられ、運動の思い出話を肴に余生を送るかつての安保の闘士たちが、ここにきての反安保の気運に焚きつけられ、怒りを新たにするという劇構成が秀逸。
思いの丈を詩的な言葉で絶叫する各人のモノローグが混じり合って熱を帯びてゆく終盤のひと幕が圧巻。
ニッポン・サポート・センター

ニッポン・サポート・センター

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2016/06/23 (木) ~ 2016/07/11 (月)公演終了

満足度★★★

約115分
増加する貧困・虐待の背景をなす、この国の失政があまり描かれていないところにもどかしさ。
ドタバタ味がほどよく盛られた会話劇としては楽しめた。

ネタバレBOX

NPO事務所の防音施工された相談室から、戸の開け閉めのたび漏れ聞こえてくる会話の断片があまりにもしょうもなくて面白かった。
The Wonderful Parade

The Wonderful Parade

to R mansion

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/06/22 (水) ~ 2016/06/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

約60分
性別や世代を選ばず、どんな人間の琴線をも震わせそうな普遍的な物語を、様々な幻術を織り交ぜながら面白おかしく魅せてくれて、なんとも幸せな一時間でした♪
大技と小技のバランスもよく、満喫!

ネタバレBOX

傘を差したヒロインが、共演者のサポートを受け宙を舞っているかに見えるひと幕の美しかったこと!
マイム芸の精華を見た思い。
逆光、影見えず

逆光、影見えず

MCR

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2016/06/24 (金) ~ 2016/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

約100分
饒舌で理屈っぽい太宰の短編が、それ以上に饒舌で理屈っぽいうえ理屈と理屈の齟齬によって笑いをも生む櫻井流会話劇へと翻案され、笑えて時に胸を打つ見応え十二分な人間ドラマに。
本作に出てくるようなダメ男を扱いたがる傾向も両者は似てるし、やっぱり太宰とMCRは親和性高いわな。好相性。

ネタバレBOX

フル照明の中、かつての教師や級友たちと教室にいるオサムが、甘えるように後ろから抱きついているサヤとおそらくは他愛もない話で笑い合っている蛇足的で付け足しのような無音のラストシーンが秀逸。
それまで、オサムと医師の会話の形を取っていささか理屈っぽく提示されていた“生の肯定”が万言をも凌ぐ一枚絵となって体現されていて、頭を通さずじかに心が揺さぶられた。
誰もが生き生きとして闊達なあの教室にあったのは生の充溢そのもの。輝かしすぎて影さえも消える生の氾濫。感動した!!
バー公演じゃないです。

バー公演じゃないです。

月刊「根本宗子」

劇場HOPE(東京都)

2016/06/14 (火) ~ 2016/06/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

約70分
全体的にシュールな上、元ネタに暗いと笑えないシークエンスが多々あって、根本作品には珍しくかなり取っつきづらかったけど、話の骨格があまりにも面白かったので5つ星!
役者に負担が掛かりまくりの新機軸の演技体も楽しみました。

ネタバレBOX

根本さん演じる負け組女子・わたなべが自らこしらえ、生きるよすがとしてきた、ある意味ロマンティックな“運命論的人生観”が呆気なく覆され、ヒロインわたなべがアイデンティティを失う話。
このどんでん返しを滑稽味豊かに、テンポよく見せてゆく最終盤がお見事!
悲劇のヒロイン気取りだったわたなべの悲劇が一瞬にして喜劇に転じるこのくだりには笑った、笑った。
エダニク

エダニク

iaku

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2016/06/03 (金) ~ 2016/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

約105分
男3人の会話劇でここまで魅せるとは…。その中に、大人の事情が幾重にも重なって綾をなす複雑な人間ドラマが垣間見え、社会の縮図が折り込まれ、人間の業(ごう)が炙り出されて、じつに濃密。
ここへ、掛け合いの妙が作り出す失笑系のユーモアが加わって、緩急も絶妙。
嫌でも応でも釣り込まれる105分でした!

ネタバレBOX

ボンボンが吐く最後のセリフがイイ。
慢心が覗いて憎たらしい反面、そこに露呈する甘ちゃんぶりに危うく失笑しそうにもなる多面性が本作の複雑さを物語っているかのようで、絶妙でした。
アベベのベ 2016

アベベのベ 2016

劇団チャリT企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/06/08 (水) ~ 2016/06/19 (日)公演終了

満足度★★★

約115分
ニュースペーパーみたいに安倍のキャラクターを皮相的にいじるのでなく、安倍の目指す独裁的で強者優遇のイヤ〜な日本を弱者目線で描こうとする姿勢は買える。
ほんと、一億総活躍とか冗談じゃねえ。少なくとも私は、安倍が理想視するような社会で活躍なんてしたくないし、「女性活躍社会」が当初案では「女性活用社会」だったことにも表れているように、現政権は国民をマシンのように酷使して国に尽くさせようと考えているに違いないのだ。
…と、安倍の目指す日本を私がかくまで憂えているのに対し、本作の描く安倍色に染まった近未来ニッポンはそこまでドス黒くなく、そこに物足りなさを感じた。
安倍社会への悲観的眼差しがまだまだ弱い。
いや、安倍の思い通りの社会が全き形で実現したら、ホントあんなもんじゃ済まないって。
安倍のヤバさが伝わってこない一因としては、舞台がコンビニであることが挙げられるだろう。
優生思想や階級志向が透けて見える安倍の政策の悪影響がもっと出やすい職場を舞台にしていれば、安倍社会への危機意識をより煽る劇作品に仕上がっていたと思う。

ネタバレBOX

とはいえ、ある女性コンビニ店員の終盤のセリフ、「70年続いた平和主義こそが抑止力だったのに…」には一理あると感じた。
どりょく

どりょく

かわいいコンビニ店員 飯田さん

北池袋 新生館シアター(東京都)

2016/06/02 (木) ~ 2016/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

【新作バージョン】観てよかった♪/約105分
三編とも人間の綾がこれでもかと詰め込まれてて、しかも笑えて、とても面白い。
再演、新作の順で見たけど、池内風の凡人哲学は着実に進化(深化)している印象。
人間の間抜けさ、浅はかさ、人間集団の残酷さ、バカバカしさを見つめきった上で笑いに昇華させる作風は根本宗子を少し彷彿させるが、三作目に見られるような社会派色は今のところ根本作品には見受けられず、現代日本のイビツな社会構造を皮肉たっぷりに描き出してズシンと重いブラックコメディに仕立て上げたこの三作目がいちばん胸に残った。

ネタバレBOX

その三作目「美を生産する者たち」は、派遣清掃員のキビしすぎる境遇を描いたお話。
派遣清掃員にいったん夢を見させた上でドン底に突き落とすストーリー展開は現代日本の残酷さを物語っているかのようで、これ以上ないほど痛烈な風刺劇になっていた。
これはぜひとも今の為政者たちに観てほしいが、文系学部をなくそうとしてる、まるで文化に理解のないあの連中が小劇場演劇なんて観るワケねえわな。。。
舛添は美術品に興味を持つだけまだマシ。
どりょく

どりょく

かわいいコンビニ店員 飯田さん

北池袋 新生館シアター(東京都)

2016/06/02 (木) ~ 2016/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★

【再演バージョン】約110分
こちらの再演バージョンを先に鑑賞。
三つの短編(といっても、それなりの長さ)はそれぞれ趣が異なり、作者の引き出しの多さを感じさせる。
その中では、作者の屈折した、だが一面で真理を突いているネガティブな人間観がストレートに吐き出された冒頭の一編を一番面白く観た。

ネタバレBOX

冒頭の一編とは、決して幸せとは言い難い底辺の若者たちが友達同士で互いをけなし合い仲間内で最上位に立とうと不毛な口論を繰り広げる「幸福の論理」のこと。
舌戦の過程で三人の関係を揺るがすような新事実がつぎつぎ露呈し、そのたび三者間の序列が変わって上位に昇格した者が得意になり、下位に落ちた者がオーバーに落胆する様がとても面白かった。
また、部活や職場でプライドを挫かれるような体験を数々してきたという作者の屈折した人間観がそのまま託されたような卑屈なセリフの数々には共感を誘うものが多々。
つらいのは私だけじゃないのだと思え、少しだけ気が楽になりました。
二編目「希望ある死」は、作中で展開される死生論がちょっと借り物っぽかった感じ。
児童向け教育番組をブラックにパロった「とべひこうき」はあやふやな結末が残念。夢オチなのか何なのか、よく分からなかった。
カタロゴス-「洗」についての短編集-

カタロゴス-「洗」についての短編集-

劇団5454

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/05/25 (水) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

アゴラ劇場フル活用
短編集と言いながら、実質的には長編作品。
「洗」にまつわるエピソードを盛り込みすぎて、とりとめがないなぁ、と途中までは思ってたけど、とっちらかったその感じが“頭がクラクラするような刺激的な混沌”へと昇華していく中盤以降は魅せてくれる。
この混沌を生み出すのに大きく寄与しているのが、こまばアゴラの劇場力。禁則で縛りすぎない寛容さと、この小屋の機能性の高さ無くして、五感すべてを刺激するようなあの演出は不可能だったし、その演出に支えられたあの混沌は十全には表現不能だったに違いない。

ネタバレBOX

しかしながら、“みんな違って、みんないい”的な結論は、やや甘いように思った。
これだけ複雑な話にしといて、落としどころがこれじゃあ、複雑な話に長時間付き合った甲斐がない。
春陽漁介という人は博識を打ち出したがるが、そういう“お勉強好き”なタイプは正解めいたものに至らないと不安になるのか、上のような紋切型に走りがちだよなぁ〜。
かく言う自分も、あらゆるタイプの紋切型に縛られまくってるんですが。。。
工場

工場

青年団若手自主企画・ほりかわ企画

アトリエ春風舎(東京都)

2016/05/27 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★

約80分
ブラックコメディとしては弱い。
一方、 社会派演劇として捉えると、本作で誇張して描かれる、日本の労働市場で進みつつある現象をなんとかしようという真摯さがあまり窺えない。
この作・演出家が社会派っぽいことをしようとすると、いつもこの欠点を抱え込む。

ネタバレBOX

そして、工場で働く日本人たちの無機質な喋り方。
掌編ならともかく、80分もある劇でこういうケレンを延々続けられると、鬱陶しさが限界にきてイライラしてくる。
リーディングにとどめず、ちゃんとした劇として上演したいようだが、その時はこの点、一考願いたい。
傷

艶モニN°5

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/05/27 (金) ~ 2016/05/31 (火)公演終了

満足度★★★

約105分
転調以後がしんどかった。言葉遊びみたいな観念的なセリフと飛び道具的なギャグだけじゃあ退屈してしまう。
それまでは、一人のイケメンをめぐる女たちのとてもこんがらがった物語を楽しみました。

ネタバレBOX

ただ、「変わってる」と「普通」をめぐる自意識過剰なやり取りには辟易。そういう話はもう耳タコでうんざり。普通とか変わってるとかどうでもいい。
更地12

更地12

produce unit 大森そして故林

シアター711(東京都)

2016/05/20 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

卓抜コント13連打!/約110分
安定の面白さ。ある連作コントがとりわけ秀逸。タイムリーな謝罪ネタは急遽作ったんだろうなぁ〜。

ネタバレBOX

漫画でありがちなことを詰め込んだ「冤罪漫画」、男子中学生に顕著な言動・行動の集大成「中坊ですよ!」など、あるある系のコントも満喫!
演劇

演劇

DULL-COLORED POP

王子小劇場(東京都)

2016/05/12 (木) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

約125分
演劇による演劇論の佳作にして、力強い人間ドラマでした。

ネタバレBOX

演劇を人生になぞらえる少年の主張に、もうひとつ説得力があれば。。。
東京物語

東京物語

赤星マサノリ×坂口修一

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/05/20 (金) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★

約75分
軽演劇テイストの楽しい舞台でした。

ネタバレBOX

◆ネタバレ
これはホンへの苦言になってしまうけど、革命家とオカマという設定がもっともっと生かされていれば。。。
渇いた蜃気楼

渇いた蜃気楼

下鴨車窓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/05/13 (金) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★

90分強
僻地のアパートに二人で暮らす人生崖っぷち(?)の晩婚夫婦の話。
重い要素満載なれど、見終わった後いくぶん心が軽くなったのは、私と年が近いうえ、私と同じく乗り越えるべき課題が山積みのこの夫婦がどこか楽天的で、逆境に置かれながらもめそめそし過ぎず明るく生きているせいか?
そんな夫婦を描いた本作、二人の暗いバックボーンに重きを置きながらも、私にはちょっとした人生讃歌のように感じられたもの。
ひたすら重かった前回のアゴラ公演『漂着(island)』より、ずっと私好みの作品でした。

ネタバレBOX

熱くはないけどしっかりと温かい関係を築いている晩婚夫婦。その間柄が途中から嫉ましくなってきた(笑)。
面白かったのは、二人の間に割り込んできて暗い過去を思い出させる元クラスメートの男の職業。
N●Kの契約取りって、タイムリーな上にどこか悲哀を感じさせて、絶妙でした。
星降る夜に猿は哭く

星降る夜に猿は哭く

青年団若手自主企画 伊藤企画

アトリエ春風舎(東京都)

2016/05/13 (金) ~ 2016/05/19 (木)公演終了

満足度★★★★

約95分
ある家庭の重すぎる事情をこの上なく生々しく描き、作・演出デビュー作でだだならぬ才気を見せつけた青年団の俳優・伊藤毅の作・演2作目は、主に病院を舞台とする恋愛エピソード集といった趣。
主として描かれるのは恋の芽生え。芽吹いた恋に浮かれ立つ男女の、ハタから見ればバカみたいな感じが元・芸人志望の伊藤毅によってコミカルに、しかし微笑ましいタッチで描かれていて、思わず頬が緩んでしまう。
いくつかの悲恋も描かれるけど、これもこれでしっかり魅せてくれました。
作・演第3弾にも期待!

ネタバレBOX

一番グッときたのは、重い心臓病の妊婦が生まれてくる娘に向けて夫立ち会いのもとビデオレターを撮影するシーン。
新しい命と引き換えに絶命することを覚悟したママが幼稚園入園時の娘向け、小学校入学時の娘向けなどと発育段階に合わせたメッセージを残していくこのシーン、切なすぎて胸が締めつけられる思いでした。
あたかも娘が目の前にいるかのように、笑顔で明るく、語りかけるように喋るところがまた泣かせる。

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