蟷螂の斧
10・Quatre
あうるすぽっと(東京都)
2008/05/28 (水) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★
プレミアムステージ:【華~HANA~】バージョン
セリフはない。
タイトルを花のタイトルに分け、それぞれに区切ったオムニバス。
特に『白菊』、『寒椿』は非常に良かった。
ネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
『白菊』
失った子供のお墓参りに行った母が暴漢に襲われそうになる。
母は必死の思いで抵抗し、男たちを殺してしまう。。
死んだはずの娘は霊となって母を見守る。
『寒椿』
幼いころ、両親を殺された娘の復讐劇。
両親を殺した犯人は「ちり~ん」と鳴る鈴を残して立ち去る。
その鈴を離さず、じっと胸に秘めたまま大きくなった娘は、復讐することが出来た。
最後に、「ちり~ん」と鳴らして、娘も死んでしまう。
まったくセリフがないのに、ほろり・・とさせられるのは、やはり、演出力と演技力だろう。
この時、「蟷螂の斧」も観たいと思い、観ることに。。
めいろあそび
しずくまち♭[フラット]
【閉館】江古田ストアハウス(東京都)
2008/05/29 (木) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
悲しく切ないめいろあそび
とある月の『悲しみの城』と呼ばれる小さな城に住む王女さまがおりました。
この物語は、その月で暮らす、むかしむかしのおとぎ話です。
公演中なので、ネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
召使とドクターうさぎ(ロボット)と3人の妹達とで退屈な毎日を暮らしている王女さまはニンゲンらしい感情を味わいたいと思いました。
「愛と幸せは繋がっているのかしら?」
そこで王女様はニンゲンの男を連れてくるように、ドクターうさぎに命じます。
ニンゲンがどんな感情を持って生きていたのか記憶を蘇らせてみようという実験です。
早速、うさぎは地球から、4人の男の遺体を持ってきて、一日だけ命を蘇らせました。
生き返った4人の男は自分の状況を把握できずに、それぞれ迷路から抜け出して元に居た場所に帰ろうともがきます。
王女さまの仕組んだ迷路を彷徨っているうちに、それぞれの男たちは過去の記憶を思い出していくのです。
タクシーの運転手は小さい頃、みっちゃんと自転車に乗って家出をした記憶。
初恋だった記憶。
大人になってもずっと、みっちゃんが好きだったのに・・・そのことが言えなくて傍観者になってしまっていた記憶。
「ニンゲンとは生きてるだけで他人を傷つける生き物なんだ。誰も傷つけたくないから、傍観者になってしまった。他人事のように風景みたいに眺めてた。違う!眺めてたのは自分自身だ。」と運転手。
「逆よ、何もしないから傷ついたのよ。何もしないで眺めてるだけだったから、私が傷ついたんだわ。」とみっちゃん。
運転手は意を決したように「月に向かって出発しよう!永遠に。」といい、自転車でみっちゃんと走るシーンを再現します。
このシーン。美しいです。。
何故かETを思い出した。
離婚した男もやがて記憶を取り戻していきます。
役者で脚本家の男は妻から離婚され、娘も結婚し孤独をひしひしと感じている記憶。
おでん屋は母親を殺してしまった男(土方)を好きになった記憶。
土方にこれ以上人殺しをさせたくないと言う愛情から、王女をかばって自分が犠牲になった記憶。
一方、土方は母親が男を作ったことで、何も信じられなくなり、母親を殺し、愛という感情を閉ざしたまま、ずっと一人だった記憶。
王女は4人の男の感情の実験をしているうちに、少しづつ、愛とは?悲しいとは?の意味が解ってきます。
まるでそれは、お腹の中に冷たい尖った石があるような、凍えてしまうくらい冷たくて重い石があるような・・・。
そんな感覚です。
離婚した男は突然、死んでしまいます。
そう、実験が終了した為です。
しかし、土方は、この仕掛けが王女の仕業だと気づきます。
土方は一度死んだ自分たち人間を、実験と称して生き返らせ、また、殺す。というように残酷にも、おもちゃにされたことを恨み、王女に復習しようとします。
「誰も愛したことがない。愛し方が解らない。」と告白した土方を愛してしまったおでん屋の男は「これ以上、人殺しをしてはいけない。」と、王女をかばい自分自身の腹に土方が放った弾丸を受けて死んでしまいます。
この部分、冒頭の回想シーンとしっかり、リンクしパズルのように収まります。
素晴らしいです。
土方は弾丸がなくなったお陰で、王女を殺せなかったけれども、それでも、おでん屋の深い愛情を感じることができました。
「きっと、これが愛、愛ってやつなんだろう。」と呟き、おでんやが編んだマフラーを握り締めたままタイムリミットで命の火が消えてしまいます。
残った運転手も、「これで解っただろう。これがニンゲンの感情だ。人生を夢のように振り返って死んでいったニンゲンだ。」と王女に言い残し、時間切れで死んでしまいます。
愛と幸せと悲しみを見つめて迷路のように消えてなくなりました。
残った王女は「地球のニンゲンが全員死んだのに、どうして私だけ生き残ったのかしら?ニンゲンは私だけ・・。ただ、人間らしい感情を味わいたかっただけなのに・・。悲しいわ・・。」
ウサギも召使も妹達もみんなロボットだったのです。
一人ぼっちでずっと生きて年を取った王女は幸せの意味を探して彷徨い歩き、お城の迷路である日、男達に会いました。
そう、男達に実験をして、王女が知った悲しくも切ないファンタジーです。
田坂和歳、前作「しびれものがたり」の時と同様、心に闇を持った役どころ、素晴らしいです。
むしろ、明るい役どころは想像できない!(^0^)
今回もハーブの繊細な音色でしびれました。
Dear My Hero
LIVES(ライヴズ)
ザ・ポケット(東京都)
2008/05/28 (水) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★
自分に対する応援歌
今回の座席は自由席だった~(^0^)
良かった!
好きなところに座るって、やっぱ、いいよね?
ボクシングに人生をかけた男たちの物語。
以下はネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
古川ジムに所属するスパーク芳郎、ミサイル篠塚、アタック内田、ボクサー秀平はけっして強いボクサーではない。
大歓声やTV中継、スポットライトは、無縁のボクサー達だ。
彼らがスパーク芳郎のメインの引退試合と名を打ってとある区民ホールで戦う事になる。
試合前の神経が高ぶったボクサー達の控え室に紅茶サークルの賑やかなマダム達と、相部屋になったから、サア大変!
ドタバタ喜劇を盛り込みながらも、スパーク芳郎の両親も加わりベタな人情劇へと発展する。
全然、気の休まらないスパーク芳郎は、それでも明日のジョーの言葉
「燃えカスなんか残りゃあしねぇ。残るのは真っ白な灰だけだ。」さながら、両親の反対をおしきりボクシングに人生をかけて努力してきた自分を誇りに思う。
「何もしないニンゲンより、輝いているじゃないか。」と。
父親は自分の意地だけで反対してしまった事を反省し、それをスパークに伝える。。
結局薬局、スパークは戦いには負けるが自分のボクシング人生を振り返って満足したように拳を振り上げてリングの中央に立つ。
まるで、勝者のように。
最後の終わりのシーンの演出が上手い。
全員が駆け寄ってリングの上で両手を挙げる。
それを観て観客はスカッと爽快感を得て納得するのだ。
まるで、自分の人生をも勝ち誇ったように。
この本を作った作者は、役者になり、脚本家になり、舞台を作り企画をする。
紆余曲折あっただろう。
いや、これからもあるだろう。
そんな自分に対する応援歌なのではないだろうか?
R.A.T.S
帰ってきたゑびす
「劇」小劇場(東京都)
2008/05/28 (水) ~ 2008/06/03 (火)公演終了
満足度★★★★
闇の表現!
平日のマチネだっつーのに、客席は満員御礼!補助席までだしちゃって、芝居の人気度が感じられます!
完全に救いのない奈落の底を深く描いた芝居なのに、心が奮い立つような作品。
薄暗い穴蔵に巣食う恐怖のねずみ~ランドの物語。
非常に素晴らしいです!独特で不思議な世界観です。好き嫌いは分かれるでしょうね~。。実際、ワタクシの隣のオトコは寝てた!(^0^)
以下、ネタばれBOXに。
ネタバレBOX
小屋の中は新聞紙をクシャクシャにして鼠の通路なる壁を上手く作り上げてあって、もうこのセットからしてゾクゾクしちゃうのだ!ったらなのなのだ!(^0^)
芝居が始まりイキナリ真っ暗になると、ペタペタ、ピタピタ、ペタペタ、ピタピタ・・・というねずみ~達の足音から始まる。
コレ、何だろう??
足の裏に何か仕掛けがあるのだろうか??
トムという男から鼠退治を依頼されたコゴメとマシダは鼠が巣食う穴蔵に閉じ込められて出られない。
二人は4匹の鼠を退治するが、ソコに不気味なシッポの生えた人間の姿をした鼠達が現れる。
この鼠達はやがて、暗い穴に吸い込まれてリンドンというお化け鼠に飲み込まれてしまう。
この時の演出がねずみ~ランドのお化け屋敷さながら・・・浅草花やしきかいなっ!(^0^)つーくらいの勢いで素晴らしい!
うきゃ~!おもろい!おもろいィィィィーーーーー!!
貞子が井戸からにじり寄ってくる感覚に似てるっ!(^0^)
で、飲み込まれた人間鼠は4人、要するに殺された鼠の数だけ、人間もヤラレル。
やがて、リンドンは「ハーメルンの笛吹き」の物語のかげで、一匹だけびっこのネズミが生き残っていた鼠だという事がわかる。
リンドンは自分だけが生き残ってしまった後ろめたさ、罪悪感を持って長い間生きてしまったのだ。
それは羞恥であり、懊悩であり、すべての喜怒哀楽は苦痛なのだった。
その感情を抑えることが出来ずに、自分への責め苦が、化け鼠となってしまったのだった。
すべては人間に自分と同じ思いをさせてやりたいという感情からなのだ。
平時なら人間の心の底に仕舞っている卑劣な思考を具現化させた物語。
リンドンは同じ思いをコゴメにさせたことにより、コゴメは最後の一人として生き延びるが、それは、どこまでも長く暗く孤独を意味するのだった。
非常に素晴らしいです。
脚本家の進藤の描く、この世を生き抜く苦痛や、恐怖、闇の部分をどこまでも追求した作品!
天使の羽根が白いワケ
劇団Millioness (D.C.M.)
プロト・シアター(東京都)
2008/05/23 (金) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★★
少年とアンドロイドと画家・・記憶の中の物語
芝居の間に入るアドリブはかすりもしないで、哀れだったが、その哀れさがなんとなく、可笑しくて仕方がなかった!(^0^)
本人達はこれをやったら受けるんじゃあないかっ?!
のノリでお披露目するけれど、ことごとく外れまくり、「んじゃあ、何をしたら、笑ってくれるねん!」と藁をも掴む神頼み!みたいな空気になってました。
関西のお客さんなら、ちょっと笑う位の社交辞令はあるようだけれど、関東人を笑わすのがいかに大変か。身にしみて感じた事だろう・・(^0^)
続きはネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
少年は絵描きになりたい。と母親に話すが、経済的な側面から母親は少年の将来の希望に賛成できない。
それでも少年は夢を諦める事ができなくて、少年は画家の生徒となり、絵を習うこととなる。
画家は「自分を表現したいから絵描きになったはずなのに、自分を表現する方法を忘れちまった。」と言ってスランプに陥っていた。
ところが、アンドロイドの提案で絵を習う事になった少年を教えているうちに、スランプ中だったはずの画家は、少しずつ、自分を取り戻していくのだった。
一方、ニュースキャスターを職業に持つ母親は、そんな少年の夢を、心もとなく思い、もっと、現実を見つめるように説得するが、少年は納得がいかない。
親子は平行線のまま交わるきっかけがないが、そんな少年の心を読んだように、画家は少年に話すのだ。
「親は子を幸せにしようとする。だが、その幸せは本当に子供の幸せかどうかは、解らない。でも、ちゃんと話せ。目を背けずに。そうして、親に恩があるなら、親よりも長く生きて幸せになることだ。」・・と。
画家の家に居るアンドロイドは、ニンゲンと一緒に居るうちに、やがてブラックBOX(心)を宿す。
怒鳴ったり、怒ったり、大声を出したり、自分の感情にコントロールが出来なくなり、その原因も解らない、と言い出す。
そう・・アンドロイドはニンゲンと同じ感情が芽生えたのだった。
そうしてアンドロイドは画家が約束した通りに、ただ自分を描いて欲しかっただけなのだ。
願いはたった一つ。
私を描いて。
アンドロイドの暴走のニュースを報道する度に不安になる母親。
自分が開発したアンドロイドを我子のように守ろうとする博士。
暴走したアンドロイドを確保する為に罠を仕掛けようとする見張り役。
それぞれの思惑が錯綜し、劇中に引き込まれる。
それから数年後、少年は母親と話し合い、芸術大学へ進む。
そして、少し大人になって解ったんだ。
僕は自分で思うほど、それ程、絵が上手くなかった事。
大学は絵の上手い人が沢山いるからね。
そして、描きたくない絵も描かなくてはならない事。
そうやって、少しずつ大人になって画廊に勤めることになったんだ。
あの時の廃屋もそこに居たスランプ中の画家も、実は僕自身だったんだ。
そうして、迷っていた僕をこの廃屋に導いてくれたアンドロイドは、
僕の心の天使だったんだ。
そんな、美しい物語。
天狗の鼻折れ
ラブドクロアート
アートボックスホール(東京都)
2008/05/24 (土) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★
着眼点は良い!
人里離れた山奥に住む天狗が仲間と共に山を降りて三千世界の娯楽の殿堂を立ち上げる物語。
続きはネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
娯楽の殿堂を立ち上げた天狗の集団はニンゲンをカモにして上手く金を巻き上げる。
業の深いニンゲンが負けこんでも負けこんでも、きっと次のカードは収穫祭が来るのではないか。という薄い希望を持ちながらどっぷりと罠にはまっていく様子は、賭場という蜃気楼のように漂う会場のディーラーの様子や客を手玉に取る様子など、観ていて面白かった。
ただ、本にしまりがない。
第一章から、第二章の繋ぎ、次の繋ぎに、いちいち天狗面の男が出てきて、しょーもない説明する訳よ。
それなら、第二章「回想」とか「過去」とか、字幕と一緒に書けばいいやん!と思ってしまう。
ああいう説明が入ることによって、高揚した気持ちが一気に削がれるんだよねー。
解ってないです。
それから、舞台の使い方がヘタです。
狭い空間なんだから、余計なものは省くとか、短く天井に吊るすとかしないと、役者がぶつかったり、セットに気が行って集中出来ない様子。
それから、音楽の導入が少なすぎる。
殆どセリフだけでの展開だから、妙に間が気になる。
更に言わせて貰えば練習不足です。
学芸会のノリでした。
プロとしての認識が甘すぎる。
色んなものを取り込みすぎるのか、本も散漫です。
脳内キャラの使い方ももっと工夫しないとはちゃめちゃ過ぎる。
天狗というキャラと、勝負を見つめすぎて天狗になってしまい、回りが見えなくなったいきさつからツキにも見放され落ちていく辺りは、見事です。
もうちょっと、芝居のノウハウを勉強してから再演してください。
次回は期待しています。
「夜合樹~文月夜篇~」
快飛行家スミス
松陰コモンズ(東京都)
2008/05/24 (土) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
幻想の世界に誘われました。
のっけから妖しい雰囲気で始まるこの世界、最初から物語の世界に誘われます。
何処かで聞いたことのあるような、懐かしいアコーディオンの音色は、ピアノとは、また違ったレトロ感を生み出しています。
続きはネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
松蔭コモンズ、世田谷とあったので、もっと大都会の真ん中みたいな場所を想像していたけれど・・・・、な、なんと、ちんちん電車で松蔭神社前まで、行きました!
駅前はちょっと寂れた商店街で、この情景からして物語の本の中に一瞬、入ってしまったかのような錯覚に囚われます。
樹木が鬱蒼と茂る緑の中に、その古民家はありました。
そこで演じられる物語は、まさに、この地を選んで書かれたもので、近くの神社、役所やその近くを走る路面電車など、ここの地名も登場し・・・要するに、観客まるごと、そっくり、役者も作家もアコーディオン弾きも黒子も、同じ列車にのって旅をしているかのような感覚になります。
今回の芝居は本当に・・・幻想的です。
古民家の空間を上手く利用し演出したことにより、別世界に紛れ込んだかのようです。
夢売りは人間の闇の部分に付け込んで夢を見させてくれる商売です。
霧野は夏生という文通相手と文通を始めた事から奇妙な体験をします。
霧野はその昔、雨降り村の小さな映写室で映写技師をしていました。ところが、過失によって、映写中に燃やしてしまったフィルムがチリチリと燃え出し、あっという間に広がって、たわわに花をつけた薄紅色の夜合樹(ネムの樹)に燃え移り、雨の中、炎もないのにその場所だけ、煙たっていました。
その火事によって左足を失った雨月堂文具店の店主。霧野が間借りしている家の女主人、鈴木すず。すずの孫の夏生。
それらが、複雑に絡まり、全てが仕組まれた罠にはまっていく霧野。
ネムの樹を舞台に人間の心のシミ(闇)の部分について、追求するミステリー幻想曲!
相変わらず、北川原の本は独特のカラーがあり、錆びた血の匂いがあり、しけった雨の香りがあります。
そうして、今日のこの雨のサー、サー、と降る音も物語りに溶け込んで素敵な音響効果となっています。
絶好の雨日和ではないですかっ!
更に和の照明と和のセットが空気を盛り上げます。
素晴らしいです。
繊細な美しい言葉を駆使し、セリフで酔わせ奈佐の完璧な芝居で魅了します。
狐の絶妙な妖しい演出と最後にはすっきり、仕掛けた伏線が収まるところ。
う~~ん。素晴らしい!
あなたも、もし、夢が見たかったら、ネムの樹の下に来るか、風鈴を一つ鳴らしてみてください。
お代はあなた様の魂で結構です。
SHE IS BEYOND GOOD AND EVIL.
Mrs.fictions
ザムザ阿佐谷(東京都)
2008/05/23 (金) ~ 2008/05/26 (月)公演終了
満足度★★★
涙と鼻水君が演じてました!
倉科演じる喜瀬の涙は迫真の演技でしたっ!
涙と鼻水が人目を気にせず主張しちゃって、
特に鼻水くんは素晴らしかった!
アレは生きてる。
鼻水くんが一人歩きして演じてました。
誰よりも素晴らしかったです。鼻水くん!ワッショイ!
続きはネタバレに。。
ネタバレBOX
売れない小説家倉科は昔の恋人ちかと別れた今でも、ちかへの想いは途切れることなく脈々と続いていた。
その想いを小説に綴ることで、自分自身を納得させていた。
それはミドリを主人公にした小説。
ミドリはいつも音楽室でピアノを弾いていた。
ピアノの音色はやがて街に溶け込み、いつしか、その音色によって、人々は癒されていた。
そのセピア色の音色に合わせて和太鼓を叩く音が重なる。
和太鼓はピアノを弾くミドリに恋焦がれる男。
二人は距離が離れていてもお互いがお互いを思いやってつながっている。と思いたいのだ。
この思いたい気持ちが、小説家が離れていてもちかを想ってる、という感情を表現したもの。
小説家は自分の感情のまま、自分の都合の良いように、小説を書いていたが、やがて、ちかから、一通の結婚招待状が届く。
小説家は泣き崩れるが、白石という女が現れて、倉科を励ます。
この白石は倉科の妄想が生んだキャラクターだった。
小説の中で、ミドリを好きになった芳雄は同級生の佐藤にミドリの心が解らない、女の子は難しい。と相談をする。
佐藤は「女の子っていうのは、常に不安なんだ。だから、不安にならないように、男は女の子に、君のどこが好きだとか、自分から歩み寄ってちゃんと言葉で伝えなきゃ駄目なんだ。」と教える。
この言葉こそが倉科がちかに言えなかった事である。
やがて、倉科は自分の想いはきっと、ちかに届いてるはずだ。と信じ、結婚式に向かう。
小説家、倉科が言葉で伝えられなかった想いを小説という形で表現した物語。
登場人物のドコモのキャラがいい。非常にいい。
倉科の妄想が生んだ白石は物語のナビゲーター役を担う。
うーーん?!
ちょっと、パンチに弱いかなー。。
結局薬局、倉科はきちんと相手に言葉を伝えられないまま、でしょう?
まあ、淡い物語で、終わりにするなら、ふ~~ん!で終わっちゃう。
えっと・・・嫌いな煙草を劇中で吸ってました。
あの煙草、どんな意味があるんでしょ?
吸うなよ(・・)
素晴らしきこの世界
愛情爆弾
イワト劇場(東京都)
2008/05/22 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★★★
練りこまれた本
初日に観劇。
いあ~、懐かしい顔ぶれ。
ワタクシ、ここの劇団の皆々さま、好きですね~。
好きって感覚、きっと芝居では裏切られないだろーなー。と好意的に思ってるのと、毒毒しい輩が居ない(^0^)
全員が人の良さそうな顔をしてるんだよね。
そんでもって、劇団員がみんな仲良しなんだと思う。
そうゆう雰囲気が溢れ出ちゃってるもんだから、着席して、少したって芝原の初日挨拶なんかされた日には、満面の笑顔がこぼれるのでありんす。。
あいも変わらず、舞台のセットは何もありません。
言葉で魅了し表現力でみせる芝居。
この手法、「地球割り」に似ています。
基本はしっかりしてるし、発声も基礎が出来てるから安心して観られます。
今回も一人の役者が3人位の役を演じてたけれど、名前を呼び合うから解り易かった!
公演中なので、ネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
「東の国」と「西の国」の果てしない戦争の最中、自国を守る為に配属された国境警備隊の3人。
たった二枚の機密文書を届ける為に、東の国の兵隊が道に迷いながらも任務を続行し18人居た部下が3日で3人になってしまう経緯。
はじっこの村では、三世代に渡って続いてる戦争の為に売春婦となって、自らの生活を守るキトラと孫娘のシイラ。
そして村のその他の住民たち。
戦争によって生み出された孤児の浮浪者3人組。
国境付近にある小さな田舎街を舞台に、生き延びるために占領をたくらむ兵士達と、それを受け入れしたたかに生きるシイラ。
全員が何の為に戦っているのか理解できない、この果てしなく続く戦争から、生き延びて故郷に帰る事だけを考える兵士達。
全員が主役と言っても良い位、脇役がなく、見ごたえがあります。
それでも、強いて言うならシイラの生き様が主軸でしょうか?
シイラは、いつもあるものを受け入れ、男達を受け入れ、村人達やババァの言いなりになって、受け入れるだけの人生だった。それは、ある意味、楽をしてきたと言う事であり、そんな自分の人生に疑問を持ったシイラは本当の自分を取り戻す為に南の国へ行きたいと願う。
死んだ兵士から金品を奪って生活をする孤児達も戦いから逃れる為に違う国に逃亡を夢見る。
そう・・あの国境を越えると南の国へ行ける。
国境警備隊が交代する夕方6時。
3分30秒の間の一瞬だけ。
ラベンダー色の夕暮れが透き通るような青に変わるその瞬間。
チャンスはやってくる。
やがて、戦争は激化し、兵士は少年兵を殺し、空爆が落とされる。
南の国に行きたがっていたシイラも、他の住民も息絶える。
孤児達はその空爆を見ながら「空から夕日が焼け落ちてきたのかと思った。西の国も東の国ももう、うんざりだよ。」と言って、南の国への脱出を試みる。
埋まれた地雷を巧みに兵士に踏ませて、孤児2人だけが生き延びる。
この最後のシーンが泣ける!
生きてる時は生き抜く事だけ考えてればいいんだよ。
そう・・・もう少しで訪れる新しい朝に向かってラブ&ピース!逞しく生きるのだ!
Tレックスのポップな音楽を織り交ぜ一歩間違えれば陰気になりそうな物語を結構陽気に進ませる。
古処誠二の『遮断』でも描写されてる兵士は、元来、住民を守る為の兵士だったはずが、戦争と言う理性の無い環境から、やがて住民から食料や他のものを奪ってまでも生き延びていくように成り下がっていく。
戦争が続く限り未来が犠牲にされる。
そんな、要所も練りこまれレベルが高いです。
最初のシーンが最後の場面でうまく伏線が繋がる。
素晴らしいです。
これからみる方にお勧めです!
言葉で痺れてください。(^0^)
メゾントーレ203
Premier☆Million☆Carats
ザ・ポケット(東京都)
2008/05/21 (水) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★
つまらないものを観ました!
これは、本が良くないでしょう。
こんなに時間が長く感じたのは久しぶりの事です。
寝ている観客も多かったし、「はあ~」とため息まじりの吐息も聞こえた。
桃色吐息じゃあなく、まったくもって、ブルーです!(・・)
お勧めしません。出来ません。
この舞台をお勧めしちゃったら、知らないで料金払って見る方に、申し訳ないです。
ネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
役者の演技がどうのこうの言う前に本の筋が非常に弱い。
やくざ風男も、どんな大男で凄みのある奴なのか、興味津々だしたっ!
そしたらよ、そしたらさ?
まったき普通のひょろひょろした蚊トンボみたいな長身の役者なのさ。ったらなのなのさ。
あれで筋と思えっつーほうが無理があるっす。
きっと、元来、人様を脅すような事はついぞしたことが御座いません的な言葉遣いです。
田舎から出てきた男がキャバクラ嬢に騙されてお金を巻き上げられる設定だが、バックにはオトコが付いていて、押しかけてくる。
当のオトコは卑怯にも逃げて、その彼女が酷い仕打ちを受けそうになるのに、解ってても逃げとおし、ヤクザ風味の男が居なくなって、やっと部屋に戻ったクズのような男を、彼女も田舎の後輩も暖かく受け入れる。という物語。
ワタクシ、あそこまで卑怯な男は嫌いだし、物語もインパクトがなく、まったく笑えません。
本の練りが足らない。
客席を切なさと大爆笑の渦に・・・って、そんな渦はおこっていませんでした。
平日のマチネで、客席も空いてるのに指定席の意味も解りません。
指定席にしてどんな意味があるの?
ライオンキング【東京】【2023年1月22日昼公演中止】
劇団四季
四季劇場 [春](東京都)
2000/01/01 (土) ~ 2016/05/28 (土)公演終了
満足度★★★★★
またまた観る事に。
これで観たのは9回目です。
毎年、夏が近くなるとサバンナの雨季のごとく、ザーッと降ってザーッといなくなるように、動物的勘の鋭い友人があっというまに勝手にチケットを入手します。
聞いたら、最前列だ。ということなので、観る事にしました。
ライオンキングといえば知らない人のほうが少ないと思うけれど、あえて、レビューをネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
今回のキャスト
ラフィキ 金原美喜 ムファサ 内田圭
ザズ 雲田隆弘 スカー 栗原英雄
ヤングシンバ 岡田勇太 ヤングナラ 鈴木彩花
シェンジ 松本昌子 バンザイ 大塚俊
エド 奈良坂紀 ティモン 黒川輝
プンバァ 川辺将大 シンバ 飯村和也
ナラ 田村圭 サラビ ユ シン
毎回、ライオンキングを観る度に、『野生の王国』パクリじゃね?と思ってしまう(^^;)
で、またまた、思った!
王国の王、ムファサは次の後継者のヤングシンバに本当の勇気、慈愛、命の尊さなどを教えながら、後継者として相応しいように教育をし、育てていた。
その執事のような役割がザズだ。
このザズの動きがコミカルで楽しい。
王位を狙う叔父スカーはムファサが居なければ自分がこの王国の王だったはずだったのに・・と妬む。
スカーはムファサとヤングシンバを陥れて王位を狙う事を思いつく。
ある日、ヤングシンバを唆し、象の墓場に行くように仕向けるが、ザズの機転によってムファサが助け出す。
(ハイエナダンスを前列で見て解ったことは、手をハイエナの顔に入れたりハイエナの前足に入れたりしながら踊ってる!(^0^)意外に小技で忙しそう!)
しかし、またもやスカーの陰謀により、ムファサは殺され、その罪をきせられたままヤングシンバは王国を追われてしまう。
放浪の果て力尽きたシンバを救ったのはミーアキャットのティモンとイボイノシシのブンバァだった。
このティモンとブンバァのシーンも非常にコミカルで楽しいのだ!
楽天的な彼らの合言葉!「ハクナ・マタタ(くよくよするな)」に励まされ、シンバはやがて元気を取り戻してゆき、この地で暮らす事を決める。
時は流れ、成長したシンバの前に偶然にも幼馴染のナラが現れた。
現王のスカーの悪政により荒廃してしまった王国の惨状を訴え、救いを求めるナラだったが、父の死に責任を感じているシンバは彼女の願いに、背を向けてしまう。
しかし、夜空に瞬く星空を眺めながら、自分はもしかしたら間違っているのではないか、と思い始める。
そこへ、猿のラフィキが現れ、
「過去はどうでもいい。夜はいつか終わる。過去から学ぶか、過去から逃げるか。お前の父はお前の中で生きているのだ。すべての命は形を変え、姿を変え永遠に受け継がれるのだ。」
と説得され、シンバはスカーと戦い王国を取り返すことを誓う。
やがて・・・スカーは死に王国はまた元のように母なる大地、アフリカに戻り、大きな真っ赤な太陽が昇る!
悠々と闊歩する動物達。力強い音楽。そして命の賛歌。
そうだー♪そうなんだー♪
陽はいつか昇るーー♪
象に乗りたい・・。
C-C-B ~超サイバーボーイ
東京P.R.O
アイピット目白(東京都)
2008/05/15 (木) ~ 2008/05/18 (日)公演終了
満足度★★★
上演時間約2時間!
ハチャメチャSFコメディー。なんつーと、な・なぬ!?コメディー!!(@@!)と、ピクっ!ピクっ!!と反応し、こりゃー出かけなアカンでしょう?と足が目白に向く訳よね。
ついでだから、学習院大学の中庭に行って噴水を眺めながら、「ああ、なんだか久しぶりだなー。」なんて思いながら霊界とは程遠い天使の輪をそうぞうしちゃったりする訳よね。(^^)
以下、ネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
『サイバーボーイズカンパニー』では、依頼を受けて現実の世界で彷徨う魂を消滅させていた。
ある日、学校から、音楽室に幽霊が出るから処理して欲しいと依頼を受ける。早速向かった音楽室では、霊界とコンタクトできるソラという女の子が居た。
ソラは友人が居ない。
いつも音楽室で一人ぼっちでピアノを弾きながら、時を過ごし、そして、幽霊もそのメロディに耳を傾け癒されていた。
二人はお互いにピアノを通じて話し合うようになり、友達になっていった。
そんな状況下、ソラは『サイバーボーイズカンパニー』から、幽霊を守ろうとする。
幽霊はソラの身体に乗り移り妨害する。
『サイバーボーイズカンパニー』が今まで消滅させた魂は、『輪廻転生の輪』の論理からいくと、未来の魂の数が少なくなり魂の無い物理的なモノだけが生み出され、未来は暗黒の世界になってしまう、と幽霊は説明する。
やがてニンゲンの悪の行動や精神的マイナスエネルギーが膨れ上がって全ての電子機器を破壊し、負のエネルギーとなって大きなうねりが街を襲う。
人間のマイナス思考で行き場のなくなったマイナスエネルギーの塊を生み出してしまったのだ。
一方『サイバーボーイズカンパニー』のスタッフと関わりを持ちながら、人間らしい心を取り戻したソラは自分の命をかけて、負のエネルギーの塊を止めようとする。
このソラのシーンがいい。。
この手の物語は映画でもアニメでも良く描かれていて馴染みが多いが、一際、このシーンが美しいのだ。
ソラは涙を流しながら暫くの間、その小さく折れそうな手で食い止めるのだ。
涙の流し方も上手い。
この場合、滝のような流し方では良くない。
頬を伝わる一筋の涙がいいのだ。。
素晴らしいです。
物語全体の感想を言わせて貰えるなら、言葉の間の掴み方があまり、上手ではないです。
それから一部の役者の手の動き・・・まったく動いてない役者がおりました。
全体的に硬すぎる。
セリフを憶えるだけで精一杯ってかんじ。
練習が足らなかったのかなー??
2時間と言う公演も、内容からすると長すぎる。中盤は長く感じた。
意外に無駄が多いと思う。
まあ、芝居とは本当に感動する部分があれば、そういう部分も払拭されるのかも知れないね☆
あたらしく別館をつくろう!
劇団フルタ丸
しもきた空間リバティ(東京都)
2008/05/16 (金) ~ 2008/05/18 (日)公演終了
満足度★★★
妖怪デパートはどう?
本館と新館を敵に回した、別館の壮大なる抵抗コメディ。
って、事だけれど・・・特に壮大では御座いません。
むしろ、キャパはちっさい!(^^;)
コメディなら、もうちょっとパンチが欲しかったかなー??
公演中なので、ネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
本館と新館の間にある別館では、活気がなくなっている。
中央階に駐車場を配置している為に、他の階は大した活用法がないのだ。
このデパート武本屋の宣伝の為に、ドラマが放映されていて、視聴率が最悪な状況の下、「デパートの星たち」という撮影が本日、この武本屋の新館を舞台に今日も繰り広げられる。
相変わらず丸山五郎役の川瀬アキヒロ、居るだけで不思議な存在感があります。
立ってるだけで笑える。(^0^)
それぞれの役者が演技を磨きたいという理由で実際に従業員となって働くことを企む。
インフォメーションガール中本役の三井さちこは今回で役者を辞めて本当にデパートで働くことを告白する。
さちこは、「デパートってこんなに立派な建物に入っても無料でしょう?一日遊んでいたって見るだけなら無料。こんな素敵な楽しい所なのに無料。デパートは無料の劇場みたいなものだと思う。で、従業員は専属役者。そんな楽しいデパートで働きたいと思ったの。」
デパートの従業員の東は昔の彼女とデートした別館に深い思い入れがあり、どうしても別館を活性化させたいがために案を考えるが、無駄だと悟る。
昔、振られた彼女が未だに忘れられないのだ。
役者達は無事にドラマを撮影し、舞台はちゃんちゃん!と終わり、東はふっきれたように立ち去るが、結局薬局、フルタジュンは何を言いたかったのだろう?
デパートは無料の劇場のような場所で楽しいところ。とアピールしたかったのだろうか?
それとも、そこで働く人間のドラマを描きたかったのだろうか?
コメディとしてはパンチは弱い。
もっと笑わせてくれなきゃ。
もうちょっと、練って欲しいなー。
本に起伏が足りないんだよねー。
うーーん?次回はお笑いだけで勝負したら?
デパートの階をライトで照らして見せるアイデアは面白いと思った。
次回はこんなのどうよ?
1か~い、ゲゲゲの鬼太郎の本屋。
2か~い、ネコ娘の寝具売り場。
3か~い、ねずみ男の殺鼠剤コーナー。
4か~い、青女房の歯医者。
5か~い、あかなめの風呂桶コーナー。
6か~い、足長手長の金魚すくい。
7か~い、小豆洗いの小豆栽培セット。
8か~い、雨ふり小僧の傘売り場。
9か~い、油すましの将棋コーナー。
10か~い、網切りのハサミ売り場。
11か~い、一反木綿の生地売り場。
い・いかん・・100階までいけるわ!(マニアック!)
偽物の花は枯れない
劇団なないろ風船
pit北/区域(東京都)
2008/05/16 (金) ~ 2008/05/18 (日)公演終了
満足度★★★
く・暗い!
まあ、筋から言って暗くない訳がないが、展開はどろどろ・・。
皆が少しずつ、闇を持っていて、その闇を吐き出したような本。
公演中なので、ネタバレBOXに。
ネタバレBOX
とにかく3人の中の誰かを殺す選択をしなければならなくなった雅夫だが、選べない。
パニックになった妹の真里は幼馴染ののぞみを、選択するように雅夫に頼む。
のぞみは「なんで私なの?」と質問する。
「ずっと、子供のころからうざかった!」と告白する真里。
「私を殺して!」と訴える恋人の美紀だったが、綺麗で優等生で性格が良いと思われてた美紀が実は裏ではいじめっ子で性格が悪く傲慢だったとばれてしまう。
同時に恋人の雅夫と付き合っていながら犯人の一人(同級生)と浮気をしていたこともばれる。
親切なふりをしながら、引きこもりの真里を脅していたことも暴露される。
それぞれがそれぞれの思惑の中、なじりあいながらも、全員がゲームと言われる手紙の指示で翻弄される。
主犯格の吉沢ようこは、かつて・・・10年前に美紀から「死ね!」と毎日のように言われ続けていたことが黒い塊となって、今日に至った経緯や、教室で起こった出来事
・・・机の上に菊の造花を置かれて、
「あれー、この席に座ってるのって誰だっけ。吉なんとかさんじゃあなかった?死んだの?何で死んだの?知らない・・。どんな子だっけ。分からない。思い出せない。えー、誰にも覚えてもらえないなんて可愛そう。」
と囁く同級生の言葉を聞いて、死んじゃった方がいいのかなー。と考えた日々。
それが、今回の美紀を殺したい。という犯行に及んだ原因だったと、告白する。
しかし、当の美紀は全然、反省の色を見せない。
今更、10年も前のことを引っ張り出してバッカじゃあないの!と居直る。
吐いた言葉の重みと受けた側の衝撃を表現したかったのだろうが、とにかく、場面が重い。暗い。息苦しい、のだ。
んーー。最後は少しは希望のある展開を覗かせつつも、この重み、どーしたらええの?えっ!どーーしてくれんの?っつー物語でした。
重みとは物語の重みで体重ではありません。あしからず・・。
ザ・楽屋
MY proDuce
しもきた空間リバティ(東京都)
2008/05/09 (金) ~ 2008/05/11 (日)公演終了
満足度★★★
確かにドタバタ!
ドタバタコメディ劇!と打ってるだけあって、確かにそのとおり。
まあ、楽屋裏なんてこんなもんだろうなーと思う。
楽屋裏には18歳と年齢を誤魔化した25歳の綺麗じゃないアイドルやしょちゅう喧嘩をしている二人組みの漫才ユニット、マネージャーや出入りの弁当屋、などが、あーでもないこーでもないと騒いでる様子を中継しているような物語です。
特に驚くほどの出来事でも無く、日常に何処でもありそうな物語だったから、もう少し練って欲しかった。
特に観なかったら後悔する。という作品ではないです。
良くも悪くも無い。
そこそこ笑えてごく普通のベタな作品。
TAT
I.S.O.T
シアターブラッツ(東京都)
2008/05/09 (金) ~ 2008/05/11 (日)公演終了
満足度★★★
9ヵ月後
昨年、「flow」を観て、関西のパワーだけで走ってる劇団!つー印象で、ストーリーはあるの?みたいな感覚も強く、シモネタ絶好調!だっただけに、2回目の公演はスルーしたワタクシ。。
もしかしたら・・・あれから9ヶ月も経ってることだし、少しはもっと違ってるのかしら?なんて考えて急に観る事にしたのでした。。
で、相変わらずトリッキーなお芝居だけれど、「フルボッキマン」なるキャラが現れ、露わに大きなオトコたるシンボルが頭に乗ってるではないですかっ!
これぞ、関西魂というかなんというか、関東では「核べビ」以外では観られない代物でござんす。。
以降、ネタバレに。。
ネタバレBOX
ま~ったく・・・これじゃあ作風はでんでん変わってないじゃん!
と思いきや、その様子は変わるどころか、フルボッキマンの大物まで登場し、逆に勢いづいてます。
一体全体、何がやりたくて何が見せたいんでしょ。。
いあいあ、見せたいんじゃあなくて・・・既に見せちゃってるし・・。
そのボッキマン2人はいや、ヒトじゃあない。
2ボッキは正義の味方かと思いきやそうでもない。。
だって、戦ってる相手は釜?
釜風味なるカマ?あるいはゲイ?
そ・それって君、戦うんじゃあなくて受け入れるんじゃね?(・・)
何しろ、シモネタは健在!
オープニングからイキナリ、パンパース姿の裸のオトコ2人。
まあ、それでも今回はオムニバス調で
『自由』・・・選択の自由がある分、全ては自己責任という解り易いネタを。
『有名になりたい』・・・駆け出しの新人タレントが有名になりたい一心でプロデューサーと寝たり、ヌード撮影に応じながら、回りの思惑に流され自分を見失って、終いには抜け殻になっていくというネタ。
など、「flow」の時とは少し違ってシリアスな場面も織り込み、考えさせられる部分もあり、トリッキーだけではなかった!
で、素晴らしい!と感じたのは、「客出し」の際にお花をお客様に配ってました。
たぶん・・・公演を打つと、祝い花が届くでしょう?
それを少しずつ包んであげてた様子。
落日だったから、もう使わない花を全てをお客さまにあげてた。
素晴らしいでしょう?
ワタクシ、そうゆうシーン、初めて観ました。
他の劇団ではおよそ観たことがない。。
観客を大切にしてるよね。。
ちなみに、ワタクシは貰えませんでした。
既に無かった!(><)
しかしながら・・・その心意気!次も行きますよ~。
勿論、落日に!(^0^)
Never, Neverland
負味
王子小劇場(東京都)
2008/05/09 (金) ~ 2008/05/11 (日)公演終了
満足度★★★★
ツボりました!(^0^)
ねずみーランドの隣にある遊園地でのお話!
そこはプラネタリウム、ジェットコースター、ジャングルクルーズ、シューティングゲーム、タワーハッカー、バイオハンター、ウィニングフットボール2008、メリーゴーランドなど、夢のような三次元の楽しさなのだ!ったら、なのなのだ!
以下は公演中なので、ネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
一体全体、なんちゅー劇団なんでしょ。。(^0^)
穴があったら、そこに転がって笑い転げたいくらい、バカバカしい可笑しな物語なんだ!(^0^)
みんなー、「おむすびころりん」って、昔話知ってる?
あれって、おにぎりが穴の中に転がり落ちてしまって、そこを覗いたら声が聞こえてくる。。
そうして、中に入ってみたら、なんとも不思議な世界がそこにはあって・・・・みたいな物語だったでしょう?
そんな三次元の世界をほーふつとさせる笑いです!(^0^)
初めに男と女は一本のビデオから、その住所を辿って、ねずみーランドの隣の怪しい遊園地の入口にやってきます。
ミッキーのばったもんが二人を半ば誘拐同然に遊園地に入れてしまいます。
そこから、二人は次々と、乗り物やゲームをしていくのだけれど、タワーハッカーでは、映像を駆使してなんともおもちろオカシク展開させます。
次は、シューティングゲーム。
バイオ・ハンター!
どこかの公園で実際にゲームをやってる映像が流れます。
これも可笑しい。。
大の大人が子供の乗り物で遊んでる風景。
ラ・パルテノンでの食事の様子。
これが一番はまった!
15000円のコースなのに、マクドのしゃかしゃかポテトが登場!(^0^)
メリーゴーランドでは、ストーリーがめちゃくちゃだけど、フランク・ヨハン・クライシス・ベッケンシュタイン・タイガー3世が出てきて、バカバカしい笑いをとります。
まあ、どいつもこいつも、不思議な穴の中の物語なんですわ!(^0^)
この物語は立花(オンナ)が元彼に騙されてお金まで貢いでしまったけれど、「そんなのたいしたことじゃあないじゃん!」と励ます要素も含まれてて、中々いいセンスをしている。。
あの終わり方は次回も続きがあるのか?
あればいいな。。
また観たい!
1500円でこれだけ楽しませてくれたら◎でしょう!
追っかけますわ!(^0^)
Lucky Guy ~ラッキー・ガイ~
ZIPANGU Stage
萬劇場(東京都)
2008/05/09 (金) ~ 2008/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★
仰け反る!(^0^)
こちらもUPされてる説明の続き。
いあいあ、これはホンマ、笑えるわ~(^0^)
仰け反って笑った!笑った!
とにかく、登場するキャラがアニマル系。
非常に濃い。濃すぎるキャラだからこそ、お笑いには相応しい。。
マスター役の新田は自分のセリフがない時に、他の役者の芝居を見ながら、笑いを必死に堪えてる状態!
その仕草を、見て、ワタクシも、ついつい笑っちゃう始末!(^0^)
以下は公演中なので、ネタばれに。。
ネタバレBOX
合コンの様子が可笑しい。。
笑わせるにもほどがある。。
どいつもこいつも小動物なのだ!動きが!(^0^)
動物園に行くとなにやら、見てるだけでひょうきんな輩って居てるでしょ。。
そんな感じ。
もう、バカ馬鹿しいったらありゃしない。
そのうち、ありえあないだろ!みたいなカップルが出来上がるが、実は親子だったからお互いに惹かれあったという結末。
真実を知った父親は、実の娘にシビアな事を言って身を引く。
結果、娘は悪い男にも騙されず、そんなに傷つかないですむ。
父として実の娘を守った形になり、離婚後24年間、自分は孤独だと思っていたが、娘が居たことに自分は一人ではなかったと幸福な心持になる。。
とにかく文句なしに面白い。。
構成が上手い。
目次里美の役割も非常にいい。。
ばかばかしくて、笑えて楽しいひと時を過ごせます。
お勧め!
Lucky Guy ~酒場でダバダ~
ZIPANGU Stage
萬劇場(東京都)
2008/05/10 (土) ~ 2008/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しい!
内容説明で、3分の1位は解るからその続きを公演中なので、ネタばれに。。
個人的には「ラッキー・ガイ」のほうが、すんごく笑えた!
でもでも、とおしで見たほうが楽しめる。
内容が全然違うから。。
ネタバレBOX
バーの常連客はバックの中の大金を奪って、店の借金をチャラにしようと、企む。
実はこの風采のあがらないおじさんは、隣のスナック「ダバダ」のママの元亭主。
元亭主はよりを戻したい為に、こつこつと働いて500万を貯めて、戻ってきた。
一方、刑事は「ラッキー・ガイ」の、マスターの交通事故を不審に思って、バーに訪れたが、まんまと常連客の巧みな誘いにのって、ビールを飲んでしまう。
刑事と常連客、元亭主の、バカバカしいやり取りが楽しく笑える。
元亭主と「ダバダ」のママはめでたく元のさやに納まるが、肝心の、500万は奪えず、上手くいったらバックを差し出すという契約は中身のないバックだけが手に入る。。
「ラッキー・ガイ」のマスターは事故で入院したが、その原因がママだったという展開には唖然としたが、事情を知った刑事は見逃すことに。。
最後は全てが丸く収まるという、なんともほのぼのとした、人情劇。
15周年というだけあって、再演を少しアレンジしての芝居だったが、笑いは満載で、前作よりは非常に楽しい舞台。
お勧め。
もう一作の「ラッキー・ガイ」は明日、UPしまっす!(^0^)
ファーブル昆虫記
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
かめありリリオホール(東京都)
2008/05/03 (土) ~ 2008/05/03 (土)公演終了
満足度★
人材教育
まず、受け付けの女性に座席の位置を確認した。
そしたらさ、そしたらよ?(・・)
めっさ感じ悪いです。
ブスーっとしてて、人間なんか見たことないぞっ!
的な刻苦を忍ばせるその女性は、無愛想の一語でその人格の大半を説明できるのではないかと思わせる人物でした。
以下はネタバレに。。
ネタバレBOX
受け付けに居ながら笑顔ひとつ見せずに、への字にした口で「いちいち聞くんじゃねえよ。」と顔が言ってます!
( ´;゜;ё;゜).;'.、.;'.、ゴフッ!!
座席位置の用紙は3枚目の場所に重なりあってワタクシの位置からは良く見えるのに、探してる。。
まだ、探してる。。
ついつい、ワタクシ、『ここです。』と教えたのに、
『触らないでください!』っつーて、刺のある声で怒鳴る始末。
アワワワ((((゜ □ ゜ ) ゜ □ ゜))))アワワワ
なんだろ、この人。。
この態度には殆ど敵意に近いものがあって、流石にワタクシもブチキレ寸前!Σ(゜□´(┗┐ヽ(.◇.´)ノ
「上から3枚目にあります!」と言ったものの。
ギロッ!と音を立てて動いた瞳には正体不明の威圧感があり、ワタクシ、さすがに睨み返しました。
・・・ったく、どーなってんのさ!この劇団!( ・ノз・)
その場の雰囲気を察知した男性スタッフがやってきて、受付の女性に指示を出してましたが全く、いうことを聞いてません。。
この男性がここの責任者らしいのに、その女性の方が威張ってます!( ̄▽ ̄;)!!
・・・ったく、どーなってんのさ!この劇団!(*゜◇゜)yヽ~ ポロッ
出鼻を挫かれ、気分が悪かった上に、幼稚な芝居を見せられました。
先の不快を差し引いても、明らかに大人も子供も見られる脚本じゃあないです。
子供向けでしょう。。
しかしながら、その子供が飽きてしまって、ぐずぐずしてます。。
客席の4分の一は空席です。
セットがちゃちです。
夢が無い。。
全体的にテンポがない。
本の膨らまし方が弱いのです。
先月観た劇団仲間の『カモメに飛ぶ事を教えた猫』とは、雲泥の差です。
もっと、勉強してほしいですね。。
それから、人材教育も必要みたい。。