オパンポン☆ナイトvol3~曖昧模糊~
オパンポン創造社
Live Space B.SQUARE(大阪府)
2014/05/16 (金) ~ 2014/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
ただただ才能に染み入る。
役者・野村侑志の才能の発露の場として語られることの多いオパンポン創造社だが、実は作家・野村侑志の深さこそを我々は信ずるべきなのではないか。前作の「セレクション」から続けて見て、そんなことを感じる舞台であった。
出演者は4つの話でそれぞれ野村とがっぷり組むだけあって、皆、達者。
池下敦子が凄いのは当然として、殿村ゆたかが抜きん出ていて終始眼が離せなくなる。
関西演劇界、凄いなと心から思う。
【公演終了】ブスサーカス【感想まとめにリンクあります】
タカハ劇団
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/02/21 (火) ~ 2012/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
面倒な自我の、極めて良質な描写。
入場料分はじゅうぶんに楽しめます。
達者な役者、冴え渡る作劇。これを見逃すのは惜しい。
最後の大オチだけ登場人物の感情の意味がわかりませんでした。
ポカーんてかんじ。
もう一度見たい。
「エダニク」「サブウェイ」
真夏の極東フェスティバル
王子小劇場(東京都)
2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
「エダニク」
確かにこれは非の打ち所がない。緩んだシーンがひとつもない。ずっと味わっていたいような空間がそこにありました。
戯曲は劇作家協会新人戯曲賞作なので出来はお墨付きとして、3人の役者が良い、演出が良い。これをサブウェイと一緒に東京に持ってきた制作も良い。
中でも伊舞役の夏がすごい。ちょっと見たことないタイプの役者さんでした。
終演後には肉喰いたいと思った。
湯煙の頃に君を想う 舞台写真UPしました!!!
ホチキス
テアトルBONBON(東京都)
2011/04/13 (水) ~ 2011/04/19 (火)公演終了
満足度★★★★
新喜劇とも違う東京軽演劇の再興、かも。
もちろんスキルがあるからこそ成立するんです。
今これが観れる事が、無邪気に笑わせてもらえる事が、どれだけありがたい事か。
小玉久仁子と村上誠基のガチバトルが見れるだけで、充分チケット代のモト取れる。
まるでサンダ対ガイラのようだと思ったw
露出狂
柿喰う客
王子小劇場(東京都)
2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了
満足度★★★★★
小劇場演劇の正統
熱気が、雰囲気が、勢いが、初期の大人計画にそっくりだわ。
最近あまり見ない小劇場ならではの猥雑さとパワー。
岡田あがさは、まるで往年の深浦加奈子の様。
七味まゆ味は相変わらずの演劇モンスター。
登場人物の書き分けがお見事。
演出の手数が多い。
才気溢るるとは、たぶんこういうモノを指して云う言葉なのだなぁ。
柿喰う客、女版「キャプテン」三代記
ちょっとやそっとの用事だったら、放り投げてでも見といた方が良いよ。
15 Minutes Made Volume8
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/04/29 (木) ~ 2010/05/02 (日)公演終了
満足度★★★★
Mrs.fictionsの意地
ただただ、圧倒的にMrs.fictionsの作品『Yankee Go Home(ヤンキー母星に帰る)』が良くて。
もちろん他の劇団のもそれぞれに面白かったんだけど、あまりにもこの主催者作品が素晴らしすぎて今はこれしか書けません。
怪人21面相
パラドックス定数
SPACE EDGE(東京都)
2008/11/21 (金) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
気高き至高の劇団
人を選ぶ劇団だ。
一定以上の知識や好奇心を抱く観客だけが、その秘密の扉の内側に入ることを許される、会員制高級クラブのような。
自分もそういうスノッブな心をくすぐられて、まんまと虜にされている観客のうちの一人なのだろう。何を差し置いても、この劇団の公演には足を運ばねばと思ってしまう。
知らないことは恥ではないが、知ろうとしない姿勢は愚鈍でしかない。
東京裁判
パラドックス定数
pit北/区域(東京都)
2007/11/29 (木) ~ 2007/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
至福の時間。知恵熱でそう。
こんな大傑作が、キャパ45人の小屋でひっそりと
執り行なわれているなんて。ここに居合わせた人は、後々まで
自慢できることでしょう。
この作品は、おそらく20年近く演劇を観続けてきた自分の、
オールタイムベスト10に入ります。
演劇ファンでいて本当に良かったと心から思う。
この作家はいずれ必ず世に出ます。見ておくなら今のうち。
星5つなんかじゃ足りんよ。
永遠かもしれない
シベリア少女鉄道
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2007/05/26 (土) ~ 2007/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
才能はいまだ枯渇せず。
これだけやられたらお腹いっぱい。
初期のシベリアの衝撃度に、劇団としてのスキルが上手いこと
のっかって、新たなステージに到達した予感。
今年上半期のベストかも。