『金色の龍』
イナセナ企画
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★
ロンド
たいへん面白かったです。見ながら、ロンド(輪舞曲)という言葉が頭に浮かびました。幾つものエピソードが、短く次から次へと切り替わり演じられたのですが、中華料理店の厨房に繰り返し戻って行く。エピソードごとにテンポもトーンもリズムも変わるのだけれど、中華料理店に戻るその度にa.tempoとなる。スピード感もあって飽きなかった。役者が実力派でした。原田大二郎は存在感抜群で、コメディもできる人なんだな〜
と思いました。大原康裕っていう役者さんは全体のリズムやテンポを自由に操っている感じ。玉井碧も上手いな〜!ベテラン達が安定感あるから、若手も伸びやかだったな〜。演出も、あんな狭いところで、ほとんどマイムだけで、あんな風にできるのか〜と思いました。ドイツ演劇、面白いですね。舞台美術にもう少し工夫があれば、なお良かった。
新・スチュワーデス物語
イナセナ企画
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/10/11 (木) ~ 2012/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★
意欲的旗揚げ公演
旗揚げ公演とあって、役者、制作者の意欲を感じる舞台でした。経営危機のストリップ小屋の舞台裏の人間模様と、36歳、性依存に陥る女の心の闇を二重構造で描くという構成。女の赤裸々な心情吐露は、脚本も、それを演じた役者も、よく書き、よく演じたと思う。あっぱれ!三人の女の会話は一人の女の心の自問自答を表していたが、女性の観客は多かれ少なかれ共感できる部分があったと思う。ドキッとしたが、若干、冗長に感じるところも。ストリップ小屋の会話はユーモラスに一人の役者が何役も演じながら進み、笑えたが、聞くところによると、かなりが即興劇とのこと。役者に瞬発力が求められる。リスクも大きいと感じた。最後は全員でのショーになったが、もう一つ二重構造で進んだ話をまとめ上げてほしかった。男も女も抜いじゃおう、とリードするセリフがあったのだから、そんなショーにして欲しかったな。
脚本演出、もう一回ブラッシュアップして再演して欲しい。