もう一度原作が読みたくなりました
ハッキリ言って、好みが分かれる作品だと思います。第一声にこの言葉から感想を書き始めるのも何ですが…正直な気持ちです。観客にこれでもかと考えさせてくれる舞台ですね。
元々メッセージ性の強い原作ですが、それを現代風にアレンジて「現代」を生きている私たちに更に響き易く訴えかけてきます。
…原作が有名作品なのでネタバレボックスに書かずにここに書きますが、人間として人間の世界をエグいまでに皮肉った河童の世界を見るから心を抉られて生々しさを面白くなく感じてしまうこともあるのであって、河童の視点で「残念!下等生物!」とでも笑いながら観ていると物語の半分以上が口の端仕上げて観ていられる、と思いました。
初見、私の頭では理解が出来ずにただ消化不良のもやもやとした気持ちのまま劇場を後にしましたが、ふと視点を変える…と言うか、観る側の自分の気持ちを変えてみると小気味良い思いすらしてきます。
ストーリー以外ですと、ダンスシーンの見応え感、メインの役者さんの演技力も素晴らしかったです。
ただ、原作とは主張が違う(と、私は受け取った)ため、原作の表現を期待される方にはおすすめしません。
ちなみに原作を知らないでも楽しめると思います。
思いっきり笑ってきました!
ネタバレ無しの感想を少し…どこからどこまでが脚本にある台詞で、どこからがアドリブなのかツッコミ入れたくなるほど演じてる方も楽しそうで。
コメディ作品なんだけどもダンス有りアクション有りと、さすがは動ける人がキャスティングされている舞台にとても見応えがありましたね~☆
本多ならではのステージと客席の近さにドキドキさせられたり…。
主人公が三人いるという複雑なストーリーなのに舞台装置の転換などはなく、一つの場所をうまく使って場面を展開させていってくれます。
逆に余計なものが無いから役者さんたちが必要なものであったり音であったりを演技で表現してくれて、コメディタッチな作品ならではの魅力の一つかと。
小道具を使用せずにパントマイム的に乗り物に乗ったり、物を運んだり。
そしてどこまでが台本に書いてある台詞なのか解らないところは…演じてる側もちょいちょい笑っていたあたり。ほっこりさせていただきました。
客席とステージとが近いのはマイク無しの音声で楽しめて良いんだけれど…台詞を噛んじゃった時に客席の笑い声がステージまで届いてるんだろうなぁ…っていうのがちょっと複雑でした。←これはいろんな意見があると思いますが、「このシーンで噛んじゃったから面白い」ではなく、単純に「噛んじゃった失敗が面白い」って笑いが上がるのは個人的に好きではないので。
見ながら心の中で「いやwwwそれで良いんかいwww」ってツッコミ入れたくなる作品☆百聞は一見にしかずと観に行っていただきたく、この投稿が少しでも読んでくださった固い面白さを伝えられたなぁ、と思います。
劇団EXILE初観劇でした
劇団EXILEの方がメインと言うことで…笑いの要素はファン層を考えたものが多く見受けられたかと思います。
笑わせて泣かせて魅せる旺盛なファンサービス精神は好感度大。
前半の笑いについていける方は中弛みを感じることなく、休憩なしの2時間20分をあっという間で堪能できると思われます。
戦争物はその重さをじっくりと噛み締めながら味わいたい、という方には不向きな部分もあるかと。
私が観たBチームは若手公演との事でしたが、拳を握り続けて演技してるんだろうと思うくらいの力強い台詞回しや和太鼓演奏、STOMPやタップといった開きさせない工夫は技術面が素晴らしかったです。
ストーリーはある意味王道と言えて、表現力云々よりも役者の皆さんの一生懸命さが一番伝わってくると思います。
満足度★★★★★
裏僕は僕の期待を裏切らない
北千住の西口出て直ぐのマルイ(?)の11階です。
駅近な交通の便の良い劇場だけど、いかんせん駅が広いから時間に余裕を持ってどうぞ。
とても長いのでお時間ある方&多少のネタバレ大丈夫な方、ネタバレボックス格納部分の感想へ。
ネタバレBOX
今回は原作者様監修?だか書き下ろしだかの完全オリジナルストーリー。
ゴメン実は公式サイト行ってない^^;
1・2は原作を忠実に再現してくれていて、それはそれで美しかったんだけれど。
原作ストーリーの中に綺麗に溶け込むお話。
物語の舞台は山奥の小さな町。
外界とは橋一つで繋がるだけの閉鎖的、そして自然豊かな場所で立て続けに起こった不可解な失踪事件。
街の人たちは「神隠し」だと恐れ、祇王のところに調査の以来が舞い込み…。
黄昏館のいつもの面々が調査に赴く、と言った設定。
なんでも鬼門がある場所で、強力な決壊が張ってあるのだが其れを張り直すための儀式をしなくてはならない、とか。
まぁ物語のあらすじは公式さんにお任せするとして。
主人公サイドは一族勢揃い☆
敵さんもSクラスのオーパストが雁首揃えてくれてますwww
さてさて見所^^
アンサンブルさんのダンス!
これでもかって見せ場作ってくれるー!
悪魔らしく衣装が黒揃えで、モダンダンスで私のド☆ストライクゾーン^^
殺陣シーンの動きはダンスであり戦いであり…悪魔なのでね(良い意味で)動きが気持ち悪いwww
さて。
音。は、…何といってもカルテット生演奏+生歌!
(多分カルテット。…クインテットまで居たかもウロサーセン。)
弦楽器の繊細な音に女性ヴォーカルさんの透明でありながら力強く、そしてどこか儚げな声がシーンを盛り上げてくれます。
主人公の心の内を音色にして歌い上げてくれるカンジ。
ちょぃちょぃ歌ってくれるところがありつつ、時には歌がステージの主役で、時には役者を立たせるBGMとして。
前に「源氏物語」で生演奏と芝居とがコラボしたのは観たことあったけど…
確かコレにも元気さん出てたよね☆運命!笑
其のときの3ピースバンドはミュージカルの歌パートのための演奏。って感で。
今回のは演出の一部…って言うのか、そんなイメージ。
歌詞に声にと例えば主人公の悲痛な想いや、戦闘シーンでの臨場感。
いろんな場面でお芝居を彩ってくれました。
そしてこの方の衣装もそうだけど、全体的にキャラのお召し物が好みドンピシャすぎてwww
ビジュアル大事だよね^^
で。
光と幕の使い方も好きー^^
板付きにどーん☆してるような大掛かりなセットはそこまで無いんだけれど。
可動式の2~3mありそうな壁とか階段とか。
スクリーン代わりになったり、はっきり場面転換してくれるから物語の進みが解りやすくて良かったすー。
後、客席がちょぃちょぃ演出の一部になるので客席前方の通路席美味しい。笑
原作が独特の世界観で完成され切ってるから、その設定にのめりこんじゃえると最高の舞台だと思います。
そして何より、その世界へと役者さんたち全員が客席引きずり込んでくれる。うん。冒頭数分でどーん。
主役ツートップな二人がねぇ…本当凄い。
特に元気さん。
アイルさんは役的に感情を表にあまり出さないからちょっと距離を置いて見られるんだけれど。
(代わりに、意志の強い言葉を口にしての役が興奮してるシーンとか凄い、てか、怖い。大切な相手を護ろうとするがゆえの鬼気迫る演技がねぇ…急に意識全部ガーって持ってかれる。それまでが元気さん中心で流れてた物語のセンターがあの人になる。…しかも美人だからさぁwww肌真っ白で手足長くて、どうみてもV系ですありがとうございました、な衣装が似合いすぎて逆に嫌味wwwなのに、中身コッテコテの関西弁使う面白い兄ーちゃんってスペック高すぎていっそ卑怯www笑)
元気さんがねー…。
純粋で、か弱く脆く見えるのに心の強い美少年。
痛みを受ける演技には観てるこっちまで痛みを錯覚させてくれるし。
他人の痛みに共感して涙を流す悲しげな声が、対象の「他人」を観てもなんとも思えなくても「共感する姿」にこっちが自然と涙があふれてくる。
カンフェティのかわら本+で、「痛みを受けるシーンは本当に痛い」ってインタビューに答えてたけれど、嗚呼本当にそうなんだな、って思わせてくれた。
もし死ぬ役やったら此の人本当に舞台上で絶命するんじゃないかって思わされた。なんだあの表現力、怖い。
正直に言って、私のタイプの顔した役者さんのストライクゾーン離れてるんよね。
でも、舞台出てこられると、駄目。目が行く。意識が彼を観ようとするし、彼の言葉に耳が全力。
カテコの始まる其の一瞬まで、舞台の上で、完全に役として…、そのキャラクターとして生きる、人。でした。
そのくせ赤也やってたからか知らんけど、殺陣で吹っ飛ばされた後に早く起きなきゃいけないときの身のこなしが完全に運動できる人だったりwww
受身からの転がって立ち上がるまでが滑らか過ぎてwww
まぁ多分一箇所だけなんだけど、体が弱く線の細い美少年じゃなく元気さんでしたwww
…つかこの主役二人、動きが二次元過ぎて^q^パネェ。
正直キャストさん全員分書きたくなるぐらい皆凄いんよー…ょーょーょー…。
敵サイドは…冷徹なカリスマが時に漂わせる人らしい優しさだったり、力はあるのに何故か拭えぬ小悪党感だったり、口調は堂々としているのに言葉の端々が素敵に頭トんでそーな雰囲気だったり。
全体的に腹立つぐらい偉そうなのに「力」がある存在であることを全身が伝えてくれるからなーんとも怖い。流石悪魔。
なのに此の人ら、中身めっちゃオモロイおっちゃ…げふん、お兄様たちだからね!
Vol.2のアフタートークショー参照!笑
ロビーのファンからのお花が、「気合が入っていないものが無い」意味がよくわかるよ。
こんなに惹き付けてくれる舞台作り上げてくれたら、キャストファンで原作知らなくても作品自体を愛したくなる。
キャラクターの魅力こんなに伝えられたら、キャラクターまで愛しちゃう。
2次元を3次元化することの意味ってこの辺にもあるんだろーなー…って思い知らされました。
んーっと…。
劇場がどこから観ても見易いので、2階席でも舞台全体綺麗に見えて其れは其れで良いかもでっす。
ただ…音響ちょっと微妙かなぁ…。
歌い手さんのハンドマイクはそこそこ綺麗に入るんだけど、役者さんのヘドセの音が偶におかしい^^;
あー…本当、好き。
殺陣もキレイなんだよねぇ。獲物デカいってのもあるかもだけど迫力凄い。
そして玉ちゃんの殺陣やっぱめっちゃ綺麗。
軽いのに力強くて、嗚呼マジ二次元。
DVD化も期待しているけど、役者さんの気迫を肌で感じられる此の舞台はやっぱ生が良いなぁ…。
メッセージ性が強いから観終わった後は疲労感覚えるけどそれが心地良い、みたいな。
普段の何気ない挨拶、「いってきます」に対しての「いってらっしゃい」だとか、「ただいま」に返す「おかえり」だとか。
言って、言われて、が、当前だと思ってしまっている日常で、其の言葉を言う相手がいること、其の言葉を言ってくれる相手がいること。
当たり前過ぎていつの間にか忘れていることを思い出させてくれる。
気付かせ方は酷く悲しく残酷だけれど、そんな話の中で、心に残るものはあたたかい。
ラストまでを観て、主人公元気さんの言葉が本当に胸に響きます。
イケメンだったり美人さんだったりが「大切な人と一緒に居られて幸せ」って笑ってる絵なんて観てるこっちまで幸せですよ ←
千秋楽以外はチケット余裕あるみたい+リピ割引とかもあるぽなのでお時間ありましたら是非に。
怪我無く無事に千秋楽の日をキャスト皆さん全員で迎えてくれますように(*´∇`*)
D-Stage 淋しいマグネット
とても長いので興味のある方だけどうぞ
ネタバレBOX
D-Stage 淋しいマグネット Team:White
上映時間そこそこあるのに、気が付いたら休憩で。
…嗚呼、引き込まれてたんだなぁ。と。
そして見終わった後に残る疲労感ともやもや感。笑
ストーリー自体、というのか、お話は短かったなぁ。
短編小説を読んだ気分。
4人の登場人物の感情が複雑に絡んだ、4人の関係が少しずつ変わった人生における分岐点を切り取って過去と現在を行き来しながら一人の青年の死について触れる話。
…かなぁ。
「複雑」という単語を使ったけれど、それは互いの思念の話で。
物事の結果を引き起こした原因は、それは実はどれも「単純」なことだったんじゃないのかと。
ストーリーが、いわゆる「このお話の結末は、観てくださったお客様の心の中に。」というタイプなのでね。
十人十色の解釈があると思います。
私が今回観たTEAM:Whiteのメンバーが作り上げた役も、他のチームが演じたらまた違ったキャラクターとして映るんだろうなぁ、と。
瀬戸君:リューベン
ハマり役…ってか、演技が上手すぎて気持ち悪くて怖かった。
私が良い思い出が無いタイプの人間の役を演じていたんだけれど…彼の仕草に嫌悪して、表情に身震いした。
ソフトマッチョなボディーにベイビィフェイスと、ギャップ萌えに本体はとっても大好きな役者さんなんだけれどねぇ。笑
何でもない、笑い方、に、恐怖心を覚えるというか。
崖から飛び降りるシーンの狂った様相は、見事の一言…かなぁ。
落ちるぎりぎり、に…笑ったように見えたのは、本当に笑っていたからとかじゃなく、彼が作ったリューベンは飛び降りることを自ら望んだんだと思わせてくれたからだと思う。
望んだものを手に入れるための方法を見つけて一歩踏み出す。
その選択肢に何の疑いも持たずに、狂っている事実に気を留めることなんてまるで無い。
彼にとってのその行動は、自分にとってのつらい現実からの逃避ではなく、現状を己の望んだ方向へと転換させる為の希望の一歩…だったんだろうなぁ。
考えに考えた末に見つけた解決方法、ではなく、彼の思考回路が素直に導き出したもの、かな。
悲しい、哀しい答えだけれど。
もっと別の世界に触れていたら、もっと別の選択肢もあったんだと思う。
けれど、彼は後悔も悲嘆もしていない…んじゃないかなぁ…とか。
狂っていた。と一言で片付けられない情緒の持ち主ではあった事を差し引いても。
彼の全てを理解しきるにはそのときの彼らには不可能だったんだろうね。
だから嫌悪もしたし、距離も置いた。
自分とは、自分たちとは違う「異質なもの」として扱った。
そのくせ、自分の作った物語を語るときの表情はまるで無邪気な子供で、彼の持つ独特の世界は他人には無い不思議さを魅力に彼らを引き付けた。
自分の心を言葉にした彼の物語を彼が彼自身の口で語るときは、話し方から、何から、たどたどしい言葉遣いと動きから一転して、小さな子供が自分の夢の中の話を自分の夢の中でおしゃべりしてるみたいな自由さがそこにはあって。
瀬戸君の滑らかな語り口調に紡がれる物語の中で、リューベンは空を泳ぐみたいに自由に見えた。
…うん、長いね^^;
ゴンゾがリューベンに惹かれたように、私も彼の魅力に引き付けられました。
柳下君:シオン
最初見たとき誰かとwww
おぃおぃ記憶の中の彼ともフライヤーの写真とも完全に別人ですけどwww
役者の役作りへの根性パネェ。
これで次はタンブリングするんだもんねぇ…がんばれー…。
一回、は…観に行きたいなぁ。
前回の舞台タンブも面白かったし。
スダマサ観るつもりでアンサンブルに惚れて帰ってくるっていう安定の自分ね。笑
また脱線した^^;
えーと、シオン。
一番人間らしい人間、って印象でした。4人の中で。
だから一人だけ結婚できたんだろうなぁ。
女を見る目があるかどうかは別として。
そして大変ながらも堅実な仕事に就いて多くの人とかかわりながら生活しているって辺りが人として結構人間出来てるタイプなのかも、と。
その人当たりの良さが誰か一人に気持ちを集中させることができない要因の一つだったのかもしれない。
考えが足りない。ってゴンゾ?かな、そんなような言葉を言っていたし、幼少期からの彼のポジションは馬鹿にされる役で。
リューベンとはまた違った次元で、彼もまた自分の感情に素直なんだろうなぁ、とか。
そんなんで、結局のトコロ。シオンが崖から落ちる理由を作った言葉を彼に言ったのはシオンだったのかな…。
空の庭は、リューベンが3人と出会う前に作った話だったけれど、空中庭園を壊す最後の石を投げたのが「肉屋の父親」ではあったけれど、それを演じていたのはシオン役の柳下君で。
暗喩として…かなぁ、と。
いかにもイメージとしての「地方の第一次産業系中小企業の社長」って姿を表現してくれてた…気がする。
大人のときと、幼年期のときのちょっとノロマな鈍いタイプの人間って言う、「わかりやすい」表現が好き。
今まで高校生役とか実年齢よりもちょっと若い~…って姿しか知らなかったから、シオンで観られてよかった。
ちなみに私が観た回で食べてた寿司ネタはおそらく玉子と赤身マグロでした ←
橋本君:トオル
えー…こんなに演技上手かったっけ?←
第一声から大変失礼かましましたが、…吃驚した。
前にちゃんと観てたのがオーズだったから?かな。
なんだろう…立ち位置的には二枚目優男って要素が入ってるのかなぁ…。
最初観た時には立ち姿に荒木様かと思っちゃった。(同じ役なんだね。)
一見クールなホワイトカラーなんだけれど、実のところ激情型。
その片鱗は少年から青年への過渡期に見せたゴンゾへの執着心ゆえの…例のシーンかしらん。
あれ、他の色だとまたちょっと違った感じに演じてくれたらしい。
Whiteは…ある意味一番ガチに見えるカンジなのかなぁ。友人の感想聞くところによると。
ゴンゾには混乱と戸惑い、トオルには小さな達成感と、同時に、同じだけの小さな後悔がきっと胸の内に。
きっと誤魔化すことも出来たんだろうけれど、トオルの表情にゴンゾは何も言えなくなったんじゃないかって。
だからあの後、トオルが自分から誤魔化した。
ゴンゾのことをずっと見てきた彼だからこそ、困らせた、戸惑わせた、と彼に対してマイナスの感情を抱いたから。
受け入れられるとは思っていなかっただろうけれど、あのシーンで気持ちにけりをつける…つもりだったのかな。
結局はずるずると続いてしまっていたように見えたけれど。
大人になってからの、ゴンゾへの怒鳴り声での心情の吐露は、まだこうして自分を否定するのかと、苛立ち、と、それ以上に悲しかったからこそ声を荒げていたんだと思う。
苛立ちの矛先は、死して尚もゴンゾの心に(自分の求めたその場所に)居座り続けるリューベンへも向かっていたんだろうな。
彼の才能を認めていると言った、トオルの気持ちは未だにどちらなのか判断付かないけれど。
公開稽古のプレスへの発言は「ナチュラルな感じ」だそうです。笑
碓井君:ゴンゾ
うーわぁー…一番解り易くて一番謎!笑
トオルにとっての「唯一」だった存在は、リューベンと出会うことで、出会わなければまるで想像も付かなかっただろう未来に。
きっと、ゴンゾの時間はリューベンが死んだときに止まっちゃったか、時計の歯車が壊れちゃったんだろうな、と。
一番考察したいけど、
友人の発言読んで、それから頭が回らなくなったので終了。
…書いちゃ駄目かもと思いつつ、書く。
もし、柳がリューベンだったら、誰がゴンゾを演じても、ゴンゾはきっとあの崖から飛び降りたと思う。
シリアス舞台苦手なんだけどなぁ^^;
楽し~…くはなかったが、面白かったです、淋マグ。
タイトルの意味、飛べないフラミンゴのモチーフをつけた機会で花びらを飛ばせたということ、マリオネット。
深いなー…と。
いくらでも書けそう、感想。
リューベンの書いた物語は自己の投影だったのかな。
肉屋の娘が彼だったとしたら、金を生み出す魔法は事実だった一時の夢で。
彼の心が人と少し違っていたこと、足を引きずるような歩き方であったこと、それが父親が全ての原因ではなかったように、と、せめて思う。
物語の中で、マグネットを壊したリューベンは、「淋しい」という言葉だけでなく、「壊れた」という単語を使っていたってことは、自分のコト解ってたのかなー…とか。
駄目だーリューベン好きになってるー…ゴンゾー一緒に飲もうー!←
アンサンブルのクラシック…じゃないな、コンテンポラリーバレエが素敵過ぎて^q^
ポアント履いてたし、モダンではないと思ったけど、括りってコンテンポラリーで良いのかなあのダンス。
淋しいマグネットPurples
紫チームに少し。
荒木様…
この人は見てくれがキレイすぎるのが卑怯だ。笑
例のシーンは、ちょっとふざけたカンジに…いかにも「お酒に酔って」ってふうに演じてました。
このほうがごまかし効くよね。…ただ、その後の表情がちゃんと見られなかった席だったので、どこまでどう考えてトオルがそうしたのかは解らないまま。
自分の気持ちへの訣別の儀式としては成功だったのかな。
大人になってからの再開で、ゴンゾに怒鳴るところはたぁとほど執着による憎悪、っていうふうには見えなかった、から。
早口で怒鳴っても台詞がちゃんと聞き取れるのがさっす~☆だったねぇ…。
アメリカ観に行けば良かったと今更ちょみっと後悔。
遠藤君…
私の感じ方だけど、碓井君とあんまり差が見つからなかったなぁ…それは別に悪いことでもなんでもないんだけれど。
役のせいかなー痩せた?肌荒れも…嗚呼うん、この舞台迎えるにあたってかなり悩んだんだろうなぁ、と。
大人になってからの3人がシオンの作ったサプライズ前にして放すところの言い回しが、何となくだけれど碓井君のゴンゾよりも聞いてて腹立った。
現実を受け入れずに大人になりきれない部分…の露出の仕方が荒っぽく出てて、自分がトオルだったらぶん殴ってるだろうなぁ。
シオンの「お前最低だな」に同意した。
しかし、シオンに向かって落とした500円玉が意外にも転がっちゃって、焦って足でふんづけたところはつい笑ってしまいました。笑
阿久津…
凄い。の、一言。
正直なこと言うと、紫観る前に白で瀬戸君のリューベン観てたからさ。
阿久津どんなもんじゃい。と少々舐めてかかってましたー…ぃゃ、負けず劣らず、しっかり、役者だった。
少年探偵団の阿久津は好きだったけど、忍ミュの久々知は私の好きなカンジではなかったので、キャラに合う合わないで違ってくるのかなぁ…と思っていたら、そうじゃなかった。
阿久津観てて初めて「綺麗」とか「美しい」って形容詞で見られた気がする。
瀬戸君ほど儚げな印象とかなかったけど、彼のリューベンが「白」で無垢故の危なげな幼さがあったとしたら、阿久津のリューベンは「紫」の不思議な魅力…言葉にできない何かでもって人の視線を集める、そんなカンジ。
本人見てると役作りに苦労している感は無いんだけれど、相当悩んだんだろうなぁ、と。
あのコの(人見知りはしても、ちょっと変わったところで)物おじしない性格が、良い方向に働いて、経験の少なさを補って瀬戸君とは違うリューベンを作り上げられたんだろうなぁ、と。
不完全さが生んだ空白を見る側が無意識に埋めようとして舞台を食い入るようにみせてくれたのかもしれない、なんてちょっと考えてみたり。
次の主演舞台に期待が高まります。
陳ちゃん…
お疲れーマジお疲れ様でした。
久しぶりのDステだもんねぇ…エンター様やりながらって相当ハードだったよなぁ…
特撮ってただでさえ撮影スケ厳しいらしいのにね^^;
だからか痩せてたねぇ…シオンの身体とシャープになっちゃったお顔との差が…ゴメンちょっと違和感だった。
トモ君が丸に近い顔に対して、陳ちゃん面長さんだもんねぇ…そして子供衣装うの似合わなさ。笑
陳ちゃん、ブログで毎日毎日を大切に1日1日の公演を楽しみたい…というような事を書いてて、板に立つ姿と、カテコでの立ち姿に「嗚呼このコは本当に板の上で生きているコなんだなぁ」と思わされてきました。
ブログ、ね。
かなり鬱ってたよねぇ…やりにくかった、わけではないんだろうけれど、難しかったんだろうな。
演技に対してどこまでも真摯で真剣なコだから。
悩めば悩むほどにドツボで、一つ光が見えてもまた一つ別の闇が生まれて、そんな葛藤を続けて続けて~…の、役作りだったんだろうなぁ、と。
同じ役を別の人が演じる。自分と同じセリフを自分じゃない人が同じ名前の役で口にする。
勉強になることも多かったんだろうけど、それ以上に「自分が演じることの意味」とか、そういうのを見つけるのに苦労したんだろうなぁ…と。
忍ミュのときも、再演ってことでかなり悩んだっぽいもんねぇ…。
でも、カテコの拍手が全ての答えだと思うので、ね。
外国文学ゆえの感覚の際で理解できないユーモアの部分はあったけれど、ストーリー、面白かったです。
源氏物語×大黒摩季songs~ボクは十二単に恋をする
天王洲銀河劇場
約2時間の舞台で中10分休憩。
5/15(火) 19:00の回
ゲストは日替わりです。
駅近の劇場なので、雨降りな今日みたいな日は助かります。
モノレールの駅からだと直結^^
あらすじ聞いて、全然ストーリー想像つかなかったんだけど…おぉ…あんな風に上手くまとまるもんなのか、と。
大黒摩季さんの曲をふんだんにちりばめた作品でした。
何が凄いって歌詞がストーリーにこれでもかってマッチしてて。
曲を混ぜて交互に歌うとこも面白かったぁ♪
帰りに舞台の曲全部順番に入ってるアルバム買って帰りたくなりますんwww
バンドの生演奏も良いねー
ライヴ行けなくなって久しいのでご機嫌^^
女性陣が、流石は光の君が恋する相手。
男性陣は、良い意味でまさに光の君の引き立て役。
個人的に岡崎君がキャラに自分の持ち味ぶち込んでくれてて好きでした☆
本日ゲストは前山君&大久保君。
ゲストって嗚呼言う風に使うんだなぁ…、と。
イメージは少ハリ初演のときのゲストさん。
一言でまとめるなら。
やっぱり宝塚は偉大です。
青の祓魔師
公演終わってますのでサックリ内容書きます。
ネタバレBOX
ストーリーは基本的に原作通りで、スタートから合宿終わり…まででした。
燐が悪魔だってことはバレないまま。
まぁ、それ出しちゃうと長くなるしね。
詰め込み感はやっぱり多少否めないものの…勢いがある。とも言えるかも。
漫画原作のは難しいよねぇ…。
一応設定の説明的な部分もあるけれど、原作を全く知らないで行くと全部は楽しみ切れないんじゃないかなぁ…とか。
あとは設定が設定なので、人種的に厳しい人はいると思う。笑
今更ですがそっち方面とても許容できるタイプの生き物ですwww
2階席からの観覧と言うこともあったのだろうけれど、…キャラの再現度の半端なさ。
声が良いわぁ…男性陣。
今井さんの殺陣はもっと見せて欲しかった… orz
自分のことよりも指導の方に時間取らざるを得なかったんだろうなぁ…とか。
相変わらずの美声とあの動き…☆
ちょこっと…SEと殺陣のズレが全体的に気になりつつ。
前に観たのが刀を鞘に納めるその辺の音とが凄い綺麗だったからかなぁ。
嗚呼そう上記の通りに、「詰めてる」感は確かにあるので、(原作コミックやアニメを良く知らない)私の解らんところで色々削られてたり、帳尻合わせるためにアレンジしてるところがあると思うので、ストーリーについては色々ご意見出ると思います。
…いや、一番驚いたのが、
詠唱がまさかのラップアレンジwww
私は好きでした。役者さんの声も音に消されないぐらいしっかり張ってくれて聞き易かったし~…ってか、難しいだろう台詞を良くもまぁすらすらと^^;
ここ最近観た中で、(普段使うことの無い言葉+早口+力を込めた、意志のある文言…的な意味で)難しい台詞を噛まず、気持ちを乗せて、(特殊な設定の中で生きている二次元のキャラクターなのに、)役に成り切って自分の言葉として舞台の上で生きていた姿が…。
京都組が半端ない。
ねこちゃん可愛いわ、志摩君動けるわ、坊が一番坊かもしれん…。
怒鳴り声も聞き取れるし、詠唱時の真剣さと力強い声、なのに敵を倒した後のへたれっぷりが原作!きゃわ^^
お嬢様たちはスタイル良すぎてwww
アイドルぱねっす。
しえみちゃん、だっけか。着物のコ。
お庭のエピソードあったけど時間の都合か色々端折られてちょっと泣けなかったかなー。
原作よりも常に元気でしたwww初期のしえみちゃんじゃなくて連載長くなったころのしえみちゃん。
そして悪魔兄弟^^
アマイモンが原作からホップステップジャンプ☆で舞台乗ってくれてましたwww
玉ちゃんって本当に身軽に動くよなぁ…あのコの経歴知らないんだけど、何かやってたんだろうかぁ。
身のこなしが本当に軽い。
メフィストさんは…成人男性があのカボチャパンツ&柄タイツという格好しても違和感のない違和感ね。笑
前説、後説(?)もこなしてくれて、前説はそのまま舞台背景の説明、からのパパんと兄弟の出会い~…に物語り始まります。メフィさんスタートのメフィさん〆☆
パパんは…嗚呼もぅ今井さん良い声過ぎて orz
兄弟の小みっこい頃の出会いとかをエアーでやってくれるんだけど…あんなパパが欲しい…強くて渋くてカッコイイ…。
そしてエプロンも似合っちゃう…そんな素敵過ぎる今井さ…ちなう、獅郎さん。笑
えっとー。
しえみちゃんがナンパな兄ーちゃんに襲われてるところを燐が助けてー
お家襲撃に青い炎覚醒しーの。
パパんが召されてお墓でメフィに会って、エクソシストなります宣言。
したところで、音入ります。
アニメのテーマソング?とかかな。
で、曲に合わせて順番に出てきてポーズ決めてーなキャスト紹介。
ペルソナでもやってたけど、流行なのかしらん?
カッコ良いので私は好き^^
キャストさん素敵やなぁ…思いつつ、物語が急ピッチで進みますん。
あ、そして。
何より主役s。
燐は可愛い印象。
なよなよしてるとかじゃなく、これでもかと「男」なんだけれど、弟が上手い具合に可愛く見せてくれる。
原作&アニメ通りですねー。
兄弟好きーにはオススメしたい演出の舞台でした。
そして大立ち回りしてもかっこいいんだ、これが。
客席降りに通路ダッシュもありました^^
兄も弟も凄い動ける人だなぁ…と思ってたら、弟まさかのディエンドさんwww
SHTさっすー☆衣装の似合いっぷりがスタイル良すぎていっそ鬼畜www
…ってか。
これ観に来たんですよJAEのお兄様たちぃ!!!
アンサンブルさんダンスも半端なくて、眼福^^
舞台初っ端から踊る踊る^^^^
悪魔の気持ち悪い動きとかね、もー…上手い人持ってこないでよ主役観ていたいのに視線奪われますよ…。
黒子役も大層俊敏であらせられました。
ネイガリウスせんせーがイケ様過ぎて直視できません。
でも胸筋は兼ちゃんのがいい ←
ストーリーは本当、ほぼまんまなので割愛しまして。
嗚
呼、演出。
煙に音・光、大道具に3階まで作った舞台背景。
どれも素敵でした。
このクオリティならチケットこれだけするよねー…って理解。
燐の炎が青いライトばばーん!っと綺麗だったなー。
刀ちゃんと光らせてくれるとこもあったしね。
そ
してアドリブ入れられるトコいっぱいあるように観えたからリピも楽しかったかもしれない。
まぁ、2.5次元舞台なので、「わぉ…」ってなるところもあるけれど、それも含めて楽しむものだと思っていますん。
笑いの要素と、シリアスも勿論。
そして見応えのあるアクションが素敵にミックスな(漫画・アニメを原作とした)舞台でした。
これも流行りか、ニコ動で配信あるっぽい?あったっぽいので、原作~…というか、兄弟好きーならオススメします。
そんな、カンジ!
続きは作れそうな終わり方なのでね。
客席具合含め、ペルソナ4を彷彿とさせられました。
神様の観覧車
12年前の悲しい出来事で両親と両目の視力を失った主人公。
年の離れた三人の兄と助け合いながら生きていた。
だが、15歳を迎える誕生日を目前に彼女と彼女を取り巻く人々の運命は大きく転がり出す。
それも、酷く、悲しい結末へと…。
…まぁ、あらすじは公式さん見に行ってくださいってことで。笑
公演終了してるのでさっくり書きますが、主人公、物語中盤で不治の病を患っていることが発覚。しかも既に手の施しようがない状態。
…前半の、障害を持っていながらも明るく元気でいる姿との対比がね。
話し方も、兄さん達とのやり取りも、例えば縁側から庭に降りるときにサンダルが見付けられなかったりだとか、そーゆー仕草がなければどこにでもいる普通の明るく元気な、しっかりした女の子で。
だからこそ、自分の死期を知ったときの取り乱し具合との落差、が。
半狂乱になって「どうして死ななきゃいけないのか」と周囲の人間に当たり散らす姿も、何も言えないでいる兄さん達も、ただ「生きる」ってことがどれ程当たり前で、けれど、どれ程恵まれていることなのかを痛いほどに伝えてきた。
切ない、苦しいぐらいにストレートに一つの家族を襲った悲劇を表現しているけれど、ファンタジックな部分に救いや楽しさを持たせて。
前半には笑いの要素も所々に。(だからこそ、物語の冒頭は「両親を亡くし、けれど兄弟仲良く、目の見えない妹を助けながら生きている家族」って明るい姿として映ったんだけれど。)
ファンタジー要素として、主人公の頭の中の想像(創造)の人物が3人登場するんだけれど。
誰もが優しくて、その優しさは不器用だったり、優しすぎて悲しかったりもして。
聖也君。
千石だし、鉄之助だし、本人元気っこだしー…で、明るいイメージが一番で、本人と近い役のが良いのかな~って思ってたけど、少し気が弱くて、でも芯を持ってる、心優しい……みたいな役、面白かった。
盲目の少女の背後で、優しい声で会話しながら凄く悲しく困ったように笑ってて。
丁度そのシーンが正面だったから、これでもかと泣いたよね泣かされたよね ←
そうそう。
円形劇場なんだけど、座席のC~Dあたりかな。
その辺潰して舞台作ってくれてました。
だから中央の円形舞台以外でも物語が展開されます。
BA間かAHか忘れたけれど、そのどっちかの通路が一応正面…だと思う。
まぁどこから観ても面白いようにしてくれてるので(というか、日常を描いた作品であるが故に小さな仕草の一つ一つ全てを観ることは出来ないと思うので、)初回で思いっきり泣いたら、リピって、「生きる」ってことと「運命」って言葉の意味をちょっと考えつつ別の場所から観るのが良いかなー…とか。
リピってる友人が2回目だからこそ解った部分もある。って言ってたし。
何より、初回は泣きすぎてワケ解んなくなるし考えてる余裕無いし泣く準備せずに行くと感情移入しないように必死になるから落ち着けない←体験談。笑
あー、と。えーと、知ってる役者さん、中河内さん。
…テラいけめそ。
明るいキャラってコトで表情がくるくる動いて観てて楽しい^^
そしてスーツ着たときのスタイルの良さが反則ですブロマイド売ってください ←
主人公の兄なんだけれど。
何よりどんなときも(嗚呼勿論彼の兄役だけじゃなく全員が)主人公を(大切な存在として)愛してるんだよね。
向ける笑顔からそれが受け取れて。
憤る表情からも伝わって。
怒鳴る声の切実さは痛いぐらい。
普段はふわふわへらへらとしたキャラクターが強い感情をぶつけてくるときの演技の強さに圧倒されました。
あ。
でも一番おぉ~!って思ったのは白いサンタ役のプリティさん^^
歌うシーンがありまして。
暗転に音楽流れて「おぉ、良い歌…なんのCD流してるんだろ?」って思ってたら、マイクonの生歌。
英語の歌なんだけど、向こうの人みたいで。声が、めっちゃ綺麗。
声量も凄くてさぁ…兎に角テンション上がったよね。
キャラクターとしても美味しかったし☆
書きたかったのこんなもんかなー。
最後に作品タイトルだけれど。
「観覧車」は、この家族とソレを取り巻く人にとって、全ての原因であり、墓標であり、自分達を動けなくさせている柵の元であり。
けれど、「神様」と付く理由はちゃんとあった。
物語の初めの方で「観覧車」での事故が元で…なコトが客席に伝えられるので「なんで『神様』なんて言葉が?」って思いながら観るんだけれど。
一番最後にその疑問に綺麗に答えがピタってはまるの。
…その瞬間が、一番心地よくて、それでいて悲しく哀しく、愛しかった。…です。