ぐまぞうの観てきた!クチコミ一覧

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アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

満足度★★★★

演劇 らしい演劇
演劇らしい演劇。確実に虚構。なのにリアル。寓意に満ち、多重で多面な構成。音響も照明も。洗練された劇空間だった。演劇観てるなぁって感じた。

もちろん好みは別れるとは思う。心がざわつくタイプの作品。凄く感動させられるのではなく、作品の放つ感性に触れて肯定と否定の両方を感じて戸惑うような。

ネタバレBOX

作品の進行を担い、ストーリーを動かす大原研二と一色洋平のコンビが秀逸。役柄としても良かったし演技も主要キャストとの対比が効いていた。二面性とかなく真っ直ぐな役なのでパワーが大事。二人ともバワフルだった。

劇中"わに"が出てくるのだが、これが妙にキュートで惹かれる。そもそもあり得ないので、説明がしにくいのだが、何かかわいい。よくそんな演出をつけるよなと谷賢一の別の意味の凄味を感じる。

いろんな意味で日に日にもう一回観ないわけにはいかないなという思いが強まる。
ギョーザ丸、出港す

ギョーザ丸、出港す

トリコロールケーキ

新宿眼科画廊(東京都)

2013/11/23 (土) ~ 2013/12/04 (水)公演終了

満足度★★★★

くだらない。という褒め言葉がピッタリ
くだらない。という褒め言葉がピッタリくる。センスのいいセリフ選びで、くだらないとしか言いようがない事をバンバン放り込んでくる。しかも、劇中でツッコミがない。観客の笑いがツッコミ代り。ネタがあまり下品じゃないのもいい。笑えた。

ネタバレBOX

まだまだムラがありそうだが、長谷川一樹、今田健太郎の男性陣の異様な雰囲気が効いていた。女性陣では川口雅子が印象の残ってる。全体的にナンセンス一本なら今のままでいいだろうが、もう少しレベルアップが必要そう。次作に期待。
サーカス家族

サーカス家族

劇団あおきりみかん

Space早稲田(東京都)

2013/11/23 (土) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

物語の構成がめまぐるしく変化
序盤家族のただのシャッフルかと思いきや、登場人物が追加される度に、物語の構成がめまぐるしく変化していく展開。三回目辺りから一寸食傷気味になってしまった。こういうどんでん返しが得意なのだろうが、前に観た『よく聞く』の方が鮮やかだったかな。

ネタバレBOX

手嶋仁美の存在感が突き抜けてて印象的。意図的に下手に見せたり、わざとらしく見せるギリギリのラインをついてくる。すらっとした長身のクールビューティーな雰囲気の外見からあれやられると、そのギャップに惹きつけられる。

皆ジャグリングするのは吃驚した。その中で手嶋仁美はバトントワリングという。。。あと終盤の一輪車誰だったんだろう、天幕でほとんど見えなくて可哀想だった。可哀想といえば松井真人の川本麻里那へのビンタは圧巻だった。劇中で何よりもショッキング。

劇場が狭いところに来て、座席びっちりのため、冬なのに暑くて仕方なかった。終盤観ている方も汗だくというのは閉口。もう少し配慮が欲しかった。
Parallel /パラレル

Parallel /パラレル

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

満足度★★★★

構成力が高い
構成力が高く観ていて感心してしまった。パラレルワールド同時進行と片方を止めての別進行のバランスがよく相互に補完して説明や展開が進むのが良かった。同時進行の声がシンクロする演出も。演者はさぞかし大変だったことだろう。

ネタバレBOX

全体的に青側に方のシナリオがストレートでクリアな分好みの展開だった。赤側はあえて濁りを持たせることで対比されているような印象。で、終盤一気に山田伊久磨が醸し出す雰囲気で掻き回す感じ。あの雰囲気が独特でヤバかった。怪演。

惜しいというか、ああするしかないのかというのが最後の展開。混ぜ合わさずに進めるとしたら、どんなオチになったかというのは興味深い。選択の違いが生み出す変化が大きくないとは語れないが故の退避かな。最後の独白に頼る演出は一寸残念。
地球の軌道をグイッと 【ご来場ありがとうございました!!次回は2014年5月吉祥寺シアターです。】

地球の軌道をグイッと 【ご来場ありがとうございました!!次回は2014年5月吉祥寺シアターです。】

ぬいぐるみハンター

小劇場 楽園(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

ちょっと刺激が足りない
今作は神戸アキコに集中しすぎてて今迄と少し違う雰囲気であった。勿論、神戸を軸に展開するのはいつものことだが、浅利ねこや猪俣和磨が効いていない。今までは、それぞれにぶっ飛んでたのに今回は神戸対その他。ちょっと刺激が足りない。

ネタバレBOX

今まではとっ散らかったストーリー展開での要所要所が面白いというイメージ。今作はストーリーに軸があって、大きく脱線することもなく、時系列は前後しながらも筋道は一本。それは構わないのだが、ピンポイントの面白さが少なくなっている。

キャストの男女比も気になった。神戸は劇中では男性でそれでやっと男4:女5。実際は3:6。何となくの感覚だが、女性が多い眼前の舞台とシナリオの内容が乖離しているような違和感を覚えた。無理やり劇団員に限定する理由が納得出来ず。
素顔同盟【全日程終了!ありがとうございました】

素顔同盟【全日程終了!ありがとうございました】

劇団東京ペンギン

王子小劇場(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

仮面がそのまま仮面
世界観が合わないのか、仮面がそのまま仮面で納得感が得られなかった。音響トラブルとあいまって世界に入りこむことが出来なかったからかも。仮面のおかげで世界が安定している。という部分に納得が得られないと、その世界の人間の矛盾や葛藤が伝わらない。

ネタバレBOX

といいつつも、表情で演技出来ない中で色々な事を表現する役者の技量の高さも感じたし、断片はいいところもあった。終盤の「想像してみろよ」のやりとりは格好良かったし、中盤の和泉が仮面を取って満面の笑みを浮かべるシーンもグッときた。
モスキート

モスキート

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

ミステリーサークル次回も必見
キチンとしたミステリー構成で驚き。50分できれいに伏線回収して見応え充分。流石に大どんでん返しはないけど、演劇ならではの観せ方もあって楽しめた。ミステリーサークル次回も必見。

ネタバレBOX

根本宗子自信の演技が良かった。ホントにこの人は観察が鋭いなと感心。気弱真面目系の典型的「あるある」キャラだが細かい仕草や表情までコントロールされていて魅力的だった。テレビ(青山ワンセグ開発)で見るより実物は数倍可愛い。

梨木智香の「らしさ」が出てた。ああいった色の濃い役柄をわざとらしさとナチュラルな感じの絶妙なせめぎ合いでやらせるとピタッとハマる。いつも惹かれるのだがあの微妙にためるのが本人の自然な間なんだろうな。

大竹沙絵子の追い詰められてテンパった感じの演技も印象的。ただ、前作『中野の処女がイクッ』とあまりにもイメージが被りすぎで残念。期間が近すぎて勿体無い。期間があいていればもっと違うと思うのだが。

あやかのファニーな感じの演技も好印象。こちらもハニー・ガールで観てる印象とちょっと被る部分あり。客席からの演技スタートは大変だっただろうな。池亀さん、他のフライヤーが気になるので、年内もう一度観ることになるかも。
【ご来場ありがとうございました!】退カヌコビヌカエリミヌヌ

【ご来場ありがとうございました!】退カヌコビヌカエリミヌヌ

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

最後少しホッとする
バックヤードもの。舞台美術が巧妙で狭い空間を上手く使って役者を出し入れしている。少し重めのストーリーを個性的なキャラ群で描いていて結構息苦しくなるシーンあり。最後、菅原佳子の一言に少しだけホッとさせられた。

ネタバレBOX

劇中でも何度か問いかけられる「何が楽しくて生きているの?」とか「好き」っていう気持ちを伝える(或いは伝えない)事。ストーリーの中にそういった熱量のあるメッセージが埋め込まれている。観ているだけでも照れ臭いが嫌いではない。

満間昂平、こういうのも出来るのかという印象。過去の犬と串ともこの前のシンクロ少女とも違う。引出し多い。川田智美も良かった。一途な感じが好印象。ちょっと重たいぐらいなのがストーリー展開にマッチしていてツボ。

長野功と川原真衣のコンビもキッチリ不快な感じを観る者に与えてくれて良かった。川原真衣は、アフターイベントの『下北沢にて、』とのギャップ萌えも楽しめた。小野寺ずるの天真爛漫で空気読まないキャラも印象的。

受付の方の対応が非常に好印象。で、恐らくアガリスクエンターテイメント『ナイゲン』の受付の方と同じかと。凄い人だ。受付の方を思い出すとは思わなかった。
『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★

いずれも良作
『うれしい悲鳴』光と影の使い方と演者の巻き起こす風の演出が綺麗で観惚れる。群舞もキャストが多くて圧巻。再演なので洗練されていているのか、独特の分かりづらさもない。完成度高い。初演観れていないのが残念。
『太陽とさよなら』テイストが今まで観たアマヤドリの作品に比べてより軽くてシンプル。なのに深さはより深いので受け取り方が難しい。シンプル過ぎて頭の中に入って来ないで流してしまった不安感がある。観たまま感じたままで良いのか?と揺さぶられる感じ。

ネタバレBOX

『うれしい悲鳴』
後半の藤松祥子と百花亜希の母と娘のやりとりは泣けた。詩的な台詞回しがよく話題になるようだが、広田淳一の紡ぐ登場人物の言葉のやり取りが好き。直後、暗転長めなのは心の中の反芻を促してるのかな?

最後に悲劇的な結末を迎えるのは流石の広田流なのだろう。ぐっと重くなっていく。観ている時は心情的につらいのだが、振り返ってみるとハッピーエンドはないな、と納得させられる。

『太陽とさよなら』
テイストが軽いせいか静謐な雰囲気が少なくなているのは残念。太陽だから仕方ないか。ライティングも影主体から光主体。後半加筆されたらしいが、確かに再演の『うれしい悲鳴』に比べると未完成感がある。そういった意味では、『うれしい悲鳴』の後に連続で観たのは失敗。

吉祥寺シアターをそのまま使っては少し広すぎるのではないだろうか。群舞の際にはいいけどストーリーの流れの中では少し舞台上が稀薄な印象。思いきって狭く使うという判断もあるのではないかと。

田中美甫と一色洋平が良かった。共にコミカルな部分が凄く良かったし群舞で動きが際立っている。田中美甫は流れるような動きの中でのキレ、一色洋平は動作の速さと大きさでのキレ。群舞のフォーメーションで並んで踊る場面がありその対比に感動した。
中野の処女がイクッ

中野の処女がイクッ

月刊「根本宗子」

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/18 (金)公演終了

満足度★★★★

リアル感が凄い
前回本公演と同じような店舗のバックヤードが舞台。勿論フィクションなのだがリアル感が凄い。当て書きなのか役者の喋りにガッチリ噛み合っていて誰も噛まない。そりゃ稽古もしっかりしているのだろうが、それだけじゃあそこまで馴染まないだろう。

ネタバレBOX

4人のグループは、2対2になることって滅多になくて、何故か3対1で圧倒的弱者を作り出してしまう事で安定する。そこら辺の描き方も上手かった。女の子の場合、更に顕著なんだろうな。一体この作品を女の子が観たらどう思うんだろう。

セリフが凄い。この24歳には一体何が見えるのだろうか?「年下味方にしても意味ないよ」、「人のために何かしてあげている自分が好き」、「『可哀想』は上書きされちゃう」とか(ちょっとうろ覚え)。そういう事ストーリーに織り込めてしまう。

尾崎桃子のぶっ飛び感と狡猾さが混在するキャラが出色。対極の石澤希代子の誠実さと羞恥がバランス取れてて良かった。梨木智香の絶妙にタメを作る演技には今回も引き込まれた。浅見紘至と市川大貴の噛み合わない言い合いも対比が効いて印象的だった。
伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

サンモールスタジオ(東京都)

2013/10/07 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

涙止まらなくなった
置き去りにされることが怖くて、在り続ける事が苦痛で、でも。。。という不死ものの定番なのだが奇を衒う事がない演出と役者の上手さで涙止まらなくなった。時系列にストーリーを繋いで行く中でいい役者を贅沢に使っているのも素晴らしい。

ネタバレBOX

主演の岡野康弘は、コメディとシリアス両面できっちり仕事をしている。中でも小見美幸との絡みがやっぱり一番好み。あの別れは鉄板だが泣ける。そしてラストに彼女が再登場したところで涙腺崩壊。お互いに「ありがとう」って言ってるみたいで。

本日出色は野口オリジナル。PMC野郎のコメフェスでの前作は「声なし」で一番の存在感だったが、今作は素晴らしい声で存在感抜群。発声技術高く聴き惚れる。確実にレベル上がってる。これは年末のPMC野郎も楽しみだ。

志水衿子と浅利ねこには一体いつ出てくるんだ?と思うほど焦らされた(笑)志水衿子はこのところ観るたびに髪の色が違うがどんどん綺麗になって来てる。浅利ねこは大人の役が新鮮だった。二人とも別れのシーンがないのが物足りなく残念。

少しだけ苦言。時系列の動きを表現する為だろうと思うが暗転多用し過ぎに感じる。どう回避するかが演出のうまさでは?あとエピソードが後ろにいくほど薄くなっていくのも残念。相楽樹は可愛くていいのだが、志水衿子と浅利ねこももっと観たい。
ファニー・ガール

ファニー・ガール

シンクロ少女

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/10/04 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

刺さった
二人の主人公の二つの家族と二つの三角関係の物語。人は意図的にしろ無意識にしろ何かを選択していてそれを受け入れている。自分に起こったことを受け入れられない人なんていないんだよのくだりは刺さった。

ネタバレBOX

前半に比べて後半はちょっとテンポが合わなかった。歌の部分とか。あと劇中のキスシーンが嫌いなので執拗に繰り返されるとちょっと引く。2時間半とは思えないほどいいのだが、2時間に収めるとさらに良くなるのでは?

浅野千鶴には泣かされた。前半のラストはお父さんに顔をうずめているのだが、もうその姿で涙とまらん。後半ラストは、もう会えない予感がするのに「またね」でお別れ。このシチュエーションは大好物なので上手く演じられるとスイッチ入ってしまう。

出番少ないのだが、墨井鯨子が印象的。無茶苦茶ダメな感じが出てて嫌な女を好演。観ててきっちりイラっとさせてくれる。何故か滑舌が悪いように聞こえる(実際には問題ない)のが勿体無い。
ふと、立ち止まり、語り出す

ふと、立ち止まり、語り出す

So Creative

シアターブラッツ(東京都)

2013/10/10 (木) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

新鮮
四本の一人芝居が交錯する実験的な作品。新鮮ではあるがセリフの本当の相手を想像しながら絡んでいるリアルな別ストーリーの相手を観るので結構忙しい。人物描写で断片切り取りすぎて個々のキャラの深掘りがないのはちょっと不満。

ネタバレBOX

たった10ステージなのにダブルキャストというのはいただけない。明らかに、ダブルキャスト側の出来が足りない。ePと平田裕香がほぼ完璧だったので田中飄かみ過ぎが目立つ。残念。あと川並先輩に恋する平田裕香が想像できんwww


平田裕香が可愛い過ぎる。最後衣装の違和感のなさが驚異的。今日は声が凄く良く出てた。並行していろいろ声の仕事が入っているからか。背中向いている状態からあれだけ透れば文句なし。上手くなってるのが嬉しいファン心理。

最初と最後、薬屋とかユイとか要らない。車椅子の独白などなおさら。あと、今日の気候もあるが、劇中暑過ぎる。更に、案内のメールにもサイトにも受付開始時間が書いてない。制作の配慮が足りないのは残念。
ナイゲン【ご来場ありがとうございました】

ナイゲン【ご来場ありがとうございました】

Aga-risk Entertainment

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2013/09/26 (木) ~ 2013/10/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

完成度高い
完成度の高いワンシチュエーションコメディ。久々に満足度の高い作品観た。構成がしっかりしていて、後半の伏線回収が上手い。キャラクターもしっかりと個性があって納得度も高し。題材も展開も好み。これで前売一般2500円はコスパ良すぎる。

ネタバレBOX

立ち上がりで席をセッティングするのだが、入ってきた瞬間から沈ゆうこに惹きつけられた。生徒会にいる真面目生徒そのもの。前髪ヘアピンとか似合いすぎ。後半ミニスカサンタのくだりでツッコミ入れ続けるシーンが好き。

淺越岳人 の理屈っぽい喋り方とか議論のやり口が印象的。あの感覚、まさに自分だ。高校時代も、おそらく今も。無茶苦茶親近感があった。途中で燃え尽きちゃうのも。最後、逆に榎並に救われた感じが更にいい。

毎回作品がこのレベルだったらあっという間に有名団体になりそう。次回作にも期待。勿論再々々演も期待。コメディは、正直外れ引く確率が高いので、こんなレベルのコメディ作品にコンスタントに出会えたらどんなに幸せだろうか、と思わされた。

受付の対応が良くて感動。あんな気配り滅多に受けないぞ。普段は販売員でもやっているのかというレベル。アンケートフォームも良くできてる。いい制作。アンケートでDM送付先住所書いたの何ヶ月ぶりだろ。
真夜中の弥次さん喜多さん

真夜中の弥次さん喜多さん

KUDAN Project

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/09/27 (金) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

満足度★★★★

さすが名作
無限に思えるリフレイン。それが少しずつズレいき、更にリフレインするという流れが、破綻ギリギリで続いて行く。終盤に作品の深みが見えてきてゾッとする。構成が絶妙で震えた。

小熊ヒデジと寺十吾はの演技は、もう流石としか言いようがない。二人芝居でセリフ量も尋常じゃない。ほぼノンストップでまくし立てている。笑いの掛け合いよりも禅問答。哲学。

『起て、飢えたる者よ』ご来場ありがとうございました!

『起て、飢えたる者よ』ご来場ありがとうございました!

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

観応えのある作品
緊張感と重厚感に満ちたガツンと観応えのある作品。実際の浅間山荘事件をベースにしたフィクションだが精緻でリアル。当時の時代背景や思想の流れ、人間持つ矛盾や歪みが生々しく表現されていて、観ている者の心を揺さぶってくる。

ネタバレBOX

岡本篤演じる坂上が非常に印象深い。理想に食い潰されたインテリの葛藤や苦悩、諦めなどがよく出てた。西尾友樹演じる江藤倫路が既に組織が矛盾を抱え内部崩壊していることを看破して復讐に向かって行く流れも好み。

対面座席の場合どうしても半分弱ぐらい役者の表情が見えない。二度観ないと全てが分からないという感覚が残って辛い。普通の舞台だったら、全然違うものになってしまうのだろうか。いつも思う事。
マチワビ

マチワビ

キリンバズウカ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/25 (水)公演終了

満足度★★★★

誰が見ても楽しめる構成
全然事前情報なしで観にいった。特に理由もなく、漠然と難しい作品をイメージしてたが、ライトテイスト観やすい。随所に笑いもあり、かと言ってそれなりの葛藤もありで誰が見ても楽しめる構成。個人的には、もうチョット重めか深めが好きだけど。。。

ネタバレBOX

毎度だが、森下亮の技量の高さには本当に圧倒される。何であんなにセリフが透るのか不思議だ。小声だし実際小声に聞こえるのに、絶対後方座席にまで届いている。サイドストーリーを担う役柄で、主張し過ぎないのに存在感抜群なのは流石。

こいけけいこは、初めて見た空想組曲の際の印象ままで意外。いつもあの演出をつけられるのか。得意なのかあれだけしか求められないのか疑問。勝手にもっと違うものが観れると期待してしまっていた。
【3日間終了!!】鬼FES.2013【またいつか会いましょう!】

【3日間終了!!】鬼FES.2013【またいつか会いましょう!】

ロ字ック

シアター風姿花伝(東京都)

2013/09/14 (土) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

初参加。楽しめた。
初参加。スケジュールの都合上二日目のみの参加だったが楽しめた。ただ、欲をいうとプログラム間もう少しあけて欲しい。詰まりすぎでフェスティバルステージに居続けないと良いポジションが取れない。一人参加だとこれが辛い。食べ物買いにいけない。

ネタバレBOX

あんかけフラミンゴは、勢いがすごい。会場も埋まってて盛り上がっていた。ただ、犬と串観てる時とあんまり感覚が変わらない。最近の学生演劇で人気が出るのはみんな同じような系統なのかな?面白い部分と面白くない部分の落差が半端ない。

トリコロールケーキは、ナンセンスな構成だと途中から気付いた。バドミントンコンビのやり取りが結構好き。全体を貫いていたカバに関する流れより、ああいった細かいものを積み上げて行った方がより好みに近いかな。前回公演観れなかったが次は行きたい。

リジッター企画は、演出のセンスの良さが光ってた。小道具の使い方や役者の動きの配置を使って、時間軸や人物を次々に入れ替えて行く手法がカッコ良い。テンポあるのに置き去りにされない上手さ。ストーリーもノスタルジックでブラックと厚みがあって好感。

あやめ十八番は、真っ直ぐで綺麗なストーリーを本当に上手く演出していて泣かされた。堀越涼いい役者でもある。凄いよ。何故か前園あかりに目が行くのも相変わらず不思議だ。それのおかげで後ろの演技どんだけ細かく演出されているかよく分かった。緻密。

ロ字ックは、もう祭り。祭り用のネタ。もう勢いの固まり。日高ボブ美中心らしいのだが、小野寺ずるが中盤根こそぎ持って行っいく展開。笑えた。初日はもっと混んでたはずで、そこにあの大道具。演出の都合上客席に役者が降りる場面どころではない演出。
犬、だれる

犬、だれる

劇団HOBO

サンモールスタジオ(東京都)

2013/09/10 (火) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

優しい雰囲気でウェルメイド
最近観た中では客席の平均年齢が吃驚するほど高い。作品は、優しい雰囲気でウェルメイド。演者の技量も高くまとまっていて、観客席の構成もなる程と納得。

ネタバレBOX

こういった「大人な」劇団を観るとたまに思うのだが、調和し過ぎていて言葉悪く言うと「枯れて」いる。展開も演技も笑いもまとまり過ぎ。個人の嗜好でしかないけど。多分まだ若いな自分。
失禁リア王

失禁リア王

柿喰う客

吉祥寺シアター(東京都)

2013/09/05 (木) ~ 2013/09/17 (火)公演終了

満足度★★★★

不思議と違和感なし
シリーズ前作と違ってキャリアのある役者が多いからか、出演者のレベルのムラをほとんど感じる事もなく安心して観られた。ま、前回は直前にキャスト変更もあったので仕方ないか。音楽劇、あんまり好きではないが不思議と違和感なかったな。

ネタバレBOX

伊東沙保と七味まゆ味のからみは秀逸。あの流れであんな状態の伊東沙保に泣かされるとは。七味まゆ味とバッチリ噛み合ってて突き抜けてた。葛木英もやたら虐められる役がある意味新鮮。ツリメラと真逆だし。隊長のシーンが妙に印象に残ってる。

加藤紗希が効いてた。動きのキレが凄いと思ったら、本職のダンサーさんとの事。納得。居並ぶ身体表現能力に優れた小劇場系の女優陣と比べても違いがわかるほど。北原沙弥香は、中屋敷のナイスキャスティング。いい雰囲気出てて良かった。

柿喰う客の御三方はある意味言わずもがな。七味まゆ味の存在感、深谷由梨香のパワフルさ、葉丸あすかのファニーな演技、いずれも際立ってた。葉丸に至っては中盤からモノだし。あの演出は面白かった。

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