満足度★★★★
意欲的旗揚げ公演
旗揚げ公演とあって、役者、制作者の意欲を感じる舞台でした。経営危機のストリップ小屋の舞台裏の人間模様と、36歳、性依存に陥る女の心の闇を二重構造で描くという構成。女の赤裸々な心情吐露は、脚本も、それを演じた役者も、よく書き、よく演じたと思う。あっぱれ!三人の女の会話は一人の女の心の自問自答を表していたが、女性の観客は多かれ少なかれ共感できる部分があったと思う。ドキッとしたが、若干、冗長に感じるところも。ストリップ小屋の会話はユーモラスに一人の役者が何役も演じながら進み、笑えたが、聞くところによると、かなりが即興劇とのこと。役者に瞬発力が求められる。リスクも大きいと感じた。最後は全員でのショーになったが、もう一つ二重構造で進んだ話をまとめ上げてほしかった。男も女も抜いじゃおう、とリードするセリフがあったのだから、そんなショーにして欲しかったな。
脚本演出、もう一回ブラッシュアップして再演して欲しい。