2020
西尾佳織ソロ企画
トーキョーワンダーサイト本郷(東京都)
2016/12/22 (木) ~ 2016/12/24 (土)公演終了
満足度★★★
西尾佳織が作、演出、出演の三役を兼ねた一人芝居。「劇作/演出/演技の担う領域について検証したいという思いからこの企画を開始」したそうだが、その結果、分業というものに意識的になったのか、作家、演出家、役者の三者が自立して互いにもたれ合わず、互いを制し合っているような、緊張感のある劇に仕上がっていた。
「ヴルルの島 」
おぼんろ
新宿FACE(東京都)
2016/12/23 (金) ~ 2016/12/24 (土)公演終了
第2回コント公演「もっと強くなりたい」
お笑い×演劇ユニット『弱い人たち』
ユーロライブ(東京都)
2016/12/22 (木) ~ 2016/12/23 (金)公演終了
満足度★★★
■約105分■
不完全燃焼なネタ、“弱い人たち”という主旨へのこだわりが弱いネタが多かった印象。
ただし構成はよく、中盤以降に好編を畳みかけてきて、楽しい気分で帰路につけた。
恐るべきは長井短の存在感。周りの芸人たちを完全に食い、彼ら以上に笑いを取ってた。
車窓から、世界の
iaku
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/12/14 (水) ~ 2016/12/19 (月)公演終了
毛美子不毛話
Q
新宿眼科画廊(東京都)
2016/12/16 (金) ~ 2016/12/19 (月)公演終了
ミカエル
MCR
駅前劇場(東京都)
2016/12/09 (金) ~ 2016/12/13 (火)公演終了
テンテン
劇団 贅沢貧乏
アトリエ春風舎(東京都)
2016/12/09 (金) ~ 2016/12/19 (月)公演終了
満足度★★★★
約95分
奢りきった現人類に鈍器の一撃を浴びせるような凄い劇。ムーンライダースの名曲『歩いて、車で、スプートニクで』を彷彿させる柄の大きい世界観に震撼。丸ごと腑に落ちたわけではないので満点にはしなかったが、マンガのようなオーバーな演技体も含めて面白く、観てよかった。
男優二名に至っては演技体のみならず風貌までマンガのようで、水木しげる作品から飛び出してきたかのようでした。
キネマとコント
順風男女
OFF OFFシアター(東京都)
2016/12/08 (木) ~ 2016/12/12 (月)公演終了
満足度★★★
約105分
元ネタ映画を著名なものに絞るなど、バルブのような映画に暗い客への配慮がなされているのは良いとして、いかんせん、とっちらかったネタ、勢い頼みのネタが目立つ。
構成力で惹きつける緻密なコントをこの団体には求めているので、やや物足りなかった。
稽古不足なのか、役者が緊張感を欠いていたのか、セリフのトチりが多発するのも気になったな。
自己紹介読本
城山羊の会
小劇場B1(東京都)
2016/12/01 (木) ~ 2016/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
約90分
『トロワグロ』以来の純正(?)会話劇。知らぬ同士の探り探りの会話から始まる点といい、舞台美術といい、『トロワグロ』によく似ているが、あれと違って劇中人物が富裕層に限られない上、あれよりも内容が悪趣味で、私としてはこちらのほうがずっと楽しめました。
話のまとまりも『トロワグロ』より良かった印象。
初音映莉子さんがキレイ。
気狂い裁判
向雲太郎カンパニー デュ社
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/12/02 (金) ~ 2016/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
約90分
並の大人より博識で勘もいい小学生が奔放に書き、演出したかのような、とても自由な舞台作品。
くだらなくて失笑することしばしばでしたが、そのくだらなさが最強の武器になっていた印象。
お陰で、メッセージはしっかりと届きました。
位置について
かわいいコンビニ店員 飯田さん
シアターノルン(東京都)
2016/11/30 (水) ~ 2016/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★
約130分
タイトルは、内容にそぐわない現行のものではなく、『保育士たちの放課後』とでもしたほうが良かったのではないだろうか?
保育園のバックヤードを舞台に、保育士という“人間”たちを描き出すこの群像劇には、バルブ案出の上述タイトルのほうが似つかわしい。
そう思わせるくらい、保育士という職に就いた“人間”たちの煩悶や喜びがじつに細やかに描かれていた。
好感を持ったのは、取材で得たとおぼしき“保育士残酷物語”を全体にちりばめながらも、ただそれだけの“社会派ノンフィクション演劇”に終わらせず、作者・池内風の抱く“理想の保育士像”が投影された、夢があって前向きな物語に仕上がっているところ。
保育園は、ブラックワーク問題、教育問題、モンスターペアレント問題と、ニュース性の高い諸問題が凝縮された場所。商売っ気の強い者なら、保育園のそうした“暗部”を強調した救いのない話をこさえて話題作りをし、動員増を目論みそうなものであるが、池内風はそうはせず、現実を映すかたわら自身の夢をも織り込んだ、良い意味でのフィクションに仕立て上げた。
私はそこを評価したい。
ブルーマウンテン号の卵と間違い探し
intro
十色庵(東京都)
2016/11/25 (金) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
岡田利規 短編小説選『女優の魂』『続・女優の魂』
ディレクターグ42
アトリエ春風舎(東京都)
2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
15 Minutes Made Volume15
Mrs.fictions
王子小劇場(東京都)
2016/11/26 (土) ~ 2016/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★
約120分(途中休憩込み)
いちばん感じ入ったのはミセスフィクションズ、いちばん笑ったのはトリコロールケーキでした。偶然どちらも初見の団体。このシリーズ自体、初めてでしたが、客と劇団をお見合いさせてくれる好企画ですね。
主催団体・ミセスフィクションズのホスピタリティにも好感。
ゆっくり回る菊池
僕たちが好きだった川村紗也
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/11/22 (火) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
サバイバーズ・ギルト&シェイム
サードステージ
紀伊國屋ホール(東京都)
2016/11/11 (金) ~ 2016/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
約115分
日本人には馴染みの薄い、サバイバーズ・ギルトという概念。これを光源に生というものを照らし出してくれる、力強くて見応えのあるお芝居でした。
こい!ここぞといふとき~男色道中膝栗毛~
ポップンマッシュルームチキン野郎
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2016/11/17 (木) ~ 2016/11/21 (月)公演終了
満足度★★★★
約100分
伏線がいくつも張られて話はふくらみそうに思えたのに、案外ソツなくまとめられてしまっていて、さほど盛り上がらずに終わってしまった印象。
大正時代という設定も、もっといろいろ生かしようがあったはず。
とはいえ、珍道中モノらしい騒々しさと明るさに満ちていて、愉快なお芝居ではありました。
何より、大きくなった劇団を小箱で観られるのは単純に嬉しい。
バカシティ
ブルドッキングヘッドロック
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/11/02 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
【あかつき編】鑑賞/約120分
たそがれ編に負けず劣らず、こちらも相当こんがらがったお話ですが、たそがれ編のようにグダグダした感じはなく、終始ドタドタ、キャーキャーと活気があって、楽しく観ました。
バカシティ
ブルドッキングヘッドロック
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/11/02 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
外道の絆
水素74%
アトリエ春風舎(東京都)
2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
約75分
チラシに書かれたあらすじよりもずっとずっと複雑な綾をなす人間ドラマで、とても面白く観ました。
同じ踏み絵を前にどう振る舞うか、登場人物全員が試されてる感じ。